メインイメージ

『リアルタイム・マーケティング』 デイヴィッド・ミーアマン・スコット・著 楠木建・解説 Vol.2840


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822249042?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822249042?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【即断即決のマーケティング&マネジメント】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822249042
[エラー: asin:4822249042 というアイテムは見つかりませんでした]

以前訪れた「あいうえお」という目黒のラーメン屋さんが、面白いマーケティングを展開しています。

それは、メールで本日開店しているかどうかの情報、そして来店者へのサービス情報(「ひとくち炙りチャーシューをプレゼント」など)をリアルタイムで提供していること。

これならお客は、「行ってみたら閉店だった」というガッカリな事態を防げて、かつ「行けば何が得られる」というワクワク感が得られます。

現在は、スマートフォンの時代ですから、こういったリアルタイムのマーケティングは、ますますやりやすくなっているはず。

街をうろうろしている客を射止めるには、断然リアルタイム・マーケティングが有効なのです。

本日ご紹介する一冊は、話題となった『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』の著者、デイヴィッド・ミーアマン・スコットが、このリアルタイム・マーケティングを語った一冊。

※参考:『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248526

ユナイテッド航空に預けたギターを壊されたカナダのシンガーソングライター、デイブ・キャロルが『United Breaks Guitars』という歌を作ってユーチューブに怒りの投稿。それが話題となって、便乗したテイラー・ギターと楽器ケース製造のカールトン・ケースが注目を浴びた事件を皮切りに、各企業のリアルタイム・マーケティングの事例と、危機対応について述べています。

要は、先に乗ったもの勝ちで露出を集める方法、迅速に商品開発やサービス提案をする方法を説いたものですが、事例が豊富なのがいい。

八歳の男の子を落胆させたボーイングが信用を回復した話、UPSが「大地震のあったハイチ向けにかぎって、重さ二二キロ未満の荷物を無料配送する」というデマを収束させた話、KLMがクラブDJのリクエストにより、予定より1週間早い就航日を実現した話…。

各社のソーシャルメディアへの対応と、リアルタイムマーケティングの現状がわかる、じつに興味深いコンテンツです。

参考までに、他社に先駆けてガイドラインを作成し、従業員にリアルタイムのコミュニケーションを奨励しているIBMの例が載っているのですが、このガイドラインは本当に有用です。

社員のソーシャルメディア活用をどうルール化するか、悩む企業には、一読することを強くおすすめします。

気になったのは、著者が一方的に送りつけたアンケートに対する各企業の対応を、名指しで攻撃している点。

解説で、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木建さんが述べているように、「すべてにリアルタイムに対応することは不可能」ですし、著者に対する対応がすべてのメディアや顧客への対応とイコールではないはずです。

それともう一つ、楠木さんが指摘しているように、リアルタイムマーケティングによる露出が著者の言う通りの動きを示すならば、長いこと売れ続けるのは難しいということになります。

ソーシャルメディア関連のマーケティング本は、単なるトラフィックの移転をあたかも成果のように論じるものが多いですが、リアルタイム・マーケティングはそうでないことを祈っています。

個人的には、たくさんビジネスのアイデアがいただけたので、星4つ、といったところでしょうか。

これからの時代のマーケティングのヒントとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

『United Breaks Guitars』はほどなくリアルタイム現象となり、デイブは一躍時の人へと押し上げられた

デイブがユーチューブ上で曲を発表した数日後には、社長のボブ・テイラーがみずからユーチューブの動画に登場し、移動の多いミュージシャン向けにギターの梱包法や、航空会社のルールを最大限に活かす方法をアドバイスした

プロのミュージシャン向けに壊れにくい楽器ケースを製造する専門メーカー、カールトン・ケースも、やはりチャンスをうまくつかんだ。ものの数日後には新製品『デイブ・キャロル仕様旅行用ギターケース』を市場に送り込んだのだ

世間が熱い視線を向ける先に焦点を合わせ、好奇心を掻き立てる中身をリアルタイムに発信すれば、優位性を手にできる

マイケル・ジャクソンがこの世を去った日、ネット上には大量の記事や投稿が現れたが、その大多数は第一報につづくわずか数時間に集中していた。この法則を理解して胸に刻んでおくのは決定的に重要である。さもないと、目と鼻の先で重要事が起きたのに気づいた時にはすべて終わっていた、などという状況になりかねない

IBMは他社に先駆けてガイドラインを作成して、従業員にリアルタイムのコミュニケーションを奨励している

最新ニュースについて、すぐに旬のキーワードを盛り込んだブログ記事やメディア・アラートを書けば、記事の第二段落に取り上げられる可能性は高い

◆膨大な量のやりとりを現在進行形で把握する方法 ※一部紹介
・自社事業に関連する検索語リストを作成する
・検索語を使い、検索エンジンでニュース・アラートを設定する

批判者にリアルタイムで理性的に対応すると、思いやりが伝わってファンの獲得につながることが多い

商談が成立した後に顧客とリアルタイムのつながりを築くことは、間違いなく、優れたマーケティングに欠かせない要素である

「本日の目玉商品」で人気のグルーポンが、さきごろ「グルーポンなう」というサービスをはじめた。これは、すぐに使える割引クーポンを携帯電話に送るサービスである

————————————————
『リアルタイム・マーケティング』デイヴィッド・ミーアマン・スコット・著 楠木建・解説 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822249042
————————————————-

