2011年12月31日
【来年の日本経済は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/402250921X
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本日の一冊は、かつてモルガン銀行時代「伝説のトレーダー」と呼ばれ、当時、東京市場で唯一の外銀日本人支店長に抜擢された著者が、2012年の日本経済を予言した一冊。
「週刊朝日」の連載をまとめ直し、最新動向を加味した内容ですが、ここで描かれる日本経済の未来は、あまりにも悲惨です。
もっとも直感的にわかる部分を引用してみましょう。
<国債未達から起きる第二の敗戦でも同じ程度の衝撃が走ると思うのです。今までの世界はガラガラポンでしょう。1千兆円という国の巨額負債がインフレ税でほぼチャラになる。当然、今まで皆さんが貯めた銀行預金も実質的に価値はなくなります。預金が蒸発するのです。IMF(国際通貨基金)が入ってきて、財政を立て直すでしょう。48兆円しか歳入がなければ48兆円しか使えない、すなわち歳入にあった歳出しかできないことになります。考えてみれば当然のことですが、年金支給も介護保険の諸手当も大幅カットです。当面、今の生活とは様変わりの貧乏な生活です。失業者も街にあふれます。暗い時代です>
以前から、増税とインフレのダブルパンチのリスクは叫ばれてきましたが、本日報道された「税制抜本改革案」によると、2014年4月に8%、2015年10月に10%の消費税となる見通し。
いずれにしろ、増税はほぼ確定と言っていいでしょう。
とすると、後の懸念は、インフレ。
本書では、われわれがいかにしてインフレを避けるべきか、著者の考え方と、具体的金融商品が示されています。
やや米国に寄り過ぎの感もありますが、2012年以降の日本経済の見通しと、その対処法を示している、という点で押さえておきたい一冊だと思います。
高齢者や富裕層は、資産防衛のヒントとして、若いビジネスマンはキャリアのヒントして、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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米国は00年に比べて、名目GDPが1・5倍に膨れあがっています。日本が同期間に500兆円から480兆円に縮小してしまっているのとは大違いです
資産効果こそが景気を左右する
米国では、政治家も経済人も資産効果の重要性を認識している上に、時価会計が徹底していますから、プラスの資産効果を受けやすい状態にあります
米国債は高い価格を維持しています。11年11月に入って、ギリシャがユーロ圏救済策を受け入れるという期待感から、資金の避難先としての米国債の需要は一段落し、価格はわずかに下落しました。しかし、世界経済に何か不安定要素が発生すると米国債が買われる、という構造は崩れません
米国は格差を是認していることが強さの源泉の一つ
ギリシャ問題を解決するには(1)デフォルト宣言(2)ユーロからの離脱(3)国土売却、または以上の併用が考えられます
為替は国にとってきわめて重要な事項なのです。それを理解している政治家がいないのが日本の不幸だと思います
今の中国は巨大な人口を抱え、完全雇用からは程遠く、米国の圧力をはねつけるだけの軍事力もあります。ですから、当面、急激な人民元切り上げを避けるでしょう。したがって、中国は世界の工場であり続けます
ウォンの大幅安により韓国は国際競争力を回復し、国力を取り戻した
ここで注意を喚起したいことがある。日本はもう「貿易立国ではない」という点だ。黒字額は「貿易収支」と「サービス収支」を合計すると6・5兆円なのに対して、「所得収支」が11・6兆円と、よほど大きい。数年前からの事象だ。所得収支とは、過去に貿易黒字などで貯めた資金を海外に投資して得た配当金や利子の収支である
少し先のことを考えると不動産投資はとてもいいのですが、不動産を裸で買うのは危険で、ぜひ「外貨投資」を保険として同時に行う必要がある
財政破綻になれば、日本は社会的混乱に陥り、国民は財産を失い、年金も実質パーになる、と今までに書いてきました。しかし大きな被害を受けるのは、我々高齢者です。幸か不幸か若い人たちは、失うべき財産がなく、年金の掛け金もほとんど払い込んでいません。経済学者シュンペーターが言うところの「創造的破壊」が起きて、若い人たちが活躍する頃には、歳入と同じ額しか支出をしないまともな国ができあがっていると思うのです
実際に海外で働くか働かないかを問わず、将来の日本は円安を武器に世界に飛び込んでいくのです。ですから「若者は英語を学ぶ必要がある」と強く私は言いたい
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『世界経済「大動乱」を生きのびよ』藤巻健史・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/402250921X
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◆目次◆
I 2012年の世界経済を読む
II 大増税時代の日本
III これからの資産防衛術
IV 資本主義国・日本の再生
V 未来を見据えて
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2011年12月30日
【待望の続編ですが…】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569800572
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本日の一冊は、池上彰さんによる160万部突破の大ベストセラー、『伝える力』の待望の続編。
※参考:『伝える力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569690815
前作が出た当初から絶賛していた土井としては、この続編、大変期待して読んだのですが、結論から言うと残念な本でした。
