2012年1月31日
【ジョブズの嘘?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152092718
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TwitterやFacebookが登場した時、「カリスマが凡人化する時代がやってくる」と思いました。
それは、誰もがメディアを持てるようになったからではありません。
もともとカリスマには、「偶然の影響力」しかなかったのに、それが見破られる、と思ったからです。
土井はこれまでに、さまざまなモノをマーケティングを通じて売ってきましたが、それはじつは、「ネットワークの構造を目利きしていたから」にほかなりません。
また、そのネットワークに何を流せばいいか、という仮説が当たっていたから、という部分もあると思います。
ただはっきりしているのは、世の中でブレイクしたもの、脚光を浴びた人というのは、「偶然のたまもの」であることが多いということです。
そのことを明らかにしたのが、本日ご紹介する一冊、『偶然の科学』。
著者のダンカン・ワッツは、『スモールワールド・ネットワーク』で話題となった、ネットワーク科学の世界的第一人者。
※参考:『スモールワールド・ネットワーク』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484041162
本書では、これまでに行われたネットワーク科学の研究成果を紹介し、カリスマたちの嘘を徹底的に暴いています。
また、ネットワーク科学的見地から、どうすればこの「偶然」を味方につけることができるのか、正しい意思決定のポイントは何なのか、重要なヒントが示されています。
Facebook時代の勝者は、じつは優れたコンテンツではなく、また優れたマーケターでもないかもしれない。
「偶然」を味方につけ、1億総ネットワーク時代に富を獲得する勝者になるために、ぜひ押さえておきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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数世紀にわたり、<モナ・リザ>は国王の私邸に放置されたあまり目立たない絵だった
つまるところ、最も重要な条件はひと握りの影響力の強い個人とはまったく関係がない。むしろ、必要数の影響されやすい人々が存在し、この人々がほかの影響されやすい人々に影響を与えるかどうかにかかっている
人生には明確な「結果」があり、そのときになればある行動の意味を最終評価できるという考え方そのものが、都合のいい作り事に等しい。現実には、われわれが結果と見なす出来事もけっして真の終点ではない
歴史は一度しか起こりえないので、実験が事実上おこなえず、真の因果関係を推論するのに必要なまさにその証拠が排除されてしまう
予測の対象が正しいことは、予測の結果が正しいことに劣らず重要
ハリケーン・カトリーナは巨大な嵐だったが、人類史上最大の嵐ではなかったし、その夏最大の嵐でもなかった。つまり、ハリケーン・カトリーナをブラック・スワンたらしめたのは、嵐そのものというより、嵐にともなって起こったことである
たしかにアップルは未来を見据え、テクノロジーの向かう先を読むために最善を尽くしたが、それはソニーも同じだった。そしてたしかにアップルはいったん選択するとそれを守りとおして巧みに実行したが、ソニーもまさしくそのとおりのことをした。レイナーの見方によれば、唯一の重要なちがいは、ソニーの選択がたまたま誤っていたことであり、アップルの選択がたまたま正しかったことだった
レイナーによれば、ほとんどの企業がかかえる問題は、取締役会や経営トップなどの経営陣が、既存の戦略の管理と最適化―レイナーが運営管理と呼ぶもの―に時間を使いすぎ、戦略的不確実性をじゅうぶんに考えていないことだという
自分の心臓を止めることができないのと同じで、常識に基づく直観を抑えることはできない。しかしながら、ビジネス戦略や政府の政策の問題でも、あるいはマーケティングキャンペーンやウェブサイトのデザインの問題でも、常識にあまり頼らず、測定可能なものにもっと頼らなければならないと覚えておくことならできる
個人がキャリアの早いうちに成功をおさめると、一定の構造的優位を得られるので、本来の能力にかかわりなく、その後も成功する見こみがずっと大きくなる
思慮深い人物なら、われわれがみな家族や友人の意見から影響を受けていることや、状況が重要であることや、万事が関係していることは内省するだけで理解できる。そういう人物なら、社会科学の助けを借りずとも、認識が重要であることや、人々が金ばかりを気にかけるのではないことも知っている
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『偶然の科学』ダンカン・ワッツ・著 早川書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152092718
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◆目次◆
まえがき―ある社会学者の謝罪
第一部 常識
1 常識という神話
2 考えるということを考える
3 群衆の知恵(と狂気)
4 特別な人々
5 気まぐれな教師としての歴史
6 予測という夢
第二部 反常識
7 よく練られた計画
8 万物の尺度
9 公正と正義
10 人間の正しい研究課題
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2012年1月30日
【ケネディの人心掌握術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771751
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本日の一冊は、数多くのベストセラーを持つ心理学者の内藤誼人さんが、稀代のカリスマ政治家、ジョン・F・ケネディの人心掌握術を分析・解説した一冊。
心理学の分野で過去に行われたさまざまな実験結果を紹介し、ジョン・F・ケネディの名言、さらにはリンカーンはじめ優れたリーダーたちの人心掌握のポイントも併せて掲載しています。
アメリカでは、「政治家を志す人なら、だれでもケネディを師と仰いで、その言動や振る舞いを参考にする」そうですが、本書にはまさにそのエッセンスが詰まっています。
<ケチな人で、人気者はいない>
<カネに興味を見せてはいけない>
<敵をやっつけるのではなく、敵と友達になってしまおう>
<「キレたら怖い人」くらいに見えるのがベスト>
<あえて「ワンマン」なところを見せる>
以前にご紹介したジェフリー・フェファーの『「権力」を握る人の法則』とコンセプトは似ていますが、本書の方が自己啓発書として読めると思います。
※参考:『「権力」を握る人の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532317150
起業するにしろ、社内で出世するにしろ、最終的に大事なのは、周囲の信用を獲得できるかどうか。
