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『世界は感情で動く』マッテオ・モッテルリーニ・著


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【行動経済学本、待望の第2弾!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314010541

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本日の一冊は、行動経済学のエッセンスをわかりやすい例とエピソード、実験結果を交えながら説いたベストセラー『経済は感情で動く』の待望の続編。

※参考:『経済は感情で動く』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314010479/

本シリーズの面白さは、人間が不合理な判断をしてしまうトリックを、理論的に説明しているところにあります。

一見頭の良さそうな学生さんたちが、実験をするとものの見事にトラップ(罠)にはまってしまう。

そのロジックと、罠を回避するためのポイントが書いてあるのが、本書の最大の魅力でしょう。

今回も視覚の罠、認知の罠、因果関係の罠、言葉の罠など、さまざまな罠がてんこもり。

経営者、マーケター、営業マンであれば、売るためのテクニックとして、消費者、投資家であれば、心理的な罠に陥らないための処世術として、ぜひ読んでおきたいところ。

行動経済学関連の本を読み込んでいる人には目新しい点は少ないかもしれませんが、そうでない人には知っておいて損のない内容です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私たちは過去の経験をもとにして、ものごとはこうなのだと「決めつけ」ようとする

多くのトラップを作動させるのは「魅力的な情報」で、私たちはその情報をもとに大まかな判断をし、目や耳に届きにくい情報は無視してしまう

◆ピーク・エンドの法則
あらゆる経験の快苦は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる

過去の投資に未練を感じて、たとえそのために不利益が生じても、将来のための決断をためらってしまう

人命が確実に救われるという設定は、何人かは救われて何人かは救われないという不安定な設定より、思った以上に「ホッ」とするらしい

ある判断を下すことになったとき、必ずしなければならないことは、「何にくらべて?」と自問することなのだ

ある選手が続けて出した得点と次のシュートの成功率とのあいだにはなんの関係もない

「私たちの思考はすべて、現在の事象とその結果として現れるものとのあいだには関係がある、という前提のもとにおこなわれている」(デイヴィド・ヒューム)

自殺と殺人について、同じ数のニュースを受けとった場合は、殺人というセンセーショナルな出来事のほうが記憶に残る

最初の数字が基準点の役目を果たし、頭のなかでまさに「アンカー(錨)」になってしまう

◆バーナム効果
だれにでも当てはまることがありそうな曖昧で一般的な性格(パーソナリティ)に関する記述を、自分だけに当てはまるものとして受け止めること

他人への敵意や軽蔑は、自分の属する集団のアイデンティティやプライドを高めたいという欲求から生まれる

有能な商売人であるかどうかは、「ハロー効果」を使っているかどうかでみるとよい。有能であれば、販売努力と宣伝を、もっとも売れる商品のイメージ・アップに注ぐ

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『世界は感情で動く』紀伊國屋書店 マッテオ・モッテルリーニ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314010541
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◆目次◆

はじめに――「脳のトラップ」を知ろう
パート1 まずは心の準備体操
パート2 あまりに人間的な脳
パート3 集団のなかでの困った判断
パート4 いざ、決断のとき

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『マネー力』大前研一・著


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【大前研一の大予言?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569702562

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本日の一冊は、かつてマッキンゼー&カンパニーの日本支社長を務め、現在はビジネス・ブレークスルー大学院大学の学長を務める大前研一さんが、今後の世界のマネー、およびビジネスの動きを予言した一冊。

オバマ大統領は今後、どんな政策を打ち出してくるのか、ドル、ユーロ、円はどうなるのか、今投資するとしたらどの国のどんな案件が有望なのか、日本で今後ビジネスチャンスがあるとしたらどこなのか…。

タイトルこそ「マネー力」となっていますが、本質は「大前研一による大予言」です。

マクロの話が半分、そしてビジネスチャンスを見つけるためのミクロの情報が半分といった割合で、経営者にとっても、今後の資産運用を考えるサラリーマンであっても、役に立つ一冊だと思います。

自社の講座の宣伝が過ぎる感がありますが、それを除けば、なかなか読み応えのある一冊だと思います。

さらに賢明な読者であれば、本書の行間を読んで、著者が語らない本当のビジネスチャンスも見えてくるはず。

いずれにしろ、読んでおいて損のない一冊ではないでしょうか。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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オバマ新大統領は、現実に貧しい人たちから先に救済していく経済政策を優先するだろう

経済は「ふくらし粉」がないとやっぱりダメなのだ

アメリカのドルが落ちる瞬間が、二〇〇九年のどこかの時点であるはずだ。ヨーロッパは現在無防備だからユーロが落ちているけれども、それはいつか止まるだろう。そのときは反転を始める。ヘッジファンドなどの解消でドルが大幅に不足しているから、いまはドルが高くなっているが、これが一巡すれば、アメリカはいまのドルレベルは支えられない

PBR(株価純資産倍率、株価を一株当たり純資産で割って求めた数値)という指標で見れば、一を割っている上場企業がほとんどだ。そういう意味では、株価は底堅いところまで来ている