最近読んでいて思うのは、震災がらみのテーマになると、どの論者も勧善懲悪的になり、主張に傲慢さが出てくるということ。
本書にもそんな面があるように思えてなりません。
あくまで「わかりやすく」伝えるために、ストイックな努力をしている前作の印象とは、まったく違った印象の作品でした。
と、厳しいことを並べ立てた上で、本書の良いところを紹介すると、以下の3つに集約されると思います。
1.優れたスピーチのポイントが学べる
2.専門用語連発の専門バカになるのを避けられる
3.正しい日本語が学べる
スピーチの部分では、野田総理の「どじょう発言」、所信表明演説、専門用語の部分では、テレビ業界、出版業界の専門用語を紹介し、「伝えること」の要諦を具体的に示しています。
そして最も役に立ったのは、最後の「正しい日本語が学べる」の部分。
「情けは人のためならず」、「煮詰まる」と「行き詰まる」の違い、「気が置けない」、「流れに棹さす」など、間違いやすい表現について、具体的に解説しています。
自らの「伝え方」をチェックしたい人には、おすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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話の流れから「ようめん」とは「葉面」、つまり「葉っぱの面」のことだなと推測した私は、とっさに「葉面、つまり葉っぱの表面のことですね」と確認の問いかけをしました。相手は「そうだよ、そんなの当たり前だよ」という表情をされたように見えました
相手に「話の地図」を渡すことが大切
日本人は謙遜した物言いや苦労話が好きなのです
野田総理が前面に打ち出した表現がありました。それは「忘れてはならないものがあります」というフレーズです。「忘れてはならないものがあります」を野田総理は三回も口にしました。決して、忘れてはならないものがあります。それは、大震災の絶望の中で示された日本人の気高き精神です。忘れてはならないものがあります。それは、原発事故や被災者支援の最前線で格闘する人々の姿です。忘れてはならないものがあります。それは、被災者、とりわけ福島の方々の抱く故郷への思いです。
「豊後水道」と聞いて、水を供給する施設などを思い浮かべる人がいても不思議ではありません。小学生なら、頭が混乱しそうです
ある出演者は「アメリカ」と答えました。答えは、残念ながら、不正解です。そこで私が単に「違います」とか「ハズレです。アメリカではありません」とか答えると、せっかく答えてくれた出演者はガッカリするし、場合によっては立つ瀬がなくなってしまいます。(中略)そこで私は「油田を見つけたのは確かにアメリカの会社なのですが、油田の開発を進めたのは別の国なのです」という言い方をしました
業界用語は業界内だけで使うべし
自分の言葉でなければ、たとえ名文であっても、人の心に届かない
伝えたいことを因数分解すると、わかりやすくなる
現在の私たちは外国の言葉が入ってきても、それを日本語に翻訳する努力をあまりしなくなりました
企画をプレゼンテーションするときや職場で朝礼のスピーチをするときなどに、集まっている人を惹きつけるにはどうしたらよいでしょうか。その方法の一つは「具体的な話から始める」ことです
「ご被害者のみなさまへ」はまさに慇懃無礼
「『情けは人のためならず』というのは『人に親切にすると、それが巡り巡って、自分にもよいことが起こる』という意味だよ
「煮詰まったから、いいアイディアは出ない。仕切り直しだ」という発言の「煮詰まる」は「行き詰まる」であれば適切な使い方
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『伝える力2』池上彰・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569800572
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◆目次◆
第1章 東日本大震災と「伝える力」
第2章 テレビの現場から私が学んだこと
―『週刊こどもニュース』『学べるニュース』で培った伝える力
第3章 世間にあふれる「わかりにくい表現」「伝わりにくい言葉」
第4章 もっとわかりやすく伝える方法1─話をコンパクトにまとめる
第5章 もっとわかりやすく伝える方法2─話し方や話題を工夫する
第6章 気になる言葉、気になる表現
第7章 日本語は乱れているのか
第8章 かつて私も「伝える力」に悩んでいた
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2011年12月29日
【2012年最初の注目タイトル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209267X
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本日の一冊は、現在数百万の企業で採用されている、SOHO向けアプリケーションの開発会社、「37シグナルズ」の創業者による注目の起業論。
小さな会社を経営していると、必ずぶち当たる壁というのがありますが、本書では、その壁を乗り越える考え方を、現実に即した形で指南しています。
本書の最大の特徴は、著者らがやっているようなソフトウェア企業や、コンサルティング会社、ウェディングプランナー、グラフィックデザイナーなど、サービスで起業する人々に特化した内容であること。
それゆえ、重厚長大産業とはまったく違う、小さなチームで大きな成果を上げるための経営論が展開されています。
<すごい製品やサービスを生み出す最も単純な方法は、あなたが使いたいものを作ること>
<ビジネスを立ち上げるなら、その核は変わらないものであるべきだ>
<「自宅でも良いもの」を作る>
といった基本にはじまり、小さい会社のPR活動のポイント、人を雇う時の注意点、顧客サービスのキモなど、目からウロコの視点がいくつも示されています。
IT全盛の現在、サービスで起業する人はますます増えていると思いますが、本書は、そんな方にこそ、読んでいただきたい一冊。