◆目次◆

プロローグ
I 革命の到来
第1章 いますぐ事業を拡大する
第2章 特ダネをつかむ人、逃す人
第3章 リアルタイム時代の法則
第4章 リアルタイム時代の発想
第5章 大企業はリアルタイム時代に適応できない……のか?
第6章 革命のライブ中継
第7章 危機対応コミュニケーションとメディア
第8章 いまこの瞬間のあなたの評判は?
第9章 大勢(クラウド)の力を借りて迅速に動く
II 市場とつながろう
第10章 リアルタイムでの顧客とのつながり
第11章 モバイル環境ではすべてがリアルタイム
第12章 顧客は待ってはくれない
III 事業をすぐに成長させよう
第13章 いますぐ、コミュニケーションを奨励しよう
第14章 ウェブサイトはこうしてリアルタイム性をまとう
第15章 商談を成立へと持ち込む
第16章 即応型ビジネス
謝辞
解説 楠木建

[エラー: asin:4822249042 というアイテムは見つかりませんでした]

『新版キャリアの心理学』渡辺三枝子・編著 Vol.2839


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/477950175X?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/477950175X?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【キャリア支援のための学術理論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/477950175X
[エラー: asin:477950175X というアイテムは見つかりませんでした]

働く人の悩みが増えるなか、コーチングやキャリアカウンセラーなど、個人のキャリアを支援するアドバイザー的職業が増えています。

土井も出版コンサルティングを通じて、キャリアアドバイスを求められることがあり、そのうちきちんとした学術理論を学びたいと思っていました。

本日の一冊は、そんなにわかキャリアカウンセラーのニーズに応えてくれる、じつに便利な一冊。

ライフ・スパン/ライフ・スペースという概念を用いて個人のキャリアの発達を説明したドナルド・スーパーや、著書『その幸運は偶然ではないんです!』が話題となったジョン・クルンボルツ、「組織心理学」「キャリア・アンカー」の提唱者、エドガー・シャインなど、9名の学者の理論が紹介されています。

※参考:『その幸運は偶然ではないんです!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733244

※参考:『キャリア・アンカー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4561233857

読むことで、キャリアの心理学がどう発展してきたのか知るとともに、個人のキャリア開発に使えそうな理論をいくつも学ぶことができます。

理論をどうカウンセリングに生かすか、という視点も示されているので、キャリア支援に携わる方、上司は読んでおくといいでしょう。

学術書特有のまわりくどさや抽象的表現が玉に瑕ですが、読むといろいろと発見があります。

キャリアに悩む個人にも、おすすめの一冊です。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

キャリア自己概念に関してスーパーの造語を紹介しておきたい。その1つは「職業的語り」(occutalk)という言葉である。たとえば、「私は大工になりたい」というのがその例である。スーパーは、この表現を単に希望職業を述べているだけではなく、自己概念を表現していると解釈する(中略)「大工になりたい」は「あの人のようになりたい」と同じことを意味しているかもしれない。この場合、希望職業は同一視する大人のモデルを指しているのである

スーパーは、生涯を通じた一連のライフ・ステージをマキシ・サイクルと呼び、成長段階(0~14歳)、探索段階(15~24歳)、確立段階(25~44歳)、維持段階(45~64歳)、解放段階(65歳以上)という5つの段階で構成されているとしている

我々の文化圏において、大多数の人は、現実型、研究型、芸術型、社会型、起業型、慣習型の6つのパーソナリティ・タイプのうちの1つに分類され得る

スキナーは、自発された行動がそれに後続する事態によって獲得・維持されていく過程をオペラント条件づけと呼び、パブロフの条件反射にあたる条件づけ(=レスポンデント条件づけ)と区別をした。オペラント条件づけは、弁別刺激→反応→強化子という3項の関係(=3項随伴性)から成立すると考えられている

行動の先行要因としての予期は、大きく2つに分類できる。1つは自分の行動がどのような結果をもたらすかという結果予期である。もう1つは、自分が適切な行動をうまくできるかどうかの効力予期である。この効力予期を自己効力と呼ぶ

従来の「決定」や「一致」を重んじるアプローチに対して、クルンボルツが近年提唱している概念が「計画された偶発性」である。これは、「予期せぬ出来事がキャリアの機会に結びつく」というものである

◆8つのキャリア・アンカー ※一部紹介
1.特定専門分野/機能別のコンピテンス
3.自律/独立(自由)
4.保障/安定
5.起業家的創造性
7.奉仕/社会献身
8.生活様式

◆転機を乗り越える能力に影響を及ぼす4つのS
1.Situation(状況)
2.Self(自己)
3.Support(周囲の援助)
4.Strategies(戦略)

————————————————
『新版キャリアの心理学』渡辺三枝子・編著 ナカニシヤ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/477950175X
————————————————-

◆目次◆

まえがき-改訂にあたって
序 章 キャリアの心理学に不可欠の基本
第1章 ドナルド・スーパー:
自己概念を中心としたキャリア発達
第2章 ジョン・ホランド:
環境との相互作用によるキャリア行動の発達
第3章 ジョン・クルンボルツ:
学習理論からのアプローチ
第4章 ハリィ・ジェラット:
キャリア発達における意思決定
第5章 エドガー・シャイン:
組織内キャリア発達
第6章 ナンシィ・シュロスバーグ:
人生上の転機(トランジション)とその対処
第7章 ダグラス・ホール:
関係性アプローチ
第8章 サニィ・ハンセン:
統合的キャリア発達
第9章 マーク・サビカス:
キャリア構築理論
第10章 新しい潮流:
カオス理論の応用
結び:外国で育った理論の理解の困難さを再認識