日本に関してはどこかの時点で、団塊の世代が株をやり始めて、またセカンドライフ、ウィークエンドハウスに魅力を感じ始める

現在、生き場を求めて世界中をさまよっている余剰資金は約三〇〇〇兆円(二〇〇八年で半分に減ってしまったが)。このホームレス・マネーには、これから値上がりが見込めそうな地域に、国境を越えて抜け目なく向かうという性質がある

中国には人民元や外貨の持ち出し規制があるものの、「銀聯」という人民元で決済のできるクレジットカードを使えば、その規制に引っかからない。それで、みんなこのクレジットカードで買いまくるのだ

世界の基軸通貨の地位は、ドルが政府のご都合主義に陥っているあいだに、厳格な規律のもとで発行され管理されているユーロに移りつつある

GEのジェフ・イメルトは株主総会で、一五%業績を伸ばすと宣言した。アメリカの経済成長率が三%なのにどうやって一五%成長ができるのかと問われると彼は、一五%の経済成長を達成している国に行ってそこでシェアをとれば可能であると説明した

ロシアはアメリカ経済とはカップリングしていないうえに、金と鉱山と石油、それに食料品とすべてあるから、まさに投資先としては
多くの条件を満たしている

日本経済にとって圧倒的な景気刺激・成長機会をもたらす分野がもう一つある。それは「住宅」である

二〇〇八年にはウォール街発の「金優テロ」に世界中が悩まされることになり、結果、アメリカの指導力は著しく後退した。オバマはこれに対して地球規模の連帯を呼びかけ、環境破壊者に対する全面戦争にとりかかる、と宣言するだろう。この戦いのメリットは「恐ろしく効率が悪い」ということだ。効率の悪いものほど経済効果は大きい

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『マネー力』PHP研究所 大前研一・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569702562
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◆目次◆

はじめに
序 章 世界は大変だが、日本はチャンス!
第1章 世界を見て、マネー力を磨け
第2章 自分の資産は自分で守れ!
第3章 資産運用力は世界に学べ
第4章 マネー脳の鍛え方
第5章 大前式資産形成術
第6章 マネーの達人たちに学ぶ
終 章 いよいよ日本の出番

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『社長が知らない秘密の仕組み』橋本陽輔・著


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【やずやのマーケティングの秘密がついに!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828414541

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「あなたが持っているバケツには、穴があいている」。

マーケティングでは、よく使われる言葉ですよね。

これを聞くと、つい「穴をふさいでから新規客を獲得すればいいんでしょ」と言いたくなってしまいますが、では、穴をふさぐための仕組みづくりはどうやって行えばいいのでしょうか?

丁寧な接客をしたところで、お客様はそれぞれ異なります。求められているのは、お客様それぞれの状態にあったフォローをすることなのです。

本書は、あの「にんにく卵黄」で有名な300億円企業、「やずや」のマーケティングの仕組みを、大番頭が明かした一冊。

「初回客」から「よちよち客」へと進む率が60%、驚異のリピート率を誇る「やずや」の顧客管理の仕組みが、「顧客ポートフォリオ集計表」などの具体的なツール入りで紹介された、必読の一冊です。

本書の軸となるコンセプトは、「優良客の発見より、コミュニケーションがとれていないお客様をいかに早く探し出し、優良客に育て
ていくか」ということ。

従来型のRFM分析やABC分析では見落としがちだった「顧客の育成」という視点を顧客管理に持ち込み、お客様との絆づくりを推進する、強力なメソッドを紹介しています。

「刈り取る」マーケティングではなく、「育てる」マーケティング。本来商売が目指すべきあり方を説いた、じつに読み応えのある内容です。

経営者はもちろん、マーケターも顧客担当も、ぜひ読んでおくべき一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ダイレクトマーケティングにおいては、新規客を獲得するコスト(CPO=cost per order)、つまり1件の受注に対するコストを見極めることが重要になりますが、このCPOが10年前の約10倍。これまで1人当たり約1000円で見つかったお客様が、1万円以上出さないと見つからなくなった

これまでの分析理論(RFM、ABC)に基づくと、どうしても短期的に利益貢献してくれる顧客だけに目がいきますが、ゆっくりとですが着実に購入してくれる顧客を見逃してしまう落とし穴もあった

◆顧客ポートフォリオ・マネジメント理論 顧客の5分類
1.初回現役客(「離脱期間」240日未満のお客様)
2.よちよち現役客(初回購入日から90未満の間に2回目を買い、
なおかつ「離脱期間」が240日未満のお客様)
3.流行現役客(「在籍期間」が90日以上210日未満であり、「離脱
期間」が240日未満。なおかつ「売上累計」が7万円以上)
4.コツコツ現役客(「在籍期間」が90日以上あり、「離脱期間」が
240日未満。なおかつ「売上累計」が7万円未満のお客様)
5.優良現役客(「在籍期間」が210日以上あり、「離脱期間」が240
日未満。なおかつ「売上累計」が7万円以上のお客様)

「やずや」さんの場合は、モノよりも「お客様との絆づくり」を大事にしているので、お客様をあおるような割引キャンペーンは行わない(つまり流行客を意図的につくらない)ようにしている

