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『なぜリーダーは「失敗」を認められないのか』 リチャード・S・テドロー・著 vol.2385


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【ビジネス史に残る自己欺瞞】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532316790
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たくさんビジネス書を読んでいるBBM読者のみなさんであれば、おそらく、経営における自己欺瞞の恐ろしさはわかっているはず。

人によっては、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』などを読んで、自己欺瞞からの脱却をはかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

※参考:『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791779/

本日の一冊は、ビジネス史に残る経営の大失敗を、ハーバード・ビジネススクールの教授がまとめ、経営者がどうすれば自己欺瞞から抜け出せるか、指南した一冊です。

モデルTで大成功を収めたフォードがどうして凋落したのか、栄華を誇ったシアーズがどうしてウォルマートに負けたのか、コークがニューヨークで大敗を喫したのはなぜなのか…。

20世紀の経営史を学んだ人であれば、おなじみの大失敗事例が登場し、その際、経営者がどういう心理状態にあったか、どんな行動の
変化が見られたか、事細かに書いています。

事例として目新しいものは正直、ありませんが、書き方・まとめ方がうまい。

過去の失敗事例と経営者の心情変化がまとまっているという点では、貴重な資料と言えそうです。

自己欺瞞を脱却したい経営者、自己欺瞞上司に苦しむサラリーマンには、ぜひ読んでいただきたい一冊です。、

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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危機の原因としてこれだけは確かだと言えるものが一つある。「否認」、つまり「目の前の現実を認めない」という態度だ

状況が実態より良いようなフリをすることは、最終的にはほぼ確実に破滅につながる

市場で支配的な立場にある人々は、たいてい新しいテクノロジーをバカにする

フォードが有名になったのは、かつての贅沢品を大衆の手の届くものに変えたからだ

事業を興したころのフォードは、顧客の利益だけに集中していた。フォードは自動車を普及させたことで、アメリカを国土の広大さという問題から解放したのだ。だが一九二〇年代には、フォードの関心は顧客を喜ばせることから、より多くのモデルTを製造することへと変わっていた

カンツラーは権力を持つ者に対して、真実を語った。そして同じような行動を取る者がたいてい受けるような報いを受けた。そう、解雇されたのだ

現実を直視できるのは、外部の人間だけ

ライバルから学べ。自分の弱点を調べ、扱っている商品でもっと売上や利益を稼ぐ方法がないか考えろ!

敵を過小評価するという基本的なミスを、絶対に犯してはならない

ローゼンワルドには後継者を選ぶうえで三つの条件があった。一つ目は若く、長期にわたって経営者を務められること、二つ目は金持ちではなく、野心があること、そして三つ目は(最も難しい条件だが)鉄道業界の経験があることだった。鉄道業界は非常に優秀な経営者を輩出していることに加え、当時は通販専業だったシアーズにとって、物流の知識は非常に重要だったためだ

否認に陥った企業を見ていくと、ライバルをバカにすることと並んで多いのが、記念碑を建てるという行為だ

大きな賭けに出るべき時期というのは、それに勝つだけの市場支配力があるとき

ワトソンが否認を免れたのは、”恐れ”を抱いていたからだ

リーダーシップとは、最小限の問題を通じて最大限の好ましい変化を起こすことだ

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『なぜリーダーは「失敗」を認められないのか』リチャード・S・テドロー・著 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532316790

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◆目次◆

第1部 現実を見誤る
第2部 真実を見極める

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『人生に失敗する18の錯覚』加藤英明、岡田克彦・著 vol.2384


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【「錯覚」を知れば、失敗は避けられる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062726882
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―人生は仕入れで決まる―。

これは、土井が書籍にサインをする際に必ず書く言葉ですが、その意味は、人生は誰と付き合うか、どんな情報をインプットするかで決まる、ということ。

ビジネスにおいては、何を誰にどのように売るかで、おおよそ利益率が決まってくる。

何事も後から頑張るよりも、選択の時点で気をつけた方がいい、という教訓です。

本日ご紹介する一冊は、そんな賢い選択のための、行動経済学の知識を、名古屋大学大学院教授の加藤英明氏と、関西学院大学大学院教授の岡田克彦氏がまとめた一冊。

紹介されている理論は、行動経済学のオーソドックスな知識であり、登場するエピソードや実験結果も、類書とさほど変わりません。

しかしながら、初めて学ぶ人なら、きっと興味を持つであろう話がコンパクトにまとめられていて、入門書としては重宝する一冊だと思います。

興奮するとリスクを忘れたり、所有していると過大評価したり、人が選んでいると、それに従ってしまったり…。

人間行動の原理となる心理学が紹介されており、どんな人でも楽しく読める内容だと思います。

これから行動経済学を学ぶ人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は過去の出来事から都合の良い部分を取り出し、他人との比較を身勝手に行い、自分の将来について自己本位の想像をめぐらすことが得意なのです

