2007年1月31日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582853269
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本日の一冊は、地下経済や新興マーケットの事情に詳しいエコノミスト、門倉貴史さんが、今注目のBRICsについて解説した一冊。
「二〇〇五年の平均実質経済成長率はプラス七・二%」。
注目を浴びるブラジル、ロシア、インド、中国の経済について、マクロの統計からミクロのトレンドまで、詳しく論じています。
それぞれの国で、今どんな分野が伸びているのか、人口構成はどうなっているのか、富裕層の商品への関心はどうなのか、リスク要因は何なのかなど、ビジネス的に知りたいことがきっちりと押さえられています。
中国で化粧品需要が伸びている、インドでダイエットニーズが高まっているなど、各国の概況だけでなく、具体的なビジネスチャンスにまで踏み込んで言及している点が、類書にない魅力です。
また、40ページ弱のボリュームではありますが、ポストBRICsとして注目を浴びている南アフリカ共和国、エジプト・アラブ共和国などの解説もあり、今後の世界経済を俯瞰するには便利です。
BRICsをはじめ、新興マーケットでのビジネスや投資に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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BRICsでは、都市部を中心に購買力のある中産階級が台頭して
おり、彼らの間でマイカーブームが巻き起こっている。道路などの
インフラ整備が進んできたことも自動車需要の拡大に拍車
上海をはじめ中国の沿岸部などでは、外資系企業などで働く所得水
準の高いOLが増えつつある。彼女たちは「おしゃれ」に敏感にな
っており、化粧品にもそれなりにこだわりをもっている
◆各国がもつリスク要因
ブラジル:大統領選 ロシア:原油の国際価格
インド:政治 中国:鳥インフルエンザ
世界中どの国においても電力消費は現実の経済活動にほぼ比例して
変動することが知られており、電力消費の動きと実質GDPの動き
が乖離する場合、それは実質GDP統計が現実の経済の動きを反映
していないことを示す
キャップジェミニがまとめた「World Wealth Report」によると、
居住用の不動産を除く金融資産が一〇〇万ドル(約1億円)を超え
る富裕層の数は、二〇〇四年時点で、ブラジルが約九・八万人、ロ
シア約八・八万人、インド約七・〇万人、中国約三〇万人
インドでは吸っているたばこの種類がステイタスシンボルになるた
め、所得水準が上がれば、愛煙家が吸うたばこの種類もすぐに高級
化するという特徴がある
インドではもともと甘党が多かったうえ、富裕層の間にカロリーの
高い欧米風の食生活が浸透しはじめたことから、運動不足や過剰な
カロリー摂取による肥満が増加しつつある
BRICs各国におけるパソコン需要の急拡大を踏まえると、短期
的には、半導体市況の上昇トレンドが明確化するとみられる
経済発展が著しい中国では、人々の間で西洋風の食生活が浸透しつ
つあり、牛乳やヨーグルト、バター、チーズといった乳製品の需要
がうなぎのぼりに増加している
BRICsで肉食化が進展することを踏まえると、食肉や穀物の国
際取引価格についても、中長期的に上昇圧力がかかる公算が大きい
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『BRICs新興する大国と日本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582853269
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■目次■
はじめに
第1章 なぜBRICsが注目されているのか?
