2010年11月30日
【成功直結型 読書のすすめ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047268313
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みなさんは、専門家になるための、もっとも効率的な読書法をご存知ですか?
それは、自分の専門分野に関する本を、30冊以上読むこと。
ちなみに土井は、マーケティングに関して、これまでに500冊以上、読み込みました。
これと同様のことを説いているのが、本日ご紹介する『エジソン脳をつくる「脳活」読書術』の著者、西田文郎さん。
西田さんは、北京オリンピックで金メダルに輝いた日本女子ソフトボールチームをはじめ、さまざまなプロスポーツ選手を、メンタル面から支えてきた人物。
成功を前にして臆してしまう人間心理、成功以前に自己の可能性を閉ざしてしまう人間心理を知り尽くした、スポーツメンタルトレーニング分野の第一人者だそうです。
本日ご紹介する『エジソン脳をつくる「脳活」読書術』は、天才・エジソンの脳の使い方と、ひらめきを起こすためのしくみを学び、能力開発に役立てようというコンセプト。
途中からどんどん読書と離れていってしまうのが玉に瑕ですが、自己啓発書として読めば、なかなか興味深い内容。
われわれの成長や学習を妨げる脳のしくみがよくわかります。
一時期、ビジネス書読者を揶揄するような本や記事が流行った時期がありましたが、正しく読み、活用すれば、読書は必ずリターンをもたらしてくれる、というのが土井の考えです。
『小倉昌男 経営学』と本書を併せて読めば、読書がどれほどのリターンをもたらすのか、読書しないことがどれほど愚かなことなのか、実感するに違いありません。
※参考:『小倉昌男 経営学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822241564
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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本を読んで知識を蓄え、理論武装をしておくことは、成功者になるための最低条件
「努力すれば成功するのではなく、ひらめきが重要なのだ。1%のひらめきを得るために、99%の努力をしているのだ」―これがエジソンの言葉の、真の意味だったのです
読書は、情報を脳に送り込んでいるだけの作業です。それを生かすか殺すかは、あなたが、行動=出力するかどうかにかかっています
エジソンは男性ですが、右脳でひらめいて、左脳で実験をして詰めていくという、女性のような脳の使い方をしていました。つまり、女性型の、プロセス思考型の脳の持ち主だったのです
知識がない人は、その程度のレベルでしか、仕事をしていないのです。知識の低さは、間違いなく、意識の低さから起こっています
思考を変えようとしたらまず、右脳の「イメージ」と、大脳辺縁系が司る「感情」を変える必要がある
本当のプロは、結果を出すことに、異常に厳しい人間
◆人は、大きく次の3つのタイプに分けることができます
1.言われたこともしない人
2.言われたことしかしない人
3.言われたこと以上のことをする人
左脳で“分かった”と思っていても、感情の脳がそれを納得していないうちは、本当の意味で理解できている状態ではありません
ひらめきが起こった時に、その着想をメモにとっておく
ひらめきが1回起こったら1億円だと思え
過去の失敗体験にあなたの人生は引きずられる
成功できないソフトを持っている人にとって、有効な方法が、「かもの法則」
「俺は天才かも」、「俺は実はやればできる人間かもしれない」というイメージができれば、結果的に「勉強してみよう」という行動が起こる
人間は、入力して行動し、自ら確認しないと、「やっぱり自分は無理だ」と思ってしまいます。ですから、学習したら──情報が入ったら、すぐに実践、行動することが重要なのです
いつまでも、「正しいと思わない人間」だけが、素晴らしい商品を作り続けることができ、アイデアを出し続けることが、できる
人間が成長していこうと思えば、今までの自分を否定するような情報を、入れていかなければいけない
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『エジソン脳をつくる「脳活」読書術』西田文郎・著 エンターブレイン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047268313
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◆目次◆
第1章 エジソン脳を科学する
第2章 なぜ成功者は本を読んでいるのか?
第3章 本は3冊同時に読め!
第4章 なぜ成功者は、爆発的に行動できるのか?
