【人間関係を壊さない大人の「伝え方」とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4801400116
本日の一冊は、最近好調なスタッフの重見君が「ためになりました」と絶賛の話し方マニュアル。
一橋大学国際教育センター・言語社会研究科教授の石黒圭氏が書いた「伝え方」の本で、シチュエーション別に465例の「伝え方」がまとめられています。
「お願いする」「断る」「声をかける」「提案する」「やる気にさせる」「話を聞く」「説明する」「打ち解ける」ためのテクニックが例文つきで紹介されており、どうすれば伝わりやすくなるか、ビフォーアフター形式の対比で示されています。
なかでもビジネスシーンで役立ちそうなのが、<具体的に伝える>テクニックと、断る、言いにくいことを言うためのテクニック。
いくつか、実際に見てみましょう。
◆具体的に伝えるテクニック
・もうすぐお客様がお見えになるから、何かドリンクでも買ってきてもらえるかな?(ダメな例)
・1時間ほどしたら、お客様が3名お見えになるから、冷たいお茶でも買ってきてもらえるかな?(良い例)
・弊社にご到着になりましたら、インターホンで呼び出してください
・弊社にご到着になりましたら、受付テーブルの右脇にあるインターホンで、3階の第一営業部の◯◯を呼び出してください(良い例)
◆感謝の気持ちを添えて断る
・まさか◯◯さんから声をかけていただけるなんて夢にも思いませんでしたので、今回いただいたお話は身に余る光栄です。今後ともよろしくお願いいたします(良い例)
◆相手の理解力を信じる
・わたしの説明不足で◯◯さんの誤解を招いてしまったのなら申しわけなく思いますが、引っ越しに関わるご家族の旅費は負担いたしかねます(良い例)
どうでしょう。
これなら人間関係を壊さず、上手く伝えられそうですよね。
SNSの普及により、ますます狭くなる人間関係。上手に関係作りをするためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆お願いを負担に感じる人のための前置きフレーズ
・何度もお手数をかけて申しわけありませんが、
・お立場上、なかなか厳しいということは承知しておりますが、
・しばらくのあいだ、ご不自由をおかけしてしまいますが、
◆前向きな理由でお願いする
・今度の歓迎パーティの司会は◯◯さんがふさわしいと思うので、引き受けていただけないでしょうか?
・先方は◯◯さんがとくにお気に入りのようなので、次の担当を引き受けてもらえますか?
◆頼りにする言い方でお願いする
・こういうときに安心して頼める人って、やっぱり◯◯さんしかいないんです
◆動機づけをする言い方
・◯◯省主催の会議に出席してくれないか? 関係団体も多く来るらしいので、君が前から望んでいたコネクションを作るチャンスだと思うよ
◆公共性に訴える言い方
・あとの人が困るので、使いおわったら、かならず元の場所に戻してください
◆感謝の気持ちを添えて断る
・まさか◯◯さんから声をかけていただけるなんて夢にも思いませんでしたので、今回いただいたお話は身に余る光栄です。今後ともよろしくお願いいたします
◆相手の能力を高く買う言い方
・パワポの画像の編集機能、◯◯さんに聞くのが一番だって課内で聞いたので、悪いけど、ちょっと教えてくれないかな?
◆否定は部分的に留める
・この予算、飲食費と交通費をあと1万円ずつ削って。そこさえ修正してもらえれば、あとはバッチリ!
◆相手の理解力を信じる
・わたしの説明不足で◯◯さんの誤解を招いてしまったのなら申しわけなく思いますが、引っ越しに関わるご家族の旅費は負担いたしかねます
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『心を引き寄せる大人の伝え方集中講義』
石黒圭・著 サンクチュアリ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4801400116
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◆目次◆
第1講 お願いする。
第2講 断る。
第3講 声をかける。
第4講 提案する
第5講 やる気にさせる。
第6講 話を聞く。
第7講 説明する。
第8講 打ち解ける。
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