第2章 台頭する中産階級
第3章 資源獲得競争
第4章 BRICsの軍事力
第5章 国際会議で影響力を増すBRICs
第6章 BRICsと日本の関係
第7章 ポストBRICsとして注目を浴びる国々
おわりに
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2007年1月30日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733465
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本日の一冊は、アメリカの日系企業約100社をクライアントに持ち、日々タフな交渉を重ねている辣腕弁護士が、交渉の現場で使える考え方とテクニックを紹介した一冊です。
この分野には、『ハーバード流交渉術』など名著がいくつかありますが、本書は完全に現場のテクニックに特化した一冊。
※参考:『ハーバード流交渉術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837903606/
取引の交渉に時間を使わせる(埋没費用の法則)、図々しすぎるくらいのところから交渉を始める(アンカリング)、「ノー」と言わず、「イエス・イフ」と言うなど、有効なテクニックがいくつも紹介されており、ビジネスマンならぜひ押さえておきたいところです。
海外の翻訳モノと比べ、日本人の性格を踏まえた上で納得できるように書かれているのが本書の最大のポイント。
もっときわどいテクニックについて書かれた本もありますが、交渉の基本と心構えをわかりやすくまとめたという点で、おすすめできる一冊だと思います。
さらりと読めるので、研修用にも使える本ではないでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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交渉において大事なのは、テクニックではなく”考え方”
取引の交渉に時間を使えば使うほど、その取引を成立させたくなる
交渉においては必ず譲歩する。だから譲歩する余地を、あらかじめ
取っておく
裁判を「争いを解決するための最後の手段」と考える必要はない。
当事者同士で不一致があったとき、それを話し合いで解決できなけ
れば、第三者に間に入ってもらい、その判断にしたがう、というの
が裁判の本質。その本質を理解して、もっと有効に使うべきだろう
予算以上の出費とならないようにするには、最終決定権のある人が
交渉に出てはいけない。交渉は別の人がやるべきなのだ
堂々と言うべきことを伝え、フェアな取引を目指す。むしろフェア
な取引をするために一歩も譲らないという態度をとれば、相手から
尊敬され、それゆえに仲良くなれるものだ
自分の手の内を隠す、カードを温存する、本音を話さない、という
ことで構わない。それは決して悪いことではない。むしろそうすべきだ
嘘はダメ、ただし真実をすべて伝える必要はない
交渉の力関係はどういった要素で決まるか? 取引における需要と
供給のバランスは、その重要な要素だ。供給側にとっては、自分の
供給する物への需要が多ければ有利になる
交渉の場では、このように相手に先にオファーさせよう。そうすれ
ば交渉を、自分に有利な条件でまとめることができるはずだ
「ノー」と言うな、「イエス・イフ」と言え
最初の譲歩は、あなたにとっての「最大の譲歩」であるべきで、そ
の後は徐々に、譲歩の幅を小さくしなければならない
自ら交渉期限を設けるのは、得策ではない。なるべく避けよう
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『負けない交渉術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733465
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■目次■
はじめに
第1章 勝ち方を知っている人しか勝つことはできない!
第2章 敵を知る前に己から
第3章 あなたは自分の望みをつかむことができるか
第4章 どんな局面でも優位な状況をつくる
第5章 交渉の前から交渉は始まっている
あとがき
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2007年1月29日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766783891
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本日の一冊は、アップルの創業者であり、『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』の成功、iPodの開発など、さまざまな功績を成し遂げてきたスティーブ・ジョブズの交渉術を、元アップルの社員がまとめた一冊。
「役に立つ恩義は利用し、役立たない恩義は犬に食わせろ」と著者が表現するほど、ビジネスにおいては非常な男、スティーブ・ジョブズ。
本書には、その素顔と人心掌握のテクニックが、著者の体験や内部で見聞きした情報から明らかにされています。