第5章 不安、恐怖、悩み、スランプに立ち向かう脳を作る
第6章 成功なんて、自転車をこぐより簡単
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2010年11月29日
【ソニーを去った男の告白】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103288213
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本日の一冊は、VAIO、スゴ録などの大ヒット商品を生み出し、その後、グーグル日本法人社長に転じた、辻野晃一郎さんによる、大注目の新刊。
ソニーに22年、グーグルに3年在籍したという著者が、両企業の違いを、自らの経験で語る、じつに刺激的な一冊です。
「ウォークマン」の成功にあぐらをかき、新しいアイデアが出なくなった世界企業ソニーの退廃ぶり、そして飛ぶ鳥を落とす勢いのグーグル。
本書は、この両者の違いに切り込みながら、「企業が戦略を失う時」を描いています。
通常のビジネス著者にはあり得ない、著者の描写力のおかげで、現場の雰囲気や登場人物のキャラクターがよりビビッドに伝わってくる、そんな一冊です。
あくまで著者による体験談と私見であり、立場が変われば受け取り方も違うと思いますが、それでも組織のマネジメントの参考にはなると思います。
自由闊達な雰囲気から、本当に画期的なアイデアは生まれる。
これは、かつてのソニーを表現する言葉だったはずですが、それが現在はアップルやグーグルを表現する言葉になってしまっている。
本書は、そんな状況を憂えている、著者の愛が詰まった作品です。
ぜひ、読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「冗談じゃない、日本が生んだソニーはアップルやグーグルの手本となる企業でさえあったんだ」というのが私の本音である
世の中の秩序が大きく変わる時、その源流は常に反主流の中から発生する
「そもそもお前はなんでこんなものを作ってるんだ? 余計なことはやめてアップルに行ってiTunesを使わせてくれと言って頭を下げれば済む話だろ」私は耳を疑い、思わず、「あなたにはプライドというものはないんですか?」と問い返した
人間、譲ってはいけないところでは決して譲るべきでない。そうでないと、必ず自分の中の何か大切なものを失ってしまうように思う
当時、インテルのホームページには、ゴードン・ムーアと並ぶ創業者の一人、ロバート・ノイスの言葉が掲げられていた。「過去にとらわれてはいけない。そこから離れて何かすばらしいことを始めてみよう」
「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」井深大
「学生時代は試験で失敗しても零点以下ということはないが、ビジネスにおいて失敗すると、底はない」盛田昭夫
四〇年以上も前に、銀座からハイセンスなブランディングメッセージを発信する、という盛田さんが実行したマーケティング手法をジョブズは忠実にコピーしたのだ
アメリカでは沈黙は金でも美徳でも何でもない。沈黙の意味するものはただ一つ、“無能”である
罪のないいたずらは人々の心を時になごませる。ファインマン教授も大のいたずら好きだったことは有名だ。そして、このいたずらの精神は、グーグルの人材募集の方法などとも共通点を感じる
「技術が成功するためには、体面よりも現実が優先されなければならない、なぜなら自然は騙しおおせないからだ」
ソニーでは、「上司にやめろと言われたくらいでやめるようなら最初からやるな」というカルチャーがあった
ビジネスの常、世の常であるが、あまりにも強いポジションを確保し過ぎると、逆にそれが大きな足枷になって次の勝負で大敗を喫する事例は枚挙に暇がない
これからの商品はネットに繋がることにより、「ネットでメンテナンス出来る商品」「継続的に成長する商品」としての性格が強くなります
自分より優秀な人材を採用せよ
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『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』辻野晃一郎・著 新潮社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103288213
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◆目次◆
プロローグ
第一章 さらばソニー
第二章 グーグルに出会う
第三章 ソニーからキャリアを始めた理由
第四章 アメリカ留学
第五章 VAIO創業
第六章 コクーンとスゴ録のチャレンジ
第七章 ウォークマンがiPodに負けた日
第八章 グーグルの何が凄いのか
第九章 クラウド時代のワークスタイル
第十章 グーグルでの日々
第十一章 グローバル時代のビジネスマインドと日本の役割
エピローグ
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2010年11月28日
【人生の参謀となる一冊】
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本日の一冊は、史上もっとも有名な政治哲学者で、名著『君主論』を残したマキャベリによる名言集。
※参考:『君主論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122040124
まとめたのは、イタリアで建築の専門家、ジャーナリストとして活躍中の矢島みゆきさんです。
内容的には、「君主論」「フランチェスコ・ヴェットリへの手紙」「政略論」「カストルッチョ・カストラカーニの生涯」「戦術論」「フィレンツェ史」のなかから、人生やマネジメントで使えそうな言葉をまとめたもので、現在ベストセラーとなっている『超訳 ニーチェの言葉』に似た体裁で、デザインされています。
※参考:『超訳 ニーチェの言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488759786X
土井は、これまでに『君主論』も、『マキアヴェッリ語録』も読んでいますが、以前と状況が違っているせいか、いくつか以前には気に留めていなかった言葉が気になりました。
