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『逆境を越えてゆく者へ』新渡戸稲造・著 vol.2535


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【新渡戸稲造による名著、復活】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408108960
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本日の一冊は、約100年前に書かれた新渡戸稲造の名著『修養』、『自警』の2冊から、「苦難の時をいかに生きるか」という意図に沿って精選したという一冊。

新渡戸稲造のモノクロ写真に名言をあしらった巻頭ページがじつに情緒たっぷりで、人生に必要な教えが、すうっと体に染みこんできます。

不況に次ぐ震災、さらには原発事故で、日本人は今まさに逆境に直面しているわけですが、新渡戸稲造ならこの逆境をどう考えるか、そんなことを考えながら読んでみました。

<いわゆる逆境があるから、我々は他人に対し思いやりの心を持つことができる。もし毎日浮かれ騒いでおもしろおかしく人生を過ごすならば、どうして人に対する思いやりの心を持つことができよう。思いやりの心を持たない者がどうして人情の本当の味を知ることができるだろう>

たとえお金がなくても、名誉がなくても、いやむしろそれらがないからこそ、人情の本当の味を知ることができる。

ビジネスばかりを考えているとついつい忘れてしまいがちな、人間の原点を思い出させてくれます。

そして、土井がもっとも気に入ったのが、次のフレーズ。

<一人の利益は万人の利益、一人の苦しみは万人の苦しみ、一人の喜びは万人の喜びと考えれば、世界は美しい調和に達する>

なかなか難しいことではありますが、だからこそ他人の気持ちに思いを寄せる。

もしこの調和が実現できたら、きっとビジネスでも出版でも、大成功が収められるのだと思います。

「修養」と「自警」のために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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最も必要なことは、常に志を忘れないよう 心にかけて記憶することである。

一人の利益は万人の利益、
一人の苦しみは万人の苦しみ、
一人の喜びは万人の喜びと考えれば、
世界は美しい調和に達する。

普通の人間が不満とすることも、着眼点を変えれば、愉快の種とすることができる。

いわゆる逆境があるから、我々は他人に対し思いやりの心を持つことができる。もし毎日浮かれ騒いでおもしろおかしく人生を過ごすならば、どうして人に対する思いやりの心を持つことができよう。思いやりの心を持たない者がどうして人情の本当の味を知ることができるだろう。

逆境逆境と言って、逆境ながらにその境遇を利用しようとしない者が多い

罪を他人のせいにするのは知恵が少ないからである

窮地に陥り勢いのなくなった人は常に初心に帰るべし

他人を羨むということは心の狭さから起こるものであるから、そうならないためには心を広く持ち、他人に及ぼす善は自分にも善であると思うように努めることだ

自分の知っていることを他人に教え、自分の知らないことを他人から教わる。知識は他人に教えても減るものではなく、その交換は物品の交換と同じにお互いの利益になるものである

同僚が出世し自分が後れても、あるいは意見が異なり敵のように気にくわない相手であっても、その人間が日本の国の力となり、国の評判を高める者なら、喜んでその者に協力する気にもなるし、羨みの気持ちなど起きないであろう

金持ちが財産を失って点を怨むのは、金を重く見すぎた過ちである。名誉も同様で、世間からもてはやされた人が、なにかの理由で評判が落ちても、それが禍いと言えるだろうか

苦痛は親友にこそ打ち明けよ

どんなに技量がある者でも、最初に立てた志を継続して行わなければ、そのことは決して成功しない

徳は失うおそれも妬まれるおそれもない。むしろ妬む人を教化する力がある

決勝点は高いところに置け

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『逆境を越えてゆく者へ』新渡戸稲造・著 実業之日本社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408108960

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◆目次◆

第一章 逆境を越えてゆく者へ
第二章 人生の危機は順境で起こる
第三章 決心を継続していくということ
第四章 四つの力を貯蓄する
第五章 臆病を克服する工夫
第六章 人生の決勝点

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『絶対に会社を潰さない強い社員の育て方』小山昇・著 vol.2534


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【中小企業の人事評価制度はどうあるべきか】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806140848
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本日の一冊は、「日本経営品質賞」「経済産業大臣賞」などの受賞歴を持つ、株式会社武蔵野の社長、小山昇さんによる一冊。

自らの成功体験をもとに、数多くの中小企業に経営サポート事業を展開している著者が、社員を育てる評価制度について論じたのが、本書『絶対に会社を潰さない強い社員の育て方』です。

教育的な内容を期待した人は、若干肩透かしを食らったかもしれませんが、実際問題、しくみが良ければ、社員は勝手に育つもの。

では、そのしくみとは何か。

本書の言葉を借りるなら、

・「これだけ頑張れば、これだけ上がる」という評価基準を明確にする
・「賞と罰」を明確にする

ということです。

著者の会社では、社長が社員にして欲しいことすべてを評価と連動させており、昇格・降格も問題なくできている様子。

業態が変われば多少変化する部分もあると思いますが、基本的な考え方が、参考になります。

採用基準、評価制度、フィードバック、教育…。

中小企業の社長がドラッカーを読む前にやるべきことが、すべてこの一冊に詰まっています。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「いい会社だから入りたい」と口にする学生や、「安定性」を求める学生は、すべて不採用です。なぜかといえば、「中小企業は、常に戦い続けなければいけない」からです