[エラー: asin:477950175X というアイテムは見つかりませんでした]

『幸福について―人生論』ショーペンハウアー・著 Vol.2838


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4102033017?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4772695281?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【珍しく幸福について考える】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102033017
[エラー: asin:4102033017 というアイテムは見つかりませんでした]

随分前、自著のアマゾンカスタマーレビューに「成功の好きな人だと思う」と書かれたことがありました。

この手の人が信奉するのは大抵「幸福」であり、世の中には幸福を論じる本も、幸福になる方法を説いた本もたくさんあります。

しかし、お気づきのように、土井はこの手の本は基本的に取り上げないことにしています。

なぜなら幸福は「主観」の問題、つまり本人の問題だと思うからです。

一方、商業的な成功というのは、お客様(=他人)あってのものだから、自然、客観を取り入れざるを得ない。

だから、ノウハウを論じる場合、成功には意味があっても、幸福には意味がない、と思うのです。

それでも、あえて幸福を論じるなら、おすすめしたいのは、哲学者ショーペンハウアーの名著『幸福について─人生論』。

ここには、生きることに苦しむ現代人への、あらゆるヒントが詰まっています。

人間の幸福にとって最も重要な「あり方」という問題、富と幸福の関係、朗らかさという視点、虚栄心と誇りの区別…。

ショーペンハウアーの思索の世界にぐいぐい引き込まれる、じつに「深い」一冊です。

「スミスの本棚」で話題になっていたので、既に読んだ人もあるかもしれませんが、まだ読んでいない人は、ぜひチェックしてみてください。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

◆人間の三つの根本規定
1.人のあり方
2.人の有するもの
3.人の印象の与え方

他人の生涯に起った痛快な出来事を羨む人があるが、そういう人はむしろ、他人が痛快な出来事として描写しうるだけの重要性をその出来事に認めたというその把握の才をこそ羨むべきであろう

最も高尚で最も変化に富み最も持続的な享楽は精神的な享楽

人間の幸福にとっては、われわれのあり方、すなわち人柄こそ、文句なしに第一の要件であり、最も本質的に重要なものである

われわれとしては、与えられた人柄を最大限に活用するだけである。したがって柄にあった計画だけに努力を集中し、柄に応じた修行の道に励み、他のいっさいの道を避け、柄にぴったりとくる地位や仕事や生き方を選ぶことである

自己の生涯にどういうことが起きるかということよりも、その起きたことをどう感ずるかということ、すなわち自己の感受力の性質と強度とが問題なのである

朗らかさはそれがそのまま直接的な利益になる。直接、現在において幸福を与えるものは朗らかさ以外にないのだから、朗らかさばかりはいわば幸福の正真正銘の実体、幸福の正貨であって、他のいっさいのものと同じような単なる兌換券ではない

朗らかさにとって富ほど役に立たぬものはなく、健康ほど有益なものはない

人間の幸福に対する二大敵手が苦痛と退屈である(中略)われわれの生活は現実的には、強弱の差はともかく、この両敵手の間を行きつ戻りつしている動きなのである

「幸福はみずから足れりとする人のものである」
(アリストテレース)

虚栄心は人を饒舌にし、誇りは寡黙にする

天才的な労作は世を益し人心を奮い立たせて、万代に生きて脈動する

すべて物事を局限するのが幸福になるゆえんである。われわれの限界、活動範囲、接触範囲が狭ければ、それだけわれわれは幸福であり、それが広ければ、苦しめられ不安な気もちにさせられることもそれだけ多い

————————————————
『幸福について─人生論』ショーペンハウアー・著 新潮社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102033017
————————————————-

◆目次◆

緒 言
第一章 人間の三つの根本規定
第二章 人のあり方について
第三章 人の有するものについて
第四章 人の与える印象について
第五章 訓話と金言
第六章 年齢の差異について

[エラー: asin:4772695281 というアイテムは見つかりませんでした]

『思い違いの法則』レイ・ハーバート・著 Vol.2837


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4772695281?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4772695281?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【20種類のヒューリスティック】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4772695281
[エラー: asin:4772695281 というアイテムは見つかりませんでした]

みなさんは、今日のお昼、どうやって食べる物を決定しましたか?

「朝、パンを食べたから、昼はご飯がいいな」
「昨日の夜、パスタだったから、麺類は避けよう」

こんなことを考えていたとしたら、みなさんは既に、ヒューリスティックの罠にはまっています。

本日の一冊は、認知における経験則(ヒューリスティック)の罠を明かした、注目の一冊。

著者は、『サイコロジー・トゥデイ』誌の編集長を経て、『ニューズウィーク』誌、『サイエンティフィック・アメリカン・マインド』誌などのレギュラーコラムニストとして活躍する、レイ・ハーバートさんです。

本書には、不安によって見え方が変わる「幻視ヒューリスティック」、希少性によって価値を見積もる「希少ヒューリスティック」、第三の候補が当初の選択を変えてしまう「おとりヒューリスティック」、道徳心が低いと感じると、逆に利他的になる「道徳ヒューリスティック」など、計20のヒューリスティックが登場し、間違いやすい人間の真実を伝えてくれます。

