【正論。】
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本日の一冊は、120万部を突破した『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称ビリギャル)の著者、坪田信貴さんによる、注目の新刊。
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048650955/
学習塾の塾長として、これまで1300人に指導し、成果を上げてきた勉強に関する「戦略」を指南しています。
これまでたくさんの勉強法の本を読んできましたが、ほとんどの本に欠如しているのは、「戦略」の視点。
戦略は目的(ゴール)が違えばそれぞれ違うはずなのに、なぜか勉強の世界では、みんなが東大合格を狙うかのような、杓子定規の指導や勉強法がまかり通っているのです。
多くの偉人が語っているように、戦略とは何を略すかを決めること。
本書が示しているように、自分がやる気にならない目標や、自分に合わないやり方は、他人がいくらその重要性を強調したところで、意味がないのです。
本書のタイトルにもある、『世界に一つだけの勉強法』というのは、まさに「自分に合った」「自分だけの」勉強法のこと。
では、それを一冊の本でどのように学べるのか。
さっそく、内容を見て行きましょう。
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物事は、「短時間で目的を達成するほどエライ」のが鉄則。なのに、勉強だけが時間をかけるほどエライとされているのです
僕たちは「もともと」オンリーワンなのではなく、「これから、成長した先に」オンリーワンになっていくのです
「成果が出る勉強法」という種を見つけたいのなら、色々な方法にチャレンジしてみて、本当に自分という土壌に適したものを見つけ出さなければなりません
まず敵を知り、その上で自分の側の対策を考える。戦争なら敵の弱み、受験なら出題傾向を知ってから対応する、これが鉄則
心理学の世界では、やる気がなくなる二大原因は、
「自分には能力がある、と思うこと」
「自分が中心でありたい、と思うこと」
だと言われています
ようやく、「社会人は何を学ぶべきか」をお話しするときがやってきました。それは端的に言うと、自分の属する社会に足りない部分は何かを考えること。そしてそれを補う知識や技能を身につけること
夢がない人は、むしろ成功しやすいと僕は思います。したいことがないぶん、「人が求めていること」に注意を向けられるからです
「浪人」などという情けない名称でこの時期を呼ぶのは、「現役合格でないとダメ」という枠にはめられている証拠です
目標設定をするときのコツは、「自分が一番テンションの上がる内容」を最大限までイメージすること
生きている間の達成を目指すような、数十年スパンの目標なんて小さいものだと思います。ぜひ長いスパンで考えて、次世代への影響まで意識してみてください
「正答6割:誤答4割」のレベルが、もっともやる気を喚起する
自分に合っているかもしれない、と思われる方法をまずは想定します。「手を動かして覚えるのが得意だから、毎日英単語を10回ずつ書こう」「耳から覚えるのが好きだから、移動時間中と、夜寝る前に1時間、CDを聞こう」「毎日5問ずつ問題を解こう」などのやり方を決めます。その内容は、必ず「毎日行える」ものにすること。回数や数量も、細かく決めておくことがおすすめです
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出版物は情報が一方通行である特性上、どうしても決まったやり方を「これが正解」と言ってしまいがちですが、本書にはそれとはまったく違った個別のアプローチ方法が書かれています。
一人ひとりが違ったゴールを目指すのが当たり前の時代、このような考え方が浸透すればと願ってやみません。
教育業に携わる方、子どものいる方は、ぜひ読んでみてください。
これから何かを学びたい社会人にもおすすめの内容です。
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『どんな人でも頭が良くなる世界に一つだけの勉強法』
坪田信貴・著 PHP研究所
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◆目次◆
プロローグ
第1章 みんな勉強なんかやりたくない
──やりたくないものにやる気を出すためには?
第2章 「頭がいい人」とはどんな人か?
──バカはごまかしてもバカのまま
第3章 一番テンションの上がる目標を定める
──誰かが決めた「枠」を外す方法
第4章 知っておきたい勉強の基本
──一生使える「勉強PDCAサイクル」
第5章 自分にピッタリの勉強法の見つけ方
──心理学でわかる「性格タイプ別勉強法」
第6章 勉強を継続させるコツ
──怠惰さを1ミリ変えてみよう
エピローグ 「最初の生徒」がくれた、終わらない志
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