会社経営のヒントがたくさん示されているので、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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失敗は成功の源ではない。ハーヴァード・ビジネススクールのある調査によると、一度成功した起業家は次もうんと成功しやすい(次に成功する確率は三四パーセント)。しかし最初に失敗した起業家が次に成功する確率は、はじめて起業する人と同じでたったの二三パーセントだ
すごい製品やサービスを生み出す最も単純な方法は、あなたが使いたいものを作ることだ
ビジネスを立ち上げるなら、その核は変わらないものであるべきだ
どんなものにでも副産物がある。すぐれた洞察力を備え、創造的なビジネス・マインドを持った人は、こうした副産物に注目し、チャンスを見出すのだ
既存の顧客にこだわり続けていると、新たな顧客から自社を切り離してしまう。あなたの製品やサービスは既存の顧客にあまりにも最適化されており、新たな顧客には魅力的ではなくなってしまう
かしこい企業は「自宅でも良いもの」を作る(中略)メディアで見栄えがすることは実際に自宅でも良いものであることほど重要ではない
人々を舞台裏に導くと新しい関係が生まれる
プレスリリースは忘れて電話をかけよう。もしくは個人的に手紙を書こう
無料で提供することを怖がっていてはいけない。自らが提供しているものを信頼しよう
誰かが抜けることになってもすぐに代役を立てないことだ。その人、そのポストがいなくて、どれくらいやっていけるのか試してみるのだ
問題が起こるのは、必要以上の従業員がいるときだ。皆を忙しくさせるために仕事をわざわざ作り始めるようになる
あなたが雇いたいのは、あなたの会社、製品、顧客、そして仕事自体に興味を持っている特別な人間のはずだ。では、そんな人間をどのようにして見つけるのか? 第一歩は、履歴書に添付されている送り状をチェックすること(中略)応募者は何百もの相手に一つ一つ個別の手紙を書くことはできない
小さなチームでは、働いてくれる人間が必要なのであって、人に仕事を振る人間が必要なのではない(中略)つまり、他人にこれをしてと言うばかりの仕切り屋を雇ってはいけないということだ
顧客サービスで最も大事なのは、すぐに返事をすることだ
最も悪いのは「本当は謝っていない」謝り方だ
大げさな反応はやめなくてはならない。ただ一人の間違いから規則を作らないことだ。規則とは何度でもあり得る状況を想定して作るものだ
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『小さなチーム、大きな仕事 [完全版]』ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン・著 早川書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209267X
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◆目次◆
はじめに
まず最初に
見直す
先に進む
進展
生産性
競合相手
進化
プロモーション
人を雇う
ダメージ・コントロール
文化
最後に
37シグナルズについて
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2011年12月28日
【アリストテレスの弟子による人間観察】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003360915
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東日本大震災の影響と、Facebook、TwitterなどのSNSの普及により、他人から好感をもってもらえるかどうかが、ますますビジネスにおいて重要になっています。
個人的には、面倒くさい人や個性的な人は大好きですが、社会活動を営むにあたって、有利な性格、不利な性格があるのは事実だと思います。
では、どうやって自己を省みて、人を不快にさせないよう正していくか。
そのヒントとなるのが本日の一冊です。
本書『人さまざま』は、アリストテレスの弟子であり、師の学園を継承発展せしめた古代ギリシャのテオプラストスが記した人間観察の古典。
へつらい、粗野、無頼、おしゃべり、けち、頓馬、お節介、虚栄、横柄、臆病、貪欲といった計30のタイプに人間を分類し、それぞれの定義と、具体的な行動パターン、他人にとってどう迷惑かを示したシンプルな内容で、己を省みるには最適の一冊です。
一説によると、末尾に示された教訓的な部分(赤ペンチェックでは、[]内の言葉)は、後に付記されたものらしいですが、そこを除いても、読み応えがあります。
人間関係に序列がない環境で、結局重視されるのは、本書に書かれているような、人への配慮。
自らの行動パターンを見直す意味でも、ぜひ読んでおきたい処世の書です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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[要するにへつらう者とは、それで自分が気にいられると見なすことならなんであれ、口にもすれば行ないもするように、はた目には見られるのである。]
無頼とは、恥じてしかるべき言語動作を、一向に頓着せぬ図々しさである。そこで、無頼の徒とは、およそつぎのようなものである。すなわち、いともやすやすと誓いを立て、悪評をうけてもとんと平気なら、悪口雑言を口にするのもお手のもの、人柄からして下劣と言うべく、身だしなみもくそもあったものか、なんでもかんでもやってのける徒輩(やから)である
[こういう人たちは、そもそもなにを目的として、噂をふりまいているのだろうか、それが私には、かねがね合点のゆかぬことである。なぜなら、ただたんにいい加減な噂を立てるばかりか、結果はわが身の不利を招く破目にもなるからだ(省略)]
恥知らずとは、これを定義すれば、いやしい利得のために、人の思惑をものともせぬことである