「社員のやる気」を高めるにはどうすればいいか。「お金で釣る」しかありません。お金で釣るとは、「給料」「賞与」「昇格」のルールを明確にして、頑張った人には、頑張った分だけ評価をすることです

賞与の支給日に、社員が「こんなに少ないのか」と文句を言うのは、社長が社員を教育していないからです。「こんなに少ない」と愚痴る社員が悪いのではなく、「賞与は社長が払っている」ことを教えない社長が悪いのです

復活するしくみがあるから、社員が頑張れる

賞ばかりで罰がないと「暗い会社」になります

社員の奥さんにハガキを送り、社員の頑張りに火をつける

環境整備も、政策勉強会も、早朝勉強会も、面談も、「すべて給料、賞与、昇格とリンク」させています

「社員のことを勉強する」ことを決定する

給与体系は時代、会社の規模、事業内容に合わせて変えるのが正しい

多くの会社では、後から入社した「部長」のほうが基本給は高い。これでは古参の課長がやる気をなくしてしまいます。そうならないためにも、基本給は「年功序列」が正しいし、そうでなければ組織として安定しません

「グループ制」に則って、「武蔵野」の給与体系は、「年功=基本給」+「職責(能力)=グループ手当」というしくみにしています

「給料体系勉強会」では10年後の自分の給料を計算してもらいます。自分の基本給をベースに、人事評価が10年間「オールA」だった場
合と、「オールC」だった場合の、10年後の給料の違いを計算します

同じ営業所でも、優秀な社員、つまりA評価以上の社員を集めた営業所と、B・C評価の社員を集めた営業所に振り分けています

「オリエンテーション」で会社の変更点を浸透させる

「更迭するしくみ」と「敗者復活のしくみ」を用意する

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『絶対に会社を潰さない強い社員の育て方』小山昇・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806140848

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◆目次◆

序章 「社員のやる気をうながす」ことを決定する
第1章 「社員の給料や賞与に関する方針」を決定する
第2章 「社内教育を徹底する」ことを決定する
第3章 「会社の方針を共有する」ことを決定する
第4章 「幹部社員・管理職を育成する」ことを決定する
第5章 「環境整備を行なう」ことを決定する

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『マネー避難』藤巻健史・著 vol.2533


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【藤巻氏、緊急提言】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344020103
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本日の一冊は、モルガン銀行時代に「伝説のディーラー」と呼ばれたカリスマ、藤巻健史さんによる新刊。

タイトルに『マネー避難』とあるように、銀行預金から撤退し、来るべき危機に備える方法について書かれています。

東日本大震災以降の経済トレンドを見極めようとする向きには、待望の一冊ではないでしょうか。

本書の主張をまとめると、こんなふうになると思います。

・国債の未達を契機に株、円、国債のトリプル安が起こる
・「スタグフレーション下での生活」が始まる
・外貨分散投資、これしかない
・日本人が内向きだったのは円高のせいだった
・「仕事はなくなるけど、ハワイ旅行は安い」よりも、
「仕事はあるけど、ハワイ旅行は高すぎる」を選ぶべきだ

もしこれが現実になるとすると、われわれはいつまでもお金を銀行に預けておくわけにはいかないので、これは真剣に検証する必要があります。

2002年に出された『1ドル200円で日本経済の夜は明ける』を記憶している方は、円安に関して半信半疑かもしれませんが、著者曰く、日本は円安を実現できなかったからこそ、現在のような惨状に陥っている、ということです。

今後のインフレ懸念により、さまざまな人が資産の防衛、避難を考えていると思いますが、本書はそんな方に、重要なヒントを与えてくれる一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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国債が完売できないことを未達というのですが、未達を契機に瞬間的に株と円と国債が大暴落するだろうという予想は基本的には変わりません

日本が信認を失った時、外国人が逃げるだけならまだいいのですが、彼らはそれ以上に、日本市場で国債の売り浴びせをしてくると思います

◆著者が円安が進むと思う理由
1.他国との金利差が拡大しそうだから
2.貿易黒字が大幅に減少すると思われるから
3.「日本の国力がこの震災でガクンと落ちる」と予想されるから

「豊かでない生活」とは、「スタグフレーション下での生活」だと思います。スタグフレーションとは景気が悪いのに、インフレが起きている状況です

外貨分散投資、これしかないと私は思います

BRICsへの投資も悪くはないのですが、まずは米国への投資を増やした後だと個人的には思います

今後、電気料金は遅かれ早かれ、べらぼうに高くなります

もし円がもっと弱かったら、日本はとっくの昔に、GDPで中国に抜かれていた

国際競争上、「円安はモノの値下げを意味する」

「携帯電話会社の経営陣は海外に目が向いていなかった」とか「メンタリティーが内向きだ」と非難めいた批評をする識者がいます。本当にメンタリティーが内向きだったのでしょうか? たしかに内向きだったかもしれません。しかしそれは円高のせいだったと私は思います

円が強くなると、海外で働こうというモチベーションや、そのために海外のビジネス・スクールで学ぼうというモチベーションは薄れます

資金が海外に向けば、円安が進みます。円安が進めば日本の国力が回復し、有力な投資物件が国内に生まれてきます。そうなれば、資金は再度、日本に戻ってくるのです。資金が行きっぱなしということはないのです

この不景気において、「仕事はあるけど、ハワイ旅行は高すぎる」のと「仕事はなくなるけど、ハワイ旅行は安い」のと、どちらを選択するべきでしょうか?