優良客の発見より、コミュニケーションがとれていないお客様をいかに早く探し出し、優良客に育てていくかがマーケティングのポイント

「初回離脱客」「よちよち離脱客」に対しては、「商品情報を与える」ことが最大のポイント

90日を超えて「コツコツ客」になったら、クロスセリング情報をどんどん流すべき

「初回客」の段階では「クロスセリング」してはいけない

「優良離脱客」が「現役復帰」した場合には、再び「優良現役客」の行動に戻る可能性が高い

自社のお客様になってくれたら、2週間に1回の割合でハガキを出します

商品の好みだけでなく、「購買単価」や「購買の頻度」も、同じパターンを繰り返す傾向にある

同じ年間1億円の売上を上げるとしても、新規客だけで達成するのとリピートでは、必要な顧客数もかかるコストもまったく異なる

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『社長が知らない秘密の仕組み』ビジネス社 橋本陽輔・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828414541
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◆目次◆

はじめに
第1章 マーケティングの常識を疑え
第2章 顧客ポートフォリオでお客様の心をつかめ!
第3章 グラフとデータを読みこなせ!
第4章 「絆」経営で自社も顧客も育成
附 章 自社のボーダーラインを決めるための「Q&A」
おわりに

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『どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!』 吉井亮介・著


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【11のスキル?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370553

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本日の一冊は、世界的に有名な研修会社、ウィルソン・ラーニングを経て、神田昌典さん率いる株式会社アルマックで最高マーケティング責任者として活躍、現在は独立してビジネスマンに成長とビジネスの理論を指導している著者が、どんな会社でも通用する11個の「ポータブル・スキル」を論じた一冊。

ポータブルスキルというのは、具体的には、勉強力、行動力、自己投資力、時間投資力、やる気キープ力、気配り力、発想力、文章・コピー力、問題解決力、自分ブランド力、成長力の計11個。

本書では、それぞれのスキルを身につけるために今からどんなことをするべきかを論じています。

速読のコツから自分発見の技術、やる気アップの秘訣、アイデア発想法まで、じつに幅広いテーマを論じていますが、正直、前半は自己啓発書としてはありふれた内容。

ただ、さすが神田昌典さんから直接学んだ著者だけあって、後半の「発想力」「文章・コピー力」のあたりは読み応えがあります。

どうやったら相手が注目する提案ができるか。どんなシナリオ構成で買わせるかなど、実際のビジネス例を挙げての説明は説得力があります。

仕事の基本動作をマスターし、そろそろ次のステップに進みたい、というビジネスマンにおすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人事の人が重視することは、まずは「能力があるかどうか」ですよね。せっかく採用するのだから優秀な人(実績があり、伝える技術が高いこと)が欲しいと思うのは普通です。でも、それだけじゃないんです。同時に、「自社の風土に合うかどうか」そして「立ち上がりが早いかどうか」が評価軸に入ってきます

しつこい努力は、才能を超えて技術・周囲の評価を大きく変える力がある

「最高の3冊は何ですか?」こう尋ねると、3冊も推薦する本を準備している人はいませんから、2冊目、3冊目は少し考え思い出しながら、掘り出し物のおススメ本を教えてくれます

◆速く読むための3つのポイント
「基礎知識」「目的意識」「全部読まないことへの慣れ」

知識は「現実の見方を変えるもの」

人のことなんて気にする必要はないし、世の中にはその成功者のことを気にしていない人がたくさんいるのに、なぜか自分は気になって文句を言いたくなる、とする。そこには、自分にとって何か大事なメッセージが含まれている可能性がある

行動力を生み出すには、行動するしかない

今後自己投資は、ビジネスマナーのように最低限のビジネススキルになる

優秀なビジネスパーソンほどマネージャーをやり過ごす

仕事に慣れてきて6割程度の力で無理なくできるようになったから。学ぶことがないから。これが、仕事に対する倦怠感、つまらなさの正体です。ではどうやって、このつまらなさを乗り切るか? 答えはシンプル。仕事の中で「自分のため」に新しいことにチャレンジしてみるんです

◆伝える技術の簡単公式
説得力=「言いたいこと・意見」+証拠A+証拠B

「問いの共有」を話の最初に行います。具体的には、お客さんに疑問を投げかけ、あなたが伝えようとする「答え」に興味を持ってもらうんです。ビジネスの場合、提案の最初に「今日は、貴社の売上げを15%増やす方法をご紹介します」とメリットを断言します

人間性がブランドをつくる

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『どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!』クロスメディア・パブリッシング 吉井亮介・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370553
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◆目次◆

はじめに
1.勉強力
2.行動力
3.自己投資力
4.時間投資力
5.やる気キープ力
6.気配り力
7.発想力
8.文章・コピー力
9.問題解決力
10.自分ブランド力
11.成長力
おわりに

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『世界で戦うキャリアづくり』脇若英治・著


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【グローバルキャリアのつくり方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478006776

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本日の一冊は、世界のオイルメジャーで活躍した初の日本人、BPジャパン社長の脇若英治さんによる、注目の一冊。

氏の少年時代から、三井物産でのキャリア、MBA時代、BPに引き抜かれ、抜擢されるまでをつづった一冊で、グローバルなキャリアを目指す人の指南書として、下手なノウハウ書よりも数倍参考になります。

「小さな完成人」ではなく「大きな未完成人」を目指すという心構え、キャリアを12年周期でとらえる考え方、転職の際には会社、勤務地、仕事内容の3要素を一気に変えないなど、具体的なアドバイスが目を引きます。