本書には、この信用を獲得するための具体的ヒントが書かれています。
人心をつかみ、成功したい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人に信頼されたかったら、接触の「回数」を増やせ
カリフォルニア大学のノーマン・アンダーソンは、好かれる人の特徴についての研究を行って、次のような結果を得たという。
1位 誠実な人
2位 正直な人
3位 理解のある人
4位 忠誠心のある人
5位 真実に溢れた人
(中略)堂々のワーストワンは、「ウソつき」であった
ケチな人で、人気者はいない
自分の利益を最小にし、残りのメンバーにもっとも多く利益を分配した人の82%が、グループ内のリーダーになる
リンカーンは、自分を嫌っていて、「あいつは道化者のゴリラだ」などとリンカーンの悪口を言ってはばからなかったスタントンを、内閣の要職に任命して、アメリカ国民を驚かせたことがある
「外交政策は、白か黒か、あるいは善か悪かという単純な選択に従事するものではないということを覚るべきである。もしわれわれが、尊敬できるような内政を行っている国とだけ外交関係を結ぶ方針をとるならば、まもなくわれわれはほとんど孤立してしまうだろう」(「外交政策に関する演説」1963年9月26日)
成功者ほど大きな声で話したり笑ったりする傾向がある
「戦争の準備をすることによってのみ平和の準備をすることができるということは、残念な事実である」(「報道の自由」1960年8月1日から11月7日までの演説集)
期待されて伸びることを、心理学では「ガラテア効果」と呼び、期待されない、あるいは悪い期待を持たれてどんどんダメになっていくことを「ゴーレム効果」と呼ぶ
「人は文章にどれだけ説得されるか」を調べてみたところ、統計数字が入っている文章のほうが、はるかに説得力が高かった
やられてやり返さなければすべての「信頼」を失う
「じゃあ多数決で」のひと言が人望をなくす
相手が落ちこんでいるときは絶対に見逃すな
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『権力のつかみ方』内藤誼人・著 大和書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771751
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◆目次◆
はじめに 史上最速で世界最大の権力をつかんだ男
第1章 与えて与えて骨抜きにしろ 世界一の人たらしの技法
第2章 遠慮するな。厚かましくあれ 「格」を大きく見せる術
第3章 「この人はすごい」と思わせろ 最強のリーダーの極意
第4章 自分で自分を洗脳せよ 自分を劇的に変える法
第5章 面倒くさい仕事と人脈は切れ 権力者の生き方術
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2012年1月29日
【マーケティング理論を物語で学ぶ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806142395
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本日の一冊は、ストーリー形式でマーケティングの基礎が学べる、注目の新刊。
物語の舞台となるのは、業界トップのバリューマックス社に大きく水をあけられている会計ソフトウェア専業の駒沢商会。
主人公となるのは、強引な営業と自己中心的な性格で社内の男子から恐れられている宮前久美。
営業出身で、いつか自分が開発した商品を売りたいと意気込んで商品企画部に入ってきたものの、マーケティングの「マ」の字もわからず戸惑う久美の前に、ベテラン与田誠が現れ、憎まれ口を叩く。
はたして久美はプライドを捨て、マーケターとして成長できるか?
というのが物語の大筋です。
「製品志向」と「市場志向」の違い、顧客満足の式、バリュープロポジションの考え方、流通チャネルをどう考えるか…。
商品開発や販売促進のために必要な考え方の基本が、短いストーリーの中にきっちり収められています。
ベテランのマーケターなら知っていることばかりかもしれませんが、改めて自社のマーケティングをチェックすることで、見えてくることもあるかと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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もし“化粧品の製造販売”にこだわっていると、化粧品に代わる新しい美容方法が生まれたときに、会社の事業は衰退してしまうかもしれません。“ライフスタイルと自己表現、そして夢を売ること”と考えると、新しい美容方法は会社を発展させるチャンスになります
お客さんのことを何も考えずに企画した商品は、間違いなく売れません
顧客満足は、“顧客が感じた価値”から“事前期待値”を引き算したもの
顧客の事前期待値が100だとします。そしてその事前期待値を100%満足させる100の価値を提供したとしますよね。顧客満足は“顧客が感じた価値”から“事前期待値”を引き算したものだから100引く100.つまり0点です
だって、帝国建設の全体のコストを大幅に削減できる提案をしてくれたんですよ。それに比べると一番高いバリューマックス社さんの<会計の達人>と、一番安い駒沢商会さんの<現場の会計>の価格差なんて、ゴミみたいなものです
シェアトップのバリューマックス社は、業界の中で一番低コストで商品を提供できる、つまり、コストリーダーシップを握っています。このようなシェアトップの会社に価格勝負をしかけるのは自殺行為
シニア層をサポートすることで成り立っている街の電器屋さんが多い
バリュープロポジション。“顧客が望んでいて”“競合他社が提供できない”“自社が提供できる”価値のことです
ほとんどの企業は、時間とコストをかけて、他社と同じことを一生懸命自社でもやろうとしています。その結果、どの商品もサービスも同じようなものになってしまい、一生懸命努力しているのにそれに見合った差別化ができていません。その結果、際限のない価格競争に突入して買い叩かれ、利益がどんどん少なくなっていく
お客さんが教えてくれるのはヒントだけ
◆キシリトールのマーケティング
虫歯になる人は日本人全体の1割にすぎません。ところが、虫歯になる前の9割の人も顧客に取り込んだことで、潜在顧客規模を日本人全体に広げた
すべて自社セールスで対応するのが必ずしも正解とはかぎりません
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『100円のコーラを1000円で売る方法』永井孝尚・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806142395
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◆目次◆
Prologue 宮前久美、登場
Round1 アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか?
