【ケネディの人心掌握術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771751
本日の一冊は、数多くのベストセラーを持つ心理学者の内藤誼人さんが、稀代のカリスマ政治家、ジョン・F・ケネディの人心掌握術を分析・解説した一冊。
心理学の分野で過去に行われたさまざまな実験結果を紹介し、ジョン・F・ケネディの名言、さらにはリンカーンはじめ優れたリーダーたちの人心掌握のポイントも併せて掲載しています。
アメリカでは、「政治家を志す人なら、だれでもケネディを師と仰いで、その言動や振る舞いを参考にする」そうですが、本書にはまさにそのエッセンスが詰まっています。
<ケチな人で、人気者はいない>
<カネに興味を見せてはいけない>
<敵をやっつけるのではなく、敵と友達になってしまおう>
<「キレたら怖い人」くらいに見えるのがベスト>
<あえて「ワンマン」なところを見せる>
以前にご紹介したジェフリー・フェファーの『「権力」を握る人の法則』とコンセプトは似ていますが、本書の方が自己啓発書として読めると思います。
※参考:『「権力」を握る人の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532317150
起業するにしろ、社内で出世するにしろ、最終的に大事なのは、周囲の信用を獲得できるかどうか。
本書には、この信用を獲得するための具体的ヒントが書かれています。
人心をつかみ、成功したい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人に信頼されたかったら、接触の「回数」を増やせ
カリフォルニア大学のノーマン・アンダーソンは、好かれる人の特徴についての研究を行って、次のような結果を得たという。
1位 誠実な人
2位 正直な人
3位 理解のある人
4位 忠誠心のある人
5位 真実に溢れた人
(中略)堂々のワーストワンは、「ウソつき」であった
ケチな人で、人気者はいない
自分の利益を最小にし、残りのメンバーにもっとも多く利益を分配した人の82%が、グループ内のリーダーになる
リンカーンは、自分を嫌っていて、「あいつは道化者のゴリラだ」などとリンカーンの悪口を言ってはばからなかったスタントンを、内閣の要職に任命して、アメリカ国民を驚かせたことがある
「外交政策は、白か黒か、あるいは善か悪かという単純な選択に従事するものではないということを覚るべきである。もしわれわれが、尊敬できるような内政を行っている国とだけ外交関係を結ぶ方針をとるならば、まもなくわれわれはほとんど孤立してしまうだろう」(「外交政策に関する演説」1963年9月26日)
成功者ほど大きな声で話したり笑ったりする傾向がある
「戦争の準備をすることによってのみ平和の準備をすることができるということは、残念な事実である」(「報道の自由」1960年8月1日から11月7日までの演説集)
期待されて伸びることを、心理学では「ガラテア効果」と呼び、期待されない、あるいは悪い期待を持たれてどんどんダメになっていくことを「ゴーレム効果」と呼ぶ
「人は文章にどれだけ説得されるか」を調べてみたところ、統計数字が入っている文章のほうが、はるかに説得力が高かった
やられてやり返さなければすべての「信頼」を失う
「じゃあ多数決で」のひと言が人望をなくす
相手が落ちこんでいるときは絶対に見逃すな
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『権力のつかみ方』内藤誼人・著 大和書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771751
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◆目次◆
はじめに 史上最速で世界最大の権力をつかんだ男
第1章 与えて与えて骨抜きにしろ 世界一の人たらしの技法
第2章 遠慮するな。厚かましくあれ 「格」を大きく見せる術
第3章 「この人はすごい」と思わせろ 最強のリーダーの極意
第4章 自分で自分を洗脳せよ 自分を劇的に変える法
第5章 面倒くさい仕事と人脈は切れ 権力者の生き方術
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