頓馬とは、たまたまかかわりをもった人たちに、相手を苛立たせるような話をしかけることである。そこで、頓馬な人とは、およそつぎのようなものである。すなわち、忙しくしている人のところへ出かけて、相談をもちかける(中略)また、結婚式に招待されると、女性のことを悪く言う。また、長旅から戻ってきたばかりの人を、散歩に誘う
へそまがりとは、言葉使いの点で、態度の無礼なことである(中略)「誰それはどこにいますか?」と人から尋ねられると、「私をそっとしておいてもらいたいですね」と答える。あた、挨拶をされても、挨拶を返さない
不平とは、あてがわれたものを不当にけなすことである
虚栄とは、卑俗なる名誉欲である
しみったれとは、出費を必要とするような公事への気前のよさを、持ちあわしていないことである
貪欲とは、いやしい利得をむさぼることである(中略)すなわち、人を食事に招いておいて、充分なパンも出さない。また、わが家に逗留している客人から、金を借りる
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『人さまざま』テオプラストス・著 岩波書店
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◆目次◆
一.空とぼけ
二.へつらい
三.無駄口
四.粗 野
五.お愛想
六.無 頼
七.おしゃべり
八.噂好き
九.恥知らず
一〇.け ち
一一.いやがらせ
一二.頓 馬
一三.お節介
一四.上の空
一五.へそまがり
一六.迷 信
一七.不 平
一八.疑い深さ
一九.不 潔
二〇.無作法
二一.虚 栄
二二.しみったれ
二三.ほら吹き
二四.横 柄
二五.臆 病
二六.独裁好み
二七.年寄の冷水
二八.悪 態
二九.悪人びいき
三〇.貪 欲
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2011年12月27日
【人口から日本の未来が見えてくる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061594303
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土井が大学時代に学んで、もっとも役に立ったと思う学問、それは「歴史人口学」でした。
歴史人口学とは、近代人口調査以前の過去の人口現象を研究する学問で、過去の人々がいつ結婚し、何人子どもを産み、どう死んでいったかを解き明かすもの。
あくまで過去のものであり、不正確な部分もありますが、それでもなぜ人口爆発が起こったか、人口減少が起こったかという、現代的な問題にも示唆を与えてくれる、貴重な学問です。
本日の一冊は、その歴史人口学の権威である鬼頭宏氏(土井の学生時代の恩師でもあります)が、日本の1万年にわたる人口変動を論じた一冊。
もともと1983年にPHP研究所から出されていた『日本二千年の人工史』を底本としたもので、人口変動のあった縄文時代、弥生時代、14・15世紀、19世紀~現代を主に論じています。
なかでも詳しいのは、江戸時代の宗門改帳をベースとした、江戸時代の話。
この時代の結婚、出産、離婚、経済や社会の動向を学ぶことで、現代のわれわれの経済・社会へのヒントも見えてくるのではないかと思います。
革命として期待されたインターネットは、結局人口増加をもたらすことなく、われわれは人口減少と社会の活力の衰退を余儀なくされていますが、そんな時代にどう生きればいいのか、著者はそのヒントも与えてくれています。
古い時代の話が多く、読みにくい部分もありますが、人口の歴史は、ビジネスマンが押さえておくべき教養の一つ。
年末、余裕のある時期に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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稲作の導入は二つの面から人口を増加させた。一つは稲作の高生産力が日本列島の人口支持力を著しく上昇させたこと、そしてもう一つは水田耕作が多くの労働力投入を必要としたことである
年齢別有配偶率を見ると隷属農民と傍系親族の多くは晩婚であり、あるいは生涯を独身で過ごす者が多かった。したがって、この人々が自立ないし消滅して減少することは、社会全体の有配偶率を高め、その結果として出生率の上昇に結びつく。世帯規模の縮小が進んだ一六・一七世紀は婚姻革命の時代でもあった。こうしてだれもが生涯に一度は結婚するのが当たり前という生涯独身率の低い「皆婚社会」が成立したのである
十七世紀には年率一%にも迫る勢いで増加した人口も、十八世紀に入ると停滞局面を迎えた。それは、土地生産物にあらゆる資源を求め、しかも少なくともエネルギー資源と食料に関してみれば完全に「鎖国」体制をしいた農業社会が、必然的に直面しなければならない事態だった
初婚年齢の階層差は明瞭であり、しかも女子において著しかった。美濃国浅草中村(一七一六年以降出生で一八三一年以前に結婚した者)では、石高一八石以上の上層農民の初婚年齢は男二六・七歳、女一七・六歳だったのに対し、下層農民(四石以下)では男二八・二歳、女二二・六歳と、男子における差は僅かだったが女子では五歳もあった
平野部農村や都市部のように、就業機会に恵まれ、人々がより流動的な地域において、(結婚)持続期間が短いことも、離婚率の高さとの関連を想像させる
「貧乏人の子沢山」というのがある。いかにもありそうなことのように思われるが、江戸時代にはその反対の現象が一般的だった。農村では、土地を多く所有する家族ほど完結家族の出生数は多かったのである
一九九五年に人口密度が最も高かったのは埼玉県蕨市で一万四一〇〇人、東京特別区(二十三区)は二位で一万二八〇〇人でしかない
大都市で一度に大量の人命を奪ったのは災害と流行病であった。木造都市を度々襲う大火災と大震災。たとえば一七世紀中頃の明暦大火の死者は一〇万人余を数えると伝えられている。また安政地震は大火を伴い一三万人余の死者を出した
前近代の都市が高死亡率のゆえに人口を維持することができなかったと説明する見方を、ヨーロッパでは都市=墓場説という