われわれは、興奮するとリスクを過小評価、あるいは、無視してしまいがちなのです

一つの成功体験が、成功確率を高く見積もらせることにつながる

学歴や生まれつきの才能による所得差について、アメリカ人は日本人よりはるかに寛容

自信過剰が人の常なら、上司がバイアスのない冷静な評価をしたとしても、人は不満を募らせるでしょう

自分が所有しているものは、高く評価するが、所有していないものは、普通の評価をする

オリジナルビールとだけ教えられた状態では、バルサミコ酢とバドワイザーの組み合わせがおいしいと感じるのに対して、バルサミコ酢とバドワイザーを足して飲んでいると考えると、おいしいと感じない

皆と同じことをやっていれば、正しい選択をしているかのように勘違いしてしまう

外税表示から内税表示に変更したことにより、売り上げが顕著に減少

一〇万円得した喜びより、一〇万円損した苦しみのほうがはるかに大きく、われわれはなんとか損失を回避したいと考える

人間は楽しかったことは記憶し、苦しかったり、悲しかったりしたことは忘れる

メディアは、ニュース性の高い極端な行動に焦点を当てたがる

天気の良い日には人間の気分が高揚する

お金持ちの顧客ほど、損失に対して敏感

これまでに使ったお金は、現在の意思決定に影響を与えるべきではありません

鬱病を患っている人は、比較的現実をありのままに受け入れることができる

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『人生に失敗する18の錯覚』加藤英明、岡田克彦・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062726882

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◆目次◆

第1章 自信過剰の錯覚
第2章 情報が引き起こす錯覚
第3章 気分で陥る錯覚
第4章 価格と時間にまつわる錯覚
第5章 幸せの錯覚

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『「初対面の3分」で誰とでも仲良くなれる本』新田龍・著 vol.2383


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【誰とでも仲良くなれる方法?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806139602
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最近は、新刊『20代で人生の年収は9割決まる』に絡め、いろんなところで「基本動作」の重要性を説いています。

※参考:『20代で人生の年収は9割決まる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793070/

心構えやノウハウを説いても、結局それが行動に反映されなければ、教育の意味がない。

であれば、最初から行動を見て、その行動にコメントした方が、効果的です。

先日タイに行ったときも、現地のカリスマ研修講師の話を聞きましたが、文化的背景が異なる国で心を伝えるには、実際に行動で見せるのが一番のようです。

これまで書籍の世界では、こういった「基本動作」はややレベルが低いものとして扱われてきましたが、従業員の多様化が進めば進むほど、重要になってくるものと思われます。

そういう意味でおすすめなのが、本日ご紹介する一冊。

タイトルは『「初対面の3分」で誰とでも仲良くなれる本』となっていますが、一般的なマナーから会話術、人とのつながり方まで、ビジネスで求められるコミュニケーション全般を扱っています。

特長は、もちろん「基本動作」がきっちり押さえられていること。親しみやすいイラストと一緒に、基本動作とコミュニケーションノウハウがまとめられているため、誰でもすぐに実行することが可能です。

イメージ的には、ベストセラーとなった超速行動本『バカでも年収1000万円』とマナー本をかけ合わせたような感じです。

※参考:『バカでも年収1000万円』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013896/

人間関係が苦手という方にとってはコミュニケーションの入門書、困った部下を抱える上司にとっては、基本動作のマニュアル書として、重宝する一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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言葉よりも「気持ち」に反応しよう!

◆効果的なほめ方、3つのコツ
1.感じた瞬間、すぐに言う
2.いいと思った点を具体的に説明する
3.印象ではなく、自分の感情を言う

×「いいスカーフですね!」
◯「こんなスカーフが似合うとは、さすがのセンスですね!」

×「それはさえたアイデアだな!」
◯「君はいつもいい意見を出すなあ!」

ほめる対象はあくまで「相手」そのものであり、相手の持ち物ではありません

そもそも名刺交換というのは、交換すること自体が目的ではなく、その後の訪問やビジネス取引など「次のアクションにつなげること」が大事なわけです

名刺はいわば相手の分身と考え、相応の丁寧さで扱い、話している間は名刺入れから出しておくこと、そして名刺そのものを胸の高さより下にしないといった配慮を徹底したいところですね。名刺を受けとってすぐに名刺入れにしまわれてしまうと、「自分に興味がないのかな」と相手に思わせてしまうかもしれません

名刺を渡した相手から、「どんなお仕事をされているんですか?」と聴かれたことがある人は要注意です。本来、「どんな仕事をしている人なのかについて書いてあるもの」が名刺であるはず

「はじめまして」「こんにちは」といった言葉を発した後にお辞儀をする。言葉と動作を分けて行なうことが、全体の印象を丁寧に見せるコツです

送りに行ったエレベーターではドアが閉まり切るまでお辞儀をし続ける。街中であれば、相手の姿が見えなくなるまで後ろ姿を見送るなど、「余韻」をじっくり味わうイメージでお見送りしましょう。その行動には「丁寧さ」が宿り、皆さんの人間としての格を上げることにつながります

