2009年11月30日
【35歳からは教養のための勉強をしよう】
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以前、東京国際ブックフェアの基調講演で、『国家の品格』の著者、藤原正彦さんが、「一見、何の役にも立たない教養が、のちの大局観を作ってくれる」といった趣旨のお話をされていました。
※参考:『国家の品格』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101416/
土井は、自分自身がギリシア留学から多大な恩恵を受けていたので、これには「うん、うん」と頷いていたのですが、どうやらビジネス書読者のなかには、こういった教養をおろそかにする方が結構な数、いらっしゃることがセミナー等でわかってきました。
そこで本日おすすめしたいのは、教養のための勉強法を説いた、齋藤孝さんの新刊『齋藤孝 勉強力』。
「35歳の勉強法」ということで、さまざまな勉強法を説いているのですが、なぜ35歳なのか?
これに関して著者は、こんな説明をしています。
「三〇代半ばになって、『じきに四十代突入だ』と思った瞬間に、遥か先にぼんやりとあった死が急に現実味を帯びてくる。そんな感覚ではないでしょうか。だから、立ち止まって考えてしまうのです。『あと三十年、いまの調子でがむしゃらに仕事をするだけの毎日を送ったとしたら、果たして自分の内面は豊かになるだろうか』と」
土井もちょうど今年35歳になった人間ですから、この指摘は、じつによくわかります。
これ以外にも、教養には発想力をアップする効果や、「ジャマにされる年寄りにならずにすむ」など、さまざまな効果があります。
では、教養をつけるための勉強とは、どのように行えばいいのか。
本書では、そのやり方を、古典のガイドも付けながら説明しています。
実用一辺倒を脱し、教養を身につけたいと思うビジネスパーソンに、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「若さにまかせて、たくさん遊んだ、恋愛をした、おいしいものを食べた、旅をした。でも、それでいったい何が残ったんだろう」ふと疑問に思い、何だかちょっとむなしさを覚える。そして、「意外と、勉強のほうがおもしろいのではないか」と思えてくる。これまでとは違った意味合いから、勉強というものが再登場してくる、それが35歳前後だと思うのです
キーワードは「マイ古典」を持つこと
点数の違いから、何がわかると思いますか? 知識レベルでしょうか。いや、そうではありません。仕事に対する意欲が測れるのです
もし「三人のうち一人しか残せない」などということになれば、言われたことをきちんとやるだけではなく、よく勉強して、「どうすれば、リクエスト以上の仕事ができるか」を考え行動している人が生き残る
仕事ができない人というのは総じて、頭がカタイ。人や社会が持つ多様な価値観を理解していないために、物事を多角的に考えることができず、ひとりよがりな判断の下にトンチンカンな仕事をしてしまいがちなのです
ビジネスではあまり「発問力」というのは重視されないようですが、「深い読みの下に最善の策を考えて、行動する」ために重要な能力であることを、ぜひ意識していただきたいところです
「部全体がどんなふうに動いているか」を知りたいとしたら、ノートに簡単な組織図を書いて、みんなの動きを観察する
司馬遷の『史記』、あるいは司馬遷の人生を解説した本などを読んでいると、自分が何かプライドを傷つけられるような屈辱を受けても、へこむ度合いが小さくてすみます
芸術に親しみ、「美」に関する教養を高める日々が、仕事に向かう活力を養い、人々の感性に訴えるアイデアがわき出る源泉となる
人間関係を築くうえでは、この「相手を理解しようと努める」気持ちが大切です。人間、理解できる人に対してはやさしくなれるからです
文学でも芝居でも旅でもスポーツでも、およそ教養に属するものはすべて、知識ゼロの状態で体験するより、多少の勉強をしてから取り組んだほうがおもしろい
「わからないままに、おもしろさを感じるには至らないまでに、過去に放置してある」ような分野のほうが、再チャレンジの意欲がわいてくるかもしれません
暗唱は、古代ギリシアの時代からずっと「教養の柱」
少なくとも教養面で尊敬されるものがあれば、ジャマにされる年寄,りにならずにすむ
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『齋藤孝 勉強力』海竜社 齋藤孝・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759311009
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◆目次◆
序章 「勉強の旬」は35歳から……
1章 35歳から必要なのは教養を身につける「勉強力」!
2章 教養が仕事の幅を広げ人生を豊かにしてくれる
3章 勉強の「はじめの一歩」はこうやって踏み出そう
4章 次から次へと知識が広がる「芋づる式勉強法」のススメ
5章 勉強は生きる原動力、そして人生最大の娯楽だ!
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2009年11月29日
【今いる場所に満足できないあなたへ】
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学校であれ、職場であれ、人間関係であれ、人生において、たまたま自分に合わない環境に入ってしまったら、あなたならどうしますか?
