2009年1月31日
【超大国アメリカの現実とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532260221
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本日紹介する一冊は、かつて日本経済新聞社のワシントン支局長を務めた著者が、現在の米国の現状をレポートした、貴重な一冊。
最近は、『ルポ貧困大国アメリカ』や『超・格差社会アメリカの真実』など、、アメリカの現実をレポートした本が目立ちますが、本書はそのなかでもバランスのとれた一冊だと思います。
※参考:『ルポ貧困大国アメリカ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004311128/
※参考:『超・格差社会アメリカの真実』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482224542X/
雇用の問題、不法移民の問題、医療保険の問題など、影の部分を報じる一方で、人口の増加や、衰えぬ起業意欲など、光の部分にも注目しており、今後のアメリカを考えるいいヒントになります。
グリーンスパン、ハンチントン、クルーグマンなど、著名人のコメントも引きながら書かれているあたりは、さすが日経のワシントン支局長。
リアルな取材に基づくルポは、もちろん現実の一部を切り取っただけのものではありますが、マクロな統計ではわからない、市民の声や「不安」を伝えてくれます。
今後、アメリカはどこに向かうのか、帝国崩壊はありうるのか、興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆アメリカが抱える3つの不安
1.安全に対する不安 2.暮らしの不安 3.社会の変容に対する不安
中間層の苦境をグローバル化のせいにして、モノや人、カネの行き来を制限すれば、米国の繁栄は維持できないという危機感もビジネス界を中心に高まっている
政治家は世論に左右されやすく、メディアは戦況の厳しさや米軍兵士の悪行など、悪い話だけ報じたがる。それらは、ベトナム戦争の
時と全く同じに見える
あわてて撤退することで、イラクをはじめとした中東地域をもっと不安定にしてしまえば、米国の安全はもっと脅かされるのではないか
世界でいちばん医療費を使っている国なのに、国民の寿命は決して長くない。新生児の死亡率は日本の三倍で、先進国ではびりから二番目
全米でも雇用の創出役が中小企業、とくにサービス業に移ってきている
宗教の自由を大事にする米国で、イスラム教徒全体を敵と見る政治家はいない。だが、米国の「敵」を定義する中で、イスラム教に言
及する人は増えている
今、米国をたたこうとしているのはテロリスト集団という非国家のグループだ。支持者の間でネットワーク拠点を持つこうした勢力との戦いでは、軍事力より、テロ支持層の心をつかみ、テロリストから離反させることのほうが重要だ。それなのに、民主主義とそうでない力との世界的な戦いに祭り上げてしまったことで、イスラム教徒たちに自分たちが狙われたという思いを抱かせて、心をむしろ遠ざけてしまった
アウトソースド(outsourced)――。今ではこんな英語が普通に使われている。企業が仕事を海外に移したために、首になることを指す
米国生まれの人々の間では、お金持ちの子息ほど大学入学では優位にたつという認識が広がっている
「新しい発明と歩調を合わせて人々の技術的能力が高まるわけではない。低い技能しかない人は賃金が低下し、高技能の人は給与が大幅に上がっている。だがこれは民主社会にとっては危険な傾向だ。富が公平に分配されていると人々が思わなければ、資本主義やそれを支えるさまざまな制度への支持も得られないからだ」(グリーンスパン)
米国経済の活力の源泉である起業も衰えていない。米中小企業庁の年次報告書である「ザ・スモール・ビジネス・エコノミー」(〇七年一二月発表)によると、二〇〇六年に生まれた企業の数は六十四万九千社。これは九〇年代のピーク(九六年の五十九万七千社)を上回る数字だ
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『悩めるアメリカ』日本経済新聞出版社 実哲也・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532260221
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◆目次◆
はじめに
序 章 再び、素朴な疑問
第1章 現場力再考
第2章 現場力強化の最前線
第3章 組織の「くせ」づくり
第4章 「見える化」はなぜ機能しないのか
第5章 現場力強化の論点
第6章 根源的組織能力としての現場力
おわりに
参考文献
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2009年1月31日
【現場力を鍛える』待望の続編!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556303
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本日ご紹介する一冊は、ローランド・ベルガー会長の遠藤功さんによる15万部突破のベストセラー『現場力を鍛える』の待望の続編。
※参考:『現場力を鍛える』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492531718/
