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オンリーワン企業のなかには、マス市場を相手にしている企業もあることから、今回はニッチ市場を押さえている有名企業に的を絞っています。
接着剤のトップブランド、セメダインや、ご存知の雪国まいたけ、伝統を綿々と受け継いでいるトモエ算盤、世界的にも有名なマブチモーターなど、取り上げられている企業は、いずれも個性派ぞろい。
明確な企業理念と事業領域を持ち、理想的な事業展開をしている、各企業の成功の秘密が、短い文章でコンパクトにまとめられています。
読者は、本書から、高い利益率の実現と競合の追随を許さない仕組みづくりのポイントを学ぶことができるに違いありません。
社長へのインタビューは正直、もっと突っ込んで欲しかったのですが、全体的にはうまくまとまっていると思います。
中小企業の経営者やこれから起業する方は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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勝負に勝つには、まず勝てる場所に立つことが必要条件となる。モチベーションは、従業員を対象にしているだけでなく、人材市場との関係性において、社会や業界にも窓が開かれている
コアコンピタンスを獲得し、維持、発展させていくためには、周辺領域も勉強しなければならない。深い穴には広い間口が必要なように、深い専門性には広い視野が不可欠である
◆セメダイン黒川社長
「人間は夢をもたないとダメ。夢はもち続けていれば、いつか叶う。夢をもつことは、周りの人にも夢を与えるということだ。もうひとつは愛すること(中略)愛から生まれる人間味がないと、人は動かない。仕事を愛していないと、よい製品をつくり出せない。よい製品でも愛していないと、商品としては売れない」
◆中央牧草センター増田社長 上野動物園へ牧草を納めた時のエピソード
毎日、刈りたての牧草を持ち込む。何度断られても何度でも来る。動物たちを元気にするという信念をもっているからたまらない。断っても断っても次の日には、牧草を抱えてニコニコしている。ついに、ある飼育係が折れた。「参ったよ、置いていけ。試してみる」増田の帰ったあと、飼育係は驚いた。本当にくだものより先に食べたのだ。今まで与えてきた牧草とは、食いつきが違っていた。増田にかけられる言葉がかわってきた。今までは「置いていくな。持って帰れ」だったのが「もう少しないか。余分があれば置いていってくれ」に変わったのだ
◆トモエ算盤藤本社長
「何の為、何の為にか我はある 人の世の為 世の人の為」(母校川村学園の創設者川村文子の言葉)
◆マブチモーター馬渕会長
「競争相手からすれば、わが社は、しんどい相手でしょうね。前進の足を止めることなく、製品の開発と改良を続け、コストが下がれば自主的に納価も下げるから。機能強化やコスト削減で追っかけても、こちらは、すでに先に行ってしまっているので、追いつくことができない。わが社は、日々、それが苦にならず道楽のような気分でできるから、競合相手とは差が付く」
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『ニッチを狙え!』
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