※参考:『マキアヴェッリ語録』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101181063
戦略の話、上司/部下の話、学びに関する話…。
これからリーダーになる人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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新しいものは、今の現実と古典とをつきあわせたところに生まれてくる。ともかく現在に生きよ。過去の豊かさから学ぶことを忘れずに
軍事の実務に精通していない君主は不幸である。自分の部下達にも尊敬されないばかりか、そのために引いては君主自身も部下を信頼できない状態に陥ることになる
貧乏になって見くびられたり、金銭に対してどん欲に陥って人の恨みをかったりしないためにも、けちであるとか、残酷であるといった評判を気にかけてはならないのである
君主が自分の財産を使う場合には、注意して浪費をしないようにすべきである。しかし、臣民の金を使う、あるいは他人の金を使う場合には、鷹揚に気前よくすべきである
単にもとの国に満足していなかったからということで新しい君主の側についたのであれば、それは新しい君主にとっても満足させがたい点においては、同様である。そうした臣民は重たい荷物でしかない。逆にもとの国に満足していた臣民を味方につけるほうが、何かと有用である
君主は実力のある者を大切にするということを公言する必要がある
傭兵は野心的であるが、規律がなく、信義に欠ける
貧しく生まれたので、喜びより先に困難について学んだ
実りの少ない不毛の土地である場合に、人は懸命に働かざるを得ず、したがって怠惰に流れることもなく、仲良く力を合わせて行動しようとする
新しく国家を建設しようとする者は、その国家をローマのように無限に大きいものとしていくべきなのか、あるいは狭い国土の中にコンパクトに収まるものにしていくべきかを熟考する必要がある
国家にとって、敬神の念がおろそかにされることは国の破滅が近いことの予兆
一人の人物の徳にのみ依存して成立している国家はあまり長く続かない
一国の制度の内容を新たに変更しようとする時には、外見はそれまでと同様に保つべきである。一般に、人々は外見に心を奪われることが多いからである
武器を用いるのではなく、飢えを使って敵に勝つのが良い
人間、武器、現金、パン。これらのいずれもが戦争の鍵となる。これら四つの要素の中で、最初のふたつが、より重要である。なぜなら、人は現金とパンを見つけることはできるが、パンと現金は兵士や武器を見つけることはできないからだ
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『マキャベリの名言』矢島みゆき・著 新人物往来社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4404039409
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◆目次◆
I 君主論
II フランチェスコ・ヴェットリへの手紙
III 政略論
IV カストルッチョ・カストラカーニの生涯
V 戦術論
VI フィレンツェ史
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2010年11月27日
【ちょっとおバカなお金本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763130870
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本日ご紹介する一冊は、おそらくBBM史上、もっともおバカな本。
コンセプトを一言で言うと、「お金が貯まるジンクス本」です。
著者いわく、<長年稼ぎ続けている社長というのは、すべからく「美しい財布を使っている」>。
そして、その年収は、使っている財布の価格の200倍になるそうです(年収200倍の法則)。
本書には、このようにして、お金にまつわるさまざまなジンクスが登場します。
・お金にあまり好かれていない人の財布は、例外なく太っています
・新しい財布を買ったら100万円の札束を入れる
財布に「お金に味」をしっかり覚えてもらう
・財布に五千円札をなるべくたくさん入れておく
・基本的にポイントカードは持たない
・コンビニではお金をおろすな
冷静になって読むと、ただのおバカ本ですが、お金に対する態度、扱い方、使い方の哲学など、単純に笑い飛ばせない部分があります。
著者が言うように、「稼ぎ続けることのできる人たちは、財布をはじめ、お金の周辺にあるあらゆる部分にこだわりをもっているからこそ、そしてお金そのものをもないがしろにしないからこそ、高い水準のお金を引き寄せることができいている」。
経営で成功するには、従業員を大切にすること、商品を大切にすること、お客さまを大切にすることなど、さまざまなことが必要ですが、本書はまず、お金を大切にすることで、その心構えを作ろうとしているのです。
土井はこれまで、なくしてしまうのが怖いからという理由で、長財布を使ってきませんでしたが、これを機に、ぜひ変えてみようと思います。
ちょっとおバカな本ですが、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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稼ぎ続けることのできる人たちは、財布をはじめ、お金の周辺にあるあらゆる部分にこだわりをもっているからこそ、そしてお金そのものをもないがしろにしないからこそ、高い水準のお金を引き寄せることができている
財布の中身が少なくて不安になる根本的な原因は、「お金がない」ことではないのです。その場その場で流されるようにお金を使ってしまい、自分のお金を自分でコントロールできず、先行きが読めなくなることにあります
ケチケチ使えば浪費は減るかもしれませんが、それで手元に残るお金には「ケチ臭さ」が染み付いてしまいます
「年収200倍の法則」。「財布の購入価格×200」の数字が、ちょうど持ち主の年収(経営者の場合は可処分所得)を表してしまう
財布とは、いわば自分の元に訪れたお金を迎え入れるホテルのようなもの。もしあなたが泊まるなら、壁や天井の汚れたままの古いホテルと、手入れやサービスの行き届いた美しい一流のホテル、どちらがいいでしょうか?