日本企業の現在の体たらくを「現場力」の欠如に求め、かつその要因を細かく分析しています。
興味深かったのは、「『変動費化』という甘い言葉が、現場の品質を毀損させている」という指摘。
人間重視、現場重視の姿勢を打ち出し、正社員比率を高めているオオゼキなどの企業が業績を伸ばしている事実に着目し、「日本企業の競争力は、現場をたんなる「コスト」として見てこなかったことから生まれている」とまとめています。
また、過度な分業・分散化を否定し、内製化・自前化へのシフトを説いたり、「ウェイ」に合った「しつけ」と「くせ」の重要性を説いたり、徹底して現場にこだわった経営論が目を引きます。
氏のこれまでの書籍を読んできた人にとっては、「見える化」から「伝わる化」「つなぐ化」「粘る化」へとつながるプロセスが参考になるのではないでしょうか。
Suica、駅ナカの成功で勢いづくJR東日本をはじめ、V字回復を実現したコマツ、靴修理ネットワークのミスターミニットなど、事例が豊富で、じつに読み応えがあります。
自社の現場力を鍛えたい経営者、マネジャーに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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これまで数多くの企業から現場力強化の支援の要請を受けてきたが、受諾する際、私は必ずひとつの条件をつけている。それは、10年続けるつもりがありますか」という問いかけである
問題を解析し、知恵やアイデアを出し、粘り強く改善するのは、あくまで人間である。この現場力こそが、日本の競争力の源泉である
日本企業の競争力は、現場をたんなる「コスト」として見てこなかったことから生まれている
困れば知恵が出る。そして、それが現場力強化につながる。その際に、現場だけを困らせるのではなく、経営トップも一緒になって困ることが肝心だと大野(耐一)氏は指摘する
「変動費化」という甘い言葉が、現場の品質を毀損させているという現実を、経営者は直視しなければならない。経営の目的は、変動比率を高めることではなく、現場の競争力を高め、そこから生み出される付加価値を高めることなのである
オオゼキと他のスーパーの最大の違いは、仕入れにある。大手スーパーが集中購買を指向する中で、オオゼキは鮮魚、精肉、青果とい
った生鮮食品の仕入れ担当者は、各店舗に配備されている
「競争戦略」と「オペレーション」の両輪が揃ってはじめて卓越した競争力は生み出される
競争戦略が合理的であることの最も重要な要素のひとつは、自社の「身の丈」に合っているかどうかである。ビジネスとしての可能性
があるからといって、あれもこれも漫然と手を出していたのでは、資源配分が分散してしまい、優位性構築に結びつかない
人づくりのための投資とは、お金をかけることではなく、経営幹部がどれだけ自らの時間をかけたかである
ボトムアップという現場力のエネルギーは、じつはトップダウンからしか生まれない
企業活動における「よい行動」とは、「しつけ」と「くせ」の2つで成り立っている
「見える化――伝わる化――つなぐ化――粘る化」
サービス業や流通業においては、過度な分業・分散化は、顧客満足の低下をもたらす
いま、後輩たちに遺さなければならないのは、たんなる機械の使い方や作業手順ではない。「なぜこの機械が生まれたのか」「なぜこの作業手順が必要だったのか」そんな根源的な経験則こそが、継承されなければならない。それこそが「スピリット」である
◆現場力を形成する5つの要素能力
「問題解決力」「連結力」「俊敏力」「臨機応変力」「粘着力」
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『現場力復権』東洋経済新報社 遠藤功・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556303
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◆目次◆
はじめに
序 章 再び、素朴な疑問
第1章 現場力再考
第2章 現場力強化の最前線
第3章 組織の「くせ」づくり
第4章 「見える化」はなぜ機能しないのか
第5章 現場力強化の論点
第6章 根源的組織能力としての現場力
おわりに
参考文献
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2009年1月30日
【優良企業が使っている職場活性化の手法とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569705812
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最近は、不況ということもあり、職場の雰囲気づくりに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
ちなみにエリエスでは、毎年4月の社員旅行と、周年イベント、社員のバースデーランチ、グルメ会、ちょっとした目標達成を祝うミニパーティ、毎月一回の掃除デーなどを行っています。
うちだけでこれぐらいあるのですから、全国の職場を巡れば、きっといろんな職場活性化法があるはず、と思っていたら、そんな本に巡り合いました。
本日ご紹介する一冊は、リクルート、MBAを経て独立、現在、企業研修事業を展開する著者が、これまでに見聞きしたユニークな職場活性化のアイデアを披露した一冊です。
「寄せ書き」や、家族に送る社内報、草刈り、ハチマキ、「やまびこあいさつ」、会議室に常備するお菓子まで、さまざまなアイデアが紹介されており、多いに想像力をかき立てられます。
