2005年8月4日

『山田真哉のつまみ食い新会社法』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413007921/
本日の一冊は、2006年春から施行される新会社法のエッセンスを、ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者、山田真哉さんがわかりやすく解説した注目の新刊です。

※参考:『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032915/

今回の法改正では、有限会社がなくなることをはじめ、さまざまな変更点があるとは聞いていましたが、読んでみたら、かなりすごいです。中小企業の経営者は、絶対に勉強しておいた方がいいと思います。

資本金や株式の売買、配当、有限会社の今後の運営、新しい会社形態であるLLPまで、法改正にともなう、じつに多彩なトピックが網羅しています。

現在出ている新会社法の本の中では、もっともわかりやすい一冊だと思います。

これから起業する方や経営者には必読の一冊です。
————————
■ 本日の赤ペンチェック
————————
◆新会社法の3大ビックリ
1.有限会社の廃止!
2.資本金は1円でいい!
3.取締役は1人でいい!

◆新会社法の4大特徴
1.条文がカタカナからひらがなへ 2.起業を簡単にする
3.M&Aを柔軟にする 4.合同会社・LLP、会計参与の新設

最低の資本金という規制自体がなくなるので、5年以内に資本金を増やす必要もなく、ずっと1円会社のままでもよい

取締役会を置かないと決めた場合には、1人取締役も可能になります。監査役も不要となるので、名目的な役員を選ぶ必要はなくなります

譲渡制限規定を設けている会社の場合は、株主がだまって株式を売ることを認めず、必ず「会社の承認を得ること」という条件を付けているので、株主が勝手に株式を売ることを防げます

すでにある有限会社は、そのまま有限会社を名乗れる

株式会社に移行しても、有限会社型の会社の形をとれば、資本金を増やしたり、取締役の数を増やしたり、監査役を選出したりする必要はありません

◆LLP(有限責任事業組合)の3大特徴
1.構成員課税:税金が出資者一人ひとりに対してかかる
2.有限責任
3.内部自治

新会社法によって、いつでも株主総会の決議によって配当を行える

配当金を多く払いすぎてしまった取締役は、支払った配当金を、会社に自腹で返済する責任を負います
————————————————–
『山田真哉のつまみ食い新会社法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413007921/
————————————————–
■目次■
I 「会社」ってなに?
II 「新会社法」でどうなる?
III 会社が変わる!
IV 有限会社がなくなる!
V 会社をつくる!
VI 総会・役会ってなにをする? 
VII お金が足りない!
VIII 会社が乗っ取られる!
つまみ食い「新会社法」マンガ
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー