【絶版名著をご紹介】
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最近読んだ本に度々登場した絶版本を、思い切って買いました。
思い切りが必要だったのは、プレミアム価格がついて、文庫本なのに、2000円を超えていたからです。
何も考えずに買った本でしたが、届いた本をよく見ると、タナベ経営の創業者、田辺昇一氏の本でした。
本日ご紹介するのは、この故・田辺昇一氏が書いた、『人間の魅力』です。
窮地に陥った会社を次々と救済し、「神さま、仏さま、田辺さま」と言われた氏が、仕事やビジネス、人生で成功するための秘訣を、多方面から論じた本で、驚くほどぐいぐいと引き込まれました。
1970年の刊行で、文庫版も1985年刊行。
ユニ・チャーム社長、高原豪久氏も愛読した一冊とのことですが、今も色あせない内容で、ぜひ復刊して欲しいと考えています。
就職で悩んでいる方や、経営で悩んでいる方、プライベートで悩んでいる方など、さまざまだと思いますが、誰が読んでも、突破口が開ける、そんな本だと思います。
約50年前の本ですが、まるで現在の世の中を予見していたかのような書きぶりで、20代の学生さんが読んでも、60代のベテラン経営者が読んでも、納得すると思いました。
さっそく、気になった言葉をチェックして行きましょう。
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壁がどうしても破れない 逃げてしまえば すべては終りだ 同じ姿勢を続けている限り 壁は破れまい なにかが不足しているのだ 仕事から離れて考えぬくことである
歩かなければ足は弱くなる。トップの送迎車は霊柩車に早変わりする。早死したければ仕事をしないことである。からだを使わず、頭を使わず、物に溺れていれば、早く死ぬことを保証する
不足するものは値上りし、ありあまるものは値が上らないのが経済原則
成功するタイプは、意識する心があり、失敗するタイプには意識する心がないからである。意識する心があれば、あとは創造する心がすべて片づけてくれる
仕事がおもしろくないのは、自分自身の誇るべき天性を知らないからであり、環境と天性とが適応しないからである
ネコはバカだから、穴の位置や穴の掘り方が悪いのでなく、自分の姿勢が悪いということに気づかないらしい
仕事は自他成長の推進力であり、人類福祉の土台石なのだ、という職業観・仕事観こそ、出発の原点なのだ
◆渡辺崋山の「商人八訓」より
・十両の客より百文の客を大切にせよ
・買人が、気に入らず、品物を返しに来たら、売る時よりも丁寧にせよ
・繁盛するに従って、ますます倹約せよ
・同じ商売が近所にできたら、態度を厚くし、お互いに励めよ
五のものを五に、六のものを六に、十のものなら堂々と十に見てもらうための手段が外見であり、演出だ。五のものを十に売るのはサギだ
正確に、速く、効果的にやることはたいせつだ。が、これは仕事に対して創造的に頭をはたらかすことと、熟練の問題であって、“要領”の問題ではない
「もう一度やってみろ」といわれても、けっしてできないほど、全力投球することだ
失敗する自由がなければ冒険する自由もない
成功へのタブーは違約と忘恩である
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『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』同様、ビジネスパーソンの基本書として、堂々とおすすめできる一冊です。
※参考:『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
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絶版なのがいただけないですが、ぜひ入手して読んでみてください。
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『人間の魅力』田辺昇一・著 新潮社
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◆目次◆
序 章 壁を破る
第一章 仕事への姿勢
第二章 仕事への挑戦
第三章 成功の条件
第四章 人間の魅力
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