【非凡な思考が降りてくる質問法とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023425
学歴や就職、出世など、前提に従って生きていれば良かった時代が終わり、われわれには「前提」を疑い、新たな前提を創り出す力が求められています。
そんな時代には、「正しい答え」よりも「新たな問い」の方が重要。
なぜなら、問題発見ができれば、問題解決は自ずとできるからです。
本日ご紹介する一冊は、問題発見のための質問思考「Q思考」を説いた、画期的な一冊。
著者は、「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌や「ファスト・カンパニー」誌の取材を通し、数々の経営者、イノベーターの思考法に触れてきた、ジャーナリストのウォーレン・バーガー氏です。
偉大なビジネスを生んだ素朴な疑問、それが生まれた理由、どうすればわれわれ凡人が非凡な疑問を持つことができるのかなどを綴っており、じつに興味深く読ませていただきました。
教育界の“レジェンド”と呼ばれた、デボラ・マイヤーの「5つの学習スキル」や、モンテッソーリ教育を受けたジミー・ウェールズ、ジェフ・ベゾス、セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジなどの思考の共通点、辞書を使った創造性アップトレーニングなど、さまざまなヒントが入っており、経営者、親は必読の一冊です。
さっそく、気になった部分をチェックしてみましょう。
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◆教育界の“レジェンド”、デボラ・マイヤーの「5つの学習スキル」
証拠:何が「真」で何が「偽」かをどうやって知るのか?
どの証拠が信頼できるか?
観点:他人の立場で考えると、あるいはほかの方向から見るとどう見えるか?
つながり:何らかのパターンはあるか? 前にも同じようなものを
見たことがあるか?
推測:それが異なっていたとしたらどうか?
関連性:なぜそれが重要なのか?
「写真ができるまでに、なぜこんなに待たなければいけないの?」(中略)ランドは自分がその質問にまともに答えられないことに気づいた。「これは挑戦だ」と思った
私には余分なマットレスがあるのに、なぜ彼はベッドがなくて困らなければならないのか?
最終的に「エアビーアンドビー」に発展していくこのアイデアは、「町の外からやってくる訪問者のための宿泊施設は、実績のある著名なホテルでなければならない」という当時の常識への挑戦だった
単語を用いた簡単なトレーニングを紹介しよう。必要なのは辞書だけだ。まず、大きな数と小さな数(342と5など)を選択する。そして辞書の342ページを開けて5番目の単語を探し、その単語に関わるアイデアを思い浮かべてみる。次にその単語をばらばらにして文字を組み替えて、ほかの単語ができないかを考える。次に同じプロセスでもうひとつ単語を見つけ出し、今度はその2つの単語が面白い組み合わせにならないかを考える。3単語の組み合わせをつくるところまで進んでみてもよい。こうした練習を通じて新しいアイデアを生み出せるようになったクリエイティブな作家はたくさんいる
私たちは「もし~だったら?」と考えることで、過去を消して再出発することができる
会社のトップに立つ人たちが、自社はどこから来たのか、何が最も得意なのか、だれに奉仕しているのかをじっくりと考えたなら、会社の起源についてもっと意味深い、本来の目的が明らかになるだろう
問いを通じて問題に取り組む方法を生徒たちに教える専門機関、ライト・クエスチョン・インスティテュート(RQI)は、受講者(子どもも大人も)は、皆で質問を考え出すことに集中するクエスチョン・ストーミング(Qストーミング)のほうが自由な発想と豊かな創造性を発揮して物事を考えられるようだということを発見した。「この方法だと、ブレイン・ストーミングで参加者が感じるようなピア・プレッシャーが低下する」
この「3語」が思考のスイッチを入れる:「How might we?」
すでに持っているもので始めたらどうだろう?
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辞書を使ったトレーニングや、Qストーミングなど、今すぐ試したいアイデアがてんこ盛りで、とてもワクワクします。
従業員やわが子を育てたい経営者、親が読むのはもちろんですが、教育関係者にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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『Q思考』ウォーレン・バーガー・著 鈴木立哉・訳 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023425
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◆目次◆
Introduction 「美しい質問」だけが美しい思考を生む
第1章 「Q」で思考にブレイクスルーを起こす
──次々と問いを重ねる思考法
第2章 子どものように「なぜ」と問い続ける
──質問し続けるアタマをつくる
第3章 「美しい質問」を自分のものにする
──Q思考の「3ステップ」をマスターする
第4章 ビジネスに「より美しい質問」を与えよ
──あなたの仕事を劇的に変える「Q」
第5章 「無知」を耕せ──問いであらゆる可能性を掘り起こす
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