アップルを追われ、苦しんでいた自分を救ってくれた恩人、ギル・アメリオを入社後のクーデターで追い出したり、ゲストスピーチをドタキャンしたりと、マキャベリズムを地で行くジョブズの言動には、まったく驚くばかり。
一方で、ディズニーを手玉に取った話や、iMac、iPodのサクセスストーリーなど、読んでいて痛快なエピソードも数多く収められています。
最後は、スタンフォード大学で行われたという伝説のスピーチで締められていますが、この内容がまた感動的。
伝聞でまとめられた本ではありますが、十分興味深く読むことができます。
カリスマの人心掌握術、交渉テクニックに興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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他人から受けた恩に対して、感謝などまったくしない。「恩知らず」
と言っていいほど情実無用の人間だ。だからこそ、しがらみによっ
て判断が鈍ることがなかった。目的達成のためには、たとえ毛嫌い
しているビル・ゲイツでも、冒頭のように平気で手を結ぶことができた
ジョブズのアップルCEOとしての年俸はたった一ドルであった。
取締役会からの高額な年俸オファーを蹴ったのだ。マスコミの話題
をさらうことは計算ずくだ。お金が目的ではない、自分がつくった
会社が赤字で危機に瀕している、それを純粋に救いたいのだ、ジョ
ブズの行動はそう世間に受け止められた
ジョブズは、相手の弱点をためらいもなく攻撃し、勝利をものにす
る。それは、そうしなければ、逆に相手から自分の弱点を攻撃され
て敗北するという過酷な世界に生きているからだ
世間では、失敗によって弱点に気づき、それを反省することで進歩
するのが一般的だ。だがジョブズは、自分の独りよがりで傲慢な弱
点を反省せず、強みだけをさらに鋭く研ぎ澄ませて進化し、成功へ
とひた走った
長い時間、話を聞かせ、だれ一人眠らせも帰らせもしない魔術のよ
うな語り口には、いくつかの秘密がある。一つは、相手が知りたい
ことをちらりと見せたり、隠してじらしたりすることだ
スティーブ・ジョブズの下で働くのは大変なことだ。忠誠と能力が
要求され、彼のメガネにかなわないと、あっという間に切り捨てら
れてしまう。にもかかわらず、なぜ多くの有能な人間がジョブズと
働きたがるかと言えば、(1)ジョブズと一緒なら、どこにもない
「ものすごいもの」を生み出せる気がするから(2)その障害はジ
ョブズがみごとなくらいに取り除いてくれるからという二点に集約
されるだろう
無能な経営者はお金に振り回され、有能な経営者は、逆にお金を振
り回すのだ
「現実になど自分の決意の邪魔はさせない」
「人生で大きな決断を下す際にもっとも助けになったことは、もう
すぐ死ぬということを頭に入れておいたことだ。周囲の期待やプラ
イド、または失敗や恥への恐怖は、死を前にすると消え去り、本当
に大事なことだけが残る。自分の気持ちに従わない理由はない」
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『スティーブ・ジョブズ神の交渉術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766783891
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■目次■
はじめに
ジョブズ事件簿
1章 たとえば ビル・ゲイツvsジョブズ
「正義」は最悪の武器である!
2章 たとえば全米メディアvsジョブズ
棍棒を突きつければ敵も協力者になりたがる
3章 たとえばiPod on ジョブズ
「正しい答え」より「目新しい答え」を言え
4章 たとえばディズニーvsジョブズ
長く戦えることが早く勝つ条件である
5章 たとえばマッキントッシュwithジョブズ
「いかに」を探せ、「なぜに」ではない!
6章 たとえばジョブズvsジョブズ
弱くて負けるのではなく、怖がって負けるのだ
おわりに
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2007年1月28日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591095940
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本日の一冊は、東京都児童相談センターの心理司として、年間100家族以上の相談や治療を受け持っているという著者が、学校でのいじめの実態と、いじめへの対処法を明らかにした注目の一冊です。
ビジネス書ではないので、本来BBMで扱う内容ではないのですが、日々仕事に追われている親が見過ごしがちないじめの兆候が見事にまとめられていること、親にもできる現実的な対処法が書かれていること、また同様の問題が職場でも起こる可能性があるということで、特別に取り上げることにしました。
さすがに大勢の子どもたちと向き合ってきた著者だけに、テレビなどでの表面上の議論にはとどまらず、陰湿ないじめの実態、子どもたちが陥りがちな心理状態、行動パターンなどが明確に示されています。
教室で実際に行われているいじめの手段は、卑劣かつ野蛮であり、大人でも吐き気を覚えるほどです。
子どもから事実を聞きだす際の注意点やテクニック、心のケアなどについてもじつにうまくまとめられています。
