【マッキンゼーのノート術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797382015
本日の一冊は、ベストセラー『マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書』の著者、大嶋祥誉さんによる注目の新刊。
※参考:『マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797369531
昨年のベストセラー『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』でも話題となった<マッキンノート><大前研一の「特製方眼ノート」>の詳細が紹介されており、じつに興味深い内容です。
※参考:『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761269987
単にノート術に終わることなく、マッキンゼー流の問題解決の手法や、集めた情報のまとめ方、思考を明確にする「3つの図解」などが紹介されており、じつに勉強になりました。
<本物の問題解決とは、「そもそも、どうあるべきなのか」という、あるべき姿に状況を持っていくことで、問題そのものを根本から発生しないようにすること>
<集めた情報を「Where(問題の在りか)」「Why(原因)」「How(対策)」の3つの意味合いで分けてみる>
<思考を明確にする「3つの図解」>
・グルーピング(空・雨・傘)
・マトリクス
・ビジネスシステム(顧客訪問→課題解決→提案→受注→フォローなど)
ノートの手書き見本も適宜示されており、マッキンゼーのコンサルタントの情報収集・分析の手法がよくわかりました。
これは必読の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ただなんとなくノートを取るなんてあり得ません。すべては問題解決のためでありproblem-solving first(問題解決最優先)です
ブランクチャートを使うと、何をすべきか、なぜすべきかが一目瞭然
私が在籍していた当時のマッキンゼーでは、問題解決の流れに沿って、3つのノートを使い分けていました。情報収集では7ミリ罫の「ケンブリッジノート」、問題の把握や問題解決の設計といった思考整理のためには「方眼ノート」、そして実際のアウトプット資料になるチャートをつくるためにはオリジナルの「マッキンノート」を使っていたのです
プレゼンテーションにフォーカスしたマッキンゼー独自の方眼ノート。マッキンゼーのアウトプットの特徴であるチャート(図解)をつくるためのノートです。基本は、いわゆる「方眼ノート」なのですが、いちばん上には「タイトル」や「イシュー」が入り、中央にチャート用のスペースがあり、いちばん下には出所・出典を示す「Source」を必ず記入するようになっていました。ノートに引かれている薄いブルーの線は、コピーをしても写らないように工夫されています
◆大前研一さんの「特製方眼ノート」
・大きさがA2判サイズ(新聞の2つ折りの大きさ)
・欄外の余白には「So What」「MECE」「Zero-based Thinking」など、いいアイデアを生み出すためのマッキンゼーの言葉(口ぐせ)が薄い文字で印字されていました
・アイデアを出したいときは、このノートを左目で見て右脳に刺激を与えながら右側の空間に向けて書くようにしていた
集めた情報を「Where(問題の在りか)」「Why(原因)」「How(対策)」の3つの意味合いで分けてみる
「Where(問題の在りか)」「Why(原因)」「How(対策)」がつながるような質問をして仮説を検証
アウトプットのためのサマリー力を「ブレット形式」で鍛える
※「ブレット(bullet)」とは文章を箇条書きにするときに、各文章の先頭につける黒い丸印(・)のこと
より行動につながりやすいように具体的な表現にする
◆思考を明確にする「3つの図解」
・グルーピング(空・雨・傘)
・マトリクス
・ビジネスシステム(顧客訪問→課題解決→提案→受注→フォローなど)
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『マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか』大嶋祥誉・著 SBクリエイティブ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797382015
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◆目次◆
はじめに マッキンゼーのノート術はいったい何が違うのか
CHAPTER1 マッキンゼー流 プロフェッショナル・ノートの流儀
CHAPTER2 マッキンゼー流「問題解決ノート」の使い方
CHAPTER3 マッキンゼー流 ノートで結果を出す
CHAPTER4 マッキンゼー流 ノートで自分を磨く
おわりに ノートを人生を良くするツールに
巻末付録 思考整理に役立つノート一覧
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