【中小零細企業経営のバイブル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894517205
どんな世界にも「定本」というものが存在しますが、中小零細企業経営の「定本」はおそらくこれでしょう。
『【新版】小さな会社★儲けのルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894517205/
もともとは2002年に刊行され、12万部を突破したロングセラーで、東京商工リサーチ出身の中小企業コンサルタント・竹田陽一氏と、零細企業コンサルタントの栢野克己氏が、共著で書いています。
ベースにランチェスター戦略があり、弱者のための経営ノウハウ、心構えがビッシリ書き込まれた、読み応えある内容です。
本日ご紹介する新版では、データと事例を大幅に入れ替え、最新のビジネス事例を盛り込んでいます。
ひさしぶりに読みましたが、竹田陽一さんのいぶし銀+辛口の経営論、栢野克己さんの軽快な文章が、味を出していますね。
中小零細企業には中小零細企業の戦い方がある、ということで、原点に戻るきっかけをもらった気がします。
特にこれから起業する人には役立つ内容で、どうすればしくじらないか、数多くの倒産事例を見てきた著者ならではの視点が盛り込まれています。
成功確率の高い戦い方、中小企業経営における重点項目、優先順位など、学ぶことの多い一冊です。
さっそく、ポイントを見て行きましょう。
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だれでもできるようなことは競争相手がすぐに増えて、マーケットの取り合いになって食えなくなるのです。だれでもできるような仕事には手を出してはいけません
粗利益は、お客のお札に触れたとき以外には生まれないのです。だから、お客からもらう小銭のありがたさがわからなくなったら、会社は倒れます
経営の目的とは、「経営の源であるお客を作り出し、その数を多くすること」
経営規模が大きくても、1位がとれない会社は利益が少ない
「兵力数が少ない劣勢軍」の場合、ランチェスターの第1法則を応用し、
(1)射程距離が短い一騎打ち戦的な兵器を選び
(2)戦うときは敵に近づいて一騎打ち戦をする
(3)そのためには接近戦や一騎打ち戦がしやすいよう、身を隠しやすい戦場を選ぶ
「兵力数が多い優勢軍」の将軍はランチェスターの第2法則を応用し、
(1)射程距離が長い兵器を使用
(2)戦うときは相手と離れて戦う
(3)そのためには広くて見通しがいい戦場を選ぶ
1番目は商品。まずお客さんのお金と交換するのは商品になりますから、商品対策が1番目の経営の要点
「商品もお客も同じ。なおかつ、それが好き」というのが一番成功率が高くなります。商品は異なるけど、お客は同じ。これが2番目に成功率が高い
競争力、あるいは力のない小さい会社が、これから伸びる市場に手を出してはいけない
同業が弱い業種は勝ちやすい
弱者は扱う商品を少なくし、業種の幅も狭くしなくてはいけません
営業エリアは狭くしよう
弱者はエンドユーザーにできる限り近づいて、接近戦、一騎打ち戦を目指すことが大事
競争相手以上に、お客から好かれ
競争相手以上に、お客から気に入られ
競争相手以上に、お客から忘れられないようにする
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創業して12年になりますが、知らないうちに自分はカッコつけていたなと反省させられる内容でした。
カッコではなく、どうすれば企業を勝利に導けるか。現実的な視点がたくさん詰まっていて、とても勉強になりました。
経営者のセルフチェックに、また起業のヒントとして、ぜひ読みたい一冊です。
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『【新版】小さな会社★儲けのルール』竹田陽一、栢野克己・著 フォレスト出版
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◆目次◆
プロローグ 社長にはだれでもなれるけど……
儲けのルール1 小さな会社が成功するために
儲けのルール2 成功する天職・ビジネスの選び方
儲けのルール3 成功する事業エリアの選び方
儲けのルール4 成功する客層の選び方
儲けのルール5 成功するお客探し
儲けのルール6 成功するお客の育て方
儲けのルール7 成功するためには長時間労働が不可欠
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