アポをとって会いに行く場合であればなおさら、相手は「自分・自社ビジネスに興味があるなら、事前に調べていて当然」と期待しているもの

◆エレベータートークのネタ
1.基本情報(名前、会社名、学校名、業種、職種など)
2.自分の強み
3.自分の夢
4.貢献できること
5.ほしいネタ・情報(こんな情報や引き合いがほしい)

人から何かオススメされたら、即実行

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『「初対面の3分」で誰とでも仲良くなれる本』新田龍・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806139602

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◆目次◆

CHAPTER01 これだけやれば大丈夫!「初対面の心がまえ」
CHAPTER02 一瞬で心をつかむ「あいさつ」の基本
CHAPTER03 どんな人とも会話が続く!「初対面のコツ」
CHAPTER04 この「質問」で会話がどんどん盛り上がる!
CHAPTER05 「会話がとぎれたら使いたい」8つのテクニック
CHAPTER06 ワンランク上のステージへ!「できる人の話し方」

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『ゆるく考えよう』ちきりん・著 vol.2382


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【長くビジネスで成功する秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781605176
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『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』のなかで、キングスレイ・ウォードは著述家ジョン・ラスキンの言葉を引用し、こう言っています。

※参考:『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102428011/

「仕事に喜びを見出すためには、三つのことが必要である。適性がなければならない。やりすぎてはいけない。そして達成感がなければならない」

適性と達成感については、よく語られることですが、やりすぎてはいけない、と説くビジネス書は、あまりお目にかかれません。前向きな、という条件をつけるとなおさらです。

本日ご紹介する一冊は、証券会社、外資系企業を経て現在、「働かない生活」を謳歌、月間100万ページビューの人気ブログ「Chikirinの日記」の管理人が、その「ゆるい考え方」を説いた一冊です。

なぜ土井が「ゆるい考え方」を? といぶかしがる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもビジネスで大事なのは、売上ではなく「利益」。

利益=売上?費用である以上、足し算も大事ですが、引き算も大事なのです。

本日の一冊『ゆるく考えよう』は、この「引き算」の部分にフォーカスした一冊。

つまり、収入に見合った生活、身の丈にあった目標、固定費の削減、勝てない勝負からの撤退、です。

装丁も含め、一見ゆるい本ですが、この引き算のアイデアは、ビジネスを知っている人間でないと、決して書けません。

状況が苦しくなれば、最後にモノを言うのはコスト構造。苦しくても生き抜ける「余裕」を持った企業や個人が勝利するのです。

人生戦略として、またビジネスのヒントとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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すべての人は、いつか人生を諦めなければなりません。なぜなら人はみんないつか死ぬからです

仮に非常に早い段階で「自分にはなれない職業がある、手に入れられない生活がある」と理解したとしても、人生全部を諦めて絶望する必要は全くありません。むしろそれは早めに「進むべき道が現実的に選べる」ということを意味します

そもそも「充実した休日」って、言葉として矛盾しています。なぜ休日が「充実」している必要があるのでしょう? 休日は「休む日」なんだから、1日ゴロゴロしていて疲れがとれたらそれで十分です

「たとえ悲しくて悔しくて眠れない夜があったとしても、一方で嬉しくて楽しくて眠れない日もある人生を、私は選びたい」(フランソワーズ・サガン)

欲望とは「モノ」のことではなく、「何かを心からほしくなる気持ち」のことです。私たちは、モノを簡単に手に入れる代わりに、「欲望」を取り上げられてしまっているとはいえないでしょうか

一点豪華基準で判断をすることは「生き方の多様化」につながります

「やめる」決断ができれば「はじめられる!」

自分に近いものにこだわりすぎるのはやめよう

最長でも10年程度のローンで払える範囲のものしか買わない

お金を払うより、お金を稼ぐほうが学べるし成長できる

好きなことは金を払ってやれ、もらってやるな

◆3種の儲け方
1.できるだけ返させない
2.できるだけ使わせない
3.使っていないときにも払わせる

大事なものはコストで決めない

毎年、大学生の何割かは「新卒で安定した企業に正社員で雇用される」以外の道を進む必要がでてくる

将来にわたって給与を上げていくためには、人と違うことをやり(逆バリで供給の少ない分野を狙い)、ここぞと思う分野を自分で選択する(=先読みで需要が大きい分野を予測する)ことが必要

人生の舞台の半径が1桁違う。これがゴールドカラー層の特徴

「勝てる場所」を選ぶことは、勝つための最初の、そして最も重要なポイント

10倍の収穫を上げるために10倍の広さの土地を耕せば、移動距離も増えるし、肥料や種や水も10倍必要になります。でも品種改良や害虫駆除法の工夫で、同じ面積で十倍の収穫が得られるようになれば圧倒的に効率が上がる

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『ゆるく考えよう』ちきりん・著 イースト・プレス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781605176

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◆目次◆

1.ラクに生きる
2.「自分基準」で生きる
3.賢く自由に「お金」とつきあう
4.仕事をたしなみ、未来をつくる
5.ストレスフリーで楽しく過ごす

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『「病院」がトヨタを超える日』北原茂実・著 vol.2381