お金にあまり好かれていない人の財布は、例外なく太っています
私が日課にしているのは、一日の終わりに必ず財布をチェックし、中身を整理する習慣。名づけて「財布のワンデイ・クリアリング」
財布はあくまでもお金に直接関係のあるものを収める場所であって、名刺を入れる場所ではありません
基本的にポイントカードは持たない
「安いから買う」のをやめて「欲しいから買う」
節約したければ高いものを買いなさい
お金がある人よりない人の家のほうが、部屋の中がモノで溢れ返っている、ということも少なくありません
<新しい財布を買ったら100万円の札束を入れる>財布を新調したら、使い始める前に決まってやることがあります。それは、財布に「お金に味」をしっかり覚えてもらうこと
財布に五千円札をなるべくたくさん入れておく
硬貨は「小銭入れ」に入れる
「いざとなったら、買った価格の7割で売れるモノ」を買う
お金は「入口」より「出口」に注意を払う
コンビニではお金をおろすな
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『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』亀田潤一郎・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763130870
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◆目次◆
第1章 人生に迷ったら「財布」を変えなさい
第2章 「稼ぐ人の財布の使い方」10のルール
第3章 財布の中身は3つに分けなさい
第4章 お金に好かれる人の「財布の哲学」
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2010年11月26日
【名著『ザ・ゴール』シリーズ待望の新刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012199
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米MBAで、テキスト採用までされ、世界的ベストセラーとなった名著『ザ・ゴール』。
※参考:『ザ・ゴール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478420408
本書は、著者ゴールドラット氏のライターとして活躍したジェフ・コックス氏が、サプライチェーン改革の専門家集団、AGIゴールドラット・インスティテュートのメンバーとともに、TOC、リーン、シックスシグマの融合をテーマにまとめたビジネス小説です。
ハイT社の営業・マーケティング部長として活躍していた主人公のエイミー・キーオララが、買収をきっかけに、暫定社長に就任。
起死回生の秘策として、リーン、シックスシグマを導入するも、思ったように成果が出ず、悪戦苦闘するというストーリーです。
『ザ・ゴール』で登場したハイキングでの「ハービー」(歩くのが遅くてボトルネックとなる)同様、今回は主人公の息子と娘が、洗濯中に生産性の真実に気づく、という設定。
果たしてTOCとリーン、シックスシグマは本当に融合できるのか?
生産性は本当に改善されるのか?
多くの生産現場で問題となっている、生産性の問題に、真正面から切り込んだ、注目作です。
『ザ・ゴール』を読んでいない人、リーンやシックスシグマを本格的に学びたい人にはやや不親切な印象も受けますが、全体としては良くできていると思います。
分厚い本ではありますが、一気に読めてしまうのは、さすがライターの力量。
まだ『ザ・ゴール』を読んでいない人は、まずそこから始めましょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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『すべてを改善する』ということは、実は『すべてが改善する』ということとは同じ意味ではない
局所的な改善は、実は利益向上に結びつかないことが多い
リーンの考え方では、顧客の目から見て、バリューを生み出さないものはすべて無駄と見なされます
「シックスシグマは、品質管理、品質改善手法の中でも、最も優れた手法の一つです」ウェインが説明をはさんだ。「一言で言えば、バラツキを減らす手法です。バラツキを減らすことで、エラーや欠陥をなくすんです」
「こういうプログラムは、ちょこっとやってみちゃすぐにやめて、また違うのをちょこっとやってみちゃ、またやめる、その繰り返しだ」
「『ポカヨケ』。日本語だよ。作業ミスを防止するという意味だ。安全装置のことさ。作業員が間違って違う染料を入れたということは、その作業エリアは作業員が間違いを犯すことができるような環境にあるということだ。考えないといけないのは、そこだよ」
モノを作ったからといって、それがお金になるとは限りません
「スループットのほかにも、大事な指標があと二つあります。一つは、業務費用です。業務費用というのは、社員の給料を支払うのに使ったお金やメンテナンス費用などです。もう一つは、在庫と投資です。でも、短期的に特に重要なのは在庫です。在庫には、原材料や仕掛りがすべて……つまり、これからスループットに変換されるすべてのお金が含まれています
「乾燥機って、洗濯機より時間が長くかかるじゃない。そんなこと、誰でも知っているわ。いっぱい服を入れたら、洗濯機の二倍時間がかかっちゃう」
「ウェインは、すべてのリソースのキャパシティを絞りあげました。無駄をなくすという名目で。でもそうすると、いったいどういうことになるか、わかりますか?」「いえ、わからないわ。どうなるの?」「どれか一つ、リソースが遅れ出すと、それがボトルネックになり得るんです」
「ボトルネック以外のオペレーションすべてをボトルネックの需要を満たすことに従属させて、そして、みんなの作業をゴジラの作業ペースに合わせてほしい」
どこに集中して、何を変えて、そして何に変えればいいのかが重要なんじゃないかしら。何を改善したら、この会社のベロシティを加速させることができるのか、それをどうやって見つけるのかということよ」
百聞は一見に如かず。ウェインが目撃した事実とは、リーン、そしてシックスシグマは単独で用いるより、TOCの枠の中で用いた方がより効果的だということだった
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『ザ・ベロシティ』ディー・ジェイコブ、スーザン・バーグランド、ジェフ・コックス ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012199