低い出生率は高い死亡率とあいまって必然的に都市の人口自己再生産を困難にした。都市の労働需要を満たすためには、周辺農村から大量の人口流入が必要となったのである
工業化の進展は第一次産業就業者の割合を減少させた。第二次および第三次産業就業者の増大は都市化と結びついている。人口の都市集中、とくに七大都市圏への人口集積はそこに過密化をもたらし、農山漁村地域には人口過疎が深刻化した地域が生まれた。人口分布の状態は今後も大きく変わるとは思えない
少産傾向と核家族化は平均世帯規模を著しく縮小させた
核家族はライフ・サイクルの最終ステージでは老年の単独世帯を生む
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『人口から読む日本の歴史』鬼頭宏・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061594303
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◆目次◆
序 章 歴史人口学の眼
第一章 縄文サイクル
第二章 稲作農耕国家の成立と人口
第三章 経済社会化と第三の波
第四章 江戸時代人の結婚と出産
第五章 江戸時代人の死亡と寿命
第六章 人口調節機能
第七章 工業化と第四の波
終 章 日本人口の二十一世紀
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2011年12月26日
【「できる」気持ちを作る本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514737
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著者になりたいという方に指導をしていると、時々、彼らが心の中で「本当はできないかも」とネガティブな感情を持っていることに気づきます。
人間は、「できる」と思うからこそ実現のために具体的な質問をし、それゆえに情報や人が集まる、というサイクルになるわけですが、「できない」と思っていると、その逆が起こってしまいます。
つまり、「できない」と思っているから曖昧な質問をし、いつまでも成果が出ない。結果的に、自己啓発セミナーの餌食になる、という悪循環です。
ここから逃れるためには、まず自分が「できる」と思うことが大切。
実際、できる方に接しているとわかるのですが、彼らはどんな状況になっても建設的に考える「秘訣」を持っています。
その秘訣が、アファメーションです。
本日の一冊は、フォーチュン500社の約62%がプログラムを導入しているという、米国自己啓発界のカリスマ、ルー・タイスによるアファメーションの教科書。
タイトルになっている「アファメーション」とは、<「私の人生はこうなるべきだ」「私の家族はこうなるべきだ」「私はこう見えるべきだ」>といった、新しい“こうあるべき”状況をイメージすることで、現実を広げていくための方法です。
本書では、いかにわれわれが現実ではなく、「われわれが信じる」現実に左右されているかを示し、どうすればそれを乗り越えて人生を改善できるか、その秘訣が書かれています。
・「しなければ」ではなく、「したい」と考えて動く
・新しい選択肢を見つける
・すべての挫折と痛みを一時的なものとみなす
・リソースについて心配しない
などといった、考え方の秘訣や、自己イメージを上げるセルフトークの技術が詰め込まれており、自分の可能性を制限してしまいがちな人には、おすすめの一冊です。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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何を達成するかは、ほとんどの場合、何を信じるかによって決まります
「しなければ」を「したい」に変えよう
新しい選択肢を見つけなさい
「人間にとって、理想や目標を持つことは不可欠だ。目標なしでは死んでしまうか、自己破滅的な行動に陥る」(ヴィクトール・フランクル)
個人あるいはチームに回復力を持たせるには、最初にポジティブな勝利への期待と、すべての挫折と痛みを一時的なものとみなす態度を生み出すことが必要です
自分自身に何かに慣れることを許したとき、意欲が失われます。銀行の預金口座にお金がない状態に慣れてしまう人もいます
人のものをむやみに欲しがっても何の役にも立ちません。それは健全な緊張や不協和とはいえず、嫉妬を生むだけです。ですから、夫や妻に向かって、「近所の人がみんな持っている」と言ったり、子どもに向かって、「どうしてお兄ちゃんやお姉ちゃんのようにできないの?」と言ったりするのはやめましょう
リソースについて心配しない
もしあなたの目標が可能なかぎり最高の営業担当になることではなく、ただその会社でトップ成績の営業担当を追い抜くということなら、その会社で一番になることで満足してしまうでしょう。その目標設定の危険は、自分ではベストだと思いながら、実際には凡庸なまま終わってしまうことです
目標の刷り込みに必要な感情を引き出すには、過去の記憶からポジティブな感情を借りてくる「フリックバック」のテクニックを試すとよいでしょう
習慣の良いところは、行為が自然に流れ出るようになることです
習慣の中にはアップデートが必要なものもあります。変化と成長を期待するなら、習慣を“今”に通じるものにしておかなければなりません
あなた個人の成長を妨げる最大の障害は、誰かが許可を与えてくれるのを待ち、君なら大丈夫と言ってもらえるのを待とうとする姿勢
三つの要素―類似性、適性、知識―をすべて兼ね備えれば、人に影響を及ぼし、優れたリーダーになることができます
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『アファメーション』ルー・タイス・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514737
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◆目次◆