営業やマーケティングにおいて、どうやって人の心を導くか、強力なヒントになるため、使い方次第では危険な一冊です。

自身が正しく意思決定するためのツールとしても、活用したい一冊です。

これは、掘り出し物だと思います。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

清められた人は、嘘をつきやすい

恐怖を感じると、周囲のありふれたものまでもが動いているように見える

セールが三か月先と思っている被験者は、観念的な特徴に注目し、すでにセールが始まっていると伝えられた被験者は、家に持ち帰ってできるだけ早く使えるよう、実用的な面に注目すると予想したのだ。そして実験結果はまさにそのとおりだった

私たちの脳は基本的に、大きな数を理解できない

事前に希少価値についてプライミングされた被験者は、そうでない人よりも演奏時間が短いと感じた

私たちはすぐに手に入るものは、それほど欲しいと感じないが、手に入りにくいものはどうしても欲しくなる

お金がなくなると太った人に惹かれる

第三の候補が当初の選択を変えてしまう

私たちが将来や過去を考えるとき、その考え方には根本的に偏りがあるようだ。将来のほうが過去よりおもしろく、より重要で、より価値がある

サーディンの缶詰を前にした被験者は、チョコレートを見ていた被験者よりも、ポテトチップについて、はるかにおいしいだろうと予測した(中略)実際にポテトチップを食べると、前に魚が置いてあろうが、チョコレートが置いてあろうが、被験者は同じくらいおいしいと感じた。つまり予想された喜びや失望は、錯覚だったのだ

医師という情報を与えられた被験者は、そうでない被験者に比べ、「世話好き」「頼りになる」「責任感がある」といった言葉を思い出す確率が二倍も高かった

あなたはアドルフ・ヒトラーが着たセーターを着られますか?多くの人はノーと答えるが、心理学者はこれを、汚れがうつると感じるヒューリスティックの表れだとしている

道徳心が低いと感じている人のほうが公共の利益を重視し、空をきれいにするために多くの額を使った

死が迫ると、私たちは自分の強い価値観を守り、悪いことに、他人の価値観をばかにすることでエゴを支える

————————————————
『思い違いの法則』レイ・ハーバート・著 インターシフト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4772695281
————————————————-

◆目次◆

PartI 体の感覚と思い違い
PartII 数字と思い違い
PartIII 意味と思い違い

[エラー: asin:4772695281 というアイテムは見つかりませんでした]

『儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉』柿内幸夫・著 Vol.2836


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4891013109?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4891013109?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【改善の急所!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891013109
[エラー: asin:4891013109 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、東京工業大学卒業後、大手自動車メーカーで改善を担当し、その後スタンフォード大学大学院で最新の生産効率改善(IE)を学んだ著者が、改善のポイントを記した一冊。

「改善」というと、製造業だけの話と思いがちですが、それは大きな勘違い。

本書には、知的生産にも使える、生産効率アップ、問題解決のノウハウが書かれているのです。

ハンドブック形式で、右にポイント、左に解説が付されているというオーソドックスな作りですが、短い文のなかに、たくさんの気づきがあります。

・生産性の高いモノづくりには「距離を短くする」ことが欠かせない
・動作の数そのものを減らす
・要るものしかない職場をキレイな職場という

…本が山積みのデスクで仕事をしながら、心底反省させられました。

知的生産の場合、どんなプロセスで仕事をしているか、どんなツールを使っているかは社員の頭のなかのブラックボックスになりがちなのですが、やはりそれでは、組織的に動けない。

組織力を高めるという点で、製造業には学ぶところが多いと再確認しました。

モノ作りに携わる人はもちろん、著者や編集者など、知的生産に関わる人も、読んでおいて損はない一冊です。

経営者の方は、まとめて買って社員に配ると、良い教育ツールになるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

生産性の高いモノづくりには「距離を短くする」ことが欠かせない。必要なモノは近くに置くこと

動作の数そのものを減らす

いかに素晴らしい品質をつくり出す作業工程でも、身体に負担の生じる動きが必要であれば、長く品質を維持して製造することはできない。作業が楽かどうかは、大きなチェックポイント

小さい頃から「分担作業」を習ってきた我々は、作業を人数分に分けることを正しいと考えがちだ。そして、何人もで手分けしていると、それぞれ意味のある仕事に見えてしまう。だが、作業の大半は取ったり置いたり、次の人に渡したり、数えたり、前の人のを待ったり…だ

段取り替えを一分でも一秒でも縮めるには、動き回らないで済む仕組みを考えることだ

安全が損なわれることと、お客様に不利益になる改善は、絶対に行なってはならない

要るものしかない職場をキレイな職場という

工場においては、棚やロッカーに置くにしても、自宅と違って収納の扉やカバーなどは不要だ

お客様が工場を見て、「汚いな…」と思うようなら受注は難しくなるし、買い叩かれるかもしれない。そうならないように清掃が行き届いた清潔な状態にしよう

工場内のあらゆる場所に住所を付けよ

一つだけだと問題は見えないが、一か所に集めると問題は顕在化する

人手不足と言うな。人不足と手不足に分けて考えよ

ラインを短くすれば、品質は上がり、コストは下がる

傾斜があればモノは何もしないでも動く。後工程に渡すときに傾斜があれば動力を使わずにタダで運べる

設計改善は、現場改善に一〇〇倍優る

————————————————
『儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉』柿内幸夫・著 日本経営合理化協会出版局
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891013109
————————————————-