普通の人はここで、「辞める」もしくは「我慢する」という選択をするのですが、成功をつかむ人はここで「第三の道」を探ります。
それは、生活や行動を変え、自分自身に付加価値をつける、ということ。
あなたがマインドを変えれば、環境は快適になるかもしれませんし、努力して発言力をつければ、環境自体を変える力を持つこともできます。
本日ご紹介する一冊は、「朝4時起き」で努力を重ねることで、人生を切り拓き、普通の女子大から慶應義塾大学の総合政策学部に合格、仕事ではワタミを経て、有名外資系コンサルティング会社に入社、果てはベストセラー作家にまでなってしまった池田千恵さんによる注目の一冊です。
本書は、7月に出て既にベストセラーになった本であり、なぜ土井がいまさらこの本を紹介するの? と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは土井がこの本を誤解していたからです。
というのは、本書はそもそも女性に向けて書かれた本であり、かつ「朝4時起き」がコンセプトの本だから。
あまりに女性女性している本だと、バリバリ仕事をしたいBBM読者には不向きですし、早起きの本はこれまでにもたくさん出ている。
そんな理由で、紹介するのをためらっていたのです。
しかし、たまたま昨日、著者の池田千恵さんの講演を聴く機会があり、そこで認識が一変。
ああ、この本は「今いる環境に不満がある人が、人生を変革するための本なのだな」と思いいたったのです。
実際に読んでみると、早起きの話以外にも、仕事の心構えや、勉強の方法、時間管理のコツなどが事細かに書かれています。
早起きの本だと思って読んでいた時には、気づかなかった行間が読めてきて、じつに楽しく読ませていただきました。
著者の半生や、好き嫌いがストレートに表現されている部分は、正直評価が分かれると思います。
ただ、現在の自分の状況を変えたい人には、それ用の時間を捻出するためのポイントが示されており、参考になります。
もともと夜型の著者が書いているということで、土井のような夜型人間にも、実行できそうなアイデアが満載。
ぜひみなさんも、読んでみてください。
なお、12月18日(金)には、著者の池田千恵さんを呼んで、出版戦略セミナーを実施する予定です。
出版に興味のある方は、こちらもぜひご参加ください!
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「勝ち組」といわれる人や成功した人をうらやむよりも、「私もそうなりたい!」と欲張り、それを目の前にぶら下がるニンジンにして努力したほうが、よほど健全
凡才が天才や秀才に勝つためには、徹底的に頑張る時期が必要
夜の帰りが遅くて文句を言う家族はいても、早起きで文句を言う家族はいません
一人暮らしの人は、あえて隣近所に鳴り響くくらい大きな音の目覚まし時計をかけることをお勧めします。隣近所に朝っぱらから迷惑をかけるわけにはいかない……、そのプレッシャーを前向きに活かすことができるからです
仕事を朝にあえて残すことによって、間違いなく早起きができます
達成度を目に見える形でグラフ化することも効果があります。その際のポイントは、決して人と比べずに、過去の自分と比べること
飲み会は、さっさと始めて、さっさと終わるように心がけます。そのために自分が主催者になるのがよい手です
早起きには何度も挑戦したけれど、どうしても起きられない! そんな人は、朝の仲間を作ってしまいましょう
起業家精神を創業社長の近くで学べる、そんな機会はめったにない
与えられた環境がどんなものであっても、まずそこで徹底的に仕事をして認められなければ、発言権は生まれない。そんな、社会人としての基本すら知らなかった
「気づき」があるかないかの差は、ただ漫然と仕事をしているか、問題意識を持って仕事をしているかの差です
前夜までに明日の朝○○をする、とやることを決めておかないと、朝起きた時に眠気のほうが勝ってしまって、「まあいいか」になってしまう
ルールをきちんと作っておかないと、何かあったときに判断に迷って余計な時間をとられてしまう
コストセンターだと思われている部署だけれども、自分はプロフィットセンターの誇りを持って仕事をしよう
「Fake it till you make it」を合言葉に、いつも大風呂敷を広げます。そして、大風呂敷を広げた自分になるべく、未来の自分を必死で追いかけます
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『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』マガジンハウス 池田千恵・著
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◆目次◆
プロローグ 朝4時起きで人生が変わる
Chapter1 少しでも楽に朝4時起きをするには?
Chapter2 そもそも私が早起きを始めた理由
Chapter3 朝4時起きで得した時間を仕事に活かす
Chapter4 朝4時起きで最適なワーク・ライフ・バランスを!
Chapter5 ワークとライフを上手に融合させる方法
エピローグ 人生は、ぼんやりと過ごしていられるほど長くはない
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2009年11月28日
【!】
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先日の全国行脚では、スケジュール過密のため、食事のほとんどが駅弁でした。
同行したスタッフには申し訳なかったのですが、全国各地の味を、駅弁で味わう。これもおつなものです。
本日の一冊は、この「駅弁」の売上を1年で5000万円アップさせたというカリスマ主婦が、その驚異の売り方を披露した一冊。
専業主婦から44歳でパートデビューし、その後52歳で正社員、53歳で年商10億のカリスマ所長になったという奇跡のキャリア。
本書では、その奇跡を支えた著者の考え方、心構えが書かれています。
自己啓発的な部分も多分にありますが、注目したいのは、その実践的セールストークと、商品開発の極意、そして仕事に取り組む姿勢。
なかでも感動したのは、「私は、『お弁当は渡し方で味が変わる』と信じています」という一行でした。
土井は、すべからく仕事人は、自分の持ち場を守り、仕事の意義を意識しながら仕事に取り組むべきだと考えていますが、著者の仕事ぶりには、まさにそんな態度が見てとれました。
仕事にコミットするからこそ生まれてきた「1人称セールストーク」、スタッフを見ているからこそ気づいた制服の話、全国の弁当業者を訪ねて回ったエピソードなど、有用な話が満載。
キャリア本としても、ノウハウ本としても楽しめる、価値ある一冊です。
著者は、幕の内弁当よりも自慢できる素材一品の弁当を推奨する方ですが、これはきっとキャリアにおいても同じ。