そして、何よりも伝わってくるのは、著者のビジネスやトレードに望むストイックな姿勢です。

優れた師に学ぶ素直さと、かかわる人を大事にする気持ち、そしてその上で忘れないハングリー精神。

最近は、ワークライフバランスだの、ワークライフアンバランスだの、いろんなことが言われていますが、問題はハードワークや労働時間ではなく、その根っこにある精神でしょう。

何のために働くのか、迷ったら、ぜひ本書を読んで元気を分けてもらってください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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山に登ればどうなるか。それまでとは違う景色が広がるのである。その山に登らなければ見えなかったものが見えてくる。そして山に登ると、また新しい山が見える。私はそれをまた登ってみようと思った。そうすると、さらにまた山が見えるのだ

競争が厳しい環境で苦しい状況に置かれるよりも、無理をしないところに行って自分を自然に伸ばす。そのほうが、間違いなく伸びる

トレーディングは麻雀とは違いギャンブルではない。だが、大事なことが似ていた。もちろん勝つことも大事。だがトレーディングも麻雀も、いかに負けを少なくするかがもっと大事なのだ

会計、つまりアカウンティングは、ビジネスの基本言語なのだ

普通では考えられないようなことをやって、成功しているケースがある。一方で、当然こうするだろうと思われることをして、失敗している事業もある。答えはひとつではない。ひとつの答えに固執してはならない

そもそもビジネスは対等の人間関係が基本であるはずだ。下手に出て相手を喜ばせることよりも、対等な立場で信頼関係を築くことのほうが大切なのではないか

トレーディングというのは、マーケットにおける不均衡を開拓することにある、と彼は語った。原油のトレードは、基本的に三つしない。モノのクオリティのスワップか、タイミングのスワップか、ロケーションのスワップか。この組み合わせで取引をするのだ

トレーディングの仕事には、四つの能力が必要である。まず情報収集。それから分析。そして意思決定(決断)、最後が実行である

「売る」「買う」という決断以外にもうひとつ重要かつ、忘れられがちな意思決定がある。それは「Do Nothing(何もしない)」という決断である

私が特に若い人にアドバイスをしているのは、三つの要素すべてを変える選択は控えたほうがいいということだ。会社も変える。勤務地すなわち自分の住居や生活も変える。仕事内容も変える。この三つすべてを変えてしまうと、かなり負担は大きい

金銭授受の役割の違いだけで、相手を人として無意識に尊重できないような人は、グローバルの場でも通用しない

「小さな完成人」を目指すのではなく、「大きな未完成人」であってほしい

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『世界で戦うキャリアづくり』ダイヤモンド社 脇若英治・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478006776
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◆目次◆

プロローグ
第1章 最初から大きな目標を立てる必要はない
第2章 相手によって態度を変えない
第3章 仕事に必要な四つの思考プロセス
第4章 人生は一二年周期で考える
第5章 グローバルで活躍する人は、余裕がある、スケール感がある
第6章 リーダーシップとは信頼関係をつくる力
第7章 「ありがとう」と言える人になる
第8章 リーダーとしての基礎体力が必要
エピローグ 日本人であることこそ、グローバル人の原点である

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『世界連鎖恐慌の犯人』堀紘一・著


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【世界連鎖恐慌の犯人は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569705456

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みなさんご存じの通り、サブプライムローン問題をきっかけとした金融不況で、多くの人たちが悲劇的な状況に陥りました。

欲に目がくらみ、手を出してはいけない商品に手を出す人々を見ると、思わず『ナニワ金融道 全10巻セット』を読め、と言いたくなってしまいます。

※参考:『ナニワ金融道 全10巻セット』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4069348654/

現在売れている、『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』を読んでみてもわかることですが、結局頭のいい人間が人をはめるパターンはいつも同じです。

※参考:『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4199060383/

人間の欲望を刺激する「金」というエサをぶら下げて、もっとも価値のある不動産を取りに行く。そのプロセスを成功させるために嫉妬心や愛や恐怖など、あらゆるものを利用するわけです。

でも、愚かな人々はその狙いに気づかず、最も大切な家族や仲間、家を手放してしまう。

じつは今回のサブプライムローン問題も、つきつめて考えれば、同じことなのです。

本日ご紹介する一冊は、この言いにくい話を、カリスマ経営コンサルタントの堀紘一さんが明かした一冊。

まさに「歯に衣着せず」に、金融バブルの本質を突き、今回の金融危機の「犯人」を糾弾する、そんな内容です。

高度な金融の知識がなくても、今回の問題が起こった原因、しくみ、そして問題の張本人である「金融異星人」たちの考え方が手に取るようにわかる、そんな一冊に仕上がっています。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。

そういう意味で、本書は、まさに敵を知るための一冊。

そして自分がどのようなスタンスでお金と付き合っていくべきか、ということを考えさせてくれる一冊です。

またいつかバブルが起こった時に、後輩や子どもに教えたい、そんな一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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あらゆる論理構成には、必ずアサンプション(前提、仮定)がある(中略)肝心なのは、この前提が崩れてしまえば、その論理構成もまた意味を失うということである。たとえば、いま問題になっているサブプライムローンは、アメリカの不動産が値上がりし続けることを前提としていた

