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『Lawより証拠』平塚俊樹・著


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【経営者のためのリスク管理ノウハウ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862800769

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本日の一冊は、かつて大手企業のクレーム担当として活躍、警察の暴力団対策課にて対応トレーニングも積んだという著者が、日常のトラブルの解決法を指南した一冊。

法的な基礎知識が学べる、というのもありますが、参考になるのは、トラブルを未然に防ぐ考え方や、起こった後の迅速な対処法でしょう。

実際に著者が解決した事例を紹介しながら「事件簿」として紹介しているので、堅苦しい話ながら、興味深く読むことができます。

交通事故の被害者なのに逆に訴えられた、身に覚えがない借金を請求された、カード詐欺、ストーカーなど、誰にでも起こりうるトラブル事例が満載。

身近なトラブルに正しく対処するために、ぜひ読んでおきたい内容です。

お金の問題から異性の問題まで、人間の活動には、トラブルはつきもの。

「法律を知りませんでした」では通用しないこの日本において、知っていることと知らないことは大きな差を生みます。

経営者のためのリスク管理ノウハウとして、ぜひチェックしていただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ウソの供述で調書を作られたとしても、当事者のもう一方が約一ヵ月以内に異議を申し立てれば確定を防ぐことができる

「債務不存在請求確認訴訟」とは、債権者に、債務が(これ以上)存在しないことを公に認めさせるために起こす訴訟である

まずは自分で証拠を集めることである。実際、解決している事件の多くは被害者本人や、その家族が命がけで証拠を集めているのである

相手の同意を得ないで調査をしても、相手にその証拠を否定されてしまえば裁判には負けてしまう

日本の法律では本人か弁護士しか、トラブルの解決はできない。代理行為や仲裁行為はできない。だから本人が自分で動くしかないのだ

トラブルを大きくしてしまう人は友達や仲間が極端に少ない

さびしいから取り込まれるのだ。さびしい思いをさせないという対策以外に手軽な方法など無いのだ

管理組合の理事長には『善管注意義務』が義務づけられています。つまり、騒音被害があって、管理組合に動いてくれと頼んだのに理事長が動かないのは本来おかしいんです

自分が被害に遭ったらその法律を調べなさい

たいていの人は「教えろ」とワーワー言ってしまうからうまくいかないので、そうではなく「○○はどうですか? 教えてくださいませんか」という聞き方をするのが最低限の礼儀

彼女自身が、まず彼の両親に「こういう用件で訪問したい」と連絡し、了解をとらなくてはいけないのだ。それをしないでいきなり出向き、相手の意思に反して家に足を踏み入れれば不法侵入になってしまう

たとえば五〇万円の損害に対して一〇〇万円請求したとなると、後々何かあったときに、必ずそこを突かれることになる

暴力団、弁護士、警察それぞれの上層部が必ず言うのは「人の恨みを買ってはいけない」ということだ

顧問弁護士もいないのに限度額が高いクレジットカードを持つことはリスクが大きすぎる大冒険である

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『Lawより証拠』平塚俊樹・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862800769
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◆目次◆

第1章 弱者を踏みにじる悪徳弁護士を斬る!
第2章 お年寄りの財産を狙う「悪いやつら」
第3章 騒音トラブル
第4章 「彼氏」に金をだまし取られたOL
第5章 買い物トラブル
第6章 カード詐欺
第7章 借金にまつわるこわい話
第8章 ストーカー
第9章 セクシュアルハラスメント
第10章 離婚にまつわるこわい話
第11章 いじめ
第12章 不動産賃貸トラブル
おわりに

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『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方』和田浩子・著


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【P&G成功の立役者】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001952

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本日の一冊は、P&Gジャパンの前身であるP&Gサンホーム社時代から同社を盛り上げ、日本人で初めて米プロクター・アンド・ギャンブル社のヴァイスプレジデントになった著者が、その半生を振り返った一冊。

P&Gイズムの本質と、優れた人材を輩出するしくみがわかる、希少な内容で、経営者、人事担当者は必読と言っていいと思います。

「ウィスパー」を日本市場でトップブランドに押し上げた話や、上司からもらったアドバイス、社史を知って抱いた志など、読めば読むほど、著者のP&Gへの愛が伝わってきます。

「育つ社員というのは、会社の価値観を理解し、会社が必要とするスキルを会得する可能性がある人」という意見は、おそらく経営者であれば誰もが同意するところだと思いますが、著者はまさにこの理由ゆえに成功したと言えるでしょう。