弁当ひとつで奇跡を起こした著者のように、われわれも一品勝負、フォーカス投資で人生に臨みたいものです。
充実した仕事人生を送るために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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学歴がなくても、仕事の経験がなくても、年齢が高くても、そんなことは関係ありません。大切なのは、自分で限界をつくらないことです
「三浦さん、仕事に言い訳をしたらいけないよ」
「人が見ていてもいなくても、自分が納得できる仕事を一生懸命やらなきゃ!」
私がお客様に駅弁を勧めるときの決め手は、「1人称セールストーク」
「このお弁当はパッケージがダサいから全然売れないの。でも、中身はとってもおいしいから食べてみて。絶対においしいから!」
「私は○○の食感が苦手なんですけど、○○が好きな人にはたまらないらしいですよ」
「私もずいぶん駅弁を食べているんですが、これは食べたことないんですよ。あとで絶対食べてみようと思っているんですけど、私より先に挑戦してみませんか?」
ビールを1本買ったお客様には必ず「1本で足りますか?」と声をかけます。「お客さん、1本でいいんですか? 2本買わなくて大丈夫? 足りますか?」こうニコニコ笑いながら言うと、3人に1人のお客様は笑いながら「うまいなあ。じゃあ、もう1本買ってくよ」と言ってくれます。「いや、1本でいいよ」と言われても笑顔のまま、「じゃあ足りないときは、列車の中できれいなお姉さんからもう1本買ってあげてくださいね」と言うと、たいていのお客様はニコッとします
データで判断する人なら、「毎日売り切れるのだから人気商品だ」と思うでしょう。「もっと売れるはずだ」と、発注数を増やすかもしれません。でも、現場で売っている人にしてみれば、「本当は売れない商品だけど、仕方なく一生懸命、やっとの思いで売り切っている商品」かもしれないのです
大宮に赴任したときの私は、自社製品をたくさん売って、地方駅弁のシェアを少なくしようと考えていました。そのほうが、利益率が高いと判断したからです。ところが、実際店頭に立ってみると、地方駅弁のほうが断然売れるのです
売店を固定すると、スタッフが自分の働く売店と仕事に愛着と責任感を持つようになります
売上増進のために、身軽で動きやすい制服に変更するという名目で必要経費を計上し、思いきって制服を変えた
八戸、一関、米沢、山形そして新潟をまわり、いままで表示ミスが発生した9軒の駅弁業者さんをすべて訪問
中途半端なおかずがいろいろ入っていて何をアピールしていいかわからないお弁当より、シンプルでわかりやすいお弁当のほうが絶対お勧めしやすい
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『1年で駅弁売上を5000万アップさせたパート主婦が明かす奇跡のサービス』ダイヤモンド社 三浦由紀江・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478009627
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◆目次◆
序章 44歳ではじめての就活!働くって楽しい
第1章 ふらりと立ち寄るお客様を、たちまちその気にさせる「5秒接客法」
第2章 1日10万売上アップ!主婦感覚を活かした「もったいない」仕入れ法
第3章 「ええっ、私が所長? できるわけない!」所長1年目で、
いかにして駅弁売上を5000万アップさせたのか?
第4章 「ただのパート」を「カリスマパート」に磨き上げる!
ピカイチチームのつくり方
第5章 私はどうして「超激戦区なのに3時間で完売」する駅弁を
次々産み出したのか?
第6章 主婦の経験は必ず生きる!子育ては「奇跡のサービス業」です
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2009年11月27日
【エセ社会起業とマネー詐欺のからくり】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784588
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8年ほど前、『詐欺とペテンの大百科』という分厚い本を読みました。
※参考:『詐欺とペテンの大百科』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791759168/
この本は、古今東西の詐欺の手口をまとめたもので、いわば「詐欺の手口の決定版」ともいうべきものですが、読んでみて、人間の浅はかさに、心底あきれました。
というのは、詐欺の手口は昔から変わらないのに、われわれはいまだに同じ手口で騙され続けているということがわかったからです。
本日ご紹介する一冊は、そんな詐欺の手口を、マネーに絞って紹介した一冊。
『ヘッテルとフエーテル』という名前からもわかるように、童話仕立てで、マネー詐欺のからくりを解き明かしています。
紹介されているのは、「予言が当たる」と言われている人のからくりや、有名ビジネス著者の儲けのからくり、一流金融機関の残酷な素顔、最近流行りの社会起業、そして借金の無料相談を受ける弁護士の真実など。
賢い人なら知っていて当たり前のからくりですが、いまだわかっていない方には、じつに刺激的な読み物です。
──人は欲があるから騙される。
昔、経営者だった父から口酸っぱく説かれた教えですが、本書を読んで、その大切さを再認識しました。
出版業界もメディアも、いまだに知らない真実。
ぜひ読んで、BBM読者のみなさんだけは騙されないようにお気をつけください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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1日5%ずつ200日ふやしたら、10万円が17億円とちょっとになります。算数で考えればわかることを、実際に考えないあたりにフエーテルのダメさの原因があります
5回連続で当たったはずの幸福達成教のメールが、なぜ当たらなくなってしまったのか、わかったじゃろうか? 今回のだましのツボは、ふたつなんじゃ。
・予言はいつか必ず当たる
・全員が当たる必要がない
今回の悪さをした幸福達成教は、次頁の図のように、たくさんの人間にメールを送って、当たった人間にだけ、またメールを送ったんじゃ。つまり、フエーテルはツイてないことに、5回連続で当たりメールをもらってしまったんじゃ
本当に100%儲かるなら、わざわざ赤の他人に教える人間などいない
だれかに認められたいという自尊心、ほかの人よりも目立ちたいという気持ちは狙われる
本当に優秀でチャンスをつかむ人は何回も転職しない(優秀な人は高給で引き止められる、なぜ外資を転々とするんじゃ?)