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【日本に、自動車産業を超える巨大産業があった?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406272698X
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先日の札幌講演会の控え室で、『年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方』著者の山地章夫さんに聞いた話。

※参考:『年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756912311/

「これから、日本のビジネスはどうなっていくのか?」との質問に、「国際化=海外に出稼ぎ」「内需産業はシニアビジネス」との明確な答え。

そう、いまや65歳以上人口が約3000万人いる日本では、シニアビジネスこそが最大の産業なのです。

なかでも、最有力は「医療」。どんなに財布の紐がカタい高齢者でも、命のためにはお金を惜しまないからです。

本日ご紹介する一冊は、その医療を産業化し、輸出産業化しようと目論む著者が、その持論をまとめた一冊です。

著者の北原茂実さんは、医療法人社団KNIの理事長で、氏の病院では、患者や患者の家族がボランティアをすることにより、患者の自己負担額を月額7?8万円も削減しています。

本書では、氏が自らの病院で実施している革命的な試みと、医療ビジネスで後れを取る日本の現状、今後の改革案までを紹介し、「産業としての医療」を詳しく論じています。

驚いたのは、医療が現在35兆円産業で、自動車産業をはるかに上回る300万人の就業人口を抱えているということ(自動車は200万人)。

これが伸びて50兆円産業になれば、国内に400万人の雇用創出効果が生まれる、というのが著者の主張なのです。

これまで聖域ととらえられていた病院が、かくも潜在力のある産業だとは。そして何より、こんなにビジネスセンスあふれる医師がいたことに驚きです。

今後も国内でビジネスをしていくなら、本書は絶対に見逃せない一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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病院とは、なんと不安で気分の悪い場所なのか。こんな病院で、患者さんが幸せになれるはずがない。いまさらのように気づかされた私は、唖然としてしまいました

現在、私の病院ではトイレの入り口にドアをつけていません。入り口全体を大きなカーブ構造にして、ドアがなくても中が見えないようにしています。また、便器も自動水栓で、用を足したあとコックに触れる必要はありません。水栓も手をかざせば水が流れるタイプにして、とにかく患者さんが直接手を触れずに済む設計を心掛けました

自分が買うかもしれない商品について、不正を働く人はいません

一般には国の予算を食いつぶすばかりの存在として考えられがちな医療ですが、約300万人もの人間が従事する「産業」として捉え直してみると、これほど有望な成長分野もありません。むしろ、うまく輸出産業化することができれば、自動車産業や家電・エレクトロニクス産業を超えて、日本の基幹産業になる可能性さえ秘めています

なぜ、黒字にこだわるのか? 圧倒的な成功事例をつくってみせること。これは、大きな夢を語る人間の責任なのです。しっかりと利益を出してこそ、人は耳を傾けてくれるものだし、そのシステムを評価し模倣してくれます

そもそも家族制度とは、その国の産業構造と密接にリンクしているもの

ボランティアとして働いてもらう代わりに、病気になったときには医療費やその他の費用を減額する。家族が入院したときにも、入院費を減額する代わりにボランティアとして働いてもらう。こうすれば、病院側は人件費を圧縮しつつも質の高い医療を提供できますし、患者さんの側も自己負担を大幅に減らすことができます

◆ワンコイン診療の流れ
まず、駅ビルや大型商業施設など、人の行き来が多いところにクリニックを開設する。患者さんは、専用のチェックシートに書かれた項目一覧のうち、自分が気になる点にチェックを入れる。具体的には、「お酒を飲みすぎている」とか、「外食が多く栄養バランスが偏っている」とか、「がん家系だ」「脳卒中が心配だ」などといった項目です。続いて採血をしてもらい、検査は終了する。所要時間は約5分

日本では薬代を低く抑えること、具体的には新薬を認可しないことによって総医療費の抑制に努めてきました。ドラッグラグの背景には、あまりに少なすぎる総医療費の問題があったのです

タイ政府は国策としてメディカルツーリズム、つまり「医療による観光」を掲げ、国際病院を全面的にバックアップしてきました。現在では、バンコク病院グループやバムルングラード病院など13もの株式会社病院が上場を果たし、年間150万人もの患者が海外から押し寄せています

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『「病院」がトヨタを超える日』北原茂実・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406272698X

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◆目次◆

序 章 医療は日本最大の成長産業だ
第1章 八王子から始まる医療立国プロジェクト
第2章 国民皆保険幻想を捨てよう
第3章 医療がこれから日本の基幹産業になる
第4章 日本人だけが知らない世界の医療産業の実態
第5章 日本医療を輸出産業に育てる方法
終 章 医療崩壊こそ大チャンス

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『競争の作法』齊藤誠・著 vol.2380


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【競争にいかに向き合うか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065512
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みなさんご存知のように、古代ギリシアは競争の社会でした。