ステップ1 人生を変える「言葉の法則」
ステップ2 一瞬で自分を変える「アファメーション」の法則
ステップ3 新しいゴールを「脳にプログラミングする」方法
ステップ4 自身のエフィカシーを高めるアファメーション
ステップ5 他人とチームを育てる「アファメーション」の法則
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2011年12月25日
【成毛眞が君主論を?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840143455
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本日の一冊は、マキアヴェッリの名著『君主論』のエッセンスを、マイクロソフト元社長、成毛眞さんが解説した一冊。
※参考:『君主論』
http://www.4122040124.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122040124
『君主論』に関しては、塩野七生さんの『マキアヴェッリ語録』はじめ、関連書をいくつも紹介してきましたが、この『成毛眞の超訳・君主論』は、経営者が書いているという点で、異色の一冊。
※参考:『マキアヴェッリ語録』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101181063
マイクロソフト時代のビル・ゲイツ、スティーブ・バルマーとのエピソードや、じつは金持ちに見せていただけのガンジーの話、成毛さんご本人がやっていたマネジメントの話など、さまざまなエピソードが追加されているのが、最大の魅力でしょう。
『君主論』という題材の性格、そして「大人げない」成毛さんのキャラクターから推察されるように、内容はきれいごと抜きの、ぶっちゃけマネジメント論。
一生平社員の人間が読めば、無性に腹が立ってくる一冊。マネジメント層が読めば、身の引き締まる一冊。
人心掌握に関する、本当の話を知りたい方だけ、読んでください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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誰にでも優しいリーダーなどあり得ない。誰にでも公平に接するリーダーなどあり得ない
平時と非常時では求められるリーダーが異なる。「人は褒めれば伸びる」「話し合えばわかり合える」といったキレイゴトを信じているお人好しでは、この乱世で舵取りはできないだろう。人は平気で裏切るし、欺くし、怠ける。それほど信用できないものなのだと、マキアヴェッリは厳しく説く
悪徳も、時代や状況によっては正義になる
よく「誰からも好かれる人になれ」といった本を見かけるが、これは君主になるのを説いている本ではない。従者の論理を説いているのだ。誰からも好かれる人は、八方美人である。人によって意見を変えないと好かれるはずなどないのだから、自分の意見など持っていないに等しい
嫌われ者になれば、自分のやりやすいように仕事を進められる
ガンジーの秘書を長年務めていた女性が、ガンジーの死後述懐したところによると、「あのガンジーに貧しい暮らしをさせるために、周囲がどれくらいお金を使っていたかしれやしない」そうだ。ガンジーにはビルラという財閥がパトロンについて、財政支援をしていたという
生涯続く栄光などないし、運命は誰にでも平気で残酷な仕打ちを与える場合がある。それを知っておけば、成功に溺れることはないだろう
たとえ不遇な目にあっても人生は短い。それでも、自分のやりたいことをしっかりと持ち、最後まで貫き通そうとする人生は、羨ましいぐらい自由である
以前、ビル・ゲイツが来日して東京のオフィスに来たときに、開口一番、「オフィスの入り口の足拭きマットは必要か?」と言った
理想は、予測不能なリーダー
「目先だけでなく、遠い将来の不和についても心を配れ」
私の経験則で言うと、人は貸しをつくった相手を覚えているが、借りをつくった相手はあまり覚えていない
アカイアの君主フィロポイメンは、友人と散歩しているときでさえ、「敵があの丘を占拠したら、どう戦えばいいのか」と議論を交わしていた
人間は無目的で生きていけるほど強くはない
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『成毛眞の超訳・君主論』成毛眞・著 メディアファクトリー
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840143455
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◆目次◆
はじめに 今こそ強いリーダーが求められる時代
第1章 マキアヴェッリはビジネスマンの教師である
第2章 『君主論』はこれだけ知れば大丈夫
第3章 『君主論』を体得すれば人生が変わる
第4章 これから頑張る人が『君主論』を読むべき理由
付録 もっと知りたい人のためのブックガイド
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2011年12月24日
【マネジメント人材に変わるために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013454
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本日の一冊は、ジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめとするグローバル企業で社長職を歴任、2011年3月まで住友商事のアドバイザリー・ボード・メンバーも務めた著者が、仕事の心構えを説いた一冊です。
著者の経営論は、ベストセラーとなった前著『経営の教科書』で拝読しましたが、こちらはどちらかというと若い人に向けた自己啓発書。
※参考:『経営の教科書』
http://www.4478002258.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002258