Round2 「お客さんの言いなりの商品」は売れない?
Round3 顧客の要望に100%応えても0点
Round4 値引きの作法
Round5 キシリトールガムがヒットした理由
Round6 スキンケア商品を売り込まないエステサロン
Round7 商品を自社で売る必要はない
Round8 100円のコーラを1000円で売る方法
Round9 なぜ省エネルックは失敗してクールビズは成功したのか
Round10 新商品は必ず売れない?
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2012年1月28日
【Facebookの次はこれ?】
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本日の一冊は、Facebookの次にブレイクすると目されるビジネス専門SNS、LinkedInに関する入門書。
「スタートブック」というコンセプトなので、内容はLinkedInの基本機能と、初歩的な使い方にとどまっていますが、冒頭25ページで基本機能をすべて押さえられるコンパクトさがうれしい。
実際の画面写真を見ながら、あるいは個人の使用例を見ながら、どうやって使えばいいのか、イメージが湧く構成になっています。
LinkedInのエヴァンジェリスト役を買って出ている伊藤穣一氏や、LinkedInを使ってLinkedInに就職したというキャサリン・ポーター氏などのインタビューも載っており、これからLinkedInがどこに向かっていくのか、イメージをつかむこともできます。
後半、内容が重複するのが玉にきずですが、この一冊があれば、LinkedInの基本機能はひと通り理解することができると思います。
土井の知人の研修講師は、このLinkedIn経由で自身の年収の大半を稼いだこともあるそうですが(氏の年収は4000万円です)、英語ができる方なら、このツールを使って大きなチャンスをつかむことができるはずです。
英語ができなくても、今後LinkedInが名刺管理ツールとして、あるいは就活の手段として活用され始めれば、先行者利得を得られること間違いなしです。
興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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TwitterとLinkedInを連携させている場合はTwitterの最新の書き込みが読み込まれます。Twitterでフォローしている人のタイムラインとは違い、LinkedInでつながっている人だけのタイムラインが表示されるため、ビジネスでつながっている人だけのTwitterの書き込みを見ることができます
「推薦」とは、自分のネットワークでつながっている人からの紹介文のことで、あなたと一緒に働いたことがある同僚や上司、部下があなたのことを客観的に表現するための場です。他のユーザーが追加してくれるほか、推薦を自分から依頼することも可能です。枠の下には、キャリアサマリとして自己紹介と専門分野を載せられるほか、職歴とは別の大学や会社内外でのプロジェクト、資格や特許、出版物や受賞歴など、比較的自由にプロフィールを構成できます。また、作成したプロフィールは、PDF形式で出力できるため、プリントアウトすれば、すぐに自分のプロフィール資料として利用できます
LinkedInでつながっている人は、「コンタクト」画面で連絡先を一覧表示できます(中略)言わば、コンタクトは「デジタル名刺帳」ですが、紙の名刺と違うのは、企業や役職、連絡先が変わっても、相手が更新してくれれば自動的に自分の手元のコンタクトにも反映されることです
「求人ホーム」を開くと、「注目の求人」が表示されますが、それ以外に、自分が興味のある役職やキーワード、会社名などからも求人を探せます
LinkedInのメール機能が他の連絡手段と違う点は、「InMail」の存在です。InMailは自分とつながっていない人に対して返信保証でLinkedIn上のメールを送信できる機能です。有料サービスではありますが、どうしてもコンタクトを取りたいがLinkedInでつながっておらず直接の連絡先も知らない場合でも、連絡をすることができます
LinkedInで他の人のプロフィールを見ると、『1st』『2nd』といったアイコンがついていることに気づくでしょう。つまりその人と直接つながっているか、誰か1人を介してつながっているかということがわかる仕組みになっています
LinkedInには「シグナル」(Signal)と呼ばれる検索機能があります。シグナルは、LinkedInの中の情報を検索によってフィルタリングし、自分専用のニュースアラートや情報検索環境を作り上げることができる機能です
LinkedIn Todayはプロフェッショナル責任編集のソーシャル新聞
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『LinkedInスタートブック』松村太郎・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248844
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◆目次◆
LinkedInがすぐわかる10のポイント
第1章 LinkedInとはなにか?