CDSはなんと六千兆円もの巨大市場であり、極論だが、もしCDSで保証している企業のすべてが倒産したら、保証を引き受けている人たちに対し、トータルで六千兆円の支払い義務が発生することになる。こんなインチキな話はない。どこに六千兆円もの保証ができるカネがあるのか。あるわけがないのである。こんなもの、保証でも何でもない。そもそも、世界中の国々のGDP(国内総生産)をぜんぶ合わせても約五千兆円にすぎない

そもそも金融資本主義には産業資本に血液(資金)を供給するという大事な役割があり、「実」の部分が根幹にある。しかし、いつの間にか「虚」が膨らんでしまった

考えてみれば、インベストメントバンクや証券会社に自己取引であるディーリングを認める世界中の金融当局のほうがおかしい。ディーリングが認められる以上、インサイダー情報とインサイダー情報以外に区分してディーリングしたほうが儲かるに決まっている

サブプライム向けローンでは、貸し手も借り手も「不動産が上がり続ける」ことを暗黙知としている。しかし、現実に何割の人に返済が可能なのだろうか。私には、いずれ返済ができなくなる顧客から住んでいる家を取り上げるのを前提にしているとしか思えない。まさに、これは住宅ローンなどでは決してなく、体のいいサラ金なのである

「娘が結婚することになって資金が必要だから、長年持っていた株を売るというときに売れないのでは、娘の結婚に差し障りが出て困ってしまうから、たしかに株式市場に流動性は必要ですよね。でも堀さん、別にヘッジファンドなんかなくても、株を売りたい人、買いたい人はふつうにいるんですから、娘の結婚資金を調達するために株を売買するくらいの流動性は常にあります。ただし、ヘッジファンドが空売りしたり、買い上げたりするときに必要な流動性は、他のヘッジファンドがいないと成立しないかもしれないですね。ヘッジファンドが絶対に必要だというのは、金融のなかだけの論理でしょう」(ドリームインキュベータ 山川隆義社長)

背景に実需がある取引は、虚業ではなく実業

ネット証券がどこで儲けるかというと、信用取引をする人の証拠金の金利

金持ちと優良企業は不況のときこそ大きく伸びる

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『世界連鎖恐慌の犯人』PHP研究所 堀紘一・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569705456
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◆目次◆

まえがき
第1章 この金融危機は誰にも止められない
第2章 インベストメントバンクとは何者か
第3章 これから待ち構える大惨事の元凶たち
第4章 庶民の生き血をすするヘッジファンド
第5章 「金融異星人」たちの恐るべき価値観
第6章 世界連鎖恐慌の全容と今後の対処法

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『「依存症」の日本経済』上野泰也・著


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【恐慌の後に来るビジネスチャンスは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062821028

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本日の一冊は、「日経公社債情報」エコノミストランキングで6年連続第1位、「東洋経済統計月報」でもマーケットエコノミスト予想的中度総合1位に選ばれた著者が、「10年先の日本」を描き出した一冊。

日本経済にまつわるあらゆるトピックスを、「依存」というキーワードで読み解いており、日本経済が何に依存しているのか、今後その構造がどう変わって行くべきなのかを、独自の視点で示しています。

本書がおもしろいのは、ただ経済を分析するだけにとどまらず、そこからビジネスのヒントまで導き出されている点。

以前、ある経済誌の編集長が講演で「なぜかゼネコン特集が売れるんですよね」とおっしゃっていましたが、それだって、本書を読めば一発でその理由がわかってしまいます。

ビジネスであれ、出版であれ、メガヒットを生み出すには、「塊」をとらえること。

本書はそういう意味で、日本経済が何に偏っているのか、どこにヒットを生み出す「塊」があるのかを知る、いいヒントとなります。

しかも嬉しいことに、著者の分析が細かい。

たとえば「学習塾費」ひとつをとっても、「補助学習費」という細目別に見て、さらに平均値だけで見るのではなく、年収別に見た格差などを論じ、「年収400万円未満の家庭が6万1000円であるのに対し、年収1200万円以上の世帯では24万7000円」といったように、実態をとらえられるレベルまで徹底して追っていく。

ここまで書いてもらえば、賢いビジネスマンなら、きっと自分のビジネスに活用できるはずです。

お堅い経済解説本と思うなかれ。本書は、これからビジネスチャンスをつかみたい経営者、起業家にこそ読んで欲しい一冊です。

それと、秋田県出身者には、秋田が「10年後の日本」として紹介されているので(もちろん反面教師として)、要チェックです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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日本経済をさまざまな角度から分析する際に、それがいったい何に「依存」しているのかを考えてみる視点は非常に重要である

百貨店業界では昔から、婦人服ではなく、「背広など紳士服の売り上げが伸びてくれば景気回復は本物」と言われている

百貨店では、株価に左右されやすい「プチ富裕層」やキャリアウーマンが消費を減らしたとの見方が多い

◆GEコンシューマー・ファイナンスのサラリーマンこづかい調査
最新調査の結果(2008年4月)は、4万6300円(前年比▲2500円)