活性化の技法のほかにも、気の利く人材を発掘するために生徒会長経験者を採用するなど、マネジメントのヒントがてんこもり。
かつてリクルートが採用していたという「きわどい」活性化策も、読み応えがあります。
職場を元気にするヒントとして、気軽に読める一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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営業成績の棒グラフを見て奮起する社員もいるだろうが、逆に委縮する人だっている
◆元気な売り場の共通点
・開かれている ・エンターテイメント性が高い ・カオス状態である
会社の理念を社員に浸透させる”キモ”は社員がリアリティー(現実味)を感じられるか、共感できるかということである
「顧客第一」よりも、「ゴミを観察してでもニーズをつかむ」のほうが通じる
「寄せ書き」はまさに”言葉の嵐”である。この方法を使わない手はない
日本において社員をつなぎとめるもっとも強い絆は”帰属意識”である
”職場の活性化”を第一義とするなら家族は巻き込んだほうがいい
人間関係構築に飲み会が有効と考えている新人は八八・六パーセントを超え、同様に社員旅行を七〇・四パーセント、運動会を五〇・一パーセントが支持している
実家に帰省したとき、祖父がやけにリクルートに詳しいことに気づいた。理由を訊くと、リクルートの名物社内報『かもめ』が実家の祖父の元に届けられていたのだ
草刈りには、人の心をリフレッシュさせる不思議な効果がある
戦略的気の利く人材発掘法というのは、”生徒会長経験者”を採用することだ
お菓子のつかみ取りというインセンティブ
サラリーマン時代の残業時間はだいたいハチマキをしていた
低い人事考課をつけても、「人としての価値を認めている」ことを本人にも他にもわかるように伝えることが、組織を活性化させるマネジメントの本質
社内でもっともリーダーシップが欠如した人間だけを集めて仕事をさせると、そこにリーダーシップを発揮する人間が現れる
「やまびこあいさつ」を義務づける
社員が絶対に読む社内報にするコツがひとつある。それは、”自分が登場している“社内報だ
会議室にはお菓子を常備
大規模なパーティーだけではなく、職場でのちょっとしたミニパーティーを多頻度で開催すること
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『職場活性化の「すごい!」手法』PHP研究所 大塚寿・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569705812
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◆目次◆
はじめに
I あらゆる職場を活性化させる「すごい手法10」
II やる気を引き出す「すごい制度8」
III 人がみるみる育つ「すごいマネジメント11」
IV こんなやり方があったのか!「すごい職場づくり12」
V 元気な会社の「すごいイベント7」
あとがき
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2009年1月29日
【アイアコッカが最も信頼した男】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876883793
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本日の一冊は、クライスラーの再建で知られる伝説のCEO、リー・アイアコッカの片腕、スティーブ・ミラーによる注目の一冊。
アイアコッカが最も信頼した人物であり、「ウォールストリート・ジャーナル」から「アメリカ産業界の再建請負人」と評された氏が、どうやって企業を再生してきたのか、その秘訣を語っています。
また、アイアコッカを身近なところから見ていた人間ということで、その証言は、大ベストセラー『アイアコッカ わが闘魂の経営』(何と、つい最近、復刊されたようです!)で明かされなかった貴重な事実を含んでいます。
※参考:『アイアコッカ わが闘魂の経営』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777151034/
帝王・アイアコッカとはどんな人物だったのか。彼から学んだ経営の要諦とは何か。その知恵を生かし、著者はどうやって「伝説の再建人」となるに至ったのか――。
個人的な話が多く、やや冗長なところもありますが、随所に経営のエッセンス、そして現場でなければ体験できない貴重なエピソードが含まれています。
約380ページの大著ではありますが、じつに読みやすく、厚さを感じさせない内容です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「大きくなったら人のために仕え、大義のために働きなさい」(モース上院議員の言葉)
人は誰でも、何らかの欠点を持っている。そして幸運に恵まれた人は、その欠点を補ってくれるような相手を見つけることができるのだ
人は悲観的になると、必要以上の出費を控えるようになる。つまり、車が売れなくなるということだ。自動車業界が、たとえば農業などに比べて景気後退の影響を受けやすいのはそのためだ。人は食べなければ生きていけない。しかし、車の買い替えなら、1年か2年先延ばしにしても生きていける
いちばん大切な教えは、最善の解決にいたるためには、誠実な態度を貫き通さなければならないということだろう。それはつまり、正直であること、そしてできない約束はしないということだ