◆目次◆

一、モノづくり≪基本の基本≫
二、現場改善の基本
三、仕組みを改善する基本
四、作業を改善する基本
五、設備を改善する基本
六、強いモノづくり
七、これからのモノづくり経営

[エラー: asin:4891013109 というアイテムは見つかりませんでした]

『年収1億円人生計画』江上治・著 Vol.2835


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4766785231?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4766785231?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【年収1億円の人生計画?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766785231
[エラー: asin:4766785231 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、15万部のベストセラーとなった『年収1億円思考』の待望の人生計画編。

※参考:『年収1億円思考』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784863

過激な主張で、賛否両論生まれた、問題作の続編ということで、トーンがどうなるか注目していましたが、過激さはまったく衰えていません。

むしろ<「奴隷(いま)」のままでは、一生稼げない>など、さらに歯に衣着せぬ言い回しで、年収1億円稼ぐことの「リアル」に迫っています。

今回のテーマは、人生計画ということで、まず冒頭に明治の大富豪、本多静六の人生計画の立て方が登場。

そして、著者独自の切り方として、人生計画を、3つに区切っています。

「第一次」人生計画:0歳から社会に出るまで
「第二次」人生計画:社会に出てから年収2000万円になるまで
「第三次」人生計画:年収2000万円から年収1億円へ

普通の感覚からいえば、こんなに大ざっぱでいいのか? と疑問に思ってしまいそうですが、読むと確かに納得できます。

「安売りは、客の『奴隷』である」
「夫婦の主従関係がはっきりしているから上手くいくのである」

など、人によって受け入れがたい主張がバンバン出てきますが、これも年収1億円のクライアントを50人以上見ている、著者ならではの「リアル」なのでしょう。

まだ年収が2000万円に達していない方は、本書の教えを素直に実行することで、現在、年収2000万円前後で止まっている方は、心の「壁」を取り払うことで、年収1億円への道を切り開くことができるかもしれません。

本書には、著者のクライアントである小久保選手や、普通の税理士から4社のオーナーになった税理士、伝説の保険販売員Nさん、50店舗マッサージ店を経営する黒川社長、美容室チェーンのオーナーなど、たくさん稼ぐ人の事例が登場します。

巻末には、付録として<年収1億円「人生計画書」のつくり方>もあるので、併せて参考にするといいでしょう。

ぜひ、チェックしてみてください。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

大切なのは、この奴隷あるいは奴隷状態の時代を、どのように生きていくかである。それによって、一生、奴隷から抜け出せないヤツで終わるか、脱却して「自由」を獲得できるかが決まる

私は奴隷時代、来る日も来る日も、保険の約款、商品、書類づくりといった内務事務処理に明け暮れたものだ。同期の連中からは、「女みたいな仕事だ」と笑われながら。しかし、この時代に地味な仕事に没入したことが、のちに大きな果実をもたらしてくれたのである

「親離れ」は年収1億円の第一歩

天才は、「繰り返し」からしか生まれない

食わず嫌いではなく、まずは「何でもやってやろう」という姿勢で行けば、新しい経験がいくらでもできよう。そうして、さまざまな体験の中から自分の好奇心、欲が生まれてくるものを一本見つけるのだ

なぜ、やり続けられるかといえば、その仕事が人から評価される、認められる、つまりは「楽しい」からだろう

2000万円という年収レベルを獲得するキーワードは、「調べる」「真似る」「耐え忍ぶ」である

賢者は事前に調べつくす。だから、稼ぎの確率が上がるのである

問題は、どんな業界、業種を選ぶか、である。選ぶポイントは、5年後に伸びている業界、成長期にある仕事である

安売りは一文の得にもならないということだ。24時間、対応しますとアピールするのはまさにサービスの骨頂であるが、一面、ものすごい安売りである

「誰を育てたのか」を見れば、メンター選びは失敗しない

夫婦の主従関係がはっきりしているから上手くいくのである

勝ってるときも、負けてるときも応援するから、サポーターなのだ

有力者の口添えで「成功者組合」の一員に、自分を引っ張り込んでもらうことが、年収1億円を実現する近道だ。有力者との「癒着」が大切なのである

「分かち合い」ができれば、あなたはもっと稼ぐことができる

お札にアイロンをかける

————————————————
『年収1億円人生計画』江上治・著 経済界
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766785231
————————————————-

◆目次◆

プロローグ 年収1億円を目指す覚悟
第1章 [第一次人生計画]0歳から社会に出るまで
第2章 [第二次人生計画]年収2000万円の段階に
第3章 [第三次人生計画]年収2000万円から年収1億円へ
附録 年収1億円「人生計画書」のつくり方

[エラー: asin:4766785231 というアイテムは見つかりませんでした]

『アップルのデザイン』日経デザイン・編 Vol.2834


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822264769?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822264769?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【デザインから見るアップルの思想】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264769
[エラー: asin:4822264769 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、優れたデザインで知られるアップルの商品、広告、ストアを題材に、アップルのデザインの真髄に迫った一冊。

カラーページをふんだんに使い、アップル商品を紹介(時に分解)しながら、そこに込められた思想、製作上のこだわり(素材・カラー・インターフェースなど)を明らかにしています。

アップルコンピュータ社の工業デザイン担当副社長を務めた(1999年当時)ジョナサン・アイブをはじめ、アップル製品にかかわったデザイナーが勢ぞろいで、アップルのデザインを論じる、何ともぜいたくなつくりです。