交際費等の支出が多いのは、規模別では中小・零細企業

民間住宅投資がピークをつけたのは、すでに述べたように景気対策で住宅取得促進策が打ち出された1996年度の27兆9195億円。最近では17兆~18兆円台に減少している。日本は人口減少社会入りした後も、世帯数がなお増加を続けているため、危機感はまだそれほど感じられない。だが、この先、世帯数も減少に転じてくると、衣食住という基礎需要のうちの「住」について、需要減少によるデフレ圧力が一層強く感じられるようになるだろう

仮に、建設業の就業者数がピークから42%減少すると約397万人になり、2007年実績の552万人から、あと155万人減る計算になる。それがそのまま完全失業者に上乗せされるとすれば、07年に3.9%だった完全失業率は、6.2%に跳ね上がると試算される

表面的には、原油高・食品高といった外からのショックで消費者物価上昇率が高くなっているものの、これは一時的な現象であり、「本物のインフレ」ではない(中略)内実は、過剰供給体質のもとで、デフレ圧力ないしはデフレ体質が根強く存在している

そもそも、食料自給率の高低にこだわるべき理由はあるのだろうか(中略)自由貿易における比較優位を考えると、他国よりも生産性が低い農作物については輸入に頼って、より生産性が高いものに特化するほうが、経済全体のパフォーマンスは向上するはずである

いまや香港は、日本にとって最大の農産物輸出先になっている

景気が悪い時ほどマスコミ報道に国民の関心が集まり、景況感に大きな影響を及ぼす

「投資から貯蓄へ」とマネーが逆流

日本経済の輸出依存は、大胆な人口対策が今後とられでもしない限り、人口動態から見て、もはや宿命に近い

秋田県の婚姻率、出生率、人口の自然増加率は、どれも全国で最下位

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『「依存症」の日本経済』講談社 上野泰也・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062821028
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◆目次◆

はじめに
第1章 日本の個人消費は「女性依存」
第2章 お父さんのこづかい減少でわかる「交際費依存」体質
第3章 なお残る「建設業依存」と構造調整圧力
第4章 食料の「海外依存」は本当に問題なのか
第5章 緩和への熱が冷め「規制依存」に逆戻りする日本
第6章 教育はどこまで「学習塾依存」を強めるのか
第7章 景気判断や買い物で「マスコミ依存」する日本人
第8章 投資に移行しにくい家計運用の「預金依存」
第9章 主導権を握れず「外国人依存」が続く金融市場
第10章 日本経済はやっぱり「米国依存」
第11章 ケーススタディ:少子高齢化の秋田県は「日本の未来図」
おわりに

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『社長さん!銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、 潰されますよ!』篠崎啓嗣・著


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【タイトル長い…】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883997707

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学生時代、東京ディズニーランドの創業話を読んでいて、当時の銀行家の英断に感動したのを覚えています。

しかし、そんな話は今は昔。どうやら最近の銀行というのは、クライアントや産業を育てることよりも、保身が大事なようです。

本日ご紹介する一冊は、現在、コンサルタントとして中小企業の資金繰りの相談を受けている元銀行員が、賢い銀行とのつき合い方を書いた注目の一冊。

時代を反映して、ベストセラー街道まっしぐらの一冊です。

内容的には、中小零細企業経営者向けに、銀行と対等に渡り合うためのテクニックを説いた一冊で、銀行の評価システムからクライアント企業を「型にはめる」パターン、賢いお金の借り方、銀行員とのつき合い方まで、じつに細かく書かれています。

「担当者の実績に最も貢献するのは、新規、長期、保証協会付き」といった話や、担当者が異動するときが融資の狙い目といった話、「融資を受ける銀行には預金しない」といった処世術まで、お金を借りる経営者なら、絶対に押さえておきたいツボが満載です。

基本的には借金をしている会社に向けて書かれた本ですが、本書を読んで融資の条件などを見ていると、逆に理想の経営とは何なのかが浮かび上がってきます。

余計なものは持たない、「飲む・打つ・買う」は厳禁、会社がダメになったら社長が泥をなめる…。

会社を永続させるために必要な心構えと、資金繰りを成功させるための裏話がほどよくミックスされた、じつに刺激的な読み物です。

経営者はもちろん、将来起業する人も、ぜひ読んでおいてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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百年に一度とまで言われる世界経済の危機的状況の中で、銀行はいまやなりふり構わず資金を回収する方向に走り始めた

銀行員と銀行家の違いは何か? それはひと言で言えば、「リスクを取れるかどうか」ということに尽きます(中略)銀行員は定量分析、数字で相手を判断する。いっぽう銀行家は定性分析を重んじる

融資が出るかでないか、その可否を決定する際の「融資の原則」は1.使途、2.財源、3.保全、4.期間、5.レート

銀行員はプライドが高いです。自分が知らないことについて聞けません。お客様の業界について知らなくても、聞くことは決してしません。ですから、お客様は自社を取り巻く環境についてなど、担当者にきちんとアピールしていったほうがいい

いったん売上・利益が下がってくると経営者は一気に弱気になるしカネも必要になる。そこに、いままで無担保で出していたけど、これだけ下がって赤字だったら出せるわけがないですよね、ということで保証協会付き融資をガンガン出すわけです。だから、腐りかけの鯛が一番うまい