普通の社員であれば、会社に不満を訴えて辞めるところ、「自分は残って、この会社の理想が現実となるように努力しようと思った」。

また、間違いメールさえもチャンスにつなげるなど、著者の仕事に対する積極的な姿勢からは、多くを学ぶことができます。

どんな理論も行動には勝てない。そして同様に、どんなテクニックも情熱には勝てない。

著者のキャリアを追体験しているうちに、仕事で一番大切なことを思い出させてもらった気がします。

将来リーダーを目指す方、自社でリーダー候補を育てたい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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分析力と戦略的思考力の2つは連続したスキルであり、マーケティングだけでなくどんな仕事にも求められるものです

P&Gでは「正しくて難しいことをやれ」と習います

他社の模倣や、昔すでにやったことを繰り返すだけの戦略は、すぐに効力がなくなるものです

実行力とは、「自分で実行する力」というより、「みんなに納得して実行してもらう力」のことです。多くの仕事は自分一人では実現できません

自分の仕事を取られるような部下を育てなさい

自己ベストかどうかが問題ではなく、競合よりはるかに良いアイデアで消費者を引きつけることができるかどうかなのです

会社と社員はお互いの「使命感」でつながっている

不満ではなく具体的アイデアとして表現したほうがずっとスムーズに望むものを手に入れることができる

目的がすべての行動をシンプルにしてくれる

トレーニングガイドブックには主に、ジュニア時代に身につけておくべきスキル、ブランドの理解から始まるマーケティングの仕事のステップ、習得すべき業務内容、目安として、いつまでに、その仕事を経験しているべきか等が載っています

この本を読んで、なんていい会社なんだと思いました。それに引き換え日本のP&Gは……と感じた部分がたくさんありました。私のいるべき会社はこの本の中にある。自分は残って、この会社の理想が現実となるように努力しようと思ったのです

育つ社員というのは、会社の価値観を理解し、会社が必要とするスキルを会得する可能性がある人

失敗に対して責任を問うより、リカバリーショットを実施することのほうがずっと大事です

成功は競合を呼びます。2年目以降も成功を続けようと思ったら、1年目の素晴らしい結果にも満足しきらないようにするのです

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『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方』和田浩子・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001952
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◆目次◆

プロローグ P&Gの強みは人材育成
第1章 「暗黙の了解」も自分次第
第2章 育つ社員しかいらない
第3章 リカバリーショット主義
第4章 人とブランドさえ残ればいい
終わりに

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『シークレットアドバイス』「フォーチュン」編集部・編著


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【世界を代表するCEOの成功秘話】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876886083

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本日の一冊は、「フォーチュン」誌が世界トップの企業家、CEO、研究者を徹底取材して書き上げた、世にも豪華なインタビュー集。

スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、リチャード・ブランソン、ウォーレン・バフェット、ピーター・ドラッカーなどなど、ビジネス界を代表する著名人の名言および経営哲学がコンパクトにまとめられた、決定版です。

彼らが若い頃、どんな障害にぶつかり、どんな考え方で乗り越えたのか、何が成功の要因だったのか、そして彼らに影響を与えたメンターの言葉とは…。

知られざる偉人たちの横顔が、インタビューを通して浮かび上がる、じつに読み応えあるインタビュー集です。

本書を読んでいて思うのは、現在すごいといわれている人々にも師匠がいて、下積みの苦労があって、気づきがあったということ。

偉大な経営者がマネジメントで苦労したという話も、現在苦しんでいるわれわれには、いい励みになります。

とにかく、アメリカのビジネス界の著名人はほぼ全員網羅しているのでは、というくらい充実した内容。

できる人の考え方、勝利の秘訣を知りたい人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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<アンドリュー・S・グローブ>
人が私のところにやってくるのは、アドバイスを求めているか、または自分の考えを理解してほしいからだ

◆マネジャーに必要なスキル
1.大勢に複雑なメッセージを伝える力
2.”思い込み”の罠にはまらない力
3.はっきり「ノー」を伝えられる力

<ビル・ゲイツ>
情報が洪水のように押し寄せるからといって、正しい情報が手に入るという保証も、正しい人間と連絡を取っているという保証もない

<ビル・グロス ピムコ最高投資責任者>
「つながりたくない。切断していたい」。これが私のモットーだ

1日でもっとも重要な時間は仕事以外にある

<ハンク・ポールソン ゴールドマン・サックス元会長兼CEO>
私は最低でも自分の時間の3分の1を、ゴールドマンの社員と社内文化向上のために使っている

<ピーター・ドラッカー>
効果的な経営者は人の長所を生かす。万能型の人間、長所ばかりで欠点のない人間を求めていると、平凡な人材しか集まらない

<ウォーレン・バフェット ベン・グレアムの言葉より>
他の人が同意するから正しいのではない。事実が正しいから正しいのだ

<リチャード・ブランソン フレディ・レイカーの言葉より>
自分が表に出て、自分自身を利用しなければならない。自分を笑いものにしろ。そうでなければ生き残れない

<メグ・ホイットマン イーベイCEO兼社長>
自分の手柄にこだわるな。いつも周りでいいことが起こっていれば、自分にもいつかいいことが起こる

<ディック・パーソンズ タイム・ワーナー会長兼CEO>
交渉をするときは、みんなが幸せになれるように、何かちょっとしたものをテーブルに残すんだ

<ジム・コリンズ>
「世の中の役に立つ存在になりなさい」。それが、ピーター・ドラッカーにお礼をする方法だ

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『シークレットアドバイス』「フォーチュン」編集部・編著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876886083
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◆目次◆