デザインのディテールのすごさを知って感心し、そこに込められた思想を知って感動する。

スティーブ・ジョブズのすごさ、そして彼が残したアップルのDNAのすごさに、圧倒される内容です。

“一目見て、それが何をしてくれるのかを理解できるようにしろ”
“毎日見るものなんだぞ!ちょっとしたことじゃない。ちゃんとやらなきゃいけないことなんだ”

ジョブズの思想を、職人たちがどう理解し、実際にデザインしていったか。その軌跡が見える、じつに刺激的な一冊です。

ぜひ読んでみてください。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

「自社の製品は常に史上最高の製品だと、本気で信じきって世の中に送り出していた」(元米アップルマーケティング担当副社長、前刀禎明氏)

製品発表の前まで徹底した情報統制で秘密を貫くことで、消費者の期待は最高潮に達している。そこに練りに練ったプレゼンテーションで期待を一気に爆発させ、消費者の購入意欲をあおる

ジョブズ氏は製品のサイズや色、質感などはもちろん、店舗の什器や壁材の素材についても徹底的に議論した

ユーザーを迷わせるものはいらない

(iPhone4Sの)使用頻度が高いボタンには、ぜいたくな作り込みを施した。ボリュームボタンに硬質な金属バネを採用し、触感と耐久性を高めた。「ゴム素材の方がコストは安いが、クリック感のあるこの感触は再現できない」(GK Dynamicsの三富貴峰・動態デザイン部室長)

なぜ研磨なのか。「同じことをコーティングで行うと、わずかではあるが面や角がもったりとして、このシャープなイメージが崩れてしまう。おそらくアップルはそれを嫌ったのだろう」(プロダクトデザイナー山中氏)

同じ商品に使うアルミニウムでも、部品ごとに素材の種類を使い分けている

「一目見て、それが何をしてくれるのかを理解できるようにしろ」

実寸でとことん検証

「デザインがすごい面はありますよ。特に『究極的にはモノなんかなくなればいい』という思想がハッキリ見えるところです。MacBook Airはその理想に向けて画面とキーボードのみにした製品ですが、iPhoneはさらに画面だけにしたいわけでしょう」(チームラボ代表 猪子氏)

(iMacの)把手の本当に重要な役割は、把手というものが即座に、直接的に、人の手を連想させるという点にあります。これによって、プロダクトと人との間に身体的なつながりを生じさせているのです(ジョナサン・アイブ)

ジェスチャー入力でボタン不要の世界へ

————————————————
『アップルのデザイン』日経デザイン・編 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264769
————————————————-

◆目次◆

第1章 ジョブズにとってデザインとは何か?
第2章 分解して分かるアップルデザインの真髄
第3章 触れてうっとり、インターフェースの秘密
第4章 アップルストアに挑んだ日本人デザイナー
第5章 アップルの広告・グラフィックデザイン
第6章 革命の始まりはiMacだった
第7章 アップルが争っても守りたいデザイン
第8章 ジョブズが夢見た未来のデザイン

[エラー: asin:4822264769 というアイテムは見つかりませんでした]

『運とつきあう』マックス・ギュンター・著 Vol.2833


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822248496?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822248496?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【成功者たちはどうやって運を手にしたか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248496
[エラー: asin:4822248496 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、世界的に名を知られたスイス人銀行家を父に持ち、自らもジャーナリスト、作家として活躍したマックス・ギュンターによる名著。

個人的に「運」と名がついた本はあまり好きではないのですが、本書は、前提に投資やギャンブル、ビジネスなどの「勝負」の世界があり、その辺の浮ついた「ツイてる」本とはテイストを異にしています。

<適切なときに適切な場所にいること、そして、誰かを知っている人を知っていること>

だけにとどまらず、<「どのような運を求めているのか」をアピールする>ことの重要性、さらにはリスクを取ることの効果を説いています。

面白かったのは、<石油事業で伸るか反るかの大勝負に打って出>た結果、富を手に入れたロックフェラーが、成功した後は勤勉と倹約とを説くようになってしまったこと。

そう、成功者は成功した後、口をつぐむため、「運」が成功のカギを握るという真実は、闇に葬り去られてしまうのです。

ではわれわれは、どういう態度で成功に向かっていけばいいか?

それは、「運」があるという前提で、これを味方につける生き方・ふるまいを学ぶしかないのです。

本書には、この「運」とつきあうための、13の方法が書かれています。

・「人の流れ」に飛び込む
・「スプーン一杯」のリスクをとる
・引き際をわきまえる
・「最悪」を想定する
・沈黙を守る

これらの行動は、ビジネスで成功するための王道でもあるため、ぜひ本書をきっかけに、身につけておきたいところです。

また、石油王ロックフェラーや「モノポリー」の開発者チャールズ・ダロウ、『風と共に去りぬ』のマーガレット・ミッチェルなど、成功者たちの「運」にまつわるエピソードも読み応えがあります。

ぜひチェックしてみてください。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

運をつかむには、適切なときに適切な場所にいること、そして、誰かを知っている人を知っていることが必要なのだ

さしあたって述べておきたいのは、遅かれ早かれ幸運の連続は終わるということだ

不運な人の思考回路は同じだ。一度あるいは何度かの成功に気を良くして、成功したのは自分がうまくやったからだと勘違いして、同じ戦術を続ければ成功が続くに違いないと結論づける。そして、そのまま間違いに気づかず最後には失敗してしまう