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『マネー避難』藤巻健史・著 幻冬舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344020103

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◆目次◆

Part1 日本の財政はここまで悪化している!
Part2 分不相応に贅沢だったこれまでの生活
Part3 震災後、日本経済はどう動いたか
Part4 電力不足は経済にどう影響するか
Part5 財政破綻に拍車をかける大震災
Part6 国債・円・株の暴落は避けられない
Part7 日本経済はこれからどうなるか
Part8 豊かでなくとも、豊かに生きる
Part9 危険な銀行預金から撤退せよ!
Part10 日本経済復活へ向けて何をすべきか
Part11 日本経済復興へのシナリオ
Part12 円が暴落した後、日本は復活する

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『スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション』 カーマイン・ガロ・著 Vol.2532


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【起業家精神が甦る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248569
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本日の一冊は、20万部突破のベストセラー『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』の著者、カーマイン・ガロによる待望の続編。

※参考:『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482224816X

プレゼンの専門家がイノベーションを扱うなんて、と正直、最初は半信半疑だったのですが、じつはこの本、とてつもなくモチベーションが上がる内容です。

震災以来、未来を創るアントレプレナーたちを刺激してくれる良い本はないものか、と頭をひねっていましたが、本書がまさに、その本でした。

本書の冒頭には、イノベーション体質に変わるための「7つの法則」が示されています。

その法則とは、ズバリ以下の通り。

法則1 大好きなことをする
法則2 宇宙に衝撃を与える
法則3 頭に活を入れる
法則4 製品を売るな。夢を売れ。
法則5 1000ものことにノーと言う
法則6 めちゃくちゃすごい体験をつくる
法則7 メッセージの名人になる

これだけを読んでもワクワクしてきますが、中身はさらに刺激的。

イノベーションに関わるスティーブ・ジョブズの名言と、開発エピソードなど、モチベーションの上がる言葉が満載の内容です。

損得を気にせず、拒絶されてもめげず、ただひたすらに愛する道を進み、社会にとっての意義を説く。

本書のおかげで、エリエスにも新たなビジョンが生まれてきました。

ノウハウとしては、前作はもの凄かったのですが、起業家魂に火をつけるという意味では、本書の方が断然上です。

本書を機に、再び起業ブームが起こるのではないかというほど熱い一冊。

自分の可能性に挑戦したい方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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停滞から国を救うためにはイノベーションが必要だ。深刻な状況の国や会社、そしてキャリアを救い、元気にするためには、創造的で大胆、ビッグなアイデアが必要だ

発明家になれる人は限られているが、イノベーターには誰でもなれる

「人生を左右する分かれ道を選ぶとき一番頼りになるのは、いつか死ぬ身だと知っていることだと私は思います」(スティーブ・ジョブズ)

「誰をヒーローだと思うかから、その人物のことがいろいろとわかるものさ」―有名なテレビ広告、「シンク・ディファレント」について説明したジョブズの言葉である

「目標が高すぎて届かないことよりも、目標が低すぎて簡単に届いてしまうことのほうが、普通、害が大きい」……ミケランジェロが語ったとされている言葉だ。ミケランジェロもジョブズも他人に見えないものが見えた。ミケランジェロは大理石の塊にダビデを見た。スティーブ・ジョブズはコンピューターに人の可能性を解放するツールを見た

未来を見ていても点と点はつながらないとジョブズは言う。過去をふり返ったとき、初めて、点と点がつながる。興味や関心に従っていれば、いつか、収まるべきところにすべてのピースが収まるものだ―そう信じて進むしかない

情熱と資質の出合いだ。この組み合わせこそが世界を変える

──スティーブ・ジョブズは、どういう点が他のリーダーと違うのでしょうか。「ビジョンがあるところです。地平線の向こう側を見ることができるのです」(パワーポイント開発者 キャンベル)

イノベーションは、「意義を見いだそう」としたときに生まれる。意義を見いだす行為には、世界をよくしようという思いが内包されている

売るのではなく、道を説く―それがマッキントッシュ流だ。そして、道を説くためにはビジョンがなければならない

イノベーターとそうでない人を分けるポイントは「関連づける力」

バブルボーイズが夢中になって大物の振りをしていたころ、ジョブズは、現実の顧客が現実の目的を実現できるようにと現実の製品をつくっていた

アップルと同じようなイノベーションができないのはなぜだろうか。ほとんどの会社はふたつのものが欠けているからだ。卓越性に対するジョブズほどの熱意と、顧客体験に対するジョブズほどの熱意である

アップルにとってシンプルであることと集中は同義だ

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『スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション』カーマイン・ガロ・著 日経BP社 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248569

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◆目次◆

法則1 大好きなことをする
法則2 宇宙に衝撃を与える
法則3 頭に活を入れる
法則4 製品を売るな。夢を売れ。
法則5 1000ものことにノーと言う
法則6 めちゃくちゃすごい体験をつくる
法則7 メッセージの名人になる

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『プロフェッショナルコンサルティング』 波頭亮、冨山和彦・著 Vol.2531


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【波頭亮×冨山和彦、2人の注目対談】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556915
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本日の一冊は、元マッキンゼーの波頭亮さんと、産業再生機構COO、経営共創基盤(IGPI)CEOを歴任した冨山和彦さんが、対談形式で経営、コンサルティングを語った対談本。