土井は教育問題の専門家ではないので私見についてコメントは避けますが、このいじめの問題には、現在の社会の問題点が凝縮されているように見えてなりません。
それが教室であろうと職場であろうと、集団サディズムはどこにでも起こる問題です。
健全な教室、職場作りのために、また人間関係のあるべき姿を考えるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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家庭内で虐待を受けていて、様々な症状が出ているにもかかわらず、
困っていること、つらいことは何もない、と言う。お母さん、お父
さんは優しいよ、と言う。それなのに、家庭のことについて具体的
なエピソードを何ひとつ語れない
「学校で、いじめられていると思う時はある?」これはひとつの聞
き方である。いじめがあるかどうかの事実は聞かずに、いじめられ
ていると感じる瞬間があるかどうかを聞く
被害にあっている子は必死でいじめられている事実を隠そうとする。
わかってしまったら、もっといじめられると思っているからです
いまのいじめは、大人には見えないように行われている
いじめの解決に取り組むのと、責任を追及するのを同時に行うのは無理
体操服をなくした1週間後に、授業中、サッカーで転んで怪我をし
たことで、親はいじめを疑うだろうか。保護者会のプリントをなく
したことをいじめに結びつけるだろうか。食欲が落ちたから、食べ
ると吐くからといって、いじめを疑うだろうか
いじめに関する相談の中には、メールを使って誹謗中傷するパタン
は非常に多い。本人の知らないところで、すさまじい勢いで噂が広まる
多くのいじめのパタンで、加害者たちは被害者が「いじめられるに
値する人間なのだ」という理由を作ろうとする
女の子同士のいじめで顕著なのは、「バレたら、あんたのせいだか
らね」「その時はもっと、ひどい目にあわせるからね」といじめの
発覚を防ぐ「義務」を被害者に徹底して負わせてしまう点にある
我が子がいじめにあっているかもしれない、と感じた時、最初にや
るべきことは、学校を休ませることである
いじめ根絶への取り組みは、子ども達に、悪いことをすれば必ず発
覚し、ペナルティを受けるのだという社会のルールを教え、いじめ
が許されるという歪んだ正義がまかり通っていた子ども社会を、秩
序のある社会に立て直すという取り組みである
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『教室の悪魔』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591095940
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■目次■
第1章 「いじめ」は解決できる
第2章 大人に見えない残酷な「いじめ」
第3章 なぜクラス全員が加害者になるのか?
第4章 「いじめ」を解決するための実践ルール
第5章 「いじめ」に気づくチェックリスト
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2007年1月27日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197304
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本日の一冊は、カタログハウス「通販生活」の商品開発者で、数多くのヒット商品を生み出し続けている同社のNo.1ヒットメーカー、吉川美樹さんによる一冊。
発芽玄米が作れる「圧力沸騰炊飯器」をはじめ、数多くのヒット商品を手掛けてきた著者ですが、その商品開発の秘訣は、意外なことに、夕方五時半以降の家族生活にありました。
興味深いことに、著者は「子供ができてからのほうが、ヒット商品を出す精度が上がってきた」そうで、確かに、著者の手掛けたヒット作には、生活者発想がなければ生まれなかったであろう商品が数多くあります。
では、商品開発の感性を研ぎ澄ますのに、普段どんな生活をすればいいのか、何を習慣づければいいのか、本書にはまさにそのヒントが書かれています。
著者自身「あとがき」で書いているように、下手をすると「拍子抜け」させちゃいそうな柔らかいテイストの文章ですが、行間からは、著者が通販ビジネスで成果をあげている理由がバンバン伝わってきます。
とくに、売り場をありのままに記憶する、生活者の悩みを知る、不満を書き留める、一人称でニーズを探るなどは、ヒットを生むための考え方として有用です。
商品開発に携わる人はもちろん、マーケターや小売業に携わる方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ヒットする商品は、生活していくうえでの必要性から生まれるもの
です。多くの場合、それは「不満」であったり、「悩み」であった
りします。だとしたら、それをつくる人が「実際の生活」を知らな
くて、「実際の生活」上での「不満」や「悩み」が本当にわかるで
しょうか
仕事は締め切りの連続です。そんな締め切りに振り回され、分単位
の時間に追い回されていては、自分の発想やリズムは死んでしまいます
毎日、夜寝る前でもいいので、不満を五つ思い出してノートに書き
出す習慣をつけること