はじめに
CHAPTERI  世界トップの企業&CEOが実践する秘密の仕事術
CHAPTERII 決断力の極意は、この達人たちに学べ
CHAPTERIII いま求められる新しいリーダーシップスタイル
CHAPTERIV 最高の結果を出すチーム
CHAPTERV シークレットアドバイス
訳者あとがき

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『分析力を武器とする企業』 トーマス・H・ダベンポート、ジェーン・G・ハリス・著


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【先端的データ解析で競争優位を】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822246841

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本日の一冊は、『ブルー・オーシャン戦略』に次ぐハーバード・ビジネススクール・プレスのベストセラーということで、発売前から期待が高まっていた一冊。

※参考:『ブルー・オーシャン戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000708/

「先端的なデータ解析が競争優位を生み出す」という、興味深い切り口で、分析力に優れた企業の事例を多数紹介し、そこから今後の競争力の源泉を明らかにしていこうというものです。

本書の背景にあるのは、競争で生き残る企業の秘密は、たいていの場合、業務プロセスか意思決定のどちらかにある、という仮説。

マネされやすいものは競争優位につながらないわけですから、当然と言えば当然なのですが、それを全社的に取り組んでいるかと言われると、厳しいものがあります。

序文で、ハラーズ・エンターテインメント会長、ゲイリー・ラブマンが述べていますが、こと経営に関するかぎり、合理的期待仮説は当たらない。むしろ「ごく簡単な分析手法を使うだけで、利益を増やすチャンスはあちこちに転がっていた」というのが真実のようです。

今やテクノロジーの進化によって、企業が収集できる情報は量・質ともに飛躍的に増大しています。

だとすれば、後はそれをどう分析し、意思決定につなげるか。本書が提供しているのは、まさにその視点と分析手法なのです。

なお、著者によると、「金融サービス、旅行・運輸、ゲームやエンターテインメントのように膨大な取引データが発生する業種では、分析力を発揮する余地が大きい」のだそうです。

自社の経営に、新たな競争力「分析力」を導入したい経営者は、ぜひ読むことをおすすめします。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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<ハラーズ・エンターテインメント会長、ゲイリー・ラブマン>
こと経営に関するかぎり、合理的期待仮説に関する私の予想はまったく当たらなかった。ごく簡単な分析手法を使うだけで、利益を増やすチャンスはあちこちに転がっていたのである

常に最高のアイデアを出すことができてこそ、経営者は経営者の名に値する。ハラーズの株主はありがたいことにずいぶんと私を信頼してくれているが、ほんとうは信頼に値するのは、あちこちからデータを集め、持続的な成長を生み出す最高のアイデアを提出してくれる私のチームである

<ここから本文>
どんな会社も、競争で生き残るには、何かしら「これ」という強みを備えていなければならない。そうした際立った特徴は、たいていは業務プロセスか意思決定のどちらかに関係がある

利益率の高いありがたいお客さまを判別し、そうした顧客に的を絞ってサービスを強化すればよい

コスト情報がきちんと把握できるようになって、サービスごと、顧客セグメントごとの収益性が明確になった

CRMやSCMに成功している企業は、業績もいいことが多い

プライシングつまり価格設定も、分析力を発揮する余地がきわめて大きい分野

ベスト・バイは五年かけてアメリカ六〇〇〇万世帯のデータを収集し、顧客を八つのセグメントに分類。そして、セグメントごとにど
うすれば最もうまく顧客の心をとらえることができ、一店舗あたりの売上高を最大化できるかという研究に着手した

ハラーズでは誰が来ているかを常時把握しているし、その人がいつも何で遊ぶか、何時間ぐらいカジノにいるか、いくらぐらい使うかといったことも知っている

パーソナライゼーションは、差別化を図るカギ

分析力を武器にする決め手は社員の意識改革にある

分析結果などの情報を顧客やサプライヤーに提供する傾向は、今後ますます強まる

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『分析力を武器とする企業』トーマス・H・ダベンポート、ジェーン・G・ハリス・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822246841
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◆目次◆