第2章 プロフェッショナルの情報ネットワークツール
第3章 ソーシャライズをビジネスや人生に生かす
第4章 キャリアアップのナビゲーター
第5章 時代を読み、人生を読むきっかけとしてのLinkedIn
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2012年1月27日
【傑作。】
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すでにこの世を去った偉人のなかから、メンターを選べるとしたら、あなたなら誰を選びますか?
スティーブ・ジョブズ? 立川談志? ドラッカー? 松下幸之助?それともマイケル・ジャクソン?
選ぶ対象は、みなさんの仕事や思想によっても違うと思いますが、土井が選ぶとしたら、間違いなくデイヴィッド・オグルヴィを選びます。
ユニークなキャリアを経て、広告業界に革命を起こし、「現代広告の父」と呼ばれた男。
斬新な広告の切り口で一世を風靡し、その広告作品のアイデアは、今も広告業界で語り継がれるほど。
また、本を書いてもミリオンセラーという活躍ぶりで、彼が書いた『ある広告人の告白』は、広告に携わる人なら、知らない人はいないほど有名な広告のバイブルとなっています。
※参考:『ある広告人の告白』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212327
本日ご紹介するのは、そんな伝説の人、デイヴィッド・オグルヴィの生涯を、本人をよく知るオグルヴィ・アンド・メイザー元会長兼CEO、ケネス・ローマンがまとめた一冊。
オグルヴィの少年時代から、コック見習い、訪問販売員、調査研究所員、スパイ、農夫を経て、広告史に残るキャンペーンを成功させるにいたるまで、じつに興味深いエピソードがつづられています。
アカウント・マネジャー時代から26年間、オグルヴィの薫陶を受けた著者が、議会図書館のコンテナ87個分、自身が収集してきた2000点超の文章、書籍、映像、テープ、度重なるインタビュー(100時間超)をもとにまとめたという一冊。
広告史に残るビッグアイデア(アイパッチの男、「洗っているうちにお肌が潤います」と謳ったダヴのコピー、「気後れ」という言葉を使って話題となったベントレーの広告など)、さらにはオグルヴィの名言を味わいながら、マーケティング、ビジネスのノウハウが学べてしまう、珠玉の一冊に仕上がっています。
「007」のモデルと言われるスティーブンソン、マッキンゼーの中興の祖であるマービン・バウワーなど、一時代を築いた著名人たちとの交流も、読み応えがあります。
じつは今回、土井は事前にこの原稿を読ませていただいており、滅多にないことですが、推薦の辞を寄せさせていただきました。
今年、土井がもっとも注目する本格ビジネス評伝。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「自分さえ宣伝できないようじゃ、他のものを宣伝できるはずがないだろう?」
天才の特徴のひとつは、どれだけ強烈な好奇心があるかだ、とアインシュタインは言ったが、オグルヴィの最大の秘密は、詮索好きだったことだ
話のポイントを、記憶に残る生き生きとした比喩で強調した。あるクライアントに、二つのCMのうちのどっちを最初に見せるかを話し合っていたとき、オグルヴィはクリエイティブチームにこんな話をした。「子どものころ、プディングに乗っかってるさくらんぼをいつも最後までとっておいたんだ。でもある日、姉に取られてしまった。そのときから、さくらんぼは最初に食べることにしたのさ。いいほうのCMを先に見せよう」
「ビッグアイデアを欠いたキャンペーンは、闇の中を航行する船と同じだ。誰にも気づかれることなく、ただ通り過ぎるのみである」
「おそらくマジェスティックは、昔ながらの厳しいマナーを守った世界最後のホテルだったろうね。厨房での初日を思い出すよ。僕はじゃがいもの皮をむいてたんだ、こんなふうに(壁にぐったりと寄りかかって)立ってね。そしたら料理長が現れて、こう言ったんだ。『姿勢を正して立て。ここでおまえがやることはすべて重要だ……自分の行動のすべてに誇りを持て』。あれは忘れられない」
「素人は広告を面白おかしく見せたがるが、プロの広告人は断固としてそういうことはすべきでない。軽薄な基盤の上に永続的な成功が築かれることはめったにない。人はピエロからモノを買ったりはしない」
「広告のもっとも大事な仕事は、商品を注目の的にすること」
広告を見る人は、この威張りくさった貴族がどうして片目を失ったのだろうといぶかる(「ハサウェイ・シャツを着たアイパッチの男」のCM)
「ダヴの四分の一はクレンジングクリームです──洗っている間にお肌が潤います」
「ラジエーターを除けば、同じエンジニアが設計し、同じ工程でつくられる、まったく同じ車だ。ロールスロイスに乗るには気後れするという向きには、ベントレーがある」
「マービンは僕を厳しく叱りつけた。サービスを提供する企業が、クライアントに仕えるよりも利益を優先すれば必ず失敗する、と」
優れた広告には「奇妙なひっかかりがあるものだ」と、オグルヴィはよく言っていた
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『デイヴィッド・オグルヴィ 広告を変えた男』ケネス・ローマン・著 海と月社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212327
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◆目次◆
はじめに
序 マディソン・アベニューのキング
第1章 エキセントリックなケルトの血──生い立ち
第2章 「試験という試験に落ちた」──不遇の学生時代
第3章 セールスマンへの道
第4章 メイザーって誰だ?