人は誰でも、本能的に公平さを求めるものだ。チャンスも犠牲も、平等に分け合いたいと思うのが人情というものだろう。私はそのことを忘れなかったおかげで、クライスラーでも、その先の再建事業でも、危機を乗り越えることができた
「リー、もし増資をしないのなら、それでもかまいません。でも私はこの会社を去ることになります」
アイアコッカは、有名な「もしもっといい車がほかにあるなら、そっちを買え!」のコマーシャルで、テレビ界に一大センセーションを巻き起こした
クライスラーの中の人間は、誰もがアイアコッカの変わりように気づいていた。会社の経費で贅沢な旅行をし、ワシントンの閣僚よりも多くのお付きの者を従えるようになった
アイアコッカは、批判者の意見に賛成することで、スキャンダルの火を効果的に消し止めた
「危機」という言葉は、「危険」と「機会」の二つの意味を持っている。たいていの人は危機を本能的に恐れ、「危険」のほうばかり心配しているので、「機会」のほうを見逃してしまう
自分がこの地球上に存在したという証は、自分のために達成したことではなく、他の人々のために達成したことで価値が決まる
手柄を他人にゆずる人のところには、自然と人が集まって貴重なアイデアを聞かせてもらえたりする
◆企業再建のヒント7カ条 ※一部紹介
1.すべての人に真実を話す
3.顧客の声を聞く
5.社員の服装をチェックする
7.メンバーを総入れ替えしなくても勝てるチームは作れる
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『伝説の再建人』幸福の科学出版 スティーブ・ミラー・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876883793
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◆目次◆
I 最初の再建、クライスラー
II 伝説の再建プロフェッショナルへの道
III 危機に飛び込むリーダーシップ
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2009年1月27日
【高収益企業の作り方はマイクロソフトに学べ!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106102986
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かつてのファミコンしかり、現在のウィンドウズしかり、真に収益性の高いビジネスを得るには、デファクトスタンダード(事実上の標準)になるのが一番です。
本日ご紹介する一冊は、イギリスマイクロソフト入社後、マイクロソフト日本法人でウィンドウズのマーケティングを担当したトム・佐藤氏が、そのデファクトスタンダードの作り方を紹介した一冊。
マイクロソフトの思想の根底にある哲学者ベンサムの思想から、デファクトにいたる二つの要件、そしてサポートするべき関係者まで、マイクロソフトの実例をもとに、詳しく書かれています。
一時はMSXでデファクトをつかみかけながらも、失敗したマイクロソフト。その目撃者である著者の証言は、じつにリアリティがあります。
ノウハウとして読んでもためになりますが、何より刺激的なのは、マイクロソフトがデファクトになるまでのストーリー。
幾度もくじけながら試行錯誤していく過程に、ビジネスの醍醐味が表現されています。
実際にデファクトを目指す人には、いいシミュレーションの材料。そうでない人には、ビジネスノンフィクションとして楽しめます。
ビジネスケースとして、久々に読み応えのある一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ウィンドウズは、単にメーカーにライセンスすることで普及したのでもないし、優れて良い商品だったわけでもない。ビジネス戦略の主要部分が正しかったから、世界をほぼ独占する商品になった「最大多数の最大幸福」こそ、世界最強の法則である。そして、これこそがウィンドウズの基本概念なのである
◆「デファクト」にいたる二つの要件
・テクノロジーの波を理解する力
・業界の動向を明確に理解し、関係者のソーシャルネットワークを介してデファクトスタンダードを売り込む戦略
スペクトラビデオに一度売った製品を少し修正しただけで、これほどの売上。彼は、標準化というビジネスがいかに「おいしい」を目の当たりにした。そしてその後、標準化を自らの最重要戦略としていったのである
デファクトスタンダードを作るには、二つのグループの開発者をサポートしなければならない。一つはOSをライセンスしてハードを出荷するパソコンメーカー。ライセンス料を払っている彼らに、技術サポートをするのは当然である。二つ目は、そのスタンダードをもとにアプリケーションを開発する人たち
MSXはあと一歩でデファクトスタンダードになるはずだった……だが、たとえデファクトたる条件を備えていても、マーケットの信頼を失えば崩壊する
アップルIIの経験から、第三者が作るソフトがいかに重要かを知ったジョブズは、マイクロソフトにアプリケーションの開発を要、五万ドルを支払い、表計算ソフト、データベース、グラフィックプレゼンテーションソフトを注文した。この時アップルは契約書に、イクロソフトが競合するアプリケーションソフトを開発することを禁止する条項を入れた。アップルの金で積み上げたノウハウをすに他所で応用されてはたまらない。問題はその禁止が期限付きだったことだ。禁止期間はマックの出荷日もしくは八三年一月日から一年後まで。これがジョブズの最大の失敗だった大きなハブが威力を発揮し、小さなハブやノードをどんどん引き込んでいくと、そのうち一点集約型のネットワークが出来る。これを「スター型ネットワーク」というが、一旦、スター型に集約されると、ひとつのハブ企業が市場を独占するようになる