冒頭で1970年代?現在に至るまでのグローバル競争の戦略の変遷を論じ、なぜ日本企業が変革できないのか、その本質を突いています。

会社が資本の論理に従って利益を追求するのに対して、組織の本能が求めるのは自己増殖と変化の排除。この2つが相互依存しているために問題が発生する、というのは、経営を考える上で重要な前提となります。

また、価値の源泉が資本による設備から人に変わってきたという話も、個人がキャリアを考える上で、また会社が組織を作っていく上で、重要な指摘だと思います。

そして、本書の白眉は、第3章「プロフェッショナルコンサルタントへの道」以下のコンテンツ。

若いコンサルタントが「文房具」で終わらないために、何をどう学べばいいか、どうやれば成果が出せるか、具体的な方法論が提示されています。

業界誌2年分を読み込む、組織の人間的要因を学ぶ、ファクトを掘り下げクリティカルファクターを導く、<独立と相関の区別、ディメンション(次元)の統一、因果の強さ>を意識して論理思考するなど、有用なアドバイスがなされており、若いコンサルタントは、ぜひ意識しておきたい内容です。

外資系コンサルティングファームならではの言い回しや専門用語が散見され、読者にある程度の知識を要求する内容ですが、読み応えのある一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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日本はもともと、すり合わせ、現場のモラル、QC、といったキーワードに象徴されるようにアセンブリー(組み立て)が強い会社が多かった。ところが、エレクトロニクスの進化でロボット開発を進め、どんどん自動化した。これが、むしろ自分たちの強みを奪ってしまった。体と手先の勝負から、頭と投資計画の勝負にシフトしてしまったのです

今、心配なのは、どうにか残っている先端産業的なエレクトロニクス分野が同じような轍を踏んでしまうことです。液晶しかり、二次電池しかり。これらが負けたら、日本が勝負できるものがなくなる。真面目な話、GDPをどうやって稼ぐのか心配です

組織の実行力が戦略の自由度を決める時代

今、日本の企業で比較的うまくいっている会社って、かなりワンマンに近い意思決定メカニズムを持っている会社が多いんです

組織の本能が求めるものは、自己増殖と変化の排除

インテリジェンスがビジネスの軸になってくると、価値の源泉は、資本による設備から人に変わってくる

会社って潰れちゃったら、全滅じゃないですか。共同体的な価値を至高の価値にしちゃうと共同体全員が滅ぶんです

最後の最後に一番しがらむのは、やっぱり、社長になるときの経緯なんです。決定的しがらみはそこで生まれる。「誰のおかげで、お
まえ、社長になれたんだ」ということになる(笑)。それは絶対なるんですよ。それが権力者のリアリティなんです

3000万円稼げる人が1000万円で満足すれば国は滅びる

本物を目指したいのなら、そもそも論として、これもやっぱり引き出す能力が必要なんだけど、起点が出てきたときに、「それはやっぱり筋が悪いから、やめたほうがいいです」って言えるか言えないか、ですよね。そもそも筋が悪い話が多いんだから。筋が悪いって理由をロジカルに語ればいい

魚の仕入れの難しさって、2種類あるじゃないですか。1つは流通の複雑さや魚を売ってもらうための難しさ。つまり、商売としての難しさですよね。もう1つは、魚自体の難しさ。魚の目を見て活きがわかるとか、尻尾の形で産地がわかるとか、そういう知識

業界誌2年分を読み込めば業界の仕組みと構造が見えてくる

論理的思考の勘所は、言葉に直したら単純です。独立と相関の区別、ディメンション(次元)の統一、因果の強さ、そんなところです

アウトプットベースで言うと、100本レポートを書くよりも各界の有力な人を10人つないだ方が世の中へのインパクトは大きい。その意味では、人をつなぐのも立派なコンサルティング

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『プロフェッショナルコンサルティング』波頭亮、冨山和彦・著 東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556915

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◆目次◆

序 章 エグゼキューション・ケーパビリティの時代
第1章 日本企業が変革できない本当の理由
第2章 トップマネジメント・コンサルティングとは何か?
第3章 プロフェッショナルコンサルタントへの道
第4章 本物の論理的思考力を身につける
第5章 東京デジタルホンvs.NTTドコモ
第6章 世界で勝つための日本の戦略
第7章 「ファクト」「論理」「情理」がすべて
第8章 経営の諸問題はたった1つの施策で解決できる

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『それでもフランチャイズを選びなさい』丸山忠・著 Vol.2530


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【目からウロコのフランチャイズ肯定論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877231730
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独立・起業を狙う若者の間で、常識として語られていること。

