【伝わる英語は動詞で決まる？】
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本日の一冊は、元ＮＨＫラジオ「基礎英語」講師であり、語学で知られる獨協大学外国語学部教授も務めた著者が、ネイティブのニュアンスが一発でわかる、「動詞の使い方」を指南した一冊。

既にベストセラーとなっている関谷英里子さん（元ＮＨＫラジオ「入門ビジネス英語」講師）の『ビジネスパーソンの英単語帳』も、shareやgenerateなど、動詞の使い方に重きを置いたものでした。

※参考：『カリスマ同時通訳者が教える ビジネスパーソンの英単語帳』
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やはり、デキるビジネスパーソンは「動詞の使い方」が違うようです。

著者によると、われわれは既に受験勉強でたくさんの英単語を覚えていますが、以下の５つができていないため、使いこなせていないのだそうです。

原因１：「使えない意味」で覚えてしまっている
原因２：類語との違いがわからない
原因３：使用頻度が高い使われかたを知らない
原因４：何でも初級動詞で間に合わせてしまっている
原因５：学校では習わない意味がある

何だか、これを読んでいるだけで、受験英語、日本人英語を卒業し、本当にデキる人になれそうです。

たとえば、冒頭で紹介されているearn。

これは、通常「稼ぐ」という意味で覚えてしまっていますが、じつは正確には「努力によって手に入れる」という意味です。

これがわかれば、「earn respect（尊敬を集める）」「earn a degree（学位を取得する）」といった表現が自然とできるようになる、というのが本書の主張です。

さまざまな動詞がイラスト入りで解説されており、じつにわかりやすい。

また、ビジネスの現場で使いたい高度な動詞についても、きっちりカバーされています。

知的でプロフェッショナルなビジネス英語を話したい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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A I am satisfied with my current salary.
B I am contented with my current salary.
どちらも「私は今の給料に満足しています」という意味ですが、Aは「これ以上、望むものがないほどの大満足で幸せ」であるのに対してBは「まあ、不満はない。現状に甘んじるよ」くらいの消極的な満足

英語でI will arrange my scheduleと言えるのは１回目だけ。その後、別の予定が入ってしまって、いわゆる「リスケする」という場合には、arrangeではなくchange（変える）やalter（変更する）が使われます

洋服を手直しするという場合にはmendが使われます

earn a reputation（評判を得る）

employの意味：あるものを取り入れて、うまく利用する

employ a new method（新しい方法を用いる）

employ a hammer as a weapon（ハンマーを武器として使う）

expediteのもともとの意味は、「（交渉や計画を）はかどらせる」「（仕事を）テキパキ終わらせる」

expedite an order（注文をこなす）
expedite the delivery（納期を早める）

I’d like to extend my sincere condolences.
謹んでお悔やみ申し上げます。

It will be more efficient if we can quantify the risks.
リスクを定量化することができれば、より効率的である。

直接的に影響を与える場合はaffect、
間接的に影響を与える場合はinfluence

assertよりinsistのほうが頑固な印象

selectは「慎重に」、chooseは「直感で」選ぶ

admit　あまり認めたくないことをあえて受け入れる

特に財務的な事柄や科学的な事柄について伝える時は、（come fromより）derive fromを使ったほうが、より信頼度が増します

manufactureは「製造する」という意味でおなじみですが、実は他にもときおり使われる意味があります。それが「でっち上げる」「こしらえる」

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『ちゃんと伝わる英語が身につく101動詞』阿部一・著　ダイヤモンド社
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◆目次◆

はじめに　英語は「使い分け」で変わる
PART1　「使える意味」で覚え直す
PART2　似ている単語を使い分ける
PART3　超頻出フレーズを丸暗記する
PART4　初級動詞と中級動詞を使い分ける
PART5　「日本人が知らない意味」を知る