ホメロスの『イリアス』にもあるように、人々は自らの技を競い、その上で、自らを高めていったわけです。

※参考:『イリアス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003210212/

その結果、古代ギリシアでは、優れた彫刻や壺絵、建築物など、優れた文化が生まれ、オリンピックのような行事も生まれました。

われわれが今なお、オリンピック競技を見て感動するのは、競争を通じ、人間が自らの限界に挑む、その真摯な努力ゆえでしょう。

しかしながら、現在の日本において、この「競争」は軽んじられるばかりか、悪者扱いされる傾向があります。

本日の一冊は、この「競争」を真正面から取り上げ、新しい「市場主義」を宣言した一冊。

一橋大学大学院経済学研究科教授の齊藤誠さんが、ここ20年の日本経済を概観し、日本経済が抱える本質を、ズバリ指摘しています。

著者の結論は、極めてシンプル。

「誰一人幸せにすることができない無用の長物になりはててしまうものには、いっさい豊かさを投じないこと」。そして、競争を前向きにとらえ直すことです。

いわく、「一人一人が真摯に競争に向き合うときにこそ、真に人間性が培われ、豊かな幸福を実感できる社会に近づける」。

日本は、中国含むアジアに対し、すっかり後れを取ってしまいましたが、今こそ競争の尊さを思い出し、リスタートすべきでしょう。

競争を前向きにとらえるための制度改革から、個人の働き方まで、幅広く網羅した一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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誰一人幸せにすることができない無用の長物になりはててしまうものには、いっさい豊かさを投じないこと

投資家も、企業経営者も、「ほどほど」の儲けで諒とすることが、苛酷な競争社会を生き抜いていく秘訣である

われわれは、貧困問題の悲惨さばかりに目が奪われていなかっただろうか。貧困にあえぐ少数の陰に隠れて、組織にしっかりと守られてきた多数の人々から緊張感が失われたことには目をつぶってきたのでないだろうか

◆各人が自らに投げかけるべき四つの質問
一、自分は、自らの生産への貢献に比べて給与が多すぎないか?
二、自分は、自らの生産への貢献に比べて給与が少なすぎないか?
三、他人は、彼の生産への貢献に比べて給与が多すぎないか?
四、他人は、彼の生産への貢献に比べて給与が少なすぎないか?

競争原理とは、「生産への貢献に応じて生産の成果を分配する原理」のことである。市場経済において競争原理が最優先されるのは、競争原理こそが社会の豊かさの基盤を形成するからである

労働組合側も、外に向かって貧困問題や格差社会を批判するぐらいであれば、自分たちの足許のところでほんのわずかな賃下げに応じればよかった

どんな学問分野だって、若いときには、厳正な業績評価を前提として、充実した研究機会が与えられてはじめて優れた研究が生まれてくる

若者への伝達という仕事も、高齢者の大切な仕事だと思う

モノを大切に使うためには、手入れも必要だし、それなりに時間も工夫も必要になってくる。そのようにみれば、モノを大切に使うということも、立派な広義の経済活動であることが分かるのではないだろうか

日本の資本主義には、株主らしい株主と経営者らしい経営者が真剣勝負で議論する風景が存在しない。その代償として、設備投資に投じた資金の何割をも無駄にしてしまうという破廉恥なことが毎年繰り返されてきたのである

そろそろ、固定資産税の見直しに着手し、地主たちが土地を有効に利用する方向に追いつめていくべきではないだろうか

競争に向き合うことを考えるとき、いつも、中島敦が命を削りながら書いた右の文章を思い出してしまう。競争を正視するとは、自身の内なる虎に克ち、他者を尊重することにあるのだと

人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる(坂口安吾『堕落論』より)

一人一人が真摯に競争に向き合うときにこそ、真に人間性が培われ、豊かな幸福を実感できる社会に近づける

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『競争の作法』齊藤誠・著 筑摩書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065512

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◆目次◆

第1章 豊かさと幸福の緩やかな関係
第2章 買いたたかれる日本、たたき売りする日本
第3章 豊かな幸福を手にするための働き方
第4章 豊かな幸福を手にするための投資方法

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『日本人のためのフェイスブック入門』松宮義仁・著 Vol.2379


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【フェイスブック120%活用法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894518309
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本日の一冊は、映画でも話題の「フェイスブック」をビジネスでいかに活用するか、マーケティングコンサルタントの著者が語った一冊。

これまでは、実名のSNSは日本で普及しない、という迷信のもと、いまいち普及しなかったフェイスブックですが、ここに来て、にわかにユーザーが増えています。

これまでにも、『Facebookをビジネスに使う本』をはじめ、フェイスブック本はいくつか出ていますが、本書の特徴は、ビジネスに有用なファンページの作り方が詳しく書かれていること。

※参考:『Facebookをビジネスに使う本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478015147/

友達が5000人を超えるならファンページを作れ、とはよく言われることですが、本書では、そのファンページの詳しい作り方や、運用方法について、経験者の立場から、シンプルながら有用なアドバイスがなされています。