第一部 分析力を武器とする企業
第一章 データ分析で競争に勝つ
第二章 こんな企業が分析力を武器にしている
第三章 データ分析を業績に結びつける
第四章 社内へデータ分析を活用する
第五章 社外へ向けてデータ分析を活用する
第二部 分析力を組織力にする
第六章 分析力活用のためのロードマップと組織戦略
第七章 分析力を支える人材
第八章 分析力を支える技術
第九章 分析競争の未来

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『36倍売れた!仕組み思考術』田中正博・著


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【電話とDMで売る画期的手法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4779400414

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本日の一冊は、営業マン0人の保険セールスで営業利益1億円を稼ぎ出したという著者が、その電話+DMを使った営業法を公開した一冊。

通常であれば、DMを送ってから営業電話、というプロセスを、あえて電話から始めることによって驚異的な反響を得る、というのが主張で、本書にはそのやり方が事細かに書かれています。

相手に聞いてもらえる電話トークにはじまり、成約率を高めるための手続きトーク、恐怖心をあおるトークなど、電話のノウハウだけでも十分に参考になりますが、ほかにもDMの原則、封入する書類の順番までが書かれており、かなり実践的な内容です。

また、実際のニュースレター、求人広告などの文面を見ながら学べるようになっており、類書よりもイメージがつかみやすくなっています。

いろいろと役に立つノウハウが書かれていますが、もっとも参考になるのは、徹底して相手目線に立てる著者の[YOU]能力の高さ。

相手の立場になって考えれば突破口が見つかるという、ある意味商売の王道を説いていますが、その徹底ぶりが参考になります。

頭を下げずに売る。その手法が知りたい方はぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たいていの場合、「ご覧いただきましたか?」と聞かれれば、見込客は条件反射で「まだよく見ていません」と答えます。本当は見ていても、です。なぜそうするかといえば、「見た」と答えれば、次に来るのが「いかがでしょう?」とセールスが始まるのを経験上知っているからです

DMの封筒は豪華できれいなものほど、ゴミ箱行きの可能性が大です。それはなぜか? 理由は、封筒を見た瞬間に売り込みのDMと分かるから。ネタばれです

電話で見込客を探す最大の利点は、「電話は鳴れば出てもらえる」
ということ。これに尽きます

「DMを送ってもいいですか?」という1本の確認電話には、DMの成約率を2倍に引き上げる素晴らしい効果があった

セールスで、まず最初に行うべきは集客です。すなわち、「それを欲しいと思う人は誰ですか?」の答えを探すことです

「ご案内」を「ご確認」という言葉に置き換えてみます

私の経験上、質問を「○○しないと損する」「○○のままだと失敗する」という内容にすると、反応が高くなります

問題は、「プロ」たちのトークはみんな似ているということです。だから、電話の第一声で「あ、テレアポだ」「あ、電話セールスだ」
と、相手にすでにバレてしまっている。これが問題なのです

「ご存知でしたか?」なら、その答えは「はい」か「いいえ」です。この質問だけでは話は終わらない。その結果、「だから?」と話の続きを聞いてもらえるのです

◆今のお客様が「売り手」に求めるもの
1.一方通行のコミュニケーション 2.断る自由

◆DMのコンテンツを考えるうえで、アドバイス
1.ワンセールス・ワンアイテムにする
2.情報を詰め込みすぎない
3.実際のセールスを再現する

値引きよりもオマケのほうが効く

◆反応の高いセールスレター文章構成パターン
1.お客様の抱える問題を指摘する
2.その問題をさらに深く掘り下げる
3.問題の解決策を提示する

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『36倍売れた!仕組み思考術』田中正博・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4779400414
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◆目次◆

はじめに
プロローグ 10人に1人のお客様を申し込ませる方法
第1章 「売らずに、売れる方程式」
第2章 電話とDMで驚異の成約率を叩き出す秘密
第3章 「売らずに、売れる営業術」電話トーク作成法
第4章 「売らずに、売れる営業術」DM作成法
第5章 「売らずに、売れる営業術」実践編/仕組み脳のつくり方
エピローグ
付録・「仕組み思考術」格言集

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『会社のお金はどこへ消えた?』児玉尚彦・著


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【堅い社長は数字をこう見る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003181

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本日の一冊は、「経理合理化プロジェクト」を発足し、全国約200の会計事務所とともに、企業の経理業務の改善に取り組む著者が、「賢い社長の決算書のいじり方」を説いた一冊。

とは言っても、決してうさん臭い脱税まがいの本ではなく、いかにして健全な経営をするか、その一点に目的を絞り込んで書かれた、じつに真面目なキャッシュフロー経営の本です。

面白いのは、単に会計理論だけで終わることなく、キャッシュを優先させる営業活動をしたいとき、在庫を減らしたいとき、部下にどのようなインセンティブを与えるか、というところまで突っ込んで論じている点。