投資で成功できるなら何冊も本を出さないし、やたら講演やらボランティアで世界中を回らない
一流と言われる銀行や証券会社も、怪しい消費者金融も、どちらもぼったくり金融商品を扱っておる。けれどずっと質が悪いのは、一流と言われる銀行や証券会社なんじゃ。どうしてかというと、だまされた人が裁判に訴えると、悪いことをしている自覚がある怪しい消費者金融は、裁判に負けることを恐れて意外と返金に応じることもあるんじゃが、有名な銀行や証券会社は、返金するなんてとんでもないと考えて、裁判に応じてくるんじゃよ。しかも、なまじお金を持っているものじゃから、有名な弁護士を雇って、徹底的にそれこそ最高裁まで争ってくるんじゃ
最初に小さく儲けさせて、最後に大きくだます
「ヘッテル、いいかい。ホワイトバットのお金は、貧しい人たちには1円も届かないんだ。売っている人たちは、ただ貧しい人たちの存在を知らせることだけを目的にしてるんだから」
◆ホワイトバット300円の内訳
制作費:30% 流通費:40% 広報費:20% 活動費:10%
今回は、ホワイトバットで儲けさしてもらったワイ。人が逆らいづらいものを利用してお金をくすねるのは、むかーしからあるだましのテクニックなんじゃよ。最近だと、「死ぬ死ぬサギ」といって、「だれだれちゃんの病気を治すには、何億円とかかるから寄付をお願いしたい」という奴らがいたんじゃが、じつはそんな子はいなかったということもあったんじゃ
ボランティアで借金整理をしてくれる弁護士は、電車の中に広告なんか出さない、というか出せない
無料で相談に乗るふりをすれば、詐欺のカモが手に入る
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『ヘッテルとフエーテル』経済界 マネー・ヘッタ・チャン・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784588
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◆目次◆
第1話 ヘッテルとフエーテル
第2話 カネヘルンの笛吹き
第3話 ピノキオ銀行
第4話 アホスギンちゃん
第5話 ヤンデレラ
第6話 ヘッテルと7人のODA・NPO
第7話 王様の金はロバの金
第8話 裸のフエーテル様
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2009年11月26日
【成毛さん、これは傑作ですね】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012245
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本日の一冊は、自動車部品メーカー、アスキーを経て、マイクロソフト日本法人の社長として活躍した成毛眞さんが、「平均から逸脱する方法」を説いた一冊。
『大人げない大人になれ!』というタイトルは、「自分の大人げなさに正直になることができれば、自然と平均からは逸脱する」という氏の信念を表したものです。
本書では、著者が会った初日、ハンバーガーを食べながら廊下に寝ていたビル・ゲイツの話や、ノーベル物理学賞受賞者のリチャード・ファインマンの話、マイクロソフトの伝説のプログラマー稲川幸則がフェラーリ米国支社を丸ごと買った話など、「大人げない」偉人の例がいくつも紹介され、なぜ大人げないことが大切なのか、その本質が説かれています。
企業について論じた部分でも、かつて「エスパー研究室」で真剣に超能力を研究していたソニーや、訴訟を抱えるユーチューブを買収したグーグル、『社員をサーフィンに行かせよう』で話題となったパタゴニアなど、じつにユニークな例がいくつも登場します。
個人的に、胸に刺さったのは、「若者がラーメン屋やブティックを一軒だけ経営し始めたところで、ベンチャーとは呼ばない。ベンチャービジネスとは、権力や権威に反抗し、他人が無視しているようなものに己の人生を賭けることである」というくだり。
起業して5年経った今、土井もいつの間にかそんなスピリッツを失っていたのではないか、と思わされる、鋭いメッセージでした。
かつて大人げなかった大人たちも、やがて仕事をしているうちに大人になっていく。
本書では、そこに警鐘を鳴らし、いつまでも大人げない、子どものままでいるための秘訣が書かれています。
いつまでもクリエイティブであるために、また新鮮な気持ちで仕事を楽しむために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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創造性とは、どれだけ平均的な発想から逸脱できるかということである
安定した会社、入社するだけで幸せになれそうだ、などといった理由で、入社を希望するような人たちの集まる会社・業界では、今後の成長は望まれない
「ユーチューブ」は、言わずとしれた世界最大の動画共有サイトだ。2006年10月にグーグルがこのサイトの買収を決定した時点で、すでに世界最多のアクセス数を誇る動画サイトであった。そして同時に、このサイトは、最多の被訴訟件数を抱える動画サイトでもあったはずだ
その昔、ソニーには、エスパー研究室という超能力を大真面目に研究する組織があったのをご存じだろうか
権力を持った人の考えは、完璧な独裁者でもない限り、民主主義の論理に沿って部分最適に向かうからである。乱暴に言えば、自らの地位を守るために自然と大衆に迎合していくのだ
若者がラーメン屋やブティックを一軒だけ経営し始めたところで、ベンチャーとは呼ばない。ベンチャービジネスとは、権力や権威に反抗し、他人が無視しているようなものに己の人生を賭けることである
否定的な考えを持つためには、物事に対して「なぜ」と問い続けることが必要
自らの無知から自然と涌いてくる疑問に従えば、常識とはまた違った答えに到達できることがある
自分のことを売り込みたいのであれば、やはり自己中心的でなければいけないと思う。相手を褒めて媚びるのではなく、相手に自分を褒めさせることを目指さなければならないのだ
組織に新たな変革が求められる際には、多少の不満や反論は押しのけていくことも必要である。結果さえ見えれば、そうした不満はすぐに消える。そうすることで、すべての力を一つの方向に振り向けることが可能になるのだ。その核となるものには、小手先の論理や利害には揺るがない確固とした理不尽さが求められるのである
年をとっても保守的にならないようにするためにはどうすればよいか。処方箋があるとすれば、それは思い切って一貫性を犠牲にしてしまうことである
私は、若い人たちがする事や、そのやり方にはいちいち異論を挟まないタイプの人間だが、一つだけやめてほしいことがある。それが「目標を持つこと」である
マイクロソフトが多くの人を怒らせた理由は、「すべての机と家庭にコンピュータを」という途方もない夢を抱えていたからである
極端なお金の使い方をする
個人でも会社でも、最も効果的なマーケティングの手法は、神話をつくることである
