http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844322958
本日の一冊は、「Web2.0に対する日本からの答え」としてまとめら
れた、ケータイ市場のビジネスレポートです。
ケータイビジネスの最新動向に詳しい7人の執筆陣がそれぞれ得意
分野を担当しており、ケータイビジネスの今後と現状の取り組みが
わかる、貴重な内容となっています。
ケータイ市場は今、まさに転換期を迎えており、今後、傍観者だっ
た企業も数多く参入することが予想されますが、本書はその辺の動
きも含め、詳しく論じています。
モバイルマーケティングではとくに重要視されるパーソナライゼー
ション、時間と空間を使ったケータイならではのマーケティングの
可能性、ケータイならではの広告ビジネスなど、興味深いトピック
が満載です。
「ケータイビジネスの今」をキャッチアップしておきたい人には、
ぜひ読んで欲しい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ユーザーに絶えず”携帯”されている携帯電話には、PCでは重視
されなかった「場所」と「時間」という要素がある
◆携帯電話が持つ2つの役割
1.電車時間の待ち時間やちょっとした空き時間の「暇つぶし」
2.5分後の行動を補足するためのツール
この機動性と密着性は、PCインターネットにはなかった「こちら
側」情報の「あちら側」への反映を可能にする
ユーザーがモバイルコマースに求めている商品は、どのような手段
で購入しても商品価値が変わらないものが多い
ユーザーの実生活に密接に連動する携帯電話は、PCでは獲得しに
くい情報、例えば、住所(ベッドタウン)だけでなく日中の活動の
エリア(活動場所)や、休日によく行く場所(消費場所)、また個
人の趣味嗜好などの情報を獲得することができる
GoogleやOvertureが所有するリスティング広告のクライアントや、
「ホットペッパー」や「ぐるなび」などの情報メディアに掲載され
ていたような地域に密着したクライアントが、新たな広告主として
注目されるのではないだろうか
情報を統計的に分析するだけでなく、数字の向こう側に、ユーザー
がどのような状況で携帯電話を使っているのかという、コンテクス
トまでもを読み取ることができる人材が求められる
◆携帯電話の情報サービスを探す手段 ※『ケータイ白書2006』
1.「メニューリストから」55.6%
2.「携帯電話の検索サイトから」23.9%
Googleの検索エンジンにより、公式サイトだけでなく、非公式サイ
トも検索対象に加わった。”閉じたインターネット空間”だったモ
バイルインターネットが、事実上、”オープンなインターネット空
間”へ変貌しつつある動きだ
Pay Per Callとは、広告に表記されている電話番号に対して、ユー
ザーが電話をかけた段階で広告費を支払うタイプの「電話受信保証
型」ともいえる広告形態
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『Mobile2.0』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844322958
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■目次■
1.What Is Mobile2.0
2.公式サイトと非公式サイトの新たな関係
3.進化するモバイルパーソナライズ
4.携帯電話というユビキタスメディア
5.ビジネスモデルを変えるMobile2.0広告
6.進化する端末、変わるコミュニケーション
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