それは、「フランチャイズは儲からない」ということです。

本日の一冊は、この「常識」に真っ向から意義を唱え、フランチャイズを肯定する、じつに刺激的な起業論。

著者は、22歳で社長となり、現在、お好み焼き屋21店舗、居酒屋2店舗、リラクゼーションサロン3店舗の計26店舗を経営し、年商15億円をたたき出している人物。

そんな人物が、フランチャイズをどう活用して多店舗展開するか、そのノウハウを述べたのが、本書『それでもフランチャイズを選びなさい』です。

なるほど、確かにフランチャイズはロイヤリティを取られるけれど、それに見合った商品開発力、看板力、経営情報、求人のしやすさがある。

出来上がったシステムを活用して経営に専念し、マージンが少ない分は多店舗展開で補う、というのはこれまでにない発想だと思います。

本書にはほかにも、有利なフランチャイズの選び方、収益シミュレーション、運営のコツ、これから有望なビジネスまで、さまざまな点が述べられています。

経営論としてはもっと踏み込んだ話も期待したいところですが、フランチャイズを始める、という目的からすれば、過不足ない内容で、じつに読み応えがあります。

個人商店の5年生存率は25%。一方でフランチャイズの場合70%。

経営は見た目じゃない、と思える方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆フランチャイズが優れている理由
1.銀行が融資してくれます。しかも、融資額が圧倒的に違います
2.立地条件のいい場所を大家さんや地主さんが格安で貸してくれます
3.すでにネームブランドがあるので、開店初日からお客さんがたくさんやってきます
4.チェーン店なので、常に成功事例や失敗事例を共有しあっています
5.商品開発力が、個人商店よりも格段に優れています
6.社会的評価が定まっているので、優秀な人材が集まってきます

世界中のどの都市でもメガチェーンが圧勝している

日本経済が衰退すれば、雇用が減り、個人消費も伸び悩みますので、消費者の財布の紐は固くなります。そんな中で、大きな利益を上げていくには、それなりの集客力が必要になります。つまり、知名度と資本力のある大企業が圧倒的に有利

◆不況期が独立のチャンスである理由 ※一部紹介
1.優良な物件が出やすい
2.居抜き物件が出やすい
3.家賃の値下げ交渉ができる
4.いい人材が集まりやすい

何でも自由にできることと成功できることはイコールではありません

ロイヤリティというのは、商標の使用や営業指導などの見返りとして、加盟店が本部に毎月支払う対価のことで、一般的には売上の3?5%

個人商店の場合、一時的には高い給料を取ることはできるけれども、それをずっと続けていくのは難しい

小売業では、高齢者向けの健康食宅配が、まだまだ規模は小さいながらも、急拡大しているようです。外飲業では、たい焼き、たこ焼き、セルフ式うどん店、立ち飲み居酒屋、セルフ式居酒屋などが拡大しています。また、サービス業では、コインランドリーやハウスクリーニング、低価格のレンタカー、介護関連のサービスビジネスが伸びている

本部に頼んで何人かのオーナーを紹介してもらい、実際にオーナーに会って話を聞くことも重要

自分の車の中やロッカーの中が汚い人は店長にしない

飲食店の場合、本部が示す売上シミュレーションの数字がオープン3ヶ月間の平均になっていることがあります。なぜなら、その3ヶ月間が一番売上がよく、資料として見映えがするからです

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『それでもフランチャイズを選びなさい』丸山忠・著 興陽館
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877231730

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◆目次◆

第1章 個人商店では生き残れない時代
第2章 フランチャイズは成功への近道
第3章 失敗しないフランチャイズ本部選び
第4章 長く続けるための店舗運営のコツ
第5章 独立して成功する人、しない人
第6章 アイツは絶対3日で辞めると賭けられた
第7章 フランチャイズ起業の先にある7つの選択肢
巻末付録 知っておきたいフランチャイズ用語集

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『ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇』本田健・著 Vol.2529


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【『ユダヤ人大富豪の教え』に続編?】
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本日の一冊は、本田健さんによる大ベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』の、待望の続編。

※参考:『ユダヤ人大富豪の教え』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479790764

続編である『スイス人銀行家の教え』から数えると、なんと7年ぶりの新刊登場ということで、がぜん期待が高まります。

今回のストーリーは、ビジネスに明け暮れているうちに、奥さんとの間に溝ができてしまったケンの物語。

コミュニケーションと英語を教えるスクール事業で成功したケンが、失意のまま、ふたたびアメリカへ自分を発見する旅に出る。そこで彼が体験したのは、人間関係と心理学の達人、ハリー・ゴールドバーグのワークショップだった…。

ということでいわゆる心理カウンセリング的なことが始まるのですが、その内容は、本田健さんが通常、数万円の金額で行っているセミナーのエッセンス。

「ポジティブ自立」「ネガティブ依存」「ネガティブ自立」「ポジティブ依存」の4つの心理タイプのマトリックスから、人間が取ってしまいがちな行動とその結果起こる悲劇を明らかにしたもので、マネジメントや恋愛など、さまざまなシーンで活用できる内容です。

また、未来は頑張っても頑張らなくてもやってくるから、流れてくるものを、さっとすくうように選べばいい、という考え方も、経営やキャリアのヒントになりました。

ただ、物語として見ると、どうしてもワークショップが中心となるため、人物の動きが少なく、単調な印象。

どちらかというと、心理カウンセリングや、本田健さんのセミナーに興味のある方向けの内容と言えるでしょう。

職場の人間関係に悩んでいる方、プライベートで問題を抱えがちな方に、おすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私たちは、『自分に何がふさわしいのか』を無意識のうちに決めている。そのセルフイメージを変えることでしか人生は変えられない

人との関わり方、感じ方が変われば、すべてが変わる! これまでの家族との関係を癒し、世界のとらえ方を変えれば、観念も変わっていく。自分や世界に対する観念が変われば、文字通り君の体験する世界も変わるのだよ

すばらしい人生にしたいと思うならば、何よりも感情について学ぶことだ

成功しているビジネスの裏には、お客さんや製品、サービスに対しての情熱や深い愛情が、創業者や従業員側にあるものだよ

人の感情は移ろいやすい。そして、目の前の人の感情に左右されるんだよ

◆4つの心理タイプ
「ポジティブ自立」:自ら進んで問題解決に当たり、弱音を吐かない
「ネガティブ依存」:感受性が強く、人に深く共感できる
「ネガティブ自立」:目標志向で、やると決めたら着実に結果を出す
「ポジティブ依存」:穏やかで癒し系