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◆目次◆
まえがき
I 青天の霹靂
II 『ムダ』はすべての敵だ
III それぞれの失意
IV 緊急ミーティング
V 戻ってきたマーフィー
VI 成長戦略
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2010年11月25日
【三島由紀夫の文章術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412004162X
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本日の一冊は、三島由紀夫没後40年を記念して出版された、三島由紀夫の小説指南書。
三島がさまざまな媒体に寄稿した原稿の中から、小説や文章について語った内容をまとめて編集したもので、小説とは一体何か、小説の読者はどんな人か、どうすれば小説が書けるのかを、巧みな比喩と事例を使って述べています。
売るものがビジネス書だろうと、小説だろうと、はたまた洋服だろうと、大切なのは「顧客の心」であって、これを読む限り、三島にはやはり読者の心が見えていたようです。
先日、ピエール・カルダンが来日した時、「ファッションとは、その人がなりたいと思ってなれなかった姿である」といった趣旨のことを述べていましたが、小説における三島の洞察は以下の通り。
「もともと小説の読者とは次のようなものであった。すなわち、人生経験が不十分で、しかも人生にガツガツしている、小心臆病な、感受性過度、緊張過度の、分裂性気質の青年たち。性的抑圧を理想主義に求める青年たち…」
では、一体このような読者に、どうやってアプローチすればいいのか。本書では、そのヒントも書かれています。
また、現在の小説の地位を影響力の落ちたラジオにたとえ、その本質を解説。今後、どうすれば小説が売上を伸ばしていけるのか、ヒントを提示しているあたりが興味深いです。
読み始めてわずか20ページの辺りで、正直、三島の知性あふれる文章と、マーケットを見る洞察力の鋭さに、やられてしまいました。
書き手として食っていきたい方、編集者は必読の内容です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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小説家はまず第一にしっかりした頭をつくる事が第一、みだれない正確な、そしていたずらに抽象的でない、はっきりした生活のうらづけのある事が必要である。何もかもむやみと悲しくて、センチメンタルにしか物事を見られないのは小説家としても脆弱である
コツコツとたゆみない努力の出来る事が小説家としての第一条件であり、この努力の必要な事に於ては芸術家も実業家も政治家もかわりないと思う。なまけものはどこに行っても駄目なのである
ある画家から聞いた話だが、フランスに行って絵描きが何を学んでくるかというと、毎朝必ずキャンバスの前にきちんと坐って仕事を始める習慣だそうである
病人たちは時間をたっぷり持っており、愛憎は体にさわるので、いくぶん冷たくまた真摯な、他人に対する関心はゆるされており、自分の内省は体によくないが、他人の内省に深入りするだけの精力はのこしている。そしてかれらは熱心にラヂオをきき、あるときは思い余って、投書をしたりするのである(中略)実は私が語ってきたのはラヂオのことではない。小説のことである
小説家は、自分の内部への関係と、外部への関係とを同一視する人種であって、一方を等閑視することを許さないから、従って人生に密着することができない。人生を生きるとは、いずれにしろ、一方に目をつぶることなのである
謎解きが、かくて小説の重要な魅力であるなら、現代流行の推理小説にまさるものはないといえよう。しかし、作者によって巧妙にしつらえられた謎が一旦解明されると人々は再読の興味を失う
ともすると、人間にとっては、「命を賭けても知りたい」という知的探究心が真理を開顕することよりも、「知ることによって身を滅ぼしたい」という破滅の欲求自体のほうが、重要であり、好もしいことなのではなかろうか?
われわれが小説を読むとは、半ば官能的、半ば知的究理的な体験である。「どうなるか」という期待と不安、「なぜ」「どうして」「誰が」という疑問の解決への希望、こういう素朴な読者の欲求は、高級低級を問わず、小説を読む者の基本的欲求と考えてよい
E・M・フォースタアも言うように、「王が亡くなられ、それから王妃が悲しみのあまり亡くなられた」という、「悲しみのあまり」というプロット要因に小説の本質がひそむのである
「ドン・キホーテ」がそれ以前の騎士道小説に対する批評から生れたように、既成の小説に対する批評を方法論の根本におくことが、小説家の小説を書く上での最大の要請になるのである
人間の精神のなかには、大きなものへの嗜好と同時に、小さなものへの嗜好がひそんでいる
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『小説読本』三島由紀夫・著 中央公論新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412004162X
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◆目次◆
作家を志す人々の為に
小説とは何か
私の小説の方法
わが創作方法
小説の技巧について
極く短かい小説の効用
法律と文学
私の小説作法
法学士と小説
法律と餅焼き
私の文学
自己改造の試み
「われら」からの遁走
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2010年11月24日
【そうだ、政治家になろう】
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不況になると、公務員の人気が高まる、というのが世のお約束ですが、公務員の弱点は、なんと言っても試験が難しいこと。
また、いざ合格しても、末端の仕事は退屈。逆にエリート公務員になると、民間企業もビックリするぐらいの激務が待っています。
では、公務員のように安定していて、かつなるのが簡単、しかも仕事にやりがいがあって休暇が多い……そんな職業はないものでしょうか?
