2009年1月26日
『ゲリラ戦争』エルネスト・チェ・ゲバラ・著
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【チェ・ゲバラの最高傑作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122050979
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本日の一冊は、映画公開で一躍ブームとなっている、エルネスト・チェ・ゲバラによる遺作。
ゲリラ戦争における戦略や人事、行動規範を示したものですが、その基本原則は時代やジャンルを超えて、ビジネスにも応用可能です。
事業を円滑に行うために「補給」について考えるという視点、敵の補給経路をアタックするという考え方、また敵の持つ資源を利用するため、あえて兵器の型を合わせるという発想…。
敵との戦いを考えるうえで、じつに有用な考え方が示されています。
また、弾丸を回収する見込みがないのに、持っている弾薬を全部使用するような無茶な攻撃をかけるべきでないという考え方、兵士の昇進は、勇気、能力、犠牲的精神のいかんにもとづいておこなうべき、という考え方など、経営において参考になるヒントが満載です。
ほかにも、組織の規律の問題など、さまざまな視点から戦いを論じており、人の上に立つ人にとっては、必読の一冊です。
まだの方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼ ※旧版より引用
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革命を起こすためのすべての条件ができるのを待つ必要はない
”ヒット・エンド・ラン”(撃っては逃げる)――ある人たちはこうしたやり方を軽蔑するがこのことばは正確である。撃っては逃げ、時期を待ち、待ちぶせをやり、ふたたび撃っては逃げる。これをくりかえして敵に全然休息を与えないのである
もしも武器の選択の余地があるならば、われわれは敵が使用しているのと同じ型の兵器をえらぶべきである。というのはゲリラ部隊にとって一番大きな問題は弾薬が欠乏することであり、これを敵から供給してもらわねばならないからである
ゲリラ隊員が戦死した場合には、これに武器弾薬をもたせたまま遺棄してはならない
ゲリラ兵士に要求されるもうひとつの基本的特質は柔軟性をもち、あらゆる環境に適応し、戦闘中にどんな思わぬ事故がおきてもそれを逆用する能力をもつことである
清涼飲料の工場にたいしてサボタージュをやるのはバカげている。けれども、発電所にたいしてサボタージュをやるのはまったく正しい賢明なことである。前者の場合には、一定数の労働者を失業させるだけで、産業生活全体のリズムにはなんの影響もない。後者の場合にはやはり労働者が失業するけれども、これはその地域の生活を麻痺させる
補給の問題はきわめて重要である。一般的にいって、進入しにくい地域というものは、まさにそのために特別の問題をもっている
弾丸を回収する見込みがないのに、持っている弾薬を全部使用する危険をおかしてまである一団の敵を撃滅するような攻撃をかけるべきではない
ゲリラ戦士はまた口が固くなくてはならない
兵士の昇進は、勇気、能力、犠牲的精神のいかんにもとづいておこなうべきである。これらの資質を高度に持っていないものは、責任ある任務につけることはできない
良好な補給組織をもつことは、ゲリラ部隊にとって根本的に重要
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『ゲリラ戦争』中央公論新社 エルネスト・チェ・ゲバラ・著
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◆目次◆
第1章 ゲリラ戦の一般原則
第2章 ゲリラ部隊
第3章 ゲリラ戦線の組織
第4章 補遺
エピローグ
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