担当者の実績に最も貢献するのは、新規、長期、保証協会付き

資金ニーズがある会社にとっては、担当者が異動するときというのは融資を引き出すチャンスとなる

融資を受ける銀行には預金しないほうが賢明です

営業日で五日過ぎても可否が聞けないなら、直に銀行に行って聞いてください

銀行員が口頭で約束したことは、書面がない限り信用してはいけない

明確に旧債振替をやったとわかれば、その銀行は処分の対象になります

経営者が率先垂範して、俺も一緒に泥なめるから、経営者として経営責任を取るから、おまえらも申し訳ないけど泥をなめてくれと言えるかどうか、実行できるかどうか。このような態度を示していれば銀行も支援します

業績が良い頃からメインバンクを二つ持っておくのは必須です

不用意にクレジットカードを作ることは個人信用情報を提供することにもなりかねません

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『社長さん!銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!』すばる舎リンケージ 篠崎啓嗣・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883997707
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◆目次◆

はじめに
第1章 知らないと損をする! 銀行のすべて
第2章 知らないと一大事! 銀行の手口
第3章 みんなが知りたい! 銀行取引素朴な疑問
第4章 知ってて安心! 御社のそこが見られている
第5章 知らないと恐ろしい! 小さなリクエストの裏
第6章 知ってて良かった! 銀行員が使う言葉の本音と建前
おわりに

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『戦略PR 空気をつくる。世論で売る。』本田哲也・著


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【オバマもピロリ菌もこれで成功した】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048675745

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最近は、旧来型のメディアの影響力が低下し、ネットメディアも露出すれば売れた時代が終焉。

いよいよマーケターには、売るためのアイディアが必要になっています。

そんななか、広告関係者、マーケターの心をつかみ、ベストセラーになったのが、アスキー新書から出ている『明日の広告』。

※参考:『明日の広告』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150942/

本日ご紹介する一冊は、この『明日の広告』を読んで、消費者とのコミュニケーションのあり方を考え始めた方におすすめの一冊です。

著者の本田哲也さんは、かつて世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラードでバイスプレジデントを務めたPRの達人。

本書は、そんなPRの達人が、消費者を「買いたい気分」にさせる「カジュアル世論」の作り方を説いた、注目の一冊です。

マーケティングに携わっている方ならおわかりのように、モノを売るには、その時代の空気感や人々の「認識」を利用することが有効です。

本書は、その「空気」や「認識」自体を作ろうとするもので、そのためのPR手法を、ブログも含め、事細かに書いています。

安易なダイエット方法では売れない、という認識を利用し、大ヒットとなった「ビリーズブートキャンプ」、ピロリ菌の存在を知らしめて売れた「LG21乳酸菌入りヨーグルト」、世に生姜ブームを巻き起こした「『冷え知らず』さんの生姜シリーズ」…。

著者が実際に手掛けた事例も含め、実施したマーケティング手法を細かく紹介しているので、じつに参考になります。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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消費者を「買いたい気分」にさせる「空気」。商品を売るためにつくり出す「空気」。そして、そんな「空気」をつくり出せるのが、「戦略PR」という手法なのだ

「ビリー」がヒットした現象の背景には、二つの事情がある。一つは、「空気」に遅れまいとする心理だ。人は、世間で広く価値を認められているものや、権威のあるものに対して弱いところがある。また、大流行に直面して、「これを知っておかなければ遅れている人間だと思われる」と焦ることも珍しくない。もう一つは、「空気」をリードしたいと思う心理だ

世論という考え方や、世論ができあがるプロセスというのが、実は空気づくりそのものなのだ

特にピックアップしたいキーワードは、「公共」、「共有」、「意見」、の3つだ

あなたがテレビ番組のディレクターや構成作家であると想像してみると、よくわかるはずだ。多忙であるからこそ、すぐに番組や記事づくりのために役立てられる資料は、のどから手が出るほど欲しい

僕たちの戦略は、まずは大手新聞社の報道をなんとしても確保すること。経験上、新聞報道から火がつき報道の連鎖」が起こることが多いからだ

永谷園がウェブサイトの「顔」に選んだのは、13人のミスキャンパスを含む、16大学の女子大生だった。サイトのコンセプトは、16人の「ミス冷え知らず」が華麗にファッションショーを行うというもの。ただ単にビジュアルの話題性だけでは終わらせず、「冷え」の現状や対策方法、料理研究家の村田氏という専門家による生姜の魅力解説など、アカデミックな内容も盛り込んだ(中略)しかし、ウェブサイトを立ち上げただけで話題づくりができるほど、甘い時代じゃない。とにかく、多くの人にサイトを訪れてもらわなければ話にならないのだ。そこで永谷園が利用したのが、大学内の「タダコピ」というしくみだった

さまざまな取り組みの中で、特に話題を呼んだのが「永谷園生姜部」

◆カジュアル世論の形成に必要な3つの要素
1.おおやけ(公共性)
2.ばったり(偶然性)
3.おすみつき(信頼性)

マスコミを巻き込むには、あくまで一貫して「価値ある情報を提供する」というスタンスが大事

お勧めしたいのは、ズバリ店頭に、「リマインド機能」を持たせるということだ。何をリマインドさせるのか。商品? いやいや商品はそこにもうあるからいい。リマインドさせたいのはカジュアル世論そのもの一冊です。

