【問題解決のスピードを上げる思考ツール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046020091
本日ご紹介する一冊は、昨日ご紹介した『ラクして速いが一番すごい』と併せて読んでいただきたい、仕事術の本。
※参考:『ラクして速いが一番すごい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478102597/
外資系コンサルタントが使いこなしている「線を2本引くだけ」の問題整理テクニックを、日本IBMのエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャーが述べた一冊です。
昨日の『ラクして速いが一番すごい』にもありましたが、仕事において、「やり直しのムダ」はじつはかなりダメージが大きい。
同様に、「間違った問題に取り組む」のもまた、ダメージが大きいのです。
そうならないためには、「問題解決」の前に正しい「問題発見」。
そのためのツールが、この『2軸思考』です。
著者はこの『2軸思考』を、線の引き方で3つのパターンに分けています。
1.マトリクスタイプ
2.4象限タイプ
3.グラフタイプ
どんな時、どのパターンを使えば、的確に問題を整理・分析できるか。
プロの視点が学べる一冊です。
さっそく、内容をチェックして行きましょう。
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問題がうまく解決できない原因は、たったひとつ。複雑な問題を、複雑なまま考えているからです
2軸思考は、世界一シンプルなフレームワークです。タテとヨコの2本の線を引くだけで、あらゆる問題を一瞬でシンプルに整理し、解決できる魔法のようなツールです
ある問題に直面したときに、「問題に対して単に思いつきで対処する人」と「問題をロジカルにシンプルに整理して解決する人」とでは大きな差がついていく
本当に頭のいい人というのは、複雑な問題を複雑なまま解くことができる人ではなく、複雑な問題を誰でも解けるくらいの簡単なレベルまで分割できる人
動き出す前に情報をシンプルに整理し、可視化することで、結果的にやるべき作業の総量が激減する
「すぐにやる」と「速くやる」は違う
よく、重要なミーティングの前に他のミーティングを入れてしまって十分に準備ができないまま臨んでしまう人がいますが、それは1週間の中の時間の濃淡を把握しておらず、適切なペース配分ができていないことが原因です
一番重要なのがタテ軸とヨコ軸とも「MECE」で洗い出すこと
マトリクスはヨコに広げるよりもタテに伸ばしたほうが見やすくなります
上と下、右と左には「正反対の要素」を入れる
右上に「良い要素」、左下に「良くない要素」を入れる
私は、ひとつの物事を見るときに必ず、
・視点 ・視野 ・視座
この3つを変えて見るように気をつけています。視点とは、ある物事を見る場所のこと。視野とは、ある物事を見る範囲のこと。そして視座とは、ある物事を見る立場のことです。この3つそれぞれを変化させて見ることで、物事を多角的に把握することができるのです
データを見るときに最も重要なポイントは、数字の「特異点」を見つけることです(中略)特異点を見つけたら、今度はそこから4象限やグラフに展開するとどうなるかを考えます
標準偏差でセグメント分けをすることで、通常の4象限では見えなかった正常値と異常値を見分けることができるようになる
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『2軸思考』自体は非常にシンプルなアイデアのため、既に外資系企業などで使っている方には、常識かもしれません。
ただ、20代~30代前半の経験の浅いビジネスパーソンにとっては、こんなに便利なツールもないでしょう。
アイデアや提案からヌケ・モレを防ぐために、また、問題解決の糸口をつかむために、この『2軸思考』はじつに役立ちます。
「知っている」から「使いこなせる」レベルに成長するために、ぜひチェックしていただきたい一冊です。
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『2軸思考』木部智之・著 KADOKAWA
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<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2n3QNIv
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◆目次◆
PROLOGUE 「複雑なまま」考えていないか?
PART1 基本編
CHAPTER1 「線を2本引くだけ」ですべてが解決する
CHAPTER2 「2軸フレームワーク」の作り方
PART2 実践編
CHAPTER3 2軸で「問題解決」する
CHAPTER4 2軸で「伝える」
CHAPTER5 2軸で「資料作成」する
EXTRA CHAPTER 2軸フレームワークカタログ
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