これまでに1000人の社長に会ったという著者が、そのなかのベストプラクティスを紹介し、具体的なノウハウ、現場でのやり方を説いています。

担当者別に在庫金額を集計して、ランキングで発表するやり方や、営業マンの売上の棒グラフの右側に色を変えて毎月の回収額を並べるやり方。

できる社長がどこまで細かく配慮しているのか、その実例を学ぶことができて、じつに有意義な内容です。

ほかにも、手元に持っておく現金の適切な額はいくらか、借金はした方がいいのか、節税はすべきなのか、やはり中古のベンツはいいのかなど、中小企業経営者が気になるトピックがてんこもりです。

いつ何時も「お金」を意識して、問題が起こらないよう経営する。

当たり前だけれど難しい経営の極意がお金の面からわかる、じつに有意義な一冊です。

キャッシュフロー経営がいまいちわからなかったという人も、この本ならバッチリです。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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どこの会社に行っても、業績管理の資料には、一番上に売上高が書いてあって、そこから費用を差し引いて利益を出すという順番になっています。しかし、実際の商売は、順番が逆です

会社を成長させ続ける限り、常にお金は不足する

財務バランスを整えるポイントは、とにかくお金を寝かせないこと

在庫は仕入れた社員に責任を持たせなければ減らない

会社にとっていま大事なのは売上高なのか利益なのか、それともお金なのか、を社員に見えるようにしないと通じない

1か月では営業サイクルが完了しません。毎月の売上と利益だけを検証しただけでは取引結果を確認したことにはならないのです

在庫と仕入債務の回転日数を原価率で調整することにより、必要な運転資金を売上代金の回収までの日数との差で把握できる

資金繰りがいい優良企業の預金残高を見てみると、売上高の2・5か月分以上になっています

入金はコントロールできませんが、支払いはコントロールできます

拡張しすぎた事業活動を逆に絞り込んでいきます。儲かっていない販売地域、店舗、商品、得意先を捨てて、儲かるところに限定して、お金とパワーを集中させていきます

仕事のやり方が人に依存していると、簡単にアウトソーシングできません

仕入業者や外注先の支払い条件を始め、給料や家賃などの支払日をすべて書き出して、毎月の支払額と一緒に時系列にタイムチャートにまとめます

デッドストックが解消されたら、今度は商品アイテム数を絞り込んでいきます

できる経営者は、損切りしたらいくらお金が戻ってくるのかを常に考えています

価値を高めることに集中してお金を使うことが、税金をできるだけ取られずに効率的に事業を拡大成長させていく道

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『会社のお金はどこへ消えた?』児玉尚彦・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003181
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◆目次◆

はじめに なぜ、社長は帳簿をいじりたくなるのか?
第1章 会社のお金はどこへ消えた?
第2章 なぜ、売上が増えてもお金は足りないのか?――売上とお金
第3章 お金が漏れる穴にフタをする――費用とお金
第4章 バランスシートを動かすとお金が流れる――財産とお金
第5章 無借金経営は本当に理想か?――借金とお金
第6章 「賢い社長」の決算書のいじり方――決算書とお金
第7章 税金さえ払わなければお金は残るのか?――税金とお金
第8章 成長をあきらめるとお金は貯まる――成長とお金
おわりに お金の悩みを共有してビジネスに活かす
付録 お金を呼び込む59の鉄則一覧

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『辞めない採用即戦力の育成で儲かる会社になる!』小山昇・編


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【中小企業のための採用の秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860632915

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本日の一冊は、落ちこぼれ集団を率いて赤字続きの会社を年商35億、2000年度には日本経営品質賞を受賞するまでに導いた、株式会社武蔵野の小山昇さんによる一冊。

今回の内容は、中小企業のための採用のノウハウで、自社だけでなく、計24社の事例つきで詳しく論じています。

著者いわく、人事に関して、社長が自ら先頭に立って取り組むべき課題は2つ。

ひとつは、「優秀でなくても、自社に合って、なおかつ簡単に辞めない人材を採用する」こと、そしてもうひとつは「社員教育を徹底して、既存社員も含め、それなりの社員を仕事がデキる人材へと成長させる」こと。

「中小企業は優秀な人を採用してはいけない」という部分は、確かに納得できる点が多く、組織づくりの参考になりそうです。

ほかにも、新卒を募集する時、学生にさり気なく自社をアピールするための手段、求人広告のノウハウ、採用面接で相手を見極めるための質問など、細かいノウハウが参考になります。

自分をアピールしようと一生懸命に話す人や、ボランティア活動の経験はマイナスなど、一見「えっ?」と驚くような採用の指針が示されていますが、理由を読めば、確かに納得できます。

長く働く人を採りたい経営者に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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応募者が2時から面接なら、その前後に、定期的に行っている社員の進捗チェックの面接を入れます。応募者が2時少し前に到着すると、誰かが面接を受けています。この時点で、「応募してきたのは自分だけではない」と錯覚してもらえる