トップがこの[ポジティブ自立]にはまると、残念ながら、その関係は組織が破綻するまで続く。独裁者ならクーデター、会社のオーナーなら倒産、家庭なら離婚などといったことに陥らないと目が覚めない(中略)[ポジティブ自立]から落ちると、彼らの末路は哀れだ。誰にも相手にされなくなり、感情的には、自分の対極にある[ネガティブ依存]に落ちる

◆[ネガティブ自立]がいきすぎた場合
二四時間頑張っている自分に比べて、世の中全部が馬鹿で無能な人間の集まりに見えてくる(中略)組織のトップがこのタイプだと恐怖政治型になる

人間関係は「遠ざかるか、近寄るか」の二方向しかない

誰かとつながっているかぎり、そしてそのつながりが深ければ深いほど、人間関係のマトリックスのダンスから逃れることは難しい

ダンスを続けているかぎり、本当に大事なことはスタートできない

相手がどんな痛みをもっているのかを想像し、同時に自分の痛みを見ることができれば、一瞬にして力学は変わる

未来は、無理しても、しなくても、やってくる。楽しくしていても、苦しくしていても、向こうからやってくるのだ(中略)ただ、最高の未来に、自分を引っ張ってもらうだけでいいんだ

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『ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇』本田健・著 大和書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793240

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◆目次◆

序章 これから自分はどう生きるのか
LESSON1 感情が人生のすべてを動かす
LESSON2 人間関係のマトリックス
LESSON3 自分の立ち位置を知る
LESSON4 過去の家族関係を癒す
LESSON5 運命を左右する引き寄せの法則
LESSON6 ライフワークを生きる
LESSON7 ビジネス、お金と健康的な関係をもつ
LESSON8 人生に平安をもたらすもの
終章 帰国の旅―新しい運命との出会い

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『コーチングの神様が教える「前向き思考」の見つけ方』 マーシャル・ゴールドスミス、マーク・ライター・著 vol.2528 


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【米カリスマコーチ直伝!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532317061
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本日の一冊は、「20世紀最高の経営者」と評されたジャック・ウェルチをはじめ、数多くのグローバル企業のトップをクライアントに持つカリスマコーチ、マーシャル・ゴールドスミスによる一冊。

青雲の志を抱き、スタートしたビジネスであっても、過度に忙しくなったり、ルーチン化すると、誰しも情熱を失いがちなもの。

また、どんなにタフな経営者であっても、トラブルや人間関係に疲れ果て、ネガティブな感情を抱くことがあるものです。

本書は、あなたが人生で前向きな気持ち(モジョ)を持つために、どんな考え方をすべきか、またネガティブな状態に陥った時に、どうすれば「モジョ」を回復できるか、その秘訣を書いた一冊です。

数多くのエグゼクティブの相談に乗ってきた著者が、どうすれば悪癖を断てるのか、自己のアイデンティティを健全に保てるのか、使命感を取り戻せるのか、実践的なアドバイスをしています。

その体系化された指導方法もさることながら、注目したいのは、事例として登場するエグゼクティブたち。

人気が落ちてきても演奏に対する情熱を失わず、大ヒットレコードを生んだエリントン、「(移動に)飛行機は使わない」というルールを守ることで、世界最高の報酬を得るスポーツ解説者となったマッデン、「ロックスター」という強力なアイデンティティに縛られず、自らの可能性を拓いたボノなど、有名無名、さまざまな人物の事例が登場し、前向きに生きるコツを教えてくれます。

300ページ弱と、自己啓発書にしては厚い本ですが、生き方、対人関係、ビジネスのヒントになる一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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幸せと人生の意義を見つけるのに、モジョは重要な役割を果たす。「自分のしていることが大好き」で、「それを外に表す」こと。この二つの単純な目標を達成することだからだ

◆すばらしいモジョを手にする四つの要素
1.アイデンティティ 2.成果 3.他人の評価 4.受け容れること

仕事でモジョの高い人は仕事以外でもモジョが高い傾向がある

職業がモジョを決めるわけではないことは明らかだ。なにしろ、すばらしい客室乗務員もそうでない人もまったく同じ仕事をしているのだ

人生の初期設定は、惰性だ

◆毎日の行動を評価する質問
問1 この活動でどのくらい長期的なメリットや意義を得たか?
問2 この活動でどのくらい短期的な満足や幸せを得たか?