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『大人げない大人になれ!』ダイヤモンド社 成毛眞・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012245
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◆目次◆
Chapter1 大人げなさが求められる時代がきた
Chapter2 大人げないとはどういうことか
Chapter3 やりたいようにやればいい
Chapter4 大人げなく楽しく生きる方法 実践編
Chapter5 大人げなさを取り戻すための本棚
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2009年11月25日
【本田健さん翻訳の話題書が出た!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781603017
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本日の一冊は、アメリカの億万長者の生態を分析して話題となった『となりの億万長者』の著者、トマス・J・スタンリーによる注目の邦訳です。
※参考:『となりの億万長者』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152081082/
本書で紹介されるリサーチ結果は、100万ドル以上の資産を持つ米国人約1000人を対象に行ったもので、資産を形成するための「意外な」事実が次々に明らかになっています。
著者が冒頭で明かすのは、「社会的ステータスの高い仕事についていながら、効率よく収入を財産に変えられない人がいる」という事実。
アメリカの億万長者の半分は高級住宅街には住んでいないという事実や、医師や弁護士がブルーカラーよりも貧しい、という事実には、驚く人が多いのではないでしょうか。
ちなみに、アメリカで高収入とされている職業カテゴリーの中で、もっとも生産性が高いのは、鉱山エンジニア。
収入では184位の鉱山エンジニアが、資産では44位にランクするという事実は、資産形成で大切な考え方の本質を教えてくれます。
では、その本質とは何なのか。
それは、シンプルですが、「収入以下の支出で生活する」ということ。
「そんな貧乏くさい考え方、受け入れられない」という人も、「億万長者の半数以上が、これまでに買った中でもっとも高いスーツに399ドル以下しかかけていない」「億万長者のほぼ5人に1人(19・5%)の時計は、セイコー」という調査結果を知れば、少しは考え方が変わるかもしれません。
ちなみに本書によると、「消費スタイルは、「誘惑」と「模倣」と「慣習」によって左右される」とのこと。
収入の高い仕事に就くよりも、どんな人と付き合うか、どんなところに住むか、どんな考え方で生きるか、の方が重要なのかも知れません。
お金に不安のない人生を送るために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆億万長者になるための「7つの秘訣」
・収入を下回る支出で生活すること
・時間とエネルギーと金を効率的に配分し、安全な資産を形成すること
・世間体よりも、お金の心配をしないですむことのほうが大切だと気づくこと
・親から経済的に自立すること
・子供たちも経済的に自立させること
・チャンスを上手につかむこと
・自分の能力や資質に適切で、心から愛せる仕事を職業にすること
本当の安全は株式ポートフォリオの分散化ではないのだという考え
方こそ本物の億万長者が経済的に成功している理由のひとつ
父によると、「金持ちに見えることと金持ちであることはちがう」、そして「金持ちに見える人のほとんどは金持ちではない」という。つまり、収入以上の暮らしをしているから、ほかの人に気前よくしていられるだけの金がないのだ
BA(著者が推奨するバランスシート上の金持ち)と同じ方法で豊かになりたいなら、自分がいちばん高収入である地域に住めばいい
典型的な億万長者は、住宅ローンを住宅価格の3分の1以下という低い水準に抑えている
アメリカで上位200位に入る高収入の職業カテゴリーの中で、もっとも生産性が高いのはどの職業だろうか? 答えは、鉱山エンジニアである。鉱山・地質エンジニアは、収入では184位だが、資産となると44位にランクする
消費スタイルは、「誘惑」と「模倣」と「慣習」によって左右される
億万長者は「価格」よりも「質」を優先させ、つねにライフサイクルコストを考える
自分の力で財産の評価を大きく上げた人は、ステータスを示すものに多額の消費をする
億万長者はビンテージワインを飲まない
億万長者のうち約半分はレストランでのディナーに19・59ドル以下しか支払っていない
金持ちになるためには、決して他人の金を当てにしてはいけない
ほとんどの億万長者は別荘を持っていない
億万長者の大半は、配偶者は自分よりも質素と答えています。つまり「うちのかみさんに金を使わせるのはたいへんだよ!」ということです
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『お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣』イースト・プレス トマス・J・スタンリー・著 本田健・訳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781603017
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◆目次◆
はじめに
1.間違いだらけの「億万長者」像
2.億万長者はものごとの本質を見抜く「目」を持つ
3.億万長者は浪費の誘惑をはねつける「耳」を持つ
4.億万長者は他人の評価に依存しない「舌」を持つ
5.億万長者は堅実なペースで進む「足」を持つ
6.億万長者は危険をかぎ分ける「鼻」を持つ
訳者あとがき 本田健
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2009年11月24日
【『ザ・ゴール』著者の最新刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478011907
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本日の一冊は、アメリカMBAでもテキスト採用されているという名ビジネス小説『ザ・ゴール』の著者、エリヤフ・ゴールドラット博士による待望の新刊です。
※参考:『ザ・ゴール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478420408/
今回の小説の舞台となるのは、インテリア用のファブリックを扱う小売チェーン「ハンナズショップ」。
売上不振に悩む主人公のポール・ホワイトは、ついに利益率でチェーン10店舗中、8位に転落。そこに追い打ちをかけるように、事故が起こります。
なんと、ショッピングモールの水道管が破裂し、モールの地下倉庫が使えなくなってしまうという緊急事態。
主人公ポールは、やむなく在庫を20日分だけ残し、残りを会社の地域倉庫に戻す。