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『戦略PR 空気をつくる。世論で売る。』アスキー 本田哲也・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048675745
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◆目次◆

はじめに
第1章 「空気」でモノが売れる時代がやって来た
第2章 カジュアル世論が消費者を動かす
第3章 PRがカジュアル世論を生み出す
第4章 カジュアル世論のつくりかた
第5章 時代の変化がPRを主役にする
第6章 つくった「空気」を活かすには
終章 明日のPR
対談 戦略PRの明日はどっちだ!~
おわりに

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『「日本の経営」を創る』三枝匡、伊丹敬之・著


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【閉塞感を打ち破り、「競争力」を取り戻すヒント】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314224

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本日の一冊は、ミスミグループ本社代表取締役会長兼CEO、三枝匡さんと、東京理科大学総合科学技術経営研究科教授の伊丹敬之さんによる夢の対談。

同じ一橋大学の同期生であり、スタンフォード大学で再会したという2人が、学者と実務家、双方の立場から日本の経営を論じる、という趣旨の対談で、アメリカ流経営に絶望した現在の日本の経営者に、新たな希望を与えてくれる内容です。

とはいえ、決して日本的経営を礼賛するものではなく、アメリカ流の何がまずいのかを指摘すると同時に、日本がなぜ凋落したのかを冷静に分析し、今後の課題を提示する内容となっています。

何事においても、学ぶには原理原則と実践の両方を学ぶ必要があると考えていますが、本書はその点でバランスのとれた一冊です。

研究者の立場から、今後のあるべき経営を考察する伊丹さんと、過去の現場体験から、実務上の問題点や成功の秘訣を語る三枝さん。

2人の対談を読んでいるうちに、現在の日本の経営の問題点が浮き彫りになる、そんな内容に仕上がっています。

戦略の問題、人事の問題、コミュニケーションの問題、そして経営者人材育成の必要性…。

現在の閉塞感を打ち破るためのヒントは、すべてこの一冊にある、といっても過言ではありません。

経営者の方、そして将来経営者を目指す意欲的なビジネスパーソンに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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日本企業の経営が最近はアメリカ流に振れ過ぎているのではないか(伊丹)

企業が得た利益のうち自社の内部投資や競争力強化に向ける分を削り、株主に目先で喜んでいただこうと過度に高い配当性向を続ければ、その企業は結局、市場競争の中で自ら弱体化し成長性を失っていきます(三枝)

ジャック・ウェルチは、会社を買収したら九十日で体質変換を完了して支配下に置くことを原則にしましたが、そんなやり方はその会社の良い面、つまりその会社の「らしさ」まで壊してしまう(三枝)

アメリカは参加の国であり、その「意図的参加」ということの裏返しとしてその参加対象に不満があるときには「退出」という形で不満への抗議表明をする(中略)告発によって自力回復のメカニズムが機能しうるかもしれないのに、退出をしてしまって放置される組織が多く出てくることになってしまう。それが、アメリカ流経営の弱みになる(伊丹)

会社の成長性を維持するためには、ライフサイクルの比較的若いステージにある事業や商品のタネを追いかけ、果敢に新事業や新投資を敢行しなければならない(三枝)

若手の育成が非常に難しくなってしまったのは、結局、組織上層に上がっていった人たちが、仕事の権限を自分で抱えたまま上がっていったからなんですよ(三枝)

経営者人材というのは、経営的な打ち手としてどのボタンを押したら、どんなことが起きるかっていう経営の因果律」みたいなものを、頭の中にたくさん貯めることが大切(伊丹)

「事業と恋に落ちるな。ダメなものはさっさと売ればいい」。その一言を聞いて、私の心はジャック・ウェルチに対する軽蔑の気持ちでいっぱいになった。一体この世でどれほどの新商品や新事業が、それに「惚れ込み、恋に落ちて、人生を賭けた」開発者や事業家たちによって、ときには塗炭の苦しみの中から、最後の成功の陽の目を見たことであろうか。その開拓者精神を否定し、計算ずくの「転売経営」を行う先に、一体人類の長期の繁栄があるのだろうか(三枝)

「一人の経営リーダーが自分の事業を生き生きと保てる組織規模」にまで分解してしまえ(三枝)

人減らしを小出しに二度三度繰り返すのは、社員の士気が下がって経営に対する猜疑心が強まり、組織を盛り返すチャンスが遠のく(三枝)

人は、エリートというレッテルを貼られた瞬間から、エリートとして育つ気構えを初めて持つ。だから、レッテル貼りが実は大きな意味を持っている(伊丹)

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『「日本の経営」を創る』日本経済新聞出版社 三枝匡、伊丹敬之・著
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◆目次◆

まえがき
第一章 アメリカ流経営、九つの弱み
第二章 「日本的経営」も威張れたものではない
第三章 論理化する力・具体化する力
第四章 日本における「経営の原理」
第五章 「創って、作って、売る」サイクルの原理
第六章 人の心を動かす戦略
第七章 事業の再生、大組織の改革
第八章 抵抗勢力との闘い
第九章 失われてきた経営者育成の場
第十章 今、求められる経営者人材
あとがき

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