また、フェイスブック最大の集客機能である「いいね!」の活用法についても詳しく書かれており、フェイスブックを集客に活用したい向きには、重宝する一冊。

土井も、本書を読んで、早速ファンページを作りたくなりました。

みなさんも、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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フェイスブック先進国では、ネットユーザーの70%は、毎日ログインしている

スターバックスなどは、フェイスブックで1000万人以上のファンを獲得し、彼らに日々、インフォメーションを提供して、よりよい関係づくりに生かしています

世界のトップカジュアルブランド「GAP(ギャップ)」が新しいロゴマークを発表後に、多くのフェイスブックユーザーからの反対運動を受けて、変更を白紙に戻した

検索エンジンからソーシャルへ。この流れは、もう止められない

日本ですっかり定着した感のあるツイッターですが、気軽な反面、匿名という危うさから、1000万ユーザーを超えたあたりから、参加人口の伸びがゆるやかになっているようです(ちなみにミクシィは登録ユーザー数2000万人と言われています)

「いいね!」ボタンをワンクリックするだけで、自分のページへのリンクを獲得できるしくみ

ウォールは「自分の掲示板」です。フェイスブックでアカウントを取得すると、自分の掲示板(ウォール)が与えられます。そこに何かを発言していくのが基本的な使い方

他の人が「いいね!」ボタンを押すことによって、相手のウォール、相手の友達のウォールにまで、情報が流れるのです

フェイスブックのニュースフィードには「ハイライト」表示と「最新情報」という2つの種類があり、通常はその2つで情報チェックは済みます

一見、友達数が多い人がすごそうに見えてしまいますが、そうではないのです。発言に「いいね!」やコメントがたくさん入る人こそが本当に影響力のある人なのです

ファンページの参加者には、管理者は「アップデート」と呼ばれるメッセージ機能でお知らせを流すことができる

アプリを使って、ツイッターの投稿をフェイスブックに流しこむ人は多いようですが、連携するなら、私は逆の「フェイスブック→ツイッター」をおすすめしています

フェイスブックをより便利に使うためのアプリが多いのですが、特に便利なのが、「FBML」というアプリです

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『日本人のためのフェイスブック入門』松宮義仁・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894518309

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◆目次◆

プロローグ 新しいメディア「フェイスブック」とは?
第1章 アメリカ人とは違う日本人にとってのフェイスブック
第2章 人生を変える! 友達を1000人つくる方法
第3章 フェイスブックを使ってビジネスで儲ける具体的な方法
第4章 フェイスブックライフを快適にすごすための
    「マナー」&「プライバシー保護」
特別付録1 フェイスブックを100倍楽しく便利化するTips
特別付録2 可能性を感じるファンページ

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『まんがと図解でわかるドラッカー』藤屋伸二・監修 Vol.2378


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【あなどれない一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796679502
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本日の一冊は、最近、ビジネス書ランキングで常に上位に来る一冊。

正直、『もしドラ』のパクリ感は否めないですし、今度は漫画か!と突っ込みたくもなる。

※参考:『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/

しかしながら本書、実際に読んでみると、なかなかの優れモノ。

正直、ドラッカーのエッセンスを拾うという意味では、『もしドラ』をはるかに超える一冊と言えるでしょう。

まず冒頭、たった4ページの漫画で、ドラッカーの生涯を概観、その後、60ものキーワードを、漫画と図解でカバーしています。

引用元も、『マネジメント エッセンシャル版』だけでなく、さまざまなドラッカーの文献からエッセンスを抜き出しており、じつによくまとめられています。

※参考:『マネジメント エッセンシャル版』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478410232/

これまでドラッカーに興味がなかった人も、各章に付されている漫画を読めば、この考え方が人間活動のすべてに応用できることがわかるはず。

学芸会や結婚披露宴でのバンド、恋愛、ダイエットまで、幅広く使えるドラッカー理論。

この切り口は、さすが宝島社さんといったところでしょうか…。

タイトル、見た目でバカにしていた人は、ぜひチェックしてみてください。

これからの本作りの参考にもなると思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たしかに経済的な窮乏は悪である。……しかしそのような窮乏でさえ、自由の喪失ほどの悪ではない。―『経済人の終わり』―

企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。―『マネジメント エッセンシャル版』―

「われわれの事業は何か。何になるか。何であるべきか」を考え目標を検討するのは、知識を得るためではなく、行動するためである ―『マネジメント エッセンシャル版』―

働く者が満足しても、仕事が生産的に行われなければ失敗である。逆に仕事が生産的に行われても、人が生き生きと働けなければ失敗である ―『マネジメント エッセンシャル版』―

一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いをしたことのない者をトップマネジメントの仕事につかせてはならない。間違いをしたことのない者は凡庸である。そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。―『現代の経営(上)』―

(マネジメントは)いかなる決定においても、起こりうる将来に対して可能なかぎり備えておかなければならない―『現代の経営(上)』―

最も重要な二一世紀の現実は、破局的ともいうべき少子化の進行である。しかも、これは人類史上初めてのものである―『明日を支配するもの』―

変化はコントロールできない。できることは、その先頭にたつことだけである ―『明日を支配するもの』―

一〇年後あるいは一五年後には、コンピュータではなく情報を使うことが当たり前になっていなければならない。今日のところ、そこまでいっている者はごくわずかである ―『ネクスト・ソサエティ』―