第5章 アメリカの金
第6章 農夫とスパイ
第7章 ビッグアイデア
第8章 哲学のキングたち
第9章 真の教会
第10章 王様は城にいる
第11章 大規模合併と誇大妄想
第12章 エンターテインメントという名の病
第13章 奇妙なひっかかり
あとがきにかえて 「増補版」広告の巨人オグルヴィ語録
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2012年1月26日
【キャリアを変える、運命を変える】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492533036
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本日の一冊は、ノバルティスファーマ社長の三谷宏幸さんが、自らのキャリアを語りながら、世界で通用するリーダーシップ、ビジネスパーソンの心構えを説いた一冊。
氏は、東京大学工学部卒業後、川崎製鉄(現JFEスチール)、カリフォルニア大学バークレー校大学院工学修士号、スタンフォード大学大学院経営工学修士号、ボストンコンサルティンググループ、日本ゼネラル・エレクトリックを経て現職に就いた方ですが、本書では、そのキャリアを振り返りながらキャリアの作り方を説くという、変わった手法をとっています。
通常、著者の一人称の語りというのは、自慢めいて読めたものではありませんが、本書は、誰もが抱く転職や進学、業務への不安がテーマ、しかもエピソードが中心ということで、じつに興味深く読み進めることができました。
東大受験の失敗、川崎製鉄の独身寮が原因で彼女にフラれた話、GEでジャック・ウェルチから学んだリーダーシップ…。
決してノウハウやテクニックをまとめた本ではありませんが、あたかも自分がそこにいるかのような臨場感にあふれており、転職・留学を考えている人には、有用な一冊です。
自ら考え、キャリアを築いてきた著者ならではの、刺激あふれる冒険譚が読める、興味深い内容。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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経営者が取るべきアクションの最たるものは何かといえば、従業員を元気づけることであり、コミュニケーションである
「この仕事に真剣なのだ」という気持ちは、相手に伝わる
私は、建築基準法について議論すること自体が「ありえない」と思っていたのだ。しかし、彼らは基準法で何が守れるかを考えていた
最近の成功例には、早いうちから本流を外れた人たちのほうが、企業で大きな成功を手に入れやすいという傾向が見られる
アクションのプライオリティ付けを正しく行うためには「集合概念」を正しく理解することが最も重要になる。こちらが成り立つときはあちらの考え方は成り立たない。これを「二律背反」(Mutually exclusive)というが、集合の最も基本の概念である。しかしながら日本人はこういう考え方が弱い。ともすればお互いが包含関係にあるものにもかかわらず二律背反として捉えてしまう
答えが正しければ、言い方はどうでもいいのか。おかげで実行されなくなってしまうのであればなんのための提案なのだ
もうひとつコンサルティングでは、学べないことがあるということに私は気づいた。それは、「人を動かす」ということである
たとえば社外の人たちと会って、違う環境の中から、共通する考え方を見つけ出す。あるいは、売るほうからの視点だけで物を見るのではなく、買うほうの視点から同じ物を見てみる。こうした視点の変更などは「感性」を磨くために重要な行動になってくる
時代の転換期において、人々が理解できないほどの大きな改革を提言し実行しようとした政治家はいつも大きな抵抗にあった。私はこれが本当の改革だと思う。今日本にはかつての成功を否定することが求められている
たとえ早いうちに自分に答えが見えていたとしても、情報収集や意思決定のプロセスは部下と一緒に行う。そうすることで、部下と認識を一体化することができ、実際にアクションを実行してもらえる確率が上がり、ひいては成功する確率も上がる
トップは現場で起きていることをしっかり理解して、具体的な指示を出さなければいけない
私がトップになれたのは、将来性を買ってもらえて早いうちにいろいろな経験をさせてもらえたからだと思う。「誰かが自分のことを信じてくれた」。人はいつもそういう誰かに支えられているのである
“専門知識”と“固有名詞”だけでは、経営はできない
当時35万人いたGEの社員のうち、3000人以上の幹部の名前をウェルチは知っていたと言われている
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『世界で通用するリーダーシップ』三谷宏幸・著 東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492533036
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◆目次◆
第1章 いつも何かを探していた──流れに逆らう人生を選ぶ
第2章 日本と米国、考え方の違い──グローバルな視点が人生観を変える
第3章 経営の理論を学ぶことから実践へ
──「感性×経験」がビジネスの成功につながる
第4章 企業の成長をドライブする──落ちた業績をどう立て直すか
第5章 外資に勤めるということ──ロジックと情熱
第6章 ジャック・ウェルチに学んだリーダーシップ──Lead by example
第7章 医薬品業界とノバルティス──変化の中での新たな挑戦
第8章 これからの日本の役割──イノベーションが日本を変える
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2012年1月25日
【後悔しない人生への指針】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534049080
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本日の一冊は、ベストセラー『はじめての課長の教科書』の著者、酒井穣さんが、古今東西の偉人たちの名言を集め、『君を成長させる言葉』としてまとめた一冊。
※参考:『はじめての課長の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596146
「work」「communication」「world」「life」の4つのテーマで、小林一三、井深大、本田宗一郎、アンドリュー・カーネギーなどの名言が収められています。