しかし、この判断が、のちに奇跡を生むのです。
なんと、ポールのお店は、この悲劇の後、売上、利益、回転率すべての指標が向上し、チェーントップへとのし上がるのです。
──在庫を減らしたはずなのに、売上が伸びる。一見不可解な現象を分析してみると、そこからは意外な事実が見えてきたのです。
正直、土井は元バイヤーなので、知っている部分も多かったのですが、それでも一店舗の最適化が、チェーン全体の最適化へと進展する過程は、ワクワクしますし、会社全体を俯瞰する広い視野が身につきます。
お客様が幸せになり、取引先が幸せになり、そして自社の業績が上がる。
安易な取引先いじめではなく、全員が幸せになるバイイングとは何か、在庫管理とは何か。
先日ご紹介した『世界一わかりやすい在庫削減の授業』と併せて読めば、ビジネスでもっとも重要なスキルが身につくこと、請け合いです。
※参考:『世界一わかりやすい在庫削減の授業』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199471/
地味なテーマではありますが、優秀な経営者人材になるためには、決して避けて通れないスキル。
ぜひ読んで身につけてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「本当に必要な在庫は、次に商品が補充されるまでに売れる分だけでいい」
「店に二週間分の在庫しか置かなかったら、商品の陳列棚は半分空になってしまうんじゃないですか」「その場合は、他のSKUで埋めればいいのです」
グプタにとって毎週少しずつ商品を送るのは、何もキャロラインに恩を売るようなことでもない。むしろ双方にとってとても有益なことなのだ。キャロラインにしてみれば、必要な商品を早く受け取ることができ、グプタにしてみても、三か月待って一度に大金が入ってくるのではなく、少しずつでも早めに毎週お金が入ってくるのだ。つまり、キャッシュフローがずっと円滑になることを意味している。融通を利かせたくなるのも当然なのだ
「他にも、同じような商品はありませんか。毎週少しずつでもいいから送ってほしいというような商品はありませんか。そういう注文がいくつかあれば、同じように少しずつ集めてコンテナをいっぱいにできるかもしれません」
「クロスシッピングは、在庫を余っているところから足りないところへ異動させることです。店舗レベルではクロスシッピングは、スタート時点でミスがあったことを意味しています。スタート時点で商品を送りすぎていたんです。でなければ、在庫が余ったりはしません。新しいやり方では、まず地域倉庫から店舗への補充時間がとても短いことに着目して、店に在庫を溜め込んでおくのはやめたんです」
「もし、すべてのSKUを一か所にまとめて置いておくことができれば、社内のロジスティックスの問題を解決できるだけでなく、キャロラインが抱えている問題も半分は解決できます」(中略)「そうなると、商品の購買依頼を起こすのは、中央倉庫だけでよくなります」
彼らのやり方が硬直しているのは、彼らに原因があるんじゃなくて、私たち買い手側に原因がある
「納期を守ることが、サプライヤーにとってメリットになるようにしないといけないな」
「ムチを使えないんだったら、アメを使えばいい」
「キャロライン、お前は、もうすぐ仕入れ担当ではなくなるんだ。だから、いつもいつも相手から一セントでも多く捻り出そうと考えるのは、やめてもらいたい。いま、お前は言ったじゃないか。サプライヤーに、パートナーになってほしいと持ちかけているところだと。パートナーというのは、利益を分かち合うものだ」
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『ザ・クリスタルボール』ダイヤモンド社 エリヤフ・ゴールドラット・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ 4478011907
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◆目次◆
I 魔法のクリスタルボール
II 緊急事態発生
III 予期せぬ知らせ
IV 渦巻く疑念
V 説得工作
VI 次なる戦略
エピローグ
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2009年11月23日
【『坂の上の雲』の教訓】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837978223
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本日の一冊は、司馬遼太郎作品のなかでも人気のある『坂の上の雲』から、名言を抜き出し、ビジネスパーソンへの教訓とした一冊。
明治維新から、日清、日露戦争まで、激動の時代を生きた男たちの名言が、経営コンサルタントの著者の解説つきで紹介されています。
「少年老イヤスク学成リガタシ、せっかちにゆかねば男子はどうなるものぞ」(正岡子規)といった生き方に関する名言や、「流血のもっともすくない作戦こそ最良の作戦である」(秋山真之)といった戦いで勝つための名言など、さまざまな名言が計32、紹介されています。
なかでも有用なのは、以下のマネジメントに関する教訓。
「第一線の状況に暗い参謀は、物の用に立たない」(児玉源太郎)
「功労者は、勲章をやればいいのです。実務につけると、百害を生じます」(山本権兵衛)
「人の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」(秋山真之)
自らがどんなリーダーであればいいかという指針になるのはもちろん、これから重用する人間をどうやって選べばいいか、という指針にもなり得ます。
女性がビジネスに進出している今、戦争の話をマネジメントに、という従来のアプローチはあまり適していないと感じているのですが、個人的に『坂の上の雲』は例外ということで。
これから、NHKのドラマでも放送されるそうなので、ぜひこの機会に読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「人生や国家を複雑に考えてゆくことも大事だが、それは他人にまかせる。それをせねばならぬ天分や職分をもったひとがあるだろう。おれはそういう世界におらず、すでに軍人の道をえらんでしまっている。軍人というのは、おのれと兵を強くしていざ戦いの場合、この国家を敵国に勝たしめるのが職分だ」(秋山好古)
「少年老イヤスク学成リガタシ、せっかちにゆかねば男子はどうなるものぞ」(正岡子規)
「教育というのは力ずもうのようなものだぜ」(和久正辰)
「戦いは、出鼻で勝たねばならぬ」
「宣戦布告のあとで軍隊を動員するような愚はするな」(メッケル)
「功労者は、勲章をやればいいのです。実務につけると、百害を生じます」(山本権兵衛)
=時の功労者が、有能なリーダーであるとは限らない「創業時の功績者にはお金で報いるべきであり、地位ではない」(稲盛和夫)
「人の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」(秋山真之)