映画スターになりたいのなら、とにかく大勢の人が集まる場所に飛び込むことだ。高い給料や刺激的な仕事を望むときも方法は同じだ

要するに、あなたが「どのような運を求めているのか」をアピールするのである

「人の流れ」に身を置くとは、要するに、多くの人と出会い、つながりをもつということだ

「スプーン一杯」のリスクをとる

ロックフェラーが築き上げた莫大な財産は、石油事業で伸るか反るかの大勝負に打って出た結果である

リスクを見きわめるときには、その「サイズ」と「確率」の大きさが重要である

ツキは長続きしない。そう思っていればだいたい間違いない。「平均の法則」は私たちの強い味方なのだ

「一〇〇パーセントを求めれば身動きがとれなくなってしまう」。
これが最高にツイていた男の言葉である

運の悪い人はたいてい自分が決めた人生の道筋にこだわる

アマチュアのギャンブラーは自分に都合の良いカードが出るように願ったり、祈ったりする。これは楽観主義にほかならない。それに対してプロは自分に不利なカードが回ってきたときのことを考えながら行動する

「しゃべりすぎること」は自らの選択の自由や柔軟さを制限してしまう

大切なのは、たまたま自分が辛い経験をしたからといって、そこから誤った教訓を導き出さないことである

————————————————
『運とつきあう』マックス・ギュンター・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248496
————————————————-

◆目次◆

エディターズ・ノート
第一部 支配的な要因
究極の侮辱
誰も話さないこと
第二部 「幸運なポジション」に立つための方法
第一の方法―「運」と「計画」を区別する
第二の方法―「人の流れ」に飛び込む
第三の方法―「スプーン一杯」のリスクをとる
第四の方法―引き際をわきまえる
第五の方法―運を選ぶ
第六の方法―ジグザグに進む
第七の方法―「迷信」とつきあう
第八の方法―「最悪」を想定する
第九の法則―沈黙を守る
第一〇の方法―教訓にならない教訓
第一一の方法―不公平を受け入れる
第一二の方法―いくつも同時にこなす
第一三の方法―「運命の相手」に出会う
運とつきあう―「一三の方法」の使い方
監訳者あとがき

[エラー: asin:4822248496 というアイテムは見つかりませんでした]

『人は語感でいい・悪いを決める』黒川伊保子・監修 感性リサーチネーミングラボ・著 Vol.2832


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4309498353?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4309498353?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【語感の力?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309498353
[エラー: asin:4309498353 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』で話題を呼んだ、黒川伊保子さん監修による一冊。

※参考:『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100789

『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』は、言語学者の間では、批判が多い作品だったようですが、一般書としてはなかなかない切り口だったため、好評を博しました。

今回の本は、黒川さんが代表を務める株式会社感性リサーチの研究員である2人が執筆を担当。

会話やネーミングにおける「語感」の大事さ、同じ意味でもまったく印象の違う複数の言葉を取り上げ、「語感」の本質に迫っています。

なぜ「ありがとう」がみんなを幸せにするのか、また会いたい人へは「さようなら」より「またね」がいい理由、男をとりこにするほめ言葉、世代ごとに異なる好きな言葉・嫌いな言葉など、マーケティングに使えそうなヒントがたくさん載っています。

同じような記述が続き、読み疲れしてしまう点や、こじつけ感のある記述は気になりますが、男女で違う語感力など、気づかない点がいくつもあり、参考になりました。

教養として、軽い気持ちで読むには、いい一冊だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

「オレ」は、口腔に大きな閉空間をつくり上げる「オ」と、口腔を低く広くして、舌をぐっと引く「レ」の組み合わせ。この、大きさを感じさせる「オ」と、ぐっと引く感じの「レ」の組み合わせは、「大きく偉そう」「たいそうで、もったいぶった」印象をつくり出します

「ワタシ」は、膨らむ印象の「ワ」、しっかりした「タ」、爽やかな風「シ」の組み合わせ。たしかな信頼感と颯爽とした印象を残す、オトナの一人称

「アイウエオ」の母音は、自然発生音で、息を擦ったり破裂させたりするなどの威嚇効果がないため、「心の素直な開示」を感じさせます

「さよなら」の「サ」は、狭くした口の中で起きた風が、母音「ア」で、高く開けられた口から放出され、発音される音。サッと息が消えて、後腐れのない感じをつくります

じつは、男性陣に圧倒的な支持を誇る褒めワードが存在するのです。それは「さすが!」と「すごい!」のふたつ(中略)音韻からみると、ふたつには共通点があるのです。それは、サ行音+ガ行音の音並びであること。「サスガ」はサ行音がふたつ連続したあとに「ガ」のガ行音が追随します。「スゴイ」はサ行音のあとに「ゴ」がきますね。ガ行音(ガギグゲゴ)は、男性の好む代表的な音なのです

もうひとつ。男性が女性に言われてうれしい珠玉のことばがあるのです。それは「初めて」

次なるステージに向かって重い壁を突破する、切り拓く力を「キ」の語感ははらんでいます

「感謝しております」「恐縮ですが」「かしこまりました」でクレバーな印象に(中略)カ行音のもたらす合理的な印象は、ビジネスシーンで大活躍してくれるのです。“デキるヤツ”と思われたかったら、このカ行で始まる音を多用してみてください