◆『ティッピング・ポイント』が教える大流行の法則
1.少人数の法則
2.スティッキネス要因
3.環境の力
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『マイクロソフト戦記 世界標準の作られ方』新潮社 トム佐藤・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106102986
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◆目次◆
第I部 パソコン草創期の挑戦
第II部 ウィンドウズ―OS勃興期の激戦
第III部 デファクトスタンダード―業界全体を巻き込め
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2009年1月27日
【ビジネスマンの「法律力」とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453404500X
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本日の一冊は、SBI大学院大学教授であり、カリスマ弁護士として知られる荘司雅彦さんが、ビジネスマンのための「法律力」を論じた一冊。
「法律力」というのは、著者の造語で、法的思考力と法解釈力を併せたものですが、確かにこれは、企業をめぐるトラブルが多発している現在、必須のスキルだと思います。
日本の法律では、われわれ国民は法律を「知っている」こととして扱います。つまり「知らなかった」は通らず、知っているものとして罰せられるのです。
もちろん、六法全書をすべてマスターすることは不可能ですが、その根本となる考え方を知れば、おおよそ日常業務や生活には支障がありません。
逆に、まったく知らないと、知らないうちに罪を犯していた、ということになってしまうのです。
そうならないためにも、法律の基本的な考え方・読み方を知り、普段から法に則った活動をすることが大切。
本書には、その基本的な情報が、コンパクトにまとまっています。
難解な条文も、わかりやすい例えと解説で、すんなり頭に入ってくるので、ストレスなく法律の基本を身につけられると思います。
とくに経営者の方には、ぜひ読んで欲しい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆六法:憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法
テキストがなくとも、「事項索引」で調べた条文(いくつかあります)にひとつひとつ当たって条文を読み、その条文に判例の要約がついていればそれを読み、こうしてほとんどの場合、何とかなります
個人の権利は最大限尊重されるべきものであり、各個人は他者の権利を害さない限りいかなることをも行なう自由を有する
その憲法の中で一番偉い条文は憲法13条
「第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」
日本の法律の中で、別格なのは「最高法規」である憲法です。そして、憲法の最終的な目的は「個人の権利の尊重」(憲法13条)であり、「国民主権」も「平和主義」も、その目的を実現するための手段
憲法は、「お上」と国民の間のことを規律した法律で、上司とあなたの間柄のような「私人間」(民間人同士の間柄)について定めたものではない
法律問題で迷ったら、社会的に受け入れられる常識的なほうを選んでおくのが無難
2メートル先の人を殺そうと思ってピストルの引き金に手をかけたところ、突然、二人の間を豚の大軍が走ってきたため、殺そうとした人が驚いた隙に相手に逃げられてしまったような場合、「ピストルの引き金」に手をかけるという行為は、人が死ぬという結果が発生する危険性が極めて高い行為ですので、殺人未遂として処罰されます
刑法39条に、「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減刑する」と定められ、刑法41条には「十四歳に満たない者の行為は、罰しない」と定められています
法律では、「善意」とは事情を知らないこと、「悪意」とは事情を知っていることを指します
代理人の法律行為の効果は本人に及ぶ
口約束だけでも契約は成立する
日常生活に比べて、ビジネスシーンでは「取引の安全」が重視されます
名刺に「代表取締役社長」だとか「代表取締役専務」とか書かれた人と、「取締役」とだけしか書かれていない人とでは、商談相手としては大違い
ビジネスシーンで問題となったときは、(特に商法は)必ず最新の六法を参照する
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『六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座』日本実業出版社 荘司雅彦・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453404500X
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◆目次◆
はじめに
第1章 六法ってなんだあ?
