2009年1月4日
【ビジネス実践力を鍛えるとっておきの訓練とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757305656
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本日の一冊は、昨年『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』をはじめ、数々のベストセラーを生んだ著者、小宮一慶さんによる注目の新刊。
※参考:『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596219/
内容的には、一昨年ベストセラーになった『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』と『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』を足して2で割ったような内容ですが、相変わらずの小宮節と、論理思考の基本が学べる、じつに興味深い一冊です。
※参考:『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595824/
本書の良いところは、ビジネスマンに必要な実践的な思考力を、具体例をもとにステップバイステップで理解できるということ。
仮にホンダの「アコード」が年間40万台売れているというニュースがあったとして、この数字がすごいのかすごくないのか、まず日本で1年間に販売された台数と比べて検証する。そこで531万台という数字が出てきたら、次にアメリカの数字を調べる。すると1600万台という数字が出てくるわけですが、そこで、日本とアメリカの人口の違いを調べる。すると、アメリカでは約18人に1台、日本では24人に1台の割合で自動車を所有することがわかる。さらにそこからなぜ一車種が大量に売れることがそんなにすごいことなのか(=WHY)を考える…。
ここまでやれば、1.WHAT(事実)を正確に捉え、2.「仮説検証」し、3.WHY(本質)を見つけ出すことができる。さらに、頭の中の「引き出し」を関連付けるという手段によって、4.「ひらめき」を生み出す技術も紹介しています。
原理原則に関する本や思考ツールに関する本は山ほど読んだが、いま一つ実践に自信が持てない、という人は、本書を読んで、ぜひ実践的なビジネス思考力を養ってみてください。
なお、小宮さんの生声を聴きながら、ビジネス思考力を鍛えたい、という方は、弊社のセミナーCD『「数字力」を鍛えて自分価値を10倍アップする方法』も併せて聴いてみてください。
※参考:『「数字力」を鍛えて自分価値を10倍アップする方法』
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私たちビジネスマンが最終的に求められているのは、具体的な「実践」なのです。知識やフレームワークは、あくまでも実践のための「手段」にすぎません
「良い仕事」という結果を出す「良い思考力」とは、私たちの頭の中にある「引き出し」の中身の量と質を充実させ、整理・整頓することで「論理的思考力」を高め、物事の本質を捉えること。そしてそれが「ひらめき」につながり、最終的には仕事や人生に活かすこと
頭の中の1「引き出し」の数や中身の量・質、2「引き出し」の整理・整頓、3「引き出し」を使った分析、そして4「引き出し」同士の関連付けが、思考力に大きく影響している
思考力を鍛えるためには、まず、身の回りの情報=現象を正確にキャッチしなければならない
重要なのは、ある現象を見たときに、関心を持って思考をスタートさせるかどうか。そして、それを調べたり、分析したりして「検証」しようと思うかどうかです
「ひらめき」というのは、ある「事実」が、「A」という「引き出し」にインプットされたときに、「X」という別の「引き出し」が開いて関連付けられること
見るポイントを持たないと、モノは正確には見えません
◆「関心」を持つための6つのヒント
1.責任を持つ 2.好きなことを作る 3.目標をかかげる 4.アウトプットすること 5.ヒントを得る 6.先に少し知っておく
定義があいまいな言葉はすぐに調べる、数字の裏付けをとるという習慣があれば、「引き出し」の中身の精度が上がる
スープにたとえれば、ひとすくいだけスープを飲んだら全体の味が分かりますよね。問題は、そのひとすくいで味を見極められるかどうかなのです。そのためには、ときどきマクロな数字を見て、自分の「舌」の感覚が正しいのかどうか確かめる必要があるわけです
「能動的」も良いことなのですが、どうしても、自分の興味のあることだけに意識がいってしまいがちです
思考力を深めていくためのキーワードは、「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」です
「価値観」がなければ、良いアウトプットはできない
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『小宮一慶の実践!ビジネス思考力』インデックス・コミュニケーションズ 小宮一慶・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757305656
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◆目次◆
はじめに
STEP 0 「ビジネス思考力」を実践する!
STEP 1 「現象」を正確に捉える!
STEP 2 「仮説検証」する!
STEP 3 「本質」をつかむ!
STEP 4 「ひらめき」を生み出す!
エピローグ ビジネスで成功するための「良い思考力」
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2009年1月4日
【「スピード思考」を身につける】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016041
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本日の一冊は、かつて「ミスター円」と呼ばれ、国際金融の舞台で活躍した著者が、不透明な時代に求められる「スピード思考」の磨き方を説いた啓発書。
ソクラテスの説いた「無知の知」に始まり、世間の常識を疑うこと、少数派になることの大切さ、異分野に学ぶことなど、これからの時代に大切な考え方を説いています。
同じ版元から出された『竹中式マトリックス勉強法』と比べると、やや著者の体験に乏しい感はありますが、それでも心構えとして見れば、学ぶところが多い一冊です。
※参考:『竹中式マトリックス勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344015681/
なかでも参考になると思うのは、ディベートの勧めと、小学生相手に話すトレーニング。
これは、ビジネスパーソンはもちろんですが、著者になる人や人前で話す人には、とくに役立つ訓練かと思います。
ほかにも、人の話を聞いている時にメモはとらないなど、ユニークな主張が頻発。
やや読後感はライトで、物足りない感もありますが、情報洪水のなかで自分を見失わないために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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退却は戦いに敗けないため、そしていずれ勝つための必須条件
やわらかい頭をもって「スピード思考」ができる「君子」は「豹変」することができる
「考える力」の土台になる能力として、最も重要なのは「自分はわかっていない」という事実を認識できること
”専門用語”というものは、曖昧なことをごまかして説明するために使われることが多いもの。だから、わからなければ、遠慮せずにどんどん質問するべきです
カギになるのは、”誰の言っていることなら信じられるのか”という、情報の信憑性についての情報
”疑う”という思考をもっていないと、いつまでも自分の無知に気づけない
問題は、「違うから理解し合えない」ではなく、違いを捨て去った上で、常識にとらわれず、白紙の頭で同じステージに立つこと
本当に能力のある人は、やはり進んで少数派になることができる
学問やビジネスの世界でのイノベーションというのは、いままでなかった異質なものと遭遇し、それによって「常識」や「絶対的な真理」を覆すこと
君子というのは、常に自分が間違う可能性があるということをわかっている人のこと
嫌いな相手を用いたほうが、仕事はうまくいく
一日の終わりに日記なりノートなりというものを書く
自分と異分野の人であるとか、違う価値観をもった人の話を積極的に聞いてみる
混乱した時代ほど、個人の力が大きくクローズアップされる
「考える力」や創造力の土台には、”知識の詰め込み”がある
どんな成功も、実は失敗の延長に存在している
セミナーなどでも、まず重要なのは聞いて、考えるということです。メモというのは、その合間にやればいいこと
私たちはもっと”日本人である特殊性”に磨きをかけていかねばならない
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『榊原式スピード思考力』幻冬舎 榊原英資・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016041
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◆目次◆
まえがき
第1章 疑うことの大切さ
第2章 知識が感性を磨く
第3章 脳を活かす暗記と復習
第4章 頭をやわらかくする方法
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