経営者以外では、歴史家のトーマス・カーライルや、政治家のベンジャミン・フランクリン、ウィンストン・チャーチル、作家のサン=テグジュペリ、戯作家のオスカー・ワイルドなど、全部で88の名
言が収められており、読者のやる気を高めてくれます。
ひと口に名言といっても、腹落ちする言葉、鼓舞される言葉、感心させられる言葉など、さまざまなタイプがありますが、この名言集は明らかに「鼓舞される言葉」で構成されています。
なかでも土井が感動したのは、以下のネイティブアメリカンの言葉。
「あなたが生まれたとき、みなが笑って、あなたは泣いたでしょう。だから、あなたが死んだとき、みなが泣き、あなたは笑っているような、そんな人生を送りなさい」
自分が何のために生きるのか、どう生きればいいのか、指針を示してくれる、素晴らしい言葉が並んでいます。
行動しないことが、あきらめることが、恥ずかしいと思える名言集。
自分をやる気にさせるために、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「私は、働く環境がとても大事だと思っているんです。自分の能力以上を求められる環境でなければ、個人の成長は難しいんです」(柳井正)
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしおておかぬ」(小林一三)
「目的を持たない人は、やがて零落する。全然目的のないよりは邪悪な目的でもある方がましである」(トーマス・カーライル)
「問題意識を在庫として管理すること。そして在庫を減らすように生きること」(石田宏樹)
「基本的にプロというのは、ミスをしてはいけないんですよ。プロは自分のことを、人間だなんて思っちゃいけないんです」(王貞治)
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」(井上ひさし)
「製品は工場で作られるが、ブランドは記憶の中で創られる」(ウォルター・ランドー)
「キャリア開発ってさ、結局、他人の記憶のシェア争いをすることなんだよ」(著者)
「今いるところがどうしても嫌だったら、ここからいつか絶対に抜け出すんだって、心に決めるの」(西原理恵子)
「辞めてもいいけど、職場の人に惜しまれて辞めるんだよ」(斎藤一人)
「あなたが生まれたとき、みなが笑って、あなたは泣いたでしょう。だから、あなたが死んだとき、みなが泣き、あなたは笑っているような、そんな人生を送りなさい」(ネイティブ・アメリカンの教え)
「友人はあなたのためでなく、自分の利益のために忠告する」(トルコのことわざ)
「地獄への道は、善意で舗装されている」(ヨーロッパのことわざ)
「金を失っても気にするな。名誉を失っても、まだ大丈夫。でも、勇気を失ってしまったらすべて終わりだ」(ウィンストン・チャーチル)
「本は買って読め。家は借りて住め」(灰谷健次郎)
「自分の考えたとおりに生きなければならない。そうでないと、自分が生きたように考えてしまう」(ポール・ブールジェ)
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『君を成長させる言葉』酒井穣・著 日本実業出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534049080
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◆目次◆
CHAPTER1 work 仕事で成長する
CHAPTER2 communication よい人間関係を築く
CHAPTER3 world 複雑な世界を知る
CHAPTER4 life ひたむきに生きる
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2012年1月24日
【後悔しない20代】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569801110
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本日の一冊は、ベストセラー『40代を後悔しない50のリスト』『30代を後悔しない50のリスト』の著者が、20代のキャリアの作り方について述べた、注目の新刊。
※参考:『40代を後悔しない50のリスト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013837
※参考:『30代を後悔しない50のリスト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016615
土井が『20代で人生の年収は9割決まる』で書かせていただいたように、20代は本当に大切な時期。
※参考:『20代で人生の年収は9割決まる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793070
というのは、この『20代のうちに知っておきたい100の黄金ルール』にも書かれているように、「多くの企業は、修業期間である二〇代の査定において、あまり差をつけない」から。
つまり、20代で顕在化しなかった実力の差が、30代になって露呈し、気がつけば取り返しがつかない、という状態になってしまうのです。
本書は、20代を後悔しないキャリアの作り方、そして覚えておくべき日々の仕事の心掛けについて、元リクルートの著者が書いています。
さすが、就職・転職事情に詳しいリクルート関係者だけあって、雇用マーケットの実情を踏まえた、現実的な助言がなされています。
苦労してMBA留学し、その後、起業してベストセラー作家にもなった著者が、自らの経験と、法人営業で出会ったデキるビジネスパーソンの話からまとめた20代キャリア論。
「後悔しない」シリーズとは別の出版社から出ているものですが、20代のキャリアを真剣に考えるなら、読んでおいて損のない一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私は、三〇代以降の人生が実りあるものになるなら二〇代のすべてを犠牲にしても構わないと考え、人生設計を行いました
会社選びは、今の勢いで判断してはいけません。あなたが五〇代になったとき、「この会社に入ってよかった」という三〇年スパンで業界や企業を見つめるようにしましょう