じつは、あるのです。
そう、それが本日の一冊で推奨されている職業、「政治家」。
高給なところだと、軽く年収1000万円を超え、年間休日は300日、しかも、なるのが簡単。
本書では、そんな政治家の仕事の実態と待遇、そして、誰でも簡単に政治家になれる方法を説いています。
現在、日本の地方選挙は、倍率1.2倍。何と8割以上の人が当選する状況になっているらしく、本書では、その選挙の攻略方法を、選挙戦術研究家の著者が事細かに書いています。
過去の当落データを調べる方法や、選挙公約の作り方、選挙用品の作り方、90日で当選するためのスケジュールなど、これ一冊で本当に当選できるほど、内容が具体的。
本気で政治家を目指す方はもちろん、そうでない方も、未来の職業の選択肢として、学んでおいて損はないでしょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仮に、28歳という年齢で当選すれば、1期4年を務めてもまだ32歳です。次の選挙に出るもよし、次の選挙に出なくても元政治家というキャリアを活かして、ワンランク上の転職を目指すこともできます
地方選挙の当選倍率は約1.2倍といわれています。つまり、選挙に出馬する人のうち、約8割の人が当選するというわけです。しかも昨今は、30代のみならず、20代の若手候補者も増え、その当選率を伸ばしています
町村議会であれば500票から、市議会議員であれば1000票からが、当選の目安
非常勤で「年間休日」約300日
土日はもちろん、連休も自分で決められます。夏休みで海外旅行ということも、自身の業務の進捗によって自由に決められます
国会議員の給料は、「1561万2000円+賞与(ボーナス)」で、約2230万円。全国で議員報酬ナンバー1という横浜市会議員の場合は、1年目の平議員であっても、年間の1164万円+賞与(ボーナス)+α。約1600万円程度の報酬があります
市議会議員は兼職も可能な職業
政治家とは「日本を変える」ことのできる仕事
「無投票当選」が頻発している低競争率の地域を狙え
過去の当落データは、インターネットで簡単に調べることができます。「○○市議選挙 投開票」「○○市議選挙 結果」などと検索すれば、各自治体の選管サイトや新聞サイト、選挙情報サイトを確認できます
・サラリーマンを対象とするならば、通勤の多い駅での演説やチラシ配り・主婦層を対象とするならば、住宅街でのチラシ配布やポスティング
日本の選挙でいえば、主体は高齢者(中略)50代以上の投票者の割合は、60%以上です
ポスター写真は園児に選ばせろ
選挙PRにおける統一感の演出では、パーソナルカラーの決定が大切
◆選挙運動でやってはいけないこと ※一部紹介
1.戸別訪問
2.飲食物の提供
4.気勢を張る行為
6.人気投票の公表禁止
8.法律に記載される以外の看板類
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『28歳で政治家になる方法』田村亮・著 経済界
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784812
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◆目次◆
第1章 20代での「転職」は政治家が「適職」
第2章 20代で政治家になるたった1つの「選挙攻略法」
第3章 選挙に勝つ肝は「公約・組織構成・用品選び」
第4章 これが20代でも当選できる「90日実践スケジュール」だ!
付 録 最低限これだけは押さえたい選挙のルール&マメ知識
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2010年11月23日
【気鋭のライター、初の文章論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903908232
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本日の一冊は、インタビュアーとして40万部超ベストセラー『プロ論。』シリーズを手掛け、ゴーストライターとしてもベストセラーを連発、自身の名前でも著作を出している著者が、その文章術を公開した一冊。
※参考:『プロ論。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198619611
長い間黒子に徹して仕事をし、表に出ることがあまりなかった著者ですが、ビジネス書の世界では、既に有名な辣腕ライター。
本書では、その辣腕ライター、上阪徹さんの文章術と取材術を事細かに紹介しています。
あくまで「心得」を書くと断りながら、実際にはテクニックにまで深く言及しているあたりが、サービス精神を感じます。
読者ターゲットの取り方、人が反応する文章の書き方、世代が異なる読者の心をつかむ方法、インタビューでの駆け引きやマナーなど、実践的な内容がてんこ盛りで、文章を書く人は、ぜひ読んでおくことをおすすめします。
第6章では、<「書く仕事」のキャリア作り>と称し、これからプロの文章家を目指す人に有用なアドバイスがなされています。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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表面的な技術を身につけたところで、文章はうまくならない
求人広告は、その広告で何件の応募があったのか、情報誌が出た翌週にははっきりとした件数として出てしまうというシビアさがありました
全員にとってどっちつかずで印象に残らないものを作るよりは、2割でも3割でもいいから深く突き刺さる。そのほうが明らかに意味があると私は考えています。実際のところは、深くターゲットを絞れば絞るほど、意外にも他のターゲットにも気になる内容になるこ
とが少なくありません
『プロ論。』では、私はターゲットを極めて細かく設定していました。毎週の連載でしたが、インタビューする対象によってターゲットを変えていたのです
「文章がうまいね」と言われたいと思いながら書いている文章というのは、実は読み手にその思いそのものが感づかれてしまう
