【絶対に読んで。】
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本日ご紹介する一冊は、今、キャリアでくすぶっているみなさんに、「絶対に読んで」欲しい一冊です。
著者の鎌田富久氏は、東京大学の人気講座・アントレプレナー道場の看板講師であり、自身も学生時代にテック企業ACCESSを創業、現在はテクノロジー・スタートアップの起業を支援する会社、TomyKを経営しています。
ロボットのSCHAFT、人工衛星のAxelspace、パーソナル・モビリティのWHILL、電子回路が印刷できるElephantech、がんワクチンのVLP Therapeuticsなど、著者が注目するテック企業の事例がふんだんに盛り込まれており、ここまで幅広く最新の起業テーマを語れる人は、そうそういないと思います。
エンジェル投資家として、さまざまなテック企業に関わった経験から、具体的かつ実践的な起業アドバイスもなされており、最近読んだ起業本のなかでは、ピカイチです。
従来型の企業に務める人にとっては、新しいビジネス領域のネタの宝庫であり、投資家にとっては、今後注目のベンチャー、大企業を押さえる、良いヒントになるでしょう。
ページ数こそ250ページ程度と、さほど厚くはないのですが、情報量が多く、かつ起業本としてのワクワク感も忘れていません。
東京大学出版会から出ているということで、本書が注目されるのはこれからだと思いますが、間違いなく「イチオシ」の一冊です。
さっそく、ポイントをチェックして行きましょう。
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どうすれば日本から世界で成功するスタートアップを輩出することができるのだろうか。私の結論は、非常にシンプルだ。多くの優秀な人材を起業に導くことだ。特に、テクノロジーをベースに破壊的なイノベーションを引き起こすには、優秀な技術者や研究者が世界を変えてやろうという気概を持って起業することが不可欠である
ネット・スタートアップのゴールドラッシュの時代は終わり、リアル世界とネットがつながる、より大きな変革の時代を迎えている
SCHAFTの事例は、自分の技術や研究成果を実用化して社会に役立てたいと思っている研究者やエンジニアの参考になる。ブームになってからでは遅い。いろいろ課題はあっても、将来必要になるものであれば、大きなチャンスがある。むしろ、まだ難しいぐらいの段階が先行できるタイミングだ。高い目標で困難な課題の方が、より優秀な人材が集まりやすいということもある
これまでは、地球の周りを回る衛星に撮影場所や撮影日時の要求を出して、撮影してもらうリクエストベースが基本となっている。こ
れに対し、AxelGlobeでは、リクエストのある・なしにかかわらず地球全土の画像をすべて撮影して保存する、ストック型である。どこかの情報がほしくなったら、すでにストックされている訳だ
どんな分野でも、大きな変化の最初の段階に居合わせていると感じたら、あなたは成功する可能性のある一人ということだ
日本は、世界に先んじて高齢化社会となり、今後「移動弱者」が増加すると考えられる。この社会課題を解決することにもつながる。さらに、WHILLの機器がネットにつながることにより、歩道の情報をユーザー間で共有したり、街の情報と連動したり、様々な応用が考えられる。車いすは、移動するIoTデバイスとなる
◆Elephantech
最初のプロダクトは、銀インクで回路を描くペン(AgIC回路マーカー)、専用の用紙、LEDやボタン電池などのパーツも用意する。そして、回路プリンターである
研究者が自ら起業するのがベスト
作り手側には、いわば「新たな豊かさの創造」が求められている
大企業内にスタートアップ特区をつくる
人間とのインタフェースの究極のかたちは、考えたことがそのまま伝わる、すなわち脳の司令が直接モノや人間に伝わることだ。脳波を検出することにより、ある程度は意図や意思を分析できるようになってきた。ブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)と呼ばれている分野だ
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正直、これまでいろんなテック起業モノを読んでも、そこまで当事者意識を持てなかったのですが、本書のわかりやすい解説により、自分自身がテック起業をしたいと強く思うようになりました。
起業家マインドを強く刺激する本です。
日本企業を元気にするためにも、若者のチャレンジ精神を促進するためにも、ぜひ広まって欲しい本です。
みなさん、ぜひ買って読んでください。
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『テクノロジー・スタートアップが未来を創る』
鎌田富久・著 東京大学出版会
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130430408/
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http://bit.ly/2D3Cr1r
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◆目次◆
第1章 テクノロジーで世界を変える
第2章 大学発イノベーションの創出
第3章 スタートアップ流モノづくり
第4章 起業家への道
第5章 未来を創る
第6章 新しい時代に生きる
解説 各務茂夫
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