キャリア採用というのは、どこの大学の出身かではなく、実務能力の高さと実績で決まるので、かつての就職弱者のハンディが実力で打ち消されて余りある状態に持っていけるのです。ただし、ここで肝心なのが、実務能力をつけやすい中堅企業の見つけ方です。実はこれ、その業界にいれば容易にわかることなので、目星をつけた業界の人に片っ端から当たって、訊いていくのが手っ取り早いやり方
中堅企業のなかには大企業顔負けの業績で高待遇の会社も少なくない
「やりたい」にめぐり合うには、逆に「やりたくない」仕事をリストアップして、消去法的に志望業種や希望職種を選択するのが合理的
実力とは「発揮している力」である
「入社してやった組」より「拾われた組」のほうが、モチベーションも高く、自立も早いので、結局、社内での出世も早く、成功する確率が高い
仕事の評価は他人が決める
逃げるほうは、そのときは負担感、憂鬱感から解放されて、一瞬ホッとした感覚、快感を得るかもしれませんが、職場には「あいつは逃げるヤツだ」という悪評を撒き散らしてしまう
せっかくの高い学歴や能力があるにもかかわらず、組織の中で頭角を現わせずに「大衆人材」として埋もれてしまっているのは、だいたい対人音痴な人です
いざというとき、「Give and Give」で生きてきた人間は、周りが放ってはおきません
「言い訳」は未来を閉ざす
やりたい仕事は給料が安いと覚悟せよ
転職先が見つかるまでは、会社を辞めるな
挫折や失敗の最大の効用は、人の痛みのわかる人間になれること
失敗談は相手との距離を縮める
上司、先輩のメンツは絶対につぶすな
途中報告を怠るな
二〇代にいいメンターにめぐり会えたかどうか、その有無が人生を分ける
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『20代のうちに知っておきたい100の黄金ルール』大塚寿・著 PHP研究所http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569801110
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◆目次◆
第1章 就活に勝利する13のルール
第2章 仕事ができるヤツになる19のルール
第3章 転職に成功する8つのルール
第4章 挫折、失敗を乗り越える8つのルール
第5章 会社、組織を生き抜く14のルール
第6章 実り豊かな人生を送る12のルール
第7章 よき人間関係を築く9つのルール
第8章 キャリアアップを勝ちとる9つのルール
第9章 お金とつきあうための8つのルール
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2012年1月23日
【危機に求められるリーダーの条件】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106036878
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本日の一冊は、イギリス戦時内閣の首相として、第二次世界大戦を勝利に導いたウィンストン・チャーチルのリーダーシップを、現役外交官である著者が論じた一冊。
チャーチルの両親や少年時代、軍人としての成功、妻クレメンティーンの横顔、さらには従軍記者・ベストセラー作家としての顔まで、よく調べて書いています。
現役外交官が書いているだけあって、当時の国際情勢や政治の裏部隊、各戦争における作戦まで詳しく書かれており、歴史ファンにとっても、興味深い一冊に仕上がっています。
ビジネス書ではないため、リーダーシップについてまとめた部分は、最後のほんの一部ですが、第二次世界大戦当時、イギリスが置かれた状況を考えながら読み進めると、チャーチルの考えや決断の基準、危機の指導者としての資質を理解することができるでしょう。
またご存知のように、チャーチルは名言家としても知られているため、本書にも彼が述べた名スピーチのエッセンスが紹介されています。
「人を導くものは、その人の良心以外にはない。そして彼の声価を守る盾となるのは、本人の行動の正しさと真摯さ以外にはない。この盾なしに人生を送ることは無分別なことである。というのは、我々は、余りにも頻繁に、希望が失われたり、計算が狂ったりすることで裏切られる運命にあるからだ」
「人類の紛争において、かくも多数の人々が、かくも多くのことを、かくも少なき人々に負ったことはなかった。(Never in the fieldof human conflict was so much owed by so many to so few)」
「権力は、威張り散らしたり、虚栄のためだけに用いられるとすれば、卑しいものと判断されてしかるべきであるが、国家の危機に際し、指導者がいかなる指示を出すべきか理解している場合には、天恵である」
偉大なる指導者、チャーチルの言葉とともに、リーダーの条件を学べる、じつに興味深い一冊。
日本の政治家にも、ぜひ読んでいただきたいものです。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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チャーチルは大勢に従うことに価値を見出さず、群れから離れて孤立することを恐れなかった
「人を導くものは、その人の良心以外にはない。そして彼の声価を守る盾となるのは、本人の行動の正しさと真摯さ以外にはない。この盾なしに人生を送ることは無分別なことである。というのは、我々は、余りにも頻繁に、希望が失われたり、計算が狂ったりすることで裏切られる運命にあるからだ」(チャーチル)
ハリファックスの理性的な思考過程からすれば、講和条件を探ってみて、受け入れられないものであれば、闘い続けることに不都合があるとは思われない。むしろ、戦いに執着することで、講和の機会を逃し、国家の生存が危ぶまれるようなことがあれば愚の骨頂である。一方、チャーチルは、劣勢の下で講和を模索し始めれば、国家の戦意を維持することが不可能であることを知っていた
第二次大戦のリーダーの中で、彼ほど機密情報に個人的関心を払った指導者は見当たらない
チャーチルは、朝起きると、大抵午前中は寝巻きのままベッドで書類を読む。昼からは、戦時閣議や軍指導部との会議が行われるが、夕方五時頃から夕食までの間は必ず午睡をとる。午睡は一日に二日分のワーキングデー(仕事日)を詰め込むための彼なりの知恵で、夕食後に再び執務に戻り、就寝は真夜中過ぎとなることが通常であった
「人類の紛争において、かくも多数の人々が、かくも多くのことを、かくも少なき人々に負ったことはなかった。(Never in the field of human conflict was so much owed by so many to so few)」(四〇年八月の下院演説で「バトル・オブ・ブリテン」で活躍する空軍兵士を讃えて)