「賢さ」を問われるべきは、どう語るか、ではなく、何を語るか、だと私は思っています。いくら平易な言葉、ひらがなを多用しても、賢い人の話は賢いものです。それをわざわざ難しくして、賢そうに見せる必要はまったくないのです
形容詞は使わない。数字や事実を意識する。それだけで文章は変わっていきます
文章であれ、文全体であれ、できるだけ多くの事実や話を盛り込んでいく、ということが大きな意味を持つのです
文章はひねり出すのではなく、すでにある事実を組み替えていくもの
文章では、「どう書くか」ではなく、「何を書くか」のほうがはるかに重要
もうひとつのヒントは、シメの文章を決めてしまうこと
できるだけ字切りをして、行を替えていく。白いスペースを増やしていく。たったこれだけのことで、同じ文章でも、読み手にはまったく印象が変わって見える
緊張するときというのはどういうときなのかといえば、自分をよく見せたい、立派に見せたいとき、だと思うのです
いきなり口をはさむのは、難しいものです。そこで、私は手を上げることにしています
評価は、他人がするものです。自分にできることは、自分にできることをやるのみ。それしかない。私は今もそう思っています
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『書いて生きていくプロ文章論』上阪徹・著 ミシマ社
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◆目次◆
第1章 その文章は誰が読む?
第2章 伝わる文章はここが違う
第3章 プロ文章家の心得
第4章 「話す」よりも「聞く」のが大事
第5章 プロの取材はこう行う
第6章 「書く仕事」のキャリア作り
第7章 「職業文章家」として生きるには
コラム1 ライターという職業
コラム2 雑誌記事を作る
コラム3 書籍を作る
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2010年11月22日
【就活生、必読。】
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11月21日(日)の読売新聞を読んでいたら、東京ビッグサイトで行われた合同企業説明会に2万2000人が詰めかけたというニュースが載っていました。
今年は内定率が過去最低ということで、より一層シビアな就職活動になりそうです。
ということで、本日のBBMは、就活生応援企画。
面接で勝つためのとっておきの一冊を紹介してしまいます。
ご紹介するのは、社会心理学の専門家であり、累計70万部のベストセラー『心理戦で絶対に負けない本』の著者、伊東明氏による新刊。
※参考:『心理戦で絶対に負けない本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757217277
企業研修のプロフェッショナルとして、毎年、新入社員研修を行い、採用担当に面接のやり方を教えているという著者が、ライバルに差をつけるための自己PRノウハウを、惜しみなく書いています。
土井も自社の採用活動を通じて、数多くの勘違い自己PRを見てきましたが、本書ではそのほぼすべてを網羅して、ダメ出し。
「即戦力」を意識するあまり自滅する就活生に、好感を持たれる意外な自己PR法を説いています。
さすが心理学を専門とする著者だけに、ノウハウと返答例は秀逸。
土井が面接官でも、こんなことを言う学生なら通してしまうと思います。
就職氷河期、と言われながらも、実際に本を読んで勉強している学生さんはまだまだ少数派。
一気に差をつけ、大量内定を獲得するために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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今、企業側は、使えない人材を採用してまで無理に200人にしなくていい、募集人員割れでも構わない―というスタンスになってきています
入社を志望してくる学生の8割は、“お話にならない人”
とあるマスコミ系最大手の一つである超有名企業の人事担当者は、「イスにまっすぐ座れるだけで、残りの2割になれる」と教えてく
れました
敬語が当たり前に普通に正しく使える人など、10人に1人しかいない
大半の企業では、「○○職として雇う」というよりは、「人として」「若者として」「新入社員として」相応しい人かどうかを重視する
1つの質問に対する1つの答えだけで、合否を決めることはない
◆ダメな志望動機の例
「広告の仕事を通して、有名な方たちにお会いし、自分を磨きたいです」
「御社でなら、○○についてより深く学べそうだからです」
企業が新入社員に求める「即戦力」とは、簡単に言えば、ビジネスマナーや礼儀が身に付いていること。わかりやすく言うと、お客さ
んの前に出しても恥ずかしくない人―それが「即戦力」なのです
今どきは逆に、「私は礼儀やマナーだけは、しっかりしつけられてきているので、お客様の前に出ても恥ずかしくない自分でいられることには自信があります」と言ったほうが、ものすごいアピールになるはずです
広告代理店の採用試験では、最近はよく、「私はブログの女王です」みたいな人が出没するそうです。しかし、企業からすれば、ブログで1日1万ビューとっていようが、だから何なんだという話
面接官に与える印象=コンピタンス+ライカビリティ
話が具体的に伝わってこないと、人は信憑性を感じられない
「統計情報」は、理性を満足させます。一方、「具体的事例」は、感情を満足させる
その経験が会社に入ってからの自分とどうつながるかを付け加える
しぐさで最もNGなのは、自己接触
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『人気企業を目指す人のためのハイレベル面接術』伊東明・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447801454X
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◆目次◆
第1章 まずは意識改革で「10分の1」になる!