彼ら(専門職)に対しては常に多くを要求すべきである。…しかし彼らがいかに自らの仕事を行うかは、彼ら自身の責任として彼ら自身に決定させる必要がある ―『現代の経営(下)』―

あらゆる関係者が起こりえないと知っていることこそ徹底的に検討しなければならない。起こりえないことが、自社にとって何かを起こすための大きな機会になる ―『創造する経営者』―

組織といえども人それぞれがもつ弱みを克服することはできない。しかし組織は、人の弱みを意味のないものにすることができる ―『経営者の条件』―

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『まんがと図解でわかるドラッカー』藤屋伸二・監修 宝島社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796679502

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◆目次◆

序章 経営学の父=ドラッカー 一体どんな人?
   ─20世紀を生きた社会生態学者─
第1章 会社・事業・仕事の意味を見直す
   ─マネジメントの基本的な考え方─
第2章 リーダーとして行動し、考える
   ─組織を率いるマネジメント─
第3章 「できる人」の仕事のしかたとは
   ─エグゼクティブのあり方─
第4章 常に最前線で成果を出し続けるには
   ─イノベーションの生み方─

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『コトラーのマーケティング3.0』フィリップ・コトラー、ヘルマワン・カルタジャヤ、イワン・セティアワン・著 vol.2377


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【神様コトラーが説くマーケティング3.0】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023308390
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本日の一冊は、フィリップ・コトラーと、インドネシアのコンサルティング会社、マークプラス社の2人が書いた、マーケティングの新コンセプト。

製品中心のマーケティングを1.0、消費者志向のマーケティングを2.0と定義し、より大きなビジョンやミッションを持ち、グローバルな社会貢献を目指すマーケティング3.0を提唱しています。

正直、最初この本をちらっと読んだ時には、「要はまっとうな経営のあり方を『マーケティング3.0』と言い換えただけのもの」という印象が拭えなかったのですが、自著の発売を通じ、SNSで読者とやり取りするなかで、本書の言わんとすることが、わかってきました。

つまり、これからのマーケティングは、消費者や取引先、従業員との相互作用のなかからしか生まれてこないということ。

これは、企業にとってブランドを維持することがこれまでとは比べものにならないくらい難しくなったことを意味しています。

一方で、明確なミッションを持ち、その実現のために誠実な努力を重ねている企業にとっては、これまで以上にやりやすい環境が整ったと言えるでしょう。

これからの時代、消費者は企業にとってパートナーであり、競争相手は市場の共創相手。

かかわるすべての人を幸福にし、発展させるために何をすればいいか、本書は示してくれているのです。

もちろん、抽象的な議論が多く、トレンドの寄せ集め的な印象は否めないのですが、それでもこれからのマーケティングを考える上で、いいきっかけになることは間違いありません。

土井同様、何となく気乗りがしなかった方も、SNSが盛り上がっている今読めば、その意義が感じられるはず。

あまりマーケティングに詳しくない方にとっては、マーケティングの歴史と代表的な理論を簡単にまとめてくれている点で、重宝する一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ニューウェーブの技術は、個人や集団が互いにつながったり交流したりすることを可能にする技術であり、三つの大きな要素で構成されている。安価なコンピューターや携帯電話、低コストのインターネット、それにオープンソースである。この技術は個人が自己を表現することや他の人びとと協働することを可能にする

今日のマーケターは、もはや自社のブランドを完全にコントロールすることはできない。今では消費者の集合知の力と競争しなければならないのだ

オープン・イノベーション・プログラムは、世界中の起業家や供給業者で構成されるP&Gのネットワークを生かして、斬新で革新的な製品のアイデアを提供してもらうことをめざしている。P&Gの売り上げの三五パーセント前後が、このプログラムの恩恵を受けている

破壊的イノベーションは往々にして低所得市場で起きる

意味を提供することが、マーケティングにおける未来の価値提案である

皆がマーケターであり、皆が消費者なのだ

マーケティング3.0では、マーケティングはブランドとポジショニングと差別化のバランスのとれた三角形として定義し直される必要がある。この三角形を完全なものにするために、われわれは「3i」というコンセプトを打ち出している。brand identity(ブランド・アイデンティティ)、brand integrity(ブランド・インテグリティ)、brand image(ブランド・イメージ)の三つである