生活者であれば、使いこむほどに商品の価値が判断できるものです。
頭と体を使って、商品を知りつくす。そしてその魅力を伝えるため
に、カタログの誌面でどう表現するか、全力で考える
アイデアは天の啓示のように急にひらめくことが多いのですが、そ
うなるためには頭の中に無数の記憶の「点」が存在していなければ
なりません
九割の商品価値が消費者にとって有益であれば、残り一割のデメリ
ットは納得してもらえる、それが商品の本質ではないか
重箱のすみをつついてアラ探しをすることは誰でもできる。でも、
商品開発の仕事で大事なのは批判することではありません。商品の
中にある商品価値を見いだし、それによって悩みを解決できる消費
者を探し当てることが大切なのです
売れる商品=悩みが深い×悩みが広い×悩みが具体的
売れる商品とは「売れる表現ができる商品」
自分が納得できないものをデビューさせてはいけない
男性はとかく膨大な資料を読んだり、コスト計算に走ったり、デー
タを重視しがちですが、客観的な数字に一人称の「私」は出てきません
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『半径1メートルの「売れる!」発想術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197304
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■目次■
はじめに
第1章 「売れる発想」がわいてくる体質になる
第2章 「売れるシナリオ」を組み立てる
第3章 半径1メートルの「売れる商品」開発術
第4章 こうすれば「売れる人間」になれる
おわりに
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2007年1月26日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595166
[エラー: asin:4887595166 というアイテムは見つかりませんでした]
本日の一冊は、17世紀初頭~中盤に活躍したイエズス会の修道士、バルタザール・グラシアンによる、有名な処世訓。
ヨーロッパで400年もの間語り継がれ、あのニーチェや森鴎外、ショーペンハウエルにも影響を与えたという、幻の自己啓発書です。
本書の優れたところは、単なる自己啓発にとどまらず、人生を勝ち抜くための処世術が書かれているところ。
どんな人間と付き合うべきか、人を信用させるための言動とは何か、人生のリスクや脅威に打ち勝つには人をどう利用すればいいのか…。
一見、やわらかな自己啓発書のようにも見えますが、書かれている内容は、マキャベリの『君主論』にも通じる権謀術数の処世術です。
※参考:『君主論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122040124/
人の上に立ってリーダーとして活躍したい方、賢い生き方を望む方、人との円滑な人間関係を望む方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は自分が学んだすべての賢人の言葉を語り、その努力を通じて自
らも賢人となる。これが達成できるのは優れた人物だけだ
学のある人と一緒にいるなら、自分自身も博学になろう。信心深い
人と一緒なら、こちらも信心深くなろう。好感を持ってもらう秘訣
は同類であることだ
賢人は相手が誰であれ忠告はありがたく受けとめ、忠告してくれた
相手に対して便宜をはかる。星を見習おう。星はどんなに明るく輝
こうとも、太陽より目立つことは断じてない。立場をわきまえるのだ
相手を信用してこちらの面目を預けてもいいのは、双方にとって危
険度が同じで、共通のリスクがあるときだけだ
うそをついてはいけないが、すべてを明らかにする必要もない。真
実は細心の注意を払って扱わなければならない
望みを持たせながらも、決してすべてをかなえてしまわないこと。
望みがあるうちは、人はあなたを覚えているが、すべてが終わって
しまうと、あなたへの感謝の念ははかなく、すぐに忘れられてしま
うものだ
疑惑の目で見ることは、隠された情報の鍵をこじあける一番の方法だ
自分の望みは秘密にしておこう。そうすれば、それを横取りしたり
阻止したりしようとする相手をくじくことができる
ユーモアは時と場所を選ぶ。それ以外はいつも真面目でいること
理性と観念の世界だけで生きていこうとするのは愚かなことだ。感
情もかけがえのない人生の要素であり、それなしで社会的地位を得
たり、仕事や人づきあいをこなすことはありえない
人間は二十歳で性的欲望にかられ、三十歳で私利に、四十歳で分別
に左右されるものだ
正義に確固とした信念を置いている人は、激しい反対にも、金切り
声で抗議する大衆にも決して屈服しない。理性で自分の立場をしっ
かり守れるからだ
ゆっくりと着実な者が競争に勝つのだ
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『バルタザール・グラシアンの賢人の知恵』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595166
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■目次■
