本日の一冊は、アメリカで数多くのリーダーの指導に携わり、ベストセラー作家としても知られるジョン・C・マクスウェルによる自己啓発の書です。
「大局的に考える習慣」「集中的に考える習慣」など、成功者が実行している計11の習慣にスポットを当て、その具体的な実践方法について述べています。
ジェームス・アレンをはじめとする、さまざまな思想家や、ジャック・ウェルチなどの実業家の言葉を引用しながら、11の習慣術と成功法則について話が進められています。
具体的にどんな考え方、手法が紹介されているのか。さっそく見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
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成功者は、成功を思い描いた時点ですでに成功している。彼らの手は頭脳を手助けしているにすぎない(クロード・M・ブリストル)
仕事やプロジェクトで得られる成果は、リーダーが設定するハードルの高さで決まる。凡庸なリーダーのハードルは低く、優秀なリーダーのハードルは高い。だから卓越したリーダーの下で得られる成果は輝かしいものになる
ヒーローとはアイデアを持った人間だ(ジャック・ウェルチ)
・成功できない人は、生き残ることだけを考えている
・普通の人は、現状を維持することだけを考えている
・成功する人は、前進することだけを考えている
ジャック・ウェルチと若いビジネスマンの対話
「私ぐらいの年のとき、同僚に差をつけるために何をしましたか。どうやって、若くて野心にあふれた当時の同僚たちより目立つことができたのですか」
「まず理解しなければならないのは、”その他大勢”から抜け出すことの重要性です。(中略)ほとんどの人は言われたことしかしません。つまり、上司が正しいことを確認するだけです。(中略)上司に質問の答えを出すだけではなく、たぶん上司が思いつきもしなかったアイデアや意見や見通しを三つ、四つ披露してやるのです。そうやって最初の着想にふくらみを持たせ、質問をしたときの上司の期待を上回る結果を出すことです。(中略)その他大勢の社員の九九.九パーセントは何も考えていない(中略)この原則を理解していれば、重要な仕事や課題はあなたに任されるようになるでしょう」
変わりたいという欲求は誰もが持っているが、変わるためにそれまでと違ったことをする人は多くない
大きな成果を上げるには”一人の頭”では少なすぎる(中略)一つのアイデアを最高のものにしたいと真剣に望むなら、多くの人の力を借りるべきである
■大局を見て発想する人が必ず心がけていること
・”学びのチャンス”に目を光らせておく
・”未知の分野”のエキスパートの話を聞く
・”別世界の視点”を取り入れる
■”集中力”を最大に高める方法
1.”障害物”には近づかない
2.時間の”ムダ取り”を徹底する
3.”重要項目”はいつも目の前に置く
4.”目的地”は紙に書いておく
■”根拠のない楽観”に足をすくわれないためのコツ
1.”成功談”から尾ひれを取り、”小さな失敗”を見逃さない
2.”欠陥だらけのデータや推測”で満足しない
3.メリットとデメリットを厳密に割り出す
4.”最悪のケース”を想定して余裕を持つ
5.希望と現実の”ギャップ”を埋める
■前向きに考えるためのヒント
1.頭の中の”消極的な言葉”はすぐさま消去!
2.「エキスパート」に近づくな
3.”あら探し”ではなく”長所探し”に徹する
4.”ワンランク上”の夢を持つ
5.”変化”を伴わない”向上”はあり得ない
6.成功者から”インスピレーション”をもらえ
■アイデアを上手に共有するためのポイント
1.人のアイデアは予断・偏見なく評価する
2.アイデアの”出所”よりも”アイデアそのもの”に価値をおく
3.”テーマ”を決めてから人に会う
4.”提供できる何かを持っている人”を集める
5.”貢献”に見合った”見返り”を出す
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本書の主題である「11の考える習慣」については、下の「目次」に記しておきました。ご参照ください。
というわけで、本日の一冊は、
『その他大勢から抜け出す成功法則』
http://tinyurl.com/6fvtx
です。自己啓発書としては、極めてオーソドックスな内容で、正直、目新しい内容は少ないと思います。ただ、多くの著名人たちの考えをつまみ食いできるという意味では、価値があるのかもしれません。
■目次■
はじめに
「考える習慣」を変えると、人生はここまで変わる
1.「自分を変える」のはそれほどむずかしくない
2.自分のレベルをもう一段上げる「考える習慣」
3.いい人生に不可欠な「正しい土」と「正しいタネ」
成功者の”秘密マニュアル”11の「考える習慣」
1.大局的に考える習慣
2.集中的に考える習慣
3.創造的に考える習慣
4.現実的に考える習慣
5.戦略的に考える習慣
6.前向きに考える習慣
7.反省して考える習慣
8.「非・常識」に考える習慣
9.「アイデアを共有」して考える習慣
10.利他的に考える習慣
11.実利的に考える習慣
訳者解説
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