◆危機の指導者に求められる資質
1.コミュニケーション能力
2.行動志向の実務主義
3.歴史観
指導者が危機に際して最初に取り組むべき課題は、目的意識の明確化である(中略)いかなるコストを払ってでも戦争に勝利する、という目的を明確化したチャーチルの演説は、国民の迷いを払拭し、その総力を結集する上で計り知れない意味を持った
「権力は、威張り散らしたり、虚栄のためだけに用いられるとすれば、卑しいものと判断されてしかるべきであるが、国家の危機に際し、指導者がいかなる指示を出すべきか理解している場合には、天恵である」(チャーチル)
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『危機の指導者チャーチル』冨田浩司・著 新潮社http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106036878
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◆目次◆
第一章 生き急ぐ若者
第二章 はしごと行列―チャーチルの政治観
第三章 パグ犬と子猫ちゃん―チャーチルの夫婦愛
第四章 ダーダネルスの亡霊―軍事戦略家としてのチャーチル
第五章 迫り来る嵐―チャーチルと歴史
第六章 一九四〇年五月―運命の月
第七章 「即日実行」(Action This Day)―戦争指導者チャーチル
最終章 指導者とは
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2012年1月22日
【3行目?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799310704
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以前、飲食店経営で成功した方に、こんなお話をうかがいました。
「いいか、土井君。飲み屋で一番原価が高いのはビール。反対に、原価が安いのが梅酒だ。だから、頭のいい経営者は、梅酒の種類を増やして、あたかもこの店は梅酒が得意だという印象を抱かせる。そして、一番原価の安い梅酒をたくさん飲ませて粗利を稼ぐんだ」
この話を初めて聞いたときは、本当に衝撃でした。
そう、われわれの購買は、頭の良い人が作ったメニューに操作されているのです。
本日ご紹介する一冊は、飲食店経営の話をベースに、人々の購買をいかにして促すか、裏舞台を明らかにした一冊。
著者は、空間プロデューサー、フードビジネスコンサルタントとして活躍中の氏家秀太さんです。
「エシカル」(Ethical)
「toではなくwith」
「価格より価値」
「差別化・本物志向・専門的発想」
といったこれからのビジネスキーワードを紹介した後、どうすれば個性あるお店を作れるか、客単価を上げられるか、リピーターを集められるか、そのエッセンスを紹介しています。
なかでも感銘を受けたのは、満席のため、やむを得ずお客様がお帰りになる場合の接客のポイント。
混んでいる曜日、時間帯をお知らせする、店長もしくは社員クラスが名刺を差し上げる、次回につながるように無期限サービス券をお渡しする、お帰りの際は、丁寧に出口の外までお見送りするなど、ここまでやられたら、確かに不愉快でも次回来店するだろうな、と思わせる、徹底した接客方法でした。
内容のほとんどは飲食業のことではありますが、徹底したデータ主義でどんな打ち手が効くのか検証しているので、勉強になります。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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これからの時代には、「to」ではなく「with」という関係性が重視され、双方向で、個人と個人の間で育まれる信頼や絆がますます重要になってくる
若者層こそが、エシカル、すなわち環境保全、社会貢献などの倫理的事象にこだわっています。車は高級車は乗らず、エコカーがいい。地産地消、自然食品などもそう。こういった“倫理的”なテーマを好むのです
お客様に、絆を深める「シーン」を提案しよう
お客様は店名を覚えてくれない
「ラーメン屋」「トンカツ屋」「炭火焼肉屋」「回転寿司屋」のような「屋」の付く魅力的な専門店が最近強いのは、何でも揃えた優等生的飲食店よりも、何か1つにエッジが立った、秀でた、個性的な店だからです
10人中1人だけが「すごくいい」と言ってくれるビジネス
上から1500円、680円、580円……という順番で並べるよりも、580円、1500円、680円……と並べる方がメニュー全体が安く見える
メニューでは1行目よりも3行目に置かれた方が注文されやすい
飲食店のすぐそばの自販機では左上にお茶が、待つ人が多い場所では左上にはコーヒーが配置される
開店した飲食店のコンセプトが伝わるまでには、それなりの時間がかかるものです。それなのに、開店後数カ月の数字を見て、一度決めた方針をあれこれ変えてしまう経営者があまりにも多い
飲食店は一般的にリピーター率が7割を占めています。リピーター率が6割だと売上が下がり、8割だと上がるのです。もし8割になれば、1年間で売上が倍にもなります
3カ月以内に2回以上来店したお客様の方が4・7倍、固定客化しやすい
料理の提供時間も大切なクオリティーのひとつです。ランチだったら8分、ディナーの主食は20分。これがクレームの分岐点です
「激辛タンタン麺」を発売しても売れなかったが、「熟成壺造りタンタン麺」にしたらバカ売れした
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『なぜレストランのメニューで3行目を選んでしまうのか?』氏家秀太・著 ディスカヴァー・トゥエンティワンhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799310704
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◆目次◆
MENU 1 飲食業界の現状から、あなたのビジネスの展望が見えてくる
MENU 2 なぜレストランのメニューで3行目を選んでしまうのか?
MENU 3 繁盛している店はここまで考え抜いている!
MENU 4 パーソナルブランディングが、あなたを、組織を、強くする
MENU 5 ヒトを感動させるヒトになる
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