第2章 法律のキモ「基本的人権の尊重」
第3章 憲法の授業―バランス感覚を身につける―
第4章 刑法の授業―論理力を身につける―
第5章 民法の授業―観察眼を養う―
第6章 商法の授業―ビジネス感覚を磨く―
第7章 刑事訴訟法の授業―トラブルから身を守る―
第8章 民事訴訟法の授業―争いを切り抜ける―
おわりに
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2009年1月26日
【小さな会社こそブランド構築を】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569704611
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本日の一冊は、小さな会社のブランド戦略を手掛ける著者が、世界各地の小さなブランド企業を取り上げながら、ブランド構築のノウハウを論じた一冊。
ブランド企業となるためのミッション作りや一位作り、行動の一貫性、経営者の哲学など、あらゆる点に触れており、参考になります。
なかでも注目は、取り上げられている小さな優良企業の事例でしょう。
中目黒にある個性派書店「ユトレヒト」、南青山にある離婚専門の法律事務所「離婚ファーム」、世界のVIPが行列を作るイタリア・コルモンスの生ハム屋、世界中のスポーツ競技で使われるネットを作る「ラ・レーテ」…。
さまざまな企業の事業内容と取り組み、こだわりなどが紹介されており、まさに「ブランドとは生き方」なのだと実感させてくれる内容です。
どんなに流行っても、地元を大切にし、むやみに都市に進出しない。
大企業からオファーを受けても、質を守るために生産規模を維持する。
金銭欲に振り回されていてはブランドは作れない、ということがよくわかります。
では、どうやって自分の「使命」に目覚め、それを全社員に伝えていくか。本書後半には、それについても書かれています。
軽いタッチの読み物ではありますが、中小企業の経営者にブランド作りの要諦を伝えてくれる、良質な一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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小さな会社も、はじめから「さあ、ブランドをつくろう!」と取り組む方が、ビジネスはうまくいく
「ブランドづくり」は、「ファンづくり」
経営とは、見方を変えれば、「経営資源を集める」ということでもあります
会社や経営者、そこで働くスタッフに「使命感があるか否か」が、最終的には「引力の有無」に関わってきます
「生き方」を考えるときは、「働き方」も一緒に考えなくては、本当の意味で幸せにはなれません
今は、カレーうどんを食べに、カレーうどんの専門店に行くような、ピンポイントの時代です。情報であふれかえる現代社会だからこそ、逆にモノやサービスを提供する私たちは、「何を売っているのか」「何が得意なのか」などを、シンプルに、わかりやすく発信することが求められています
「売り上げ」ではなく「利益」の時代
ロゴや印刷物は1カ月で変えることができますが、会社のレベルは1カ月では、さほど変えることができない
”値づけ”もまた、会社が発する重要なメッセージ
誰でも”専門家宣言”をしたら、その日から専門家
むやみに拡大しない勇気を持ち、多くの経営者なら、思わずのってしまうような話にも、徹底したルールを自分の中につくり、「自分サイズ」を見失うことはありません
ポイントは、「自分の人生について考える時間を取ること」です。生き方と働き方が一致している人は、その時間をしっかり自分のために取ってあります
まずは自分が定めた小さな世界で一番になる
新しいカテゴリーをつくれば、会社は、より早く覚えてもらえます
「Fake it till you make it.(なりたい自分の姿があるのなら、すでになったつもりで行動しなさい)」
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『小さな会社のブランド戦略』PHP研究所 村尾隆介・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569704611
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◆目次◆
はじめに
プロローグ
1章 今こそ、小さな会社もブランドを目指すとき
2章 「小さなブランド」と呼ばれる会社たち
3章 「生き方」と「働き方」が一致している人の発想
4章 小さな会社をブランドに導くイメージトレーニング
5章 社長がブランドであること
6章 スタッフがブランドであること
7章 スモールビジネスが、かっこいい
おわりに
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2009年1月26日
【チェ・ゲバラの最高傑作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122050979
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本日の一冊は、映画公開で一躍ブームとなっている、エルネスト・チェ・ゲバラによる遺作。
ゲリラ戦争における戦略や人事、行動規範を示したものですが、その基本原則は時代やジャンルを超えて、ビジネスにも応用可能です。
事業を円滑に行うために「補給」について考えるという視点、敵の補給経路をアタックするという考え方、また敵の持つ資源を利用するため、あえて兵器の型を合わせるという発想…。
敵との戦いを考えるうえで、じつに有用な考え方が示されています。
