http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534041209
本日の一冊は、会計・経営に関するセミナーで引っ張りだこの元・
公認会計士、田中靖浩さんが、会計センスを身につけるための方法
を指南した注目の新刊です。
著者によると、簿記の知識は経理マン、会計士・税理士には必要で
も、それ以外の「非経理系」の人には必ずしも必要ではありません。
つまり、決算書を「作る」人と「読む」人では、必要な数字のセン
スが違う、というわけです。
では、非経理系のわれわれは、いったい何を身につければいいのか。
著者によるとそれは、「数字を『読み』、そして必要に応じて仕事
に『活かす』力」です。
本書では、この読む力、そして活かす力を身につけるためのちょっ
としたヒントを学ぶことができます。
すべての数字は点と線でとらえるられる、という原則、貸借対照表
のざっくりとした見方、y=ax+bで数字をとらえる管理会計の考え方
など、ビジネスパーソンにとって必要最低限かつ実践的な知識だけ
が凝縮してまとめられています。
すでに知っている人にとっては、おさらいにしかなりませんが、い
まいち数字が苦手、という人には最初の一冊としてふさわしい本だ
と思います。
会計への苦手意識を克服する最後のチャンス、と思ってぜひ読んで
みてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ビジネスで成功できるかどうかは「英語・コンピューター・数字」
以前の人間性とか、創造性、あるいは勇気で決まることが多い
ホントは数字に強いって、会社も国家も個人もなく、それらの財布
をすべてひとつの見方でつかめるような感覚だと思うわけです
「源泉徴収+年末調整」という手続きによって、ほとんどのサラリ
ーマンは数字の勉強について骨抜きにされてしまっている
細かさがあまりにも強調されすぎると、反面で数字に対する「大局
観」のようなものがおろそかにされる危険があります
非経理系の人にとって数字に強いって、まず数字を「読む」ことが
でき、次に必要に応じて「活かす」ことではないでしょうか
「会計」は、おカネに係わる「記録・計算・報告」全般の内容
「財務」は、おカネの「調達と運用」をうまく管理すること
財務会計は株主、債権者といった外部向けで過去志向の会計、管理
会計は英語でマネジメント・アカウンティングというとおり、儲け
を増やすのために経営者が利用する内部向けで未来志向の会計
すべての数字は必ず、「点=時点」か「線=期間」のどちらかの性
質を持っています。そして世の中のすべての数字は、この点と線の
組み合わせによって成立している
バランスシートのキモは貸・借じゃなくて、調達と運用
いつの間にか贅肉がついて不健康になっていく貸借対照表、引き締
まって筋肉質になっていく貸借対照表などいろんなパターンがあり
ますが、その原因は、線たる損益計算書のプラス・マイナスにある
法人税法などのルールで曇ったスリガラスとは別に、自ら透明ガラ
スを用意する。これが「管理会計」という、自分のための会計です
会計はこうした、将来失われてしまった可能性や儲けを計算するこ
とが不得意。だから個人も会社もそして国家も、おカネにとらわれ
すぎるとどうしても「縮んで」しまう
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『数字は見るな!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534041209
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■目次■
Overture 自転車に乗るように数字とつき合おう
Act.1 すべては興味と好奇心からしか始まらない
Act.2 社長に簿記は本当に必要なのか
Act.3 数字を読み、そして活かす「会計力」
Act.4 あなたは会計・経理・財務のちがいを知っていますか?
Act.5 数字ストレスを減らす情報整理術―点と線
Act.6 数字は見るな!
Act.7 人生を誰かに管理されないための管理会計
Act.8 あとは楽しんで数字に「慣れる」だけ!
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