人の成長に時間がかかるからこそ、逆に差別化になる。他社に先駆けて人を成長させれば、ライバルは簡単に真似できません

中小企業に勤める人は、何を基準に会社を選び、長く勤めるのか。答えは「社長が好きだから」です

いまや世界を代表する自動車メーカーであるホンダも、最初は小さな町工場でした。当然、給料はよくないし、事業も安定していません。おまけに創業者の本田宗一郎は、社員が失敗すると容赦なくげんこつを食らわせる熱血社長。私なら逃げ出します。それでも、本田宗一郎に惚れた社員は残ったし、「世界一のメーカーになる」という夢に共感して優秀な技術者が続々と入社した。給料や労働環境より、社長の魅力が上回ったのです

定着率を高めるには、最初から価値観の合う新卒を選んで、戦力として育て上げたほうが早い

中小企業は優秀な人を採用してはいけない

全力で走るのは、自分より遅いタイムの人がいるときです。人は自分より実力のある人や同レベルの人に負けるのは許せても、自分より実力が下の人に抜かれることは許せない。それが人間の心理です

重視すべきは、頭のよさよりも、社長の方針を守れるかどうかです

企画という言葉に釣られて入社した人は、本当の仕事内容を知って辞めていくだけ

頼りない文字を書く人は要注意

面接で見極めるべきは「経験」と「価値観」

最近顕著なのが地方の学生の優秀さです

教育とは、形から入って心に至ること

よいことを強制するには、社員が得する仕組みが欠かせません

どのような理由であれ、最後に退職希望者の背中を押すのは、いつも1つ。コミュニケーションの不足です

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『辞めない採用即戦力の育成で儲かる会社になる!』小山昇・編
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860632915
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◆目次◆

はじめに
序 章 どうして中小企業は人に困るのか?
第1章 優秀な人材は、会社をダメにする!
第2章 失敗しない採用で、会社は強くなる
ステップ1 採用計画を立てる
ステップ2 人を募集する
ステップ3 書類選考でウソを見抜く
ステップ4 筆記試験で適性や価値観を見極める
ステップ5 面接で自社に合う人を見抜く
ステップ6 採用/不採用の判定・通知
第3章 新卒に「ここで働きたい」と言わせる採用活動
第4章 即戦力! 中途採用はここに注意せよ
第5章 社員を育てない会社に未来はない
第6章 社員が辞めたくならない仕組みを作る

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『心に書きとめておきたい名経営者の至言』日経ベンチャー・編


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【名経営者を支えた言葉】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822265277

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本日の一冊は、「日経ベンチャー」が長年にわたって取材してきた経営トップへのインタビュー記事から、これはという名言を抜き出し、まとめた珠玉の名言集。

松下幸之助、本田宗一郎、井深大、小倉昌男などの往年の名経営者に加え、柳井正、永守重信、藤田晋など、現在活躍中の経営者の言葉も集めており、なかなかバランスの取れた内容になっています。

単に自己啓発的な内容ではなく、実際に彼らの意思決定を支えた信念、経営理念が語られており、読むだけで経営センスと心構えを同時に学ぶことができます。

失敗を繰り返さないための考え方や、部下を動かす秘訣、本の読み方、意思決定の方法やマーケティングの秘訣まで、じつに幅広いテーマについて、名言が収められています。

大経営者が多いからというのもありますが、とくに注目すべきは人を動かすマネジメントの要諦。

人を雇い、苦労してきた経営者ならではの視点が参考になります。

名言集だけに、ちょっと空いた時間に眺めて楽しめるのがポイント。バッグに入れて、常に持ち運びたい、そんな一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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経営者の先見性というものは、単に未来を予測するということだけでなく、むしろ未来を創造していく点にある(松下幸之助)

香水のにおいでなく、油が焼けるにおいが好きな経営者にならないとだめだ(鈴木修)

個人のこだわりや我慢できないことを仕事でも大事にしないといけない(柳井正)

互いに契約以上のことをやっていれば、契約すらも必要がない「感謝で成り立つ関係」になる(鍵山秀三郎)

努力すれば2割か3割は良くなるが、その先には進めない。強く自己否定できた瞬間に目の前の壁が消える(木村昌次)

「1を聞いて10を知る」ではなくて「1を聞いて10の理由を考える」(正垣泰彦)

デッドコピーを繰り返すことで、独学なら10年かかって会得するような設計の神髄を短期間で自分のものにできる(酒巻久)

毎年決まった本を繰り返し読む。情報を得るためでなく、自分を磨くための鍛錬である。自分の日ごろの言動や会社の状態と照らし合
わせながら、1行ずつゆっくりと読む(井上英明)