どんなことも評価すると思うだけで、その活動の経験が変わってくるだろう。もっと考え、意識するようになる。仕事であなたの上司に観察され、査定されているとわかっているときと、まったく同じだ。評価されないとわかっているときに比べて、もっとよく仕事をこなすことだろう。それが人間というものだ

◆四種類のアイデンティティ
1.記憶されたアイデンティティ(自分と過去が組み合わさったところ)
2.反映されたアイデンティティ
(過去と他人の意見が組み合わさったところ)
3.刷り込まれたアイデンティティ(他人が伝えたアイデンティティ)
4.作り上げるアイデンティティ(過去や他人に左右されない)

「◯◯◯になったら、私は幸せになれる」というのはとても西洋的な考え方だ(中略)重度西洋病では、私たちは将来にこだわりすぎ、今この瞬間の生活を楽しむことができなくなる

あなたが何かの決定をするとき、何かを失うかもしれないと思って決めるか? あるいは何かを得られると思って決めるか? もし前者なら、埋没コストにとらわれているせいで、あなたは思いがけないコストを払っている可能性がある

◆四つの意味のない議論
1.意見を言わせてください
2.君より大変だったんだから
3.なんでそんなことしたんだ?
4.それは不公平だ

「生活のため」は、短期的な満足も長期的なメリットも少ない活動
「刺激的」な活動は、短期的な満足は高いが、長期的なメリットの少ないもの
「犠牲を払う」活動では、短期的な満足は低いが、長期的なメリットは大きい
「現状維持」の活動では、まあまあの短期的な満足を得て、それなりの長期的メリットを得る
「成功」の活動は、短期的満足が高く、長期的なメリットの大きいもの

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『コーチングの神様が教える「前向き思考」の見つけ方』マーシャル・ゴールドスミス、マーク・ライター・著 日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532317061

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◆目次◆

【セクションI】あなたとあなたのモジョ
1.モジョとあなたと私
2.モジョを測る
3.モジョ・パラドックス
【セクションII】モジョを築く
4.アイデンティティ―あなたは自分をどのような人間だと思うか?
5.成果―最近何を達成したか?
6.評判―人はどう考えているのか?
7.受け容れる―いつ諦められるか?
8.モジョを殺すもの
9.四つの意味のない議論
10.そんな職はもうない!
【セクションIII】モジョ・ツールキット
11.「あなた」を変えるか、「それ」を変えるか
12. アイデンティティ―あなたは何者かを理解する
13.成果―達成を楽にする
14.評判―あなたの「話」をコントロールする
15.受け容れる―できることを変えよう、できないことは諦めよう
【セクションIV】内側と外側をつなげる
16.自助努力を超えて

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『大前研一と考える「営業」学』大前研一・編著 vol.2526


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【大前研一の営業論とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478007268
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本日の一冊は、大前研一氏と、ビジネス・ブレークスルー大学の講師陣が営業についてオムニバス形式で語った一冊。

大前研一、斎藤顕一、須藤実和、川上真史、後正武という顔ぶれで、それぞれの講師が各1章分を担当しています。

大前氏の文章にしては、精細を欠いた文章で、流れも悪いのが気になりますが、内容的には、普段営業の現場にいて気づかない視点が盛り込まれており、参考になると思います。

NCR創業者のパターソンが説いた営業哲学、営業はマーケティングを学ぶべきだという考え、成果をあげる人の質問の技術(以上、大前氏)、営業の役割は「新規需要の創造」であるという考え方(斎藤氏)、顧客ロイヤルティを調べるため、ライクヘルドが開発した「究極の質問」(須藤氏)など、さまざまなトピックが登場し、飽きることがありません。

惜しむらくは、上記の文章の点、そしてビジネス・ブレークスルー大学の宣伝が多すぎる点だけですが、営業の方が読んだら、きっと役立つ内容だと思います。

逆に、マーケティング思考の方にとっては、当たり前の視点ばかりで、興味を持てないかもしれません。

以前、保険営業マン200人ほどの前で講演したことがありますが、「こういうことを言えばよかったんだ!」と気づかされる内容でした。

究極の営業とは、今お客様と会っているこの時間にも、他のお客様が営業をしてくださっている営業。

つまり、マーケティングができている営業だと思います。

マーケティング思考を身につけたい営業職の方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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かつて欧米市場を切り拓いたパイオニアたちに負けぬ熱意を持った営業プロフェッショナルの存在なくして、新興国市場の攻略はかなわない

自社の商品を販売するだけの営業スペシャリストではなく、顧客の抱える問題・課題に対して、自社の商品を絡めながらソリューションを提供できる営業プロフェッショナルを大量に育成する必要があります

顧客主義を徹底し、組織の利己主義を抑え込み、期待を上回るレベルで問題解決を提案し続けることにより、顧客の信認は増します

当時のアメリカでは、営業とは行商のことでしたが、パターソンは、ホワイトカラーの営業集団をつくり上げようと決意し、破天荒な改革に取り組みます。営業担当者たちに良質のスーツを着せ、最高級のホテルに泊まらせ、マナーや規律、健康管理の重要性などを教えました。また、製品知識のみならず、ビジネスの理論を徹底的に教育するために、アメリカ最古といわれる研修所まで用意したのです

◆営業プロフェッショナルが身につけるべき基本スキル
・マーケティング・リテラシー
・ロジカル・コミュニケーション

キャッシュ・レジスターの営業担当者はこんなふうに質問します。「集計は毎日ちゃんと一致していますか」。すると顧客は「一致しないこともあるんだよね」などと答えるでしょう。そこで「どれくらいですか」と突っ込むと、「だいたい売上げの三%くらいだね」といった具合に、具体的に教えてくれます

顧客の状況を把握している営業担当者ならば、車検が近くなるたびに「買い替えますか、それとも、この次にされますか」という話ができます。そして次に乗りたいと考えている車について、一緒に語り合うことができます

◆営業専門コンサルティング会社が二〇〇社に尋ねた、営業に望むこと
1.専門知識と問題解決力
2.顧客企業が属する業界に関する知識

(以上、大前氏)