まえがき
1.人とのかかわりについて
2.駆け引きについて
3.会話について
4.知性について
5.自分自身について
6.才能について
7.成功について
8.人生について
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2007年1月25日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569657087
[エラー: asin:4569657087 というアイテムは見つかりませんでした]
本日の一冊は、世界的ベストセラー『「強国」論』の著者であり、20世紀最大の歴史家の一人と称されるデビッド・S・ランデス教授が、世界のファミリー企業の歴史とその裏に隠されたドラマをつづった一冊。
※参考:『「強国」論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837955800/
ロスチャイルドやモルガン、フォード、ロックフェラーといった世界を代表するファミリー企業の研究を通じ、企業の繁栄、そして衰亡の原理を導き出しています。
創業者の人間性や哲学、それを継いだ者たちの貢献と失敗、金や自尊心をめぐる争いなど、ファミリー企業の歴史を、限られた資料を駆使しながら鮮やかに記述しています。
なぜファミリービジネスが高収益を上げられるのか、それを維持するために先人たちは何を子孫に引継ぎ、どんな教育を施したのか。
企業の繁栄の法則を学べるのはもちろん、家族のあり方を考える上でも参考になる一冊です。
ちょっと分厚い本で、読むのに骨が折れますが、いろいろと気づきが得られる一冊です。ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世界の企業の大部分は今でもファミリー企業(中略)経済誌『フォ
ーチュン』が毎年掲載する売上高上位五〇〇社(フォーチュン500)
の三分の一はファミリーの経営か、創業者の家族が経営に参加
逆境のなかで不屈であることこそ、ダイナスティを支える力である
家族経営の企業の利点としては、血統がヒエラルキーを決定し、地
位や出世競争などによる「共食い」が起きないことである。幸か不
幸かモルガン家の場合は今では三つの分家にわかれ、さらにロンド
ンは分割された。そして結局は個々人の方針によって、グループの
前向きの意思が決定される
ふたりの息子が大学で工学を専攻したことが、トヨタの成功だけで
なく、世界の自動車産業の歴史に大きな影響を与えることになる
ジョン・Dはマックス・ウェーバーが指摘するように、社会的責任
倫理を重視するプロテスタントの禁欲的企業家の典型とされた。彼
の人生の目的は誠実に金を儲け、そしてできるだけ賢明に金を使う
ことだった。富の追求は聖なる神の使命であり、そのために慈善と
博愛と徳に尽くさなければならない。ジョン・Dにとって富は恩寵
のしるしであり、貧困は天の非承認のあかしである。神が望むから、
自分は豊かでなければならないと信じていた
ロックフェラー家の子どもたちは大きくなるまで家の財産を知らさ
れず、ジョンJrは父親と同じように姉の古着を着せられた。子ども
たちは学費の高い私立校に通ったが、これが特別の教育とは思わな
かったし、子どもたちは父親の態度から家族の財産や地位に気づく
ことはなかった
ファミリー企業は非同族企業より、明らかに優れた点がある。ファ
ミリー企業にとって戦略的に最大の利点は、その血統にある。その
生産性は別にして、財務や債務に関して機密を保持できることである
ファミリー企業は、一族が多産かどうか、その生命の再生産能力に
かかわるところが大きい
ファミリー企業が成功できるような国としては、遺産相続に関する
法律、税制、つまり自分のあげた収入を自分のものにでき自分で管
理できるような、ダイナスティにとって有利な制度を持つ国である
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『ダイナスティ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569657087
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■目次■
プロローグ
ベアリング家
ロスチャイルド家
モルガン家
フォード家
アニェッリ家とフィアット
プジョー、ルノー、シトロエン
トヨタ
ロックフェラー家
グッゲンハイム家
シュルンベルジェの物語
ウェンデル家
エピローグ
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2007年1月23日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4531081595
[エラー: asin:4531081595 というアイテムは見つかりませんでした]
この1月は、のっけからバラバラ殺人、火災、阪神大震災から12年など、暗いニュースが相次ぎました。
日本全国に、大切な方、身近な方を失った悲しみが渦巻いていた、そんな気がいたします。
そこで本日は、ビジネス書ではないですが、悲しみを癒し、前に進むきっかけとなる一冊をご紹介します。
著者は、高名な精神科医であり、名著『死ぬ瞬間』の著者である、エリザベス・キューブラー・ロス。