経営者が企業を存続させるには、常に正しい自己評価をすることが必要。自分の力が15なのに13の仕事をしていたら好ましくないし、実際の力が10しかないのに13の仕事をしているのも困る(松下幸之助)

小さな子供を狙うという玩具業界の常識に背を向けて、中学生や高校生に売れる製品を開発すれば、きっと子供たちにも売れるに違いないと考えた。これが当たった(山内溥)

悩み抜いた果てに「最後は死ねばいい」と考える。そのときに思い
切った決断ができる(奥田碩)

100万分の1グラムという微小な歯車は、小さすぎて、使い道はない。でも、役に立たないその歯車をあえて作ることで、「こんなに小さいものを作る技術がある」と宣伝した(松浦元男)

「売り上げを伸ばそう」と言うよりも、「すごいものを作ろう」と言う方がはるかに社員の心に響く(青野慶久)

会社経営の基本は平等にあると思う(本田宗一郎)
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『心に書きとめておきたい名経営者の至言』日経ベンチャー・編
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822265277
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◆目次◆

第1部 自分を動かす
第1章 目標設定
第2章 自己研鑽
第3章 思考訓練
第4章 自己評価
第2部 会社を動かす
第5章 意思決定
第7章 顧客開拓
第8章 顧客満足
第3部 人を動かす
第9章 人材育成
第10章 士気向上
第11章 権限委譲
第12章 規律維持

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『思考のボトルネックを解除しよう!』石川和幸・著


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【仕事アタマはこうして作る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596480

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『コンサルタントの「質問力」』、『ワンランク上の問題解決の技術』など、最近はコンサルタントの技術を一般に向けて紹介した本が売れています。

※参考:『コンサルタントの「質問力」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696902/

※参考:『ワンランク上の問題解決の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596456/

本日ご紹介する一冊も、コンサルタントによる思考本で、著者がSCMコンサルタントであるということから、「思考のボトルネック」をテーマに、仕事力アップの方策を論じています。

思考のボトルネックというのは、著者の造語で、「知識」「選択」「生/活力」の3つの枠組みのこと。

ただ、実際には後の2つはさほど紙幅を割いておらず、内容の中心は「知識」のボトルネックをどうやって解除するか、となっています。

この知識のボトルネックは、さらに「情報(マテリアル)」「手法(メソッド)」「技能(スキル)」の3要素に分解されますが、本書では、これの要素をいかにして改善していくかを、コンサルタントの問題解決手法、思考ツールを紹介しながら論じています。

分野を定めて戦略的に情報収集することや、IE(Industrial Engineering)の世界で使われているECRSの手法で仕事を効率化す
る方法、作業を1回で終わらせるエフェメラライゼーションの考え方など、参考になる考え方がいくつも紹介されています。

著者の趣味の話が人によって好き嫌いあるかもしれませんが、全体的には読みやすく、参考になる一冊です。

知識生産性を高めたい方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆頭のよさを構成する3要素
1.情報(マテリアル) 2.手法(メソッド) 3.技能(スキル)

情報(マテリアル)は、何をするにしても必要な素材です。多ければ多いほど、かつ精度が高ければ高いほどよいのです。さらにいうと、新しければ新しいほど、それだけ他人に差をつけることができます

「知っている」ことと「できる」ことの間には大きな差がある

いつでもおいしく作れるという、再現性を獲得してはじめて、料理上手と言われる

知らないことは、あなたの人生のコストを上げていきます

希少な情報を持つ者は、その希少性ゆえ、最新の情報を持つ者は先行者ゆえ、力を持つのです

今がほんとうに情報化社会といわれるのならば、今度は情報を持つ者が持たない者を支配する

どの領域の情報を集中的に手に入れるか

◆ECRSの魔法
E Eliminate(なくせないか)
C Combine(いっしょにできないか)
R Re-order(順番を変えられないか)
S Simplify(単純化できないか)

標準化、テンプレート化は非常に強力な時間節約法

MECEができるためには、ある「前提」があります。それは、全体の範囲をどう設定したかです。これをスコープといいます(中略)スコープを設定しないと、MECEの設定はできません

ちょっと痛みが伴わないと人間はほんとうには学ばないものです

自分の知識のボトルネックを見つけるには、どうすればいいのでしょうか。簡単です。自分がいつも困っているところに目を向ければいいのです(中略)いつも言葉やデータを調べていて時間がかかるな、と思ったら、「情報」のボトルネックがある証拠です

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『思考のボトルネックを解除しよう!』石川和幸・著ニコラス・ストレンジ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596480
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◆目次◆

はじめに
第1章 ボトルネックって何だ?
第2章 「知識」のボトルネックを分解する
第3章 情報のボトルネックを解除せよ
第4章 手法のボトルネックを解除せよ
第5章 技能のボトルネックを解除せよ
第6章 「知識」のボトルネックを改善しよう
第7章 「選択」というボトルネック
第8章 最後のボトルネック、「生/活力」のボトルネック
あとがき

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『グラフで9割だまされる 情報リテラシーを鍛える84のプレゼン』ニコラス・ストレンジ・著


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【Yahoo!ファイナンスのデータの罠とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270003944

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みなさんは、アメリカのYahoo!ファイナンスと日本のYahoo!ファイナンスのデータを比べたことがおありでしょうか?