「原理原則」「FUN」「運」でビジネス人生があらかた決まってしまうという考え方や、20代、30代、40代、50代で異なる課題、24時間を有効に使う考え方など、働く上で参考になる考え方がいくつも示されています。
なかでも参考になったのは、成熟した人間と未熟な人間の見極め方。
自分の未熟さを痛感させられる内容でしたが、人間を見極める上で良い指針となるのは間違いありません。
これまでの著書と重複する内容も散見されますが、著者の本を初めて読む人には、ぜひチェックしていただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「原理原則」「FUN」、それに「運」。ビジネス人生はこの三つであらかた決まってしまう
老人と若者を隔てる最も重要な要素は三つあります。「夢」と「理想」と「好奇心」です
◆成功のパイを最大化する四つの条件
1.情熱 2.スキル(仕事力)3.マインド(人間力)4.運
◆目標人間の「五つのP」
1.Purpose(目的)
2.Passion(情熱)
3.Plan(行動計画)
4.Priority(優先順位)
5.Performance(実績)
願望+時限設定+行動計画=目標
◆幸せの三条件
1.やりたいことをやっている
2.それが人から評価されている
3.そして収入に結びついている
20代:「遮二無二吸収」のダボハゼ時代
30代:「専門性完成」の仕上げ時代
40代:「独自性形成」のオリジナリティ創りの時代
50代:「人間力」を高める時代
24時間-睡眠時間-ルーティン固定時間=一日の可処分時間
効果×効率=生産性
効果と効率、どちらのほうが重要かというと、効果のほうがダントツに重要です。効果(Effectiveness)とは「何をやるか(What)」ということです。一方、効率(Efficiency)とは「どうやるか(How)」です
自分を磨き、成長するために必要な要素は大きく分けて三つあると考えています。第一に「座学」、第二に「師」、そして第三が「修羅場」です
◆こういう人はニセモノだ
1.自分の話ばかりする人
2.肩書きにこだわる人
3.私利私欲ばかり考えている人
4.小さな仕事をおろそかにする人
5.先輩との電話を秘書にかけさせる人
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『伝説の外資トップが説く 働き方の教科書』新将命・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013454
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◆目次◆
プロローグ
第1章 情熱について
第2章 仕事力について
第3章 学びについて
第4章 人について
第5章 意識と態度について
エピローグ
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2011年12月23日
【ハーバード発、ビジネス倫理の教科書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903825086
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狂乱のITバブルに続く、ワールドコム、エンロンの破綻、サブプライムローン問題…。
人々が資本主義の矛盾や腐敗にうんざりした頃、東日本大震災が起こりました。
本日ご紹介する一冊は、2009年5月にハーバード・ビジネス・スクールを中心に創設されたビジネス倫理規範「MBAの誓い」を、創設者であるマックス・アンダーソン、ピーター・エッシャーが紹介した一冊。
各種の実験結果をもとに、人間がいかに不正に手を染めやすいか、人がいかに誘惑に弱いかを示しつつ、どうすれば企業が社会にとって意義ある活動をするよう促せるか、考察しています。
本書で紹介されている学務部長の例のように、誰しもレジで本来より高い値段を言われ、「待ってくれ、1.94ドルのはずだ」と言ったことがあるはずです。
そして同時に、相手が本来よりも低い値段を言った時、沈黙したことも…。
マイケル・サンデル教授のベストセラー『これからの「正義」の話をしよう』のように、本書もまた、倫理問題を読者に考えさせる、そんな内容です。
※参考:『これからの「正義」の話をしよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091312
違うのは、これが主にビジネスの問題を扱っているということ。
エリート層の読者であれば、本書で紹介されている「公正さのテスト」で、MBAと一般の回答結果に大きな乖離があることに驚くに違いありません。
値上げや商品回収、雇用やリストラ…。
経営者は日々、さまざまな決断を迫られますが、その際に本書の視点を持っておくだけで、社会的リスクを減らし、自身公正であることに誇りを持てるようになるでしょう。
さまざまなステークホルダーの利益を実現し、同時に社会に対する責務を果たすこと。
そのために、本書が大きなヒントとなるに違いありません。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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経営者たる自分の目的は、人々と資源を集め、一人では作り出せない価値を生み出すことによって、より大きな善のために尽くすことにある
消費者のためなら消え去るのもいとわないブランドほど、信頼できるブランドがあるだろうか。タイレノールを回収させたバークの決断は、アメリカのビジネス史における勇気ある英断の一つとして、いまなお広く賞賛されている
緊迫の時期にバークが決断をくだせたのは、価値観をあらかじめ持っていたからだ
ピーター・ドラッカーは、「人の魂が試される」逆境のときこそ、価値観が必要だと述べた
われわれ人間は創造のエネルギーを授けられている。創造するという行為そのものが、われわれに喜びや充実感を与える。今日も株主の利益のためにがんばろうと思って毎朝起きる従業員はあまりいない