※参考:『死ぬ瞬間』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122037662/
有名な「喪失の五段階説」に始まり、いかにして悲しみを癒すか、喪失感を乗り越えるかを、心温まる文体で、優しく諭してくれます。
自分の怒りを存分に感じ切る、悲嘆を味わいつくす、ものごとをあるがままに受容する、罪悪感の解消につとめる…。
自らも二度の流産、離婚した夫との死別、放火事件などを経験し、医師としても数多くの悲劇を目撃してきた著者だけに、そのアドバイスには、重みが感じられます。
著者のエリザベスは、本書の上梓を待たずして2004年8月に亡くなったとのことで、本書は彼女の遺作にあたります。
読者のみなさんが、故人の貴重なメッセージをこれからの人生に生かし、前向きに生きることを祈っています。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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怒りは治癒のプロセスにとって必要な段階のひとつである。だから、
たとえ怒りが永久につづくように感じたとしても、自分の怒りを存
分に感じ切ったほうがいい
悲しんでいる人にたいするほとんどの人の最初の反応は、その人を
元気づけ、ものごとの暗い面ばかりをみずに人生のあかるい面に目
を向けるように忠告することだろう。「励まし反応」ともいうべき
この反応は、じつは励ます人自身の必要から生じた表現であること
が多く、いつまでも悲しんでいる人を寛容にあつかうことのできな
い、いわば励ます人自身の能力の限界の反映でもある。
悲嘆のさなかにある人には自己の悲嘆を味わいつくすことが許され
るべきであり、黙ってその人のそばに寄り添う人こそが、そんなと
きに歓迎される人である
感情に休息を与えるためには、ものごとをあるがままに受容しなけ
ればならない
涙は悲しみをやわらげるためにあるたくさんの方法のひとつ、つま
り、われわれに備わっている数多くのすばらしい治癒システムのひ
とつである。ところが不幸なことに、この必要かつ重要な感情の放
出を、われわれは押さえつけようとすることが多すぎる
人間の手には負えない状況というものがあり、そこでなお「自分が
……していれば」と考えるのは傲慢の変種ともいえる。ある人が死
に、ある人が生きている理由は、人間が問うべき問いではない
孤独は必ずしも人生の障害にはならない。むしろ、それは人生に不
可欠な通過点である
人間は非現実的な空想のなかで、生じた事態の内容を思うままに変
えることができる
愛する人の自殺によってうけた苦しみが癒えるプロセスは複雑であ
る。重要なのは、悲しみを乗りこえようとするまえに、まず罪悪感
の解消につとめることだ
逆境だけが人をつよくする。人生は困難であり、人生は苦闘である
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『永遠の別れ―悲しみを癒す智恵の書』
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■目次■
読者へのおぼえがき
まえがき 「わたしは終わったの」
序文 予期された悲嘆
第1章 悲嘆の五段階
第2章 悲しみの内側
第3章 悲しみの外側
第4章 特殊な喪失体験
第5章 変わりゆく悲しみの顔
第6章 エリザベス・キューブラー・ロス 私自身の悲嘆
第7章 デーヴィッド・ケスラー 私自身の悲嘆
結びのことば 悲嘆という贈り物
謝辞
こころを前に進めるために……訳者あとがき
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2007年1月22日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833418452
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本日の一冊は、マクドナルドを世界中に広めた立役者、レイ・クロックによる自伝です。
オビの謳い文句によると、ユニクロの柳井正さん、ソフトバンクの孫正義さんの経営のバイブルでもあるそうです。
本書には、レイ・クロックの生い立ちから、セールスマン時代、マクドナルドとの出会い、フランチャイズ権の獲得、上場までのストーリーが描かれています。
とはいえ、そこに至るまでの道のりは並大抵のものではなく、その間、レイ・クロックは、愛する妻との離婚、信頼するビジネス・パートナーとの決別など、さまざまな苦難を体験したようです。
創業者のマクドナルド兄弟とのいさかいに関しても詳しく書かれており、経営の理想と現実を垣間見させてくれる、まさに起業家のバイブルと呼べる一冊だと思います。
ノンフィクションとしての面白さに加え、経営の哲学書、実務書としても楽しめる本書。
これから起業する方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分
次第、これが私の信条だ。シンプルな哲学である
良き管理者は不正行為を嫌う。部下が誠実に働きつつも、時に犯し
てしまうミスならば許容できる。しかし不正行為には強い意志で処
置を取るべきだ
私がこの時期に下した決断の中に、その後の私のフランチャイズシ
ステムとマクドナルドの発展に大きな影響を及ぼしたものがある。