結論を出すときは「では、こうしましょう」が効く

45歳~60歳の男性はサ行音が嫌い

ガ行音の偉大さを女性は感じない

あらゆる世代の女性はラ行音を愛する

————————————————
『人は語感でいい・悪いを決める』黒川伊保子・監修感性リサーチネーミングラボ・著 河出書房新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309498353
————————————————-

◆目次◆

第1部 コミュニケーションの力が断然アップする!「ことば」の語感
第2部 18タイプの音の印象をまとめて紹介!「音韻」の語感
第3部 あなたやアノ人の性格や特徴がみえてくる!「名前」の語感

[エラー: asin:4309498353 というアイテムは見つかりませんでした]

『第四の消費』三浦展・著 Vol.2831


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4022734450?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4022734450?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【これは傑作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022734450
[エラー: asin:4022734450 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、かつてマーケティング情報誌「アクロス」の編集長を務め、マーケターとして知られる三浦展さんが、新たな時代の消費トレンド「第四の消費」を論じた一冊。

ベストセラーとなりつつも、批判された『下流社会』と違い、本来の三浦氏の持ち味が生きていて、じつに読み応えのある力作です。

1912~1941年、東京・大阪などの大都市に限定されて展開した消費社会を「第一の消費社会」、核家族を中心に展開した1945~1974年を「第二の消費社会」、消費の単位が家族から個人へと変化した1975年~2004年を「第三の消費社会」とし、過去の日本の消費トレンドを、まとめて解説。

資料価値という意味では、この部分だけでも価値があります。

そして、本書の白眉は、近年になってメガヒットが出ている理由や、リバイバルが流行っている理由、「第四の消費」の実際を論じた121ページ以降。

「永遠志向」「自己改造志向」「複数の自分」「シェア」「共費」「脱集中志向」「分散志向」「うれしいこと」など、今後のマーケティングで使えそうなキーワードがいくつも登場し、思わずうれしくなってしまいます。

何よりすごいのは、本書が、われわれの社会が今後向かう方向性を指し示しているということ。

最近、「情熱大陸」の影響で岡本太郎の『自分の中に毒を持て』が話題となっていますが、

※参考:『自分の中に毒を持て』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413090101

本書のなかにも登場する「太陽の塔」に込められた岡本太郎のメッセージは、ようやくこの「第四の消費」の時代になって、実践されそうです。

そでの部分に、「消費社会研究第一人者による20世紀消費社会史にして、21世紀消費論!」とありますが、決して大げさではなく、それぐらい言っても差し支えない力作だと思います。

当然ながら、マーケター、経営者は必読。

新しい働き方や生き方を模索したい方にも、ぜひおすすめしたい一冊です。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

私には、第三の消費社会の終わりがよく見える。それは、ひとことで言えば「物を買えば幸せになれる」時代の終わりです

この時代(第三の消費社会)の特徴は、後で詳しく述べるが、消費の単位が家族から個人へと変化し始めたことである。「家計から個計へ」とも言われた。個人が一人で食事をする「個食」対応の食品が百貨店の食品売り場に登場したのもこの時代だ

家電などが「一家に一台」を「一家に数台」「一人一台」あるいは「一人数台」という戦略をとることができたのに対して、食品は食べる総量は限られている。だから、商品の単価を上げるために高級化が必要だったのである

おそらく第四の消費社会における健康はホリスティックであろう

気軽に自分らしさを表現するには、家電、自動車、住宅のような重厚長大な商品ではなく、雑貨のような軽薄短小な商品のほうが適している

ファッションでも、もちろん自己表現できる。二〇世紀初頭のシャネルに始まり、一九六〇年代以降のミニスカート、ジーンズ、あるいはイッセイ・ミヤケ、ワイズ、コム・デ・ギャルソンなどのデザイナーズブランドなど、ファッションこそが自己表現の最大の手段でありつづけた。だから、自己表現欲求の高まった第三の消費社会においては、ファッションが消費者の中で重要な役割を演じたのである

不安な消費者は、高級ブランドが生み出す永遠性という強力な物語に引かれるのである。後述する日本ブームなどもこの一種であろうし、最近の神社の人気もそうであろう。千年単位での歴史を持ったものに現代人は引かれるのである

「同調する自分」に訴求すればメガヒットが生まれ、「差別化する自分」に訴求すればセールスは極小化する

ファッションで人の差別化を図ろうとする人は若い世代ほど減っている

ツイッターやフェイスブックがなければ、その三〇〇〇人は渋谷の街をうろうろしていたかもしれないのに、ツイッターやフェイスブックのおかげで、バラバラな場所に三〇人ずつ集まってしまうのだ

日本海の離島に住んで、月に一度だけ東京に出てきて仕事をする、そんな働き方が第四の消費社会では当たり前になるだろうし、なるべきだ

エコロジーの視点が重視される第四の消費社会では、ロングライフであることが価値を持つ。ロングライフとは、長い間、あまりモデルチェンジせずにずっと残り続けるということである

————————————————
『第四の消費』三浦展・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022734450
————————————————-

◆目次◆

第一章 消費社会の四段階
第二章 第二の消費社会から第三の消費社会への変化
第三章 第三の消費社会から第四の消費社会への変化
第四章 消費社会のゆくえ
巻末特別インタビュー 「無印良事」の時代へ 辻井喬氏

[エラー: asin:4022734450 というアイテムは見つかりませんでした]

© 2004-2011Elies Book Consulting Co,Ltd.All Rights Reserved.