成功している企業は金銭的利益から出発して計画を立てるようなことはしないと、ドラッカーは主張した

ブランドがいったん成功したら、当該ブランドはもう企業のものではなくなる

◆『Made to Stick』で語られたストーリー・プロットの3タイプ
1.チャレンジ型 2.コネクション型 3.クリエイティブ型

最高の販売員は、自分の販売している製品を自分自身が使っており、その製品のことを隅から隅まで知っている

成功の大きな要因のひとつは、貧しい人びとへのアクセスを拡大する努力にある

貧しい消費者は価格が安ければどんなものにでも飛びつくというわけではない。信頼されているブランドを高く評価するのである

企業はパッケージングについても創造性を発揮する必要がある。とるべき戦略は製品のアンバンドリング(ばらばらに分けて販売する手法)である。可処分所得が少ないため、消費者が一度に購入できる量が限られている場合には、製品やサービスを手ごろな価格のパッケージにして提供することがきわめて重要になる

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『コトラーのマーケティング3.0』フィリップ・コトラー、ヘルマワン・カルタジャヤ、イワン・セティアワン・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023308390

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◆目次◆

第1章 マーケティング3.0へようこそ
第2章 マーケティング3.0の将来モデル
第3章 消費者に対するミッションのマーケティング
第4章 社員に対する価値のマーケティング
第5章 チャネル・パートナーに対する価値のマーケティング
第6章 株主に対するビジョンのマーケティング
第7章 社会文化的変化の創出
第8章 新興市場における起業家の創造
第9章 環境の持続可能性に対する取り組み
第10章 まとめ

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『松下幸之助 成功の金言365』松下幸之助・著 vol.2376


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【経営者に贈る、松下幸之助の名言集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569794629
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本日の一冊は、松下幸之助の名言を、さまざまな書物・資料から抜き出し、まとめ上げた一冊。

タイトルからもわかるように、365日使える名言ということで、計365のお話、そして名言が収められています。

働く人、マネジャー、経営者、さまざまな立場の方に役立つ話ではありますが、個人的には経営者にこそ読んでいただきたい。

本書には、経営者が困難に直面した時にどうするか、どうやって人に指導すればいいのか、どんな組織を作ればいいのか、氏の見解が示されており、じつに興味深く読むことができます。

また、松下が初めて新聞広告を出した際、三行広告に3日かけたという話、チップを受け取らなかった車夫の話、楠木正成の家臣の「泣き男」の話など、エピソードも秀逸。

プロフェッショナルの精神を教えてもらうと同時に、自分はまだまだ頑張りが足りないと、反省させられました。

名著のタイトルではありませんが、やはり「経営に終わりはない」。

毎日読んで、自らを律するきっかけにしたい。そんな一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成功するためには、成功するまで続けることである

悪い年は必ずしも悲観する年ではない。それは新たに出発するところのめでたい年である

成功した人たちの伝記を読んでみると、普通の人なら、その困難に打ち負かされて自殺するようなところを、むしろ反対に喜び勇んでその困難に体当たりしている

働くことは尊いが、その働きに工夫がほしいのである。創意がほしいのである。額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう

会社をよりよくしていこうという思いに立つかぎり、本質的には、社長も一新入社員も平等だ、そう考えるべきだと思う

昔の商売人は「お客様の家のほうには足を向けて寝ない」というほどの感謝の気持ちでお客に接したといわれる

謙虚な心持ちでいれば、他人の偉さがわかります。そうすると、自分の部下はたいてい自分より偉いなという気持ちになります

不平を訴えることもある場合には必要である。けれども、なにげなしに不平を言うのであったらいけない。それは心弱き者の姿である

ただ自分の立場のみを考えて働くというようなことでは、私はやはり産業人とはいえないのではないかと思います。産業の使命というものをはっきりと認識し、その尊さを認識し、そしてその産業の興隆によって社会が潤い、人々の幸福も約束されていく、社会生活も国家も発展していく、さらに進んでは世界の繁栄、平和にも結びついていくのだ、自分はその一員である、というような意識をもたずしては、私は真の産業人は養成されないという感じがするのです

どんなに人格が立派でまじめな人間だからといって、仕事がよくできるとは限らない。仕事と人格はあくまで別や

社会のために、よりよき道義を保つ上には、いかなる人といえども、自分を養うだけの金儲けをしなければいけない。また力ある人は、それ以上の金儲けをしなければならない。金儲けせんほうがええとか、安い賃金で働けとか、あるいは、安いものを売れとかいうようなことを言って、お互いに金儲けのしにくいことを奨励するのは、貧困街道を走らすようなものである

こんなつまらん会社がと思われるより、この会社は結構いい会社じゃないかといって働いてくれる人のほうがありがたい

うちの社長はもう一所懸命にやっている、”もう気の毒や”という感じが社員のあいだに起これば、全部が一致団結して働くでしょう。けど、そうでないかぎりは、あなたの活動の程度にみな働くでしょう

一国の首相は首相としての怒りをもたなくてはならないし、会社の社長は社長としての怒りをもたなくては、ほんとうに力強い経営はできない

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◆目次◆

1月 運命を生かす
2月 自分をつかむ
3月 考える力を高める
4月 心を磨き上げる
5月 仕事に徹する
6月 経営意識を高める
7月 リーダーになる
8月 マネジメントを知る
9月 経営者になる
10月 世間を信じる
11月 人間を考える
12月 道を切りひらく

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