2004年8月26日

『マッキンゼー流図解の技術』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555226/

今日、ご紹介するのは、いまAmazon.co.jp で売れに売れている、『マッキンゼー流図解の技術』です。元々この本は『Say It With Charts』の名前で原書が大変よく売れており、翻訳されたらきっと売れると目されていたものでした。それを今回、東洋経済新報社さんが版権を取り、世に出したということです。

※参考『Say It With Charts』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/007136997X/

翻訳版で、「マッキンゼー流」を標榜している通り、著者はマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務しており、ビジュアル・コミュニケーション・ディレクターとして活躍しています。著者の仕事は、マッキンゼーのコンサルティングスタッフにプレゼンテーションや報告文書などのデザインを教えることで、いわばこの道のプロフェッショナルです。

普段からビジネス書をお読みになっているみなさんはご存知の通り、ビジネス書の世界ではちょっと前、「図解」ブームが巻き起こりました。しかし、すぐに消えていってしまったのです。

恐らくこれは、本書の著者が指摘している通り、「チャートについての熟考が足りず設計が悪い場合には、明確に伝わるどころか混乱を招く結果となってしまう」からでしょう。

本書では、あくまでも「伝える」ことを主眼に置いて、伝えたいメッセージを軸にしたチャートの選び方や表現方法を説明しています。
パイチャート、バーチャート、コラムチャート、ラインチャート、ドットチャートといった5つの基本形だけで、効果的なプレゼンテーション方法を解説しており、それだけに、戦略的な部分に多く紙数が割かれています。メッセージ数値との連携、強調、比較など、さまざまなテクニックが、要領よく説明されています。

単なる「図解」ではなく、ナビゲーションの視点が盛り込まれているのが面白いですね。

というわけで、本日の一冊は、

『マッキンゼー流図解の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555226/
です。

ビジネスパーソンはもちろんですが、本作りに携わる人にとっても、見逃せない内容だと思います。

目次

Section I: Choosing Charts.
Section II: Using Charts.
Section III: Say It With Concepts Metaphors. Visual Concepts. Visual Metaphors.
Section IV: Say It.Com.
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