「良句もできるが、駄句もできる。しかしできた駄句は捨てずに書きとめておかねばならない。理由はない。ちょうど金を溜める人が一厘や五厘のお金でもむだにせずにこれを溜めておくのとおなじである。そういう一厘五厘をむだにする者が決して金持になれないように、自分のつくった句を粗末にして書きとめておかぬひとはとてものこと、一流の作者にはなれない」(正岡子規)
「乱読よ。本は道具だからな」(中略)本はどういう名著でも数行、または数頁しか記憶しない。気に入ったくだりは憶えてしまい、あとは殻でもすてるように捨てる。人にやってしまうか、借りたものなら返してしまってそれでしまいである(秋山真之)
「実施するのは頭脳ではない。性格である。平素、そういう性格をつくらねばならない」(秋山真之)
「流血のもっともすくない作戦こそ最良の作戦である」(秋山真之)
「諸君はきのうの専門家であるかもしれん。しかしあすの専門家ではない」(児玉源太郎)
「第一線の状況に暗い参謀は、物の用に立たない」(児玉源太郎)
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『仕事で大事なことは『坂の上の雲』が教えてくれた』三笠書房 古川裕倫・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837978223
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◆目次◆
1.「人生でなすべきこと」を決める
2.「人の心に響く言葉」を持つ
3.“出鼻”で勝負を決める
4.「YESマン」にならない
5.仕事と「情」を分ける
6.「やらないこと」を決める
7.「メンター」を持つ
8.失敗を「データ化」する
9.自分を高める
10.学んだことは、即実行する
など
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2009年11月22日
【夢のあるビジネスをしよう】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597525
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最近、2人の娘に「ブラックジャック」を読ませていたら、上の娘が医者になりたい、と言い出しました。
おそらく、現在医師をやってらっしゃる方のなかにも、「ブラックジャック」の影響を受けた方は多いかと思われますが、どうやらこれは、医療の世界だけの話ではないようです。
「鉄腕アトム」を読んだ人がロボット開発に携わっていたり、ちょっとマニアックですが、「よろしくメカドック」を読んだ人が車の開発に携わっているかもしれない。
おそらく、人間社会の発展は、こうした「夢」に支えられていたのではないでしょうか。
そういう視点で現在の書籍、漫画を眺めると、まあ夢のあるものが少ない。
非日常を扱った奇異なものは数多くありますが、本当の意味で人類の未来を扱った、夢のある作品が少ないのです。
やはり、人類が発展するには、「夢」を見せてくれる大人が不可欠。
そういう意味で、本日の一冊は、読者に夢とは何かを教えてくれる、素晴らしい作品です。
本日の一冊は、パワーショベルに取りつけるマグネットのシェアでほぼ一〇〇%、本業とは別に宇宙ロケット開発の夢も追い続ける著者が、その仕事哲学、人生哲学を語った一冊です。
「『どうせ無理』という言葉をこの世からなくす」というミッションを持ち、日々チャレンジし続ける著者の言葉は、現実に飲み込まれた現代人に、夢を取り戻してくれる、そんな力を持っています。
「『よりよく』を求めなくなったとき、社会はダメになる」
「夢って、一〇〇パーセント実現できなきゃダメなんでしょうか」
「信じるに値する未来を描こう」
自分自身、夢を持って生きているつもりでも、これらの言葉に触れると、「ああ、世俗にまみれているうちに、夢を忘れていたな」と反省させられるのです。
閉塞感を打ち破る、珠玉の名言。
やる気を出したいビジネスパーソンに、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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僕は、宇宙開発はあることを実現するための手段だと考えています。それは「どうせ無理」という言葉をこの世からなくすことです
僕たちが求めるべきプロジェクトの未来は、日本に住むたくさんの人たちが「あいつらのためだったら、五〇〇円くらい出してもいいかな」と思うようなプロジェクトになることです。どこかのお金持ちのお金を入れて、ただロケットを飛ばせばいいとは思っていません
成功するための秘訣とは、成功するまでやるということです
補助金を申請するときに「どうなるか分かりません」「ダメかもしれません」などと書いてもお金はくれません。結果はこうなります、と書いてないと補助金は出ないのです。けれども考えてみたら、結果が分かっているような実験はしなくていいんです。本当の実験とは、どうなるか分からないことをするものです
僕たちは二〇人ほどの小さな工場とはいえ、心意気はNASAより宇宙に近いと思っているのです
「いや、これはやっておれんわ」と思いました。でもそう思ったら、そこにはビジネスのチャンスがあるということです。なぜなら、しんどいことやつらいことを克服したり改善したりするのは、みんな立派なビジネスになるからです
「よりよく」を求めなくなったとき、社会はダメになる
顧客満足というものは、お客さんを「いやあ、すごいな」とうならせることにあります。お客さんをさらに成長させることにあります。お客さんをチヤホヤすることは、お客さんの能力を低下させます
〇から一を生み出す仕事をするためにはどんな人たちが必要なのかというと、頭がいい人でも高学歴の人でもありません。「やったことのないことをやりたがる人」です。「あきらめない人」です。「工夫をする人」です
夢って、一〇〇パーセント実現できなきゃダメなんでしょうか。一〇〇パーセント実現できる夢って、夢っていうんでしょうか。食えそうな仕事が夢なんでしょうか
ばあちゃんは教えてくれました。お金はくだらないよ、一晩で価値が変わっちゃうからね、と。お金があったら本を買いなさい、頭に入れてしまえば誰にも取られないし、その知識が必ず新しいことを生みだすと教えてくれたんです
楽をすると「無能」になる
給料分だけ働いていると、給料分の人間で終わる
誰かが信じてくれることを期待してはいけません。信じるというのは、自分自身の覚悟のはずです
信じるに値する未来を描こう
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『NASAより宇宙に近い町工場』ディスカヴァー・トゥエンティワン 植松努・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597525
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◆目次◆
第1章 僕たちの宇宙開発
第2章 「よりよく」を求める社会をつくろう
第3章 「夢」って何だろう?