営業に期待される新たな、そして重要な役割、それは「新規需要の創造」

開拓すべき見込み顧客は、どのように決めるべきなのでしょうか。そこと取引すれば自社の評価が高まる、という評価のしかたもあるでしょう。しかし、最も重要なのはやはり、企業の「魅力度」、すなわち将来性に基づいた判断です

(以上、斎藤氏)

「企業は、製品やサービスを通じて、あなたを一〇〇%満足させますという『誓約』を販売しており、また顧客はこの『誓約』を購入している」(セオドア・レビット)

◆ライクヘルドの「究極の質問」
【この会社を友人や同僚に紹介したいと思いますか】

(以上、須藤氏)

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『大前研一と考える「営業」学』大前研一・編著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478007268

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◆目次◆

第1章 営業のプロフェッショナル化 大前研一
第2章 問題解決型営業のすすめ 斎藤顕一
第3章 営業のマーケティング・マインド 須藤実和
第4章 営業のセルフ・マネジメント力 川上真史
第5章 営業チーム力の向上 後正武

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『ほったらかし不動産投資で月50万円稼ぐ!』 午堂登紀雄・著 vol.2526


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【これから不動産投資を始める人に】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478015805
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今日は、7月に入社する29歳の社員と中村君に、ビジネスや仕事のアドバイスをしていました。

話をしていて、あまりのビジネス感覚の欠如に驚き、思わず発したのが次の言葉。

「2人とも、次のボーナスで株を買いなさい」

なぜかというと、株を購入することで、日々の経済ニュースや企業業績、経営者の横顔などに、自然、意識が向くからです。

世の中には、数多くの勉強本がありますが、そんなものより大事なのは、実際にお金を使って勉強の意識を高めること。

所詮、お勉強だけの人は、お金を出してコミットしている人間には勝てないのです。

ということで、本日ご紹介するのは、土井が最近勉強したいと思っている、不動産投資の本。もちろん、実際の購入も考えています。

著者の午堂登紀雄さんは、戦略系コンサルティングファームのアーサー・D・リトルに在籍中、貯金70万円から半年で400万円を貯金、1年で3億円の資産を形成し、年間1200万円の家賃収入を得た人物。

本書では、自らの体験をもとに、サラリーマンが不動産投資で儲ける方法を指南。

特別突っ込んだノウハウが書かれているわけではないですが、これから始める人には読みやすく、要点を押さえた内容だと思います。

本書の特長は、手間をかけられないサラリーマンでも無理なくできる不動産投資に特化して解説している点。

なるべく手間がかからず、空室ができても、すぐに埋まる方法を指南しており、副収入を狙うサラリーマン、本業が忙しい経営者には、現実的なやり方を示していると思います。

不動産は大きな投資ですが、臆病すぎるとチャンスを逃すのも事実。

最低限の情報を得て、とにかくやってみたいという向きには、手頃な一冊だと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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1.都心・駅近の物件を買う
2.優秀なパートナーとチームを組む

節税という観点からもメリットがあります。なぜなら、確定申告をすることによって、所得を圧縮できるからです。すると、所得税の還付、住民税の減額、子供の保育園料の削減ができる

◆区分マンションと一棟物件を組み合わせる理由
・最初に区分マンションを買うというのは、心理的なハードルが低いから
・区分マンションは、一棟と比べて手間がかからない
・一棟物件と比べて金額も安いですから売却も容易

平成21年度は東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・滋賀の一都五県だけが人口が増えており、それ以外の道府県は人口が減っている

家賃に6万円までなら払える人口というのは、膨大に存在します。その分、競合物件も多いのですが、そもそもパイが大きいため、家賃の値崩れもほとんど起きていません

賃貸仲介業者は、オーナーから「広告料」がもらえる物件を優先的に紹介する

国が財政破綻した諸外国では、金(ゴールド)、外貨、不動産を持っている人が助かった、というのは有名な話

◆選ばれる物件の条件
・便利で人気の場所にある物件
・差別化された付加価値の高い物件
・コストパフォーマンスがよい物件(家賃が手頃)

駅前の小さな不動産屋などは、地元の情報に精通しているうえ、非公開情報を握っている場合があります。それに地元の金融機関との強いつながりがあるので、融資面でも有利

◆管理会社の見極め方
1.空室期間短縮化の努力をしてくれるか
2.入居者との交渉力はあるか
3.家賃滞納時の督促管理は十分か
4.入居者からのクレーム対応は迅速か
5.退去後のリフォームやハウスクリーニングのチェックは入念か
6.建物管理は行き届いているか

家賃は、最初から相場より少し安くしておくことで、短期間で入居が決まりやすくなります

事業用物件よりも、居住者物件のほうが安定性は高い

ファミリー向け物件よりも単身者向け物件

一棟物件は外観をできるだけキレイに保つ

9月や3月といった半期末や期末は、通常よりもローン審査が通りやすくなります

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『ほったらかし不動産投資で月50万円稼ぐ!』午堂登紀雄・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478015805

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◆目次◆

PART1 私はこうして、ほったらかし不動産投資家になれた!
PART2 サラリーマンをやりながら、なぜ、金持ち大家さんになれるのか?
PART3 ほったらかし不動産投資で大家さんになる9つのステップ
PART4 月50万円を稼いでくれる物件の選び方・買い方!
PART5 サラリーマンのための融資攻略法
PART6 不動産投資の成功に必要な3つの力

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