じつは、日本株は最大10年しか株価の推移が表示されないのに対して、アメリカ株は「max」まで表示できるのです。

たとえば、GEの株価であれば、1962年からこれまでの株価の推移を、すべて確認できるというわけです。

ではなぜ日本のYahoo!ファイナンスはすべてのデータを公表しないのでしょうか?

これには、おそらくいろんな事情があると思います。別に悪意はないのかもしれません。ただ、間違いないことは、これは投資家の意思決定に影響を与える、ということです。

われわれの周りには、意図的かどうかにかかわらず、さまざまな「いかがわしいグラフ」が存在します。

パワーポイントが普及した今、こうしたグラフは、作成者が統計の知識を持っているか否かにかかわらず、大量に生み出されており、たくさんの人の認識や意思決定に影響を与えているのです。

本日ご紹介する一冊は、こうした誤解を招くグラフのトリックを明らかにし、どうやったらグラフで人を欺くことができるのか、実践ノウハウを提供した、じつに過激な一冊です。

情報の提供の仕方がまずかったために起こったチャレンジャー号の大爆発、コロンビア号のクルー7人の命を奪ったボーイング社のずさんな報告書、ロンドンで大量発生したコレラにまつわる議論…。

さらに、各国で信頼されているメディアや有名コンサルティング会社のレポートでさえも、グラフには操作がなされている、という事…。
(ちなみに挙げられているのはマッキンゼーとBCGの事例です)

こうした事例を読むだけでも、「伝え方」というのがいかに大事か、考えさせられますよね。

世にプレゼンテーションの本は山ほどありますが、大切なのは、何のために、どうやって伝えるか。

人を動かす人になるために、また安易にだまされないためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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レトリックは人の心を質的に操るものだが、図表はそれを量的に操るもの。そしてレトリックの人気が下降線をたどるにつれて、図表人気は高まるばかり。それは、データに基づいた議論が求められるようになったためだ。図表化によって、数字もついにモノがいえるようになった

たいていは、横軸に細工をすることによる。たとえば、本質的に比べられないものどうしを比べたり、時間軸の刻み方を不均一にするなどだ

棒グラフには、願ってもないあいまいさがある。そもそも値を表すのは長さなのか、それとも面積や体積なのかがはっきりしないということだ

折れ線グラフに手心を加えるうえで最も簡単で効果的な方法は、時間を表す横軸の刻みを不均等にすることだ

◆チャレンジャー号の悲劇を防げなかった説明13ページの説明資料「懸念」といわれて、人はどう反応するか? そんな「懸念」をもたらす原因に注目するのが人情というものだ。今回の場合、それは資料の2ページ目に記されていた。1981年11月から、直前の1986年1月12日までの7回の打ち上げのうち6回で発生した、大小さまざまなOリングの不具合報告である。Oリングで問題が発生しなかったほかの17回の打ち上げについては、そっくり無視された

平均を使って人をだますには、自分の都合のよい標本(元)を選んで母集団をつくればよい

自分の主張を強化するように、期間の設定や絶対単位か割合かなど都合のよいユニットを選べば、議論をほしいままに誘導できる

複数の直方体を比較するときには、もととなるデータを何で表しているのか(高さか、面積か、体積か)を知っておくことが重要だ

イラストの面積をめぐる幻想の特殊効果は、えてして見過ごされがち

棒グラフに模したイラストの頂点に丸みを帯びさせれば、人の目は横幅が最も太い部分に注目する傾向があるので、先端部がどこまで届いているのかは、いっそうわかりにくい

対数目盛りを使うという方法は、実に数学的にもっともらしく見える巧妙なだましのテクニック

あまり知られていないことだが、円グラフには格好のつけ込みどころがある。「何が全体(100%)を構成しているのか」を見落とす人が多いことだ

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『グラフで9割だまされる 情報リテラシーを鍛える84のプレゼン』ニコラス・ストレンジ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270003944
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◆目次◆

まえがき
第1章 チャートの魔力をあなどるなかれ
第2章 図表が引き起こした大惨事
第3章 値を歪める――データに手を入れる
第4章 値を歪める――図表化によるだまし
第5章 値を歪める――データ項目と時間
第6章 軸を歪める――カテゴリーや時間
第7章 チャート全体を歪める
訳者あとがき

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