何をよいと思うかが会社と消費者で一致すれば、世界はまさしくもっとすばらしい場所になる
聞いた話だが、人を雇うときは三つの特徴に注目するといい。誠実さと、知性と、エネルギーだ。そしてもし一つめが欠けていれば、残りの二つにひどい目に遭わされるだろう(ウォーレン・バフェット)
金物店が吹雪のあとにシャベルを値上げしたのは納得できるかと訊かれたとき、MBAの七五パーセントが「完全に公正である」あるいは「許容できる」と答えた。一般の人でそう答えたのは一八パーセントしかいない
自分が社長なのか、従業員なのか、株主なのか、消費者なのかを知らなければ、公正な判断をくだしやすくなる
皮肉にも、直感にしたがって行動するよりも、時間をかけて熟慮したうえで決断したほうが、人々は倫理に背くという結果が得られた
ミルグラムの実験はまた、結果を左右する要素の一つに犠牲者への近さがあることも明らかにした
強欲や野心に歯止めをかける第一歩となるのは、現在の報酬システムに組みこまれているインセンティブを見なおすことだ
一人が頂上にのぼるよりも、全員が無事に下山するほうが大事
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『MBAの誓い』マックス・アンダーソン、ピーター・エッシャー・著アメリカン・ブック&シネマ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903825086
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◆目次◆
1.企業はなんのために存在するか
2.人は自分が思っているほど倫理的ではない
3.株主と従業員、どちらが大切か
4.賢明な利己心は強欲とは異なる
5.法律さえ守っていればいいのか
6.透明性を高め、正直に伝える
7.学び続け、成長し続ける
8.持続可能な繁栄を生み出す
9.経営者の誓い
10.ビジネス・スクールで倫理は教えられるか
11.経営者はプロフェッションたりうるか
12.誓いに効果は期待できるのか
13.批判に対する六つの補足
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2011年12月22日
【これ全部覚えたらすごい】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876152136
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情報が変われば、判断も違う。
ビジネスマンにとって、英語を勉強する理由があるとしたら、その第一は情報収集目的ではないでしょうか。
英語のウェブサイトが読める、英字新聞が読めるだけでも情報の質は大きく変わると思います。
本日の一冊は、英語ニュースに頻出する時事英語10,000語をピックアップして、用語解説も加えたビジネス英単語集。
ジャンルは、「政治」「経済」「生活・文化」「社会」「健康・医療」と大きく5つに分かれ、経済ジャンルだけでも「経済」「金融」「財政」「企業」「経営」「産業」「通商」に細かく分類。
それぞれ、必要な英単語を、即効でマスターできるように作られています。
単語と発音記号、用語の解説(日本語)が載っているだけのシンプルな構成ですが、ビジネスマンは「経営」の部分を読むだけでも、経営で必要な英単語がひと通り押さえられます。
全部で10,000語。計700ページ近くに及ぶ分厚い本ですが、これをマスターすれば、大抵の記事は読みこなせるはず。
ジャンル別に単語を攻略できるので、これは重宝する一冊になりそうです。
ボキャブラリーを増やしたい方は、ぜひ買ってみてください。
※赤ペンチェックでは、たくさん単語を紹介するため、単語と和訳だけのものがありますが、本文では、すべてに用語解説がついています。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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mortgage rate 住宅ローン金利
withholding tax system 源泉徴収制度
registered mail 書留郵便
certified mail 配達証明郵便
remittance 送金
trade-in price 下取り価格
⇒商品を購入する際、所有する同種の商品を販売店に買い取っても
らうことを前提とした割引価格
inventory turnover 在庫回転率
⇒在庫となっている商品(棚卸資産)が一定期間(通常は1年間)
に何回転したかを示す指数。売上高を棚卸資産額で割って表す。資
産効率を示す。
delivery note 納品書
oligopoly 寡占
current assets 流動資産
⇒決算日の翌日から1年以内に現金や費用に換えることができる資産。現金のほか、預金、売掛金、受取手形、商品、半製品、原材料などがある
current ratio 流動比率
⇒流動資産を流動負債で割って算出する指標。企業の短期的な支払い能力を示す
existing home 中古住宅
professor emeritus 名誉教授
enrollment 履修登録
tax dodge 脱税
penalty taxation 追徴課税
plagiarism 盗作
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『ニュース英語究極単語(きわめたん)10,000』小林敏彦・著 語研
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876152136
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◆目次◆
I 政治
II 経済
III 生活・文化
IV 社会
V 健康・医療
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