また、弾丸を回収する見込みがないのに、持っている弾薬を全部使用するような無茶な攻撃をかけるべきでないという考え方、兵士の昇進は、勇気、能力、犠牲的精神のいかんにもとづいておこなうべき、という考え方など、経営において参考になるヒントが満載です。
ほかにも、組織の規律の問題など、さまざまな視点から戦いを論じており、人の上に立つ人にとっては、必読の一冊です。
まだの方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼ ※旧版より引用
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革命を起こすためのすべての条件ができるのを待つ必要はない
”ヒット・エンド・ラン”(撃っては逃げる)――ある人たちはこうしたやり方を軽蔑するがこのことばは正確である。撃っては逃げ、時期を待ち、待ちぶせをやり、ふたたび撃っては逃げる。これをくりかえして敵に全然休息を与えないのである
もしも武器の選択の余地があるならば、われわれは敵が使用しているのと同じ型の兵器をえらぶべきである。というのはゲリラ部隊にとって一番大きな問題は弾薬が欠乏することであり、これを敵から供給してもらわねばならないからである
ゲリラ隊員が戦死した場合には、これに武器弾薬をもたせたまま遺棄してはならない
ゲリラ兵士に要求されるもうひとつの基本的特質は柔軟性をもち、あらゆる環境に適応し、戦闘中にどんな思わぬ事故がおきてもそれを逆用する能力をもつことである
清涼飲料の工場にたいしてサボタージュをやるのはバカげている。けれども、発電所にたいしてサボタージュをやるのはまったく正しい賢明なことである。前者の場合には、一定数の労働者を失業させるだけで、産業生活全体のリズムにはなんの影響もない。後者の場合にはやはり労働者が失業するけれども、これはその地域の生活を麻痺させる
補給の問題はきわめて重要である。一般的にいって、進入しにくい地域というものは、まさにそのために特別の問題をもっている
弾丸を回収する見込みがないのに、持っている弾薬を全部使用する危険をおかしてまである一団の敵を撃滅するような攻撃をかけるべきではない
ゲリラ戦士はまた口が固くなくてはならない
兵士の昇進は、勇気、能力、犠牲的精神のいかんにもとづいておこなうべきである。これらの資質を高度に持っていないものは、責任ある任務につけることはできない
良好な補給組織をもつことは、ゲリラ部隊にとって根本的に重要
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『ゲリラ戦争』中央公論新社 エルネスト・チェ・ゲバラ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122050979
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◆目次◆
第1章 ゲリラ戦の一般原則
第2章 ゲリラ部隊
第3章 ゲリラ戦線の組織
第4章 補遺
エピローグ
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2009年1月23日
【プレゼン上手になるために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043276
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本日の一冊は、「レバレッジ」シリーズで有名な本田直之さんが、経営者、マネジャーの思考法を説いた一冊。
最初は、「なぜ本田さんがマネジメント?」といぶかしがっていたのですが、さすが数多くのベンチャー起業家を支援してきただけあって、スタートアップから数年経ったぐらいの経営者には役立つ視点が満載です。
時間投資の必要性、意思決定のポイント、人脈作りの必要性、優先順位のつけ方、事業を成功に導くためのプロセスまで、極めて実践的な考え方が説かれています。
「経営者がまず天引きすべきは、自己投資の時間」
「会社において大切なのは、お金の貯め方より使い方」
「積上げ継続型のビジネスを選べるのが、経営者としての資質」
など、戦略的に重要な考え方がいくつも説かれており、じつに参考になります。
実践面から見ても、組織を導くための「旗の振り方」や「資金効率を上げる方法」など、役立つ内容が満載。
自社の経営、そして自身の経営者としての行動をチェックするために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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経営者自身が忙しいと、考える余裕がなくなる。するとすべての経営戦略は対症療法になり、その場しのぎの効果がない手を、次々と打ち続けなければならないというマイナスのスパイラルに陥る
お金の投資より先にすべきが、時間の投資といえる。そして「考え、意思決定すること」こそ、時間を投資する行為であり、読書や人脈作りもまた、投資であるというのが私の意見だ
・業界への影響
・顧客への影響
・売上への影響
こういった点について、プロ(プラス面)もコン(マイナス面)もすべて書き出したうえで意思決定すれば、判断ミスを犯すリスクを最小限まで減らすことができる
外部とのつながりを持たない経営者は危険信号
人脈とは、何かをお願いするために作るものではない。何の必要もないときから人間関係を築き、つながりを保ってこそ、本当にレバレッジの効く人脈となる
会社において大切なのは、お金の貯め方より使い方
会社全体についても、やらないことを先に決めるべきだと私は思う。たとえば、「値引きしない」「あえて企画書は作らない」「相見積もりは受けない」「下請け仕事はしない」といった具合だ
積上げ継続型のビジネスを選べるのが、経営者としての資質