第2章 面接官の心理を研究せよ!
第3章 「コンピタンス×ライカビリティ」をマスターせよ!
第4章 「何を言うか?」の7大スキル[バーバル編]
第5章 「どう言うか?」の7大スキル[ノンバーバル編]
第6章 「圧迫面接」「グループ面接」でのポイントの稼ぎ方 Q&A編
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2010年11月21日
【偉人たちの「問い」を知る】
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『経済古典は役に立つ』と聞くと、「どうせ古臭い経済理論の話が登場するんだろう」と思う方が多いと思いますが、いつの世も、偉人たちが立てた「問い」は、輝きを失わないもの。
本日ご紹介する一冊は、その優れた「問い」に触れられる一冊です。
「社会の秩序はどのように保たれるのか」と問い、「見えざる手」という考えに行き着いたアダム・スミス、消費・貯蓄を決めるのは何か、投資を決めるのは何か、そして利子率は何で決まるかと問うたケインズ、資本主義社会における経済発展の原動力は何かと問い、イノベーションに答えを求めたシュムペーター…。
現在の経済学に多大な影響を与えた偉人たちの「問い」と、そこから生まれた理論、そして彼らが目指した理想の社会を知ることは、じつに知的刺激あふれる体験です。
著者の竹中平蔵氏の本は、毎回わかりやすく要点を伝えてくれますが、本書もまた、それぞれの学者の人柄や理念に触れつつ、難解な経済理論をわかりやすく説明しています。
目の前の不況という現実に右往左往するのではなく、どうすれば問題が解決できるのだろうかと真剣に考える。
偉人たちの思索の断片に触れることで、運命論者から、問題解決マインドを持つ人間に変われる、貴重な一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間が社会のなかで生きているということは、人間の強みであると同時に、きわめて厄介な問題を内包している。それは、いったい社会の秩序はどのように保たれるのか、という問題である
堂目卓生『アダム・スミス―「道徳感情論」と「国富論」の世界』(中公新書、2008年)には、アダム・スミスとほぼ同時代を生きたウィリアム・ホガースの1枚の銅版画が紹介されている。「ビール街とジン横丁」と題する絵で、まさに当時の貧富の格差の問題を象
徴的にとらえている
実は、アダム・スミスは当時から、分業こそが技術進歩の源であることを認識していた
分業をすすめるためには、ある程度の生産規模が必要であり、分業によって生産性が高まる
「自分の利益を追求する方が、実際にそう意図している場合よりも効率的に、社会の利益を高められることが多い」(『国富論』)
結論からいえば、アダム・スミスは植民地貿易の自由化を徹底的に主張する。植民地が自由な貿易を行えれば、マーケットが拡大し、
結果的にイギリスに良い効果をもたらすということになる
歴史は直線的に発展するのではない。何か一つの支配的なテーゼができると、それに対するアンチテーゼが生まれ、双方が争い合って総合的なテーゼ(ジンテーゼ)になる。しかし、それが支配的になると再びアンチテーゼが現れることになる。そういう弁証法的な発展が歴史の避けられない道なのであって、その基礎にあるのが経済=物質的なものであるという考え方が「弁証法的唯物論」である
現実には、マルサスやリカード、あるいはマルクスが想定したように、子どもの数を増やしていくのではなく、豊かになればなるほど
子どもの数を減らしていったのである。これは、まさにいま日本で起こっていることであり、国民の所得が増えるとともに子どもの数
は減少したのである。都道府県別に見ても、全国平均で見て所得がいちばん低い沖縄県で最も出生率が高く、所得が最も高い東京都で出生率が低い
いまの日本で最も重要な資本は何かといえば、それは「人的資本」である。地方と都市を比べてみればよくわかる。都市の産業は圧倒的に労働集約的であり、資本集約的なのはむしろ地方産業である
不況のときに財政を出動するのは簡単なことだが、景気がよくなってきたときに財政を引っ込めることはむずかしい
シュムペーター理論の真骨頂は、「不況なくして経済発展なし」という考え方である
「だれでも『新結合を遂行する』場合にのみ基本的に企業者であって、したがって彼が一度創造された企業を単に循環的に経営していくようになると、企業者としての性格を喪失するのである」(『経済発展の理論』207頁)
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『経済古典は役に立つ』竹中平蔵・著 光文社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334035922
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◆目次◆
第1章 アダム・スミスが見た「見えざる手」
第2章 マルサス、リカード、マルクスの悲観的世界観
第3章 ケインズが説いた「異論」
第4章 シュムペーターの「創造的破壊」
第5章 ハイエク、フリードマンが考えた「自由な経済」
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