2005年8月28日

『ドン・キホーテ 闘魂経営』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198620423

本日の一冊は、深夜営業と激安価格、独自の圧縮陳列などで話題となった、小売業界の風雲児、ドン・キホーテ安田社長による一冊です。

ご存知の通り、ドン・キホーテは2004年12月に不幸な連続放火事件に見舞われ、そのため本書の原稿はいったんお蔵入りとなりました。随分と悩んだ上、今回の出版の決断にいたったようです。

内容的には、安田さんの成功哲学と商売のノウハウ、そして小売業を始めてから現在にいたるまでのエピソードが盛り込まれています。

とくに、土井も実際に取材して知っていますが、社員が生き生きと働くマネジメントの秘密については、知っておきたいところです。

タイトルのイメージ通り、泥臭くて熱い主張が展開されており、好き嫌いはあるかと思いますが、読み応えのある一冊です。

読者を行動に導いてくれる、という意味では、口当たりの良い自己啓発書の何倍も役に立つ本です。ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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世間に流布される成功法則やビジネスモデルというのは、すべて結果を見ての「後づけ」である。だから今どきの実業には何の役にも立たない

業界常識は勝利者の論理であって、勝利のための論理ではない。だから、後発企業が先発企業のマネをしても絶対に勝てない

経済も消費も成熟した今のような時代、起業家にとって最大の資本は金ではない。「知恵」だ

◆ドン・キホーテの人材育成における基本方針
自ら考え、判断し、行動する「体験環境」を用意し、何よりも彼らに”頭脳と創造性”を持たせればよい

◆ビジネスに不可欠な3つの「覚悟」
1.必死さ 2.リスク 3.長期戦

激安商品を入手する行為と、激安感を楽しむ行為は全く異なる。前
者はモノ志向、後者はコト志向だ

◆ドン・キホーテ成長における3大キーワード
1.ナイトマーケット 2.オンリーワン 3.シングルマーケット

自分を主語にするのではなく、相手を主語にして考えてみる。そうすると目からウロコが落ちて、今まで見えなかったものが鮮明に浮かび上がってくることがある

結局、商売は真正直にやるのが最終的に一番儲かる方法

ビジネスは野球やサッカーのように1点差でも勝てばいいという戦いではない。どこまでも点の総量を競い合うエンドレスゲームだ。だから、幸運時は攻めに攻めて大量得点するべきで、もうこれぐらいでいいやと守備固めに回ってはいけない。本当に守らなければならない時の兵糧をせっせと稼いでおくべきなのである

当社には、「企業イコール組織、システム」といった既成概念はかけらもない。あるのは「個人商店の集合体イコール結果としての企業」というシンプルなスタンスだけだ

「遊びの市場力」こそ、モノ余り時代を突破する最大のキーワード
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『ドン・キホーテ 闘魂経営』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198620423
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■目次■
序章 十字架は背負うが挑戦はやめない
第1章 徒手空拳のド素人だったから成功した!
第2章 常識は疑い、破壊するためにある
第3章 失敗と苦労こそ成功のコスト
第4章 ようこそ! ドンキ劇場へ
第5章 主語は「自分」でなく「相手」に置け
第6章 我がケンカ商法の極意を語ろう
第7章 今どき最強の人材育成法とは?
第8章 仕事は「ワーク」ではなく「ゲーム」だ!
第9章 「人間学」こそ究極のマーケティング
第10章 ビジネスほど面白いものはない!
終章 ドン・キホーテの新たな変革と出発
最後に
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