◆わかりやすい「旗」の立て方
1.わかりやすい目標 2.ロールモデル 3.仮想敵
経営者は、いつもまねできるものを探し、応用する力を持たなくてはならない
支払日の調整について相談すらできないほど困っている会社とは、そもそも取引すべきではない
戦略という大局的な決定には、外部のプロフェッショナルが必要
◆経営者が押さえるべきレバレッジ営業のキー
1.営業の道を拓くような優良顧客を獲得すること
2.手離れが良い仕組みを作ること
3.心理学の達人になること
小さな会社やベンチャー企業こそ、「経営者はどんな人なのか?」「どんなキャラクターの持ち主なのか?」という点が、くっきり浮
かび上がってくるようなプロフィールを作ろう
経営者は、景気が良いときに成果があがる仕組みを作っておき、それを営業なら営業、宣伝なら宣伝の「武器」として、一人ひとりに持たせるようにしよう
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『レバレッジ・マネジメント』東洋経済新報社 本田直之・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043276
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◆目次◆
はじめに
第1章 経営者のレバレッジ
第2章 戦略のレバレッジ
第3章 営業のレバレッジ
第4章 ブランドのレバレッジ
第5章 仕組み化のレバレッジ
第6章 組織のレバレッジ
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2009年1月23日
【プレゼン上手になるために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478007764
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本日の一冊は、『人は「話し方」で9割変わる』などのベストセラーを持つ、話し方研究所会長の福田健さんが、プレゼンの極意を紹介した一冊。
※参考:『人は「話し方」で9割変わる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766710215/
初対面の相手に好かれるコツや、正しい自己紹介の仕方、話をインタラクティブ(双方向)にするためのテクニックなど、プレゼンの秘訣を幅広く説明しています。
土井もいまだに慣れませんが、人前で話す時は、話の内容だけでなく、話すスピードや声、見た目、目線の配り方など、かなり細かい工夫が必要です。
本書では、そういった場作りのための話と、話の内容を充実させるためのコツを論じており、プレゼン初心者には、入門編としておすすめです。
読み応えという意味ではいまひとつですが、プレゼン前のチェックシートとして、活用してみるといいのではないでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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短い時間で、内容をまとめ、的確に表現する経験を積むことで、あなたの表現力は向上する。時間という枠があることで、どこを強調し、どこを省略し、どんな言葉を使うかの工夫が培われるからである
相手の反応を確かめ、反応に応じながら、話を進めていってこそ、双方向性が確保される
・相手を見ながら
・区切りごとに間を取り
・問いかけながら
視線は会場の中で、プレゼンターからもっとも遠い人に向けよう
◆準備する前の三つの要点
1.目的――何のために
2.聴衆――誰に対して
3.構成――どのように
序論の役割は「雰囲気づくり」「必要性の喚起」「本論への導入」
「本論への導入」では、提案の背景説明のあとに、アウトラインを提示して、本論へつなぐのが自然なやり方
本論の構成がしっかりしているとは、
・根拠が明確であること
・順序よく配列されていること
・全体と部分の関係が明示されていること
◆自己紹介の中身
・自分に関する情報
・場に合った情報
相手の感じているところに、「……と思いませんか」と問いかけ、その原因を指摘する。いきなり問題に触れてこられるので、聞き手は早くも、次の話を期待するようになる
長い前置きをすればするほど、聞き手の心は離れていく
なによりも、話し手が進んで聴衆に近づき、距離を縮めることである。距離を縮めるとは、まず物理的に近づくことだ
わかりやすさとは、一言でいえば、「関係の明確化」
まず、主題を一行化することから始めよう
「比喩」を使えば印象が深まる
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『プレゼンの上手な話し方』ダイヤモンド社 福田健・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478007764
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◆目次◆
はじめに
第1章 プレゼンテーション・スキルを磨く
誰もがプレゼンターの時代、短期間で上達するために
第2章 プレゼンテーションには、どんな準備が必要か
「聴衆分析」から「リハーサル」まで、どう進めるか
第3章 プレゼンターに求められる「表現」の技術
聞き手の心をつかみ、信頼関係を築く「話し方」
第4章 プレゼンテーションの「三原則」でレベルアップをめざす
「わかりやすく」「簡潔に」「印象深く」話すコツ
第5章 プレゼンテーションは「関係づくり」から始まる
「提案型説得」を成功に導く大事なポイントとは?
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