第4章 教えてくれる人がいないなら、自分で学べばいい
第5章 楽をしないで努力を楽しもう
第6章 他のどこにもない経営方針
第7章 あきらめないで世界を変えよう
第8章 未来の社会をつくるために
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2009年11月21日
【人気シリーズ新刊登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597568
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本日の一冊は、経営コンサルタント、小宮一慶さんによるベストセラーシリーズ「○○力養成講座」の待望の「時間力」編。
最近のビジネス書は、「少ない時間で」「ラクして」など、コスト面を強調したタイトルが多いのですが、コストはいつだってリターンとセットで論じられるべきもの。
ワークライフバランス論者だって、この1週間休みなしで頑張れば一生分稼げる、という状況があったら、反対はしないと思います。
本書では、このようなリターンの視点を重視しつつ、どうすれば時間を有効に活用できるのか、どうすればいいアウトプットができるのかを徹底指南しています。
著者いわく、アウトプット力を高めるのに有効なのは、「自由度の低い仕事を、やる気をもってやるか、やる気をなくしてやるか」ということ。
将来独立を考えている方、企業の中心メンバーとして活躍する方なら、もちろん前者でなくては話になりませんよね。
本書には、ライフハック系の方が期待しているようなマニアックな時間管理の話は出てきません。
その代わり、時間の質をどう高め、利益につなげていくか。ビジネスマンにとって最も大切なポイントが書かれています。
書かれていることは割とオーソドックスですが、社長目線を獲得したい人には、おすすめの一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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どれだけ時間をかけようが、効率的に行おうが、がんばろうが、楽々行おうが、とどのつまりは、お客さまにとって価値あるアウトプットをどれだけ出すことができるかがすべて
「やる気のある時間」をどれだけ持てるか
若いうちは、なんだかんだといっても、アウトプットの質と量は、ある程度、投入時間に比例するものです。だから、時間は惜しまないほうがいい
自分が上司だったらどう考えるかという視点から見ても、だらだら仕事をして残業代を稼いで、タクシー代も請求しながら、たいへんだ、酷使されている、などとこぼしながら、「働いている気になっている」人と、余計な経費も使わずに、いつもやる気満々で成果を出している人と、どちらに、責任あるポストを任せたくなるか
自由度の低い仕事を、やる気をもってやるか、やる気をなくしてやるか、それが、わたしたちのアウトプットと成長、つまり、腕の上がり方を決める
ネタは頭の中、あるいは、手帳のメモにすでに書いてある。あとはそれを紙に打ち出していくだけ、という状態にしておいてはじめて一気に書き上げられます
ネガティブな感情は起こる、不満や怒りはだれでも感じる。だからこそ、その時間をいかに短くしていくかが大事
ビジネスパーソンもシニアと呼ばれる年代になってくると、定型作業なんてほとんどなくなってくるものです。その代わり、どれだけ人と違う創造的な仕事ができるかだけが問われるようになってきます
フレームワークをいつも自分の頭の中に持っていること、そして、それをコンスタントにアップデートしていくこと
論理的思考力は、論理的思考力の高い人が書いたむずかしい本を熟読することによって高まります
自分が良質なアウトプットを差し上げられれば差し上げられるほど、いいアウトプット、いい刺激を与えてくれる人たちがまわりに増える
段取りというのは、この先、何が起こるのかを予見すること
「自分の得意なことだけ話す」、これは、講演やプレゼンの基本です
話でいちばん大事なのは、「意識を伝えること」
最初はどんなに時間がかかってもいいから、とにかく百点だと思う仕事をしなさい
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『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』ディスカヴァー・トゥエンティワン 小宮一慶・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597568
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◆目次◆
第1部 時間力を高める考え方
第1章 時間力を高める考え方
第2部 時間力を高める技
第2章 インプット力を高めるための技
第3章 アウトプット力を高めるための技
第3部 時間力を高める習慣
第4章 時間力を阻害する七つの誘惑と実は大切なひとつのこと
第5章 時間力を高める10のちょっとしたコツ
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