それは、仕入れに関して、我々は一切口を出さないということだ
マクドナルドの店内に、公衆電話、ジュークボックスやいかなる自
動販売機も置かない、というルールを敷いたのも私だ(中略)こう
したものは、お金にならない客を店に入れることになる
人に仕事を任せるのなら、最後まで口出しはしないのが私の信条だ
った。口出ししたくなるのなら、最初から任せなければいい
洞察力のある判断は、下す本人以外には独断的に映る
そこまでこだわるのは無駄だと言われようとも、私は細部を重視す
る。事業の成功を目指すならば、ビジネスにおけるすべての基本を
遂行しなくてはいけない
競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知り
たいものは全部転がっている
大企業の上に立つ者には、背負わなければならない十字架がある。
そこに上り着くまでに、多くの友人を失うことになる。トップは孤独だ
やり遂げろ――この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は
違う――才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違
う――恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教
育も違う――世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と
継続だけが全能である
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『成功はゴミ箱の中に』
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■目次■
はじめに 「これが僕の人生のバイブル!」
第一章 チャンスを逃すな
第二章 仕事はハンバーガーの肉だ
第三章 セールスの極意
第四章 売り上げを伸ばす
第五章 ストレスに打ち勝つ!
第六章 契約の落とし穴
第七章 フランチャイズシステム
第八章 成功の方程式
第九章 知りたいことはゴミ箱の中に
第十章 キャッシュフロー
第十一章 取引先とともに成長する
第十二章 理想の組織
第十三章 トップは孤独である
第十四章 ヒット商品の作り方
第十五章 球団買収
第十六章 やり遂げろ!
あとがき
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2007年1月21日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569659306
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本日の一冊は、『洗脳原論』などの著書で知られる脳機能学者、苫米地英人さんが、ビジネスリーダーに向けて書いた、注目の新刊。
※参考:『洗脳原論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4393361164/
リーダーが持つべき問題解決の視点と、人の心を操る方法を、身近な例を用いながら、わかりやすく述べています。
興味深いのは、ビジネスが主に抽象的な空間で行われる活動であり、リーダーに求められるのは現場経験よりも視点を高くすることだと述べている点。
また、脳機能学者の視点から、「ゲシュタルト能力を高め、視点の高い情報空間に強い臨場感を感じること」がリーダーに求められていると述べた点は、これまでのビジネス書にはない特徴だと思います。
さらに注目すべきは、リーダーが人に影響を与えるための、具体的テクニックに言及しているという点。
相手の無意識の世界に介入する方法や、相手に好意を持たせる方法など、使い方を誤ると危ないスレスレの話が書かれています。
リーダーの役割や視点、持つべき能力について、従来のビジネス書とは違う指摘をした、興味深い一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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優秀なリーダーかどうかは、情報空間をいかに高い視点から俯瞰で
きるか、にかかっている
視点を高くすると、情報量は減るのです。しかし、潜在的な情報量
は増えます
情報量はないのに、あらゆる状況に対処できる。これが悟りの境地
です。日本で成功したビジネスをアメリカでも成功させる、中国で
も成功させる。それは、瑣末な情報に捉われず、そのビジネスの本
質を見抜いているからこそできることです。視点が高いからこそ、
抽象度を上げているからこそできることなのです
本当に大組織化されていって、本当に問題が本質的なものになった
ときには、現場の知識の寄せ集めでは本質的な解決方法が出てきません
全体は部分がなければ成立しません。このように、全体と部分が双
方向的に関係していることがゲシュタルトです。フレームワークが
わかることで部分がわかる、という関係です
ビジネスは大部分が情報空間、概念の世界でなされているのです。
ということは、そこでいかに活躍するかはゲシュタルト能力の優劣
にかかっている
「会社に貢献すれば給料を上げますよ」というような”人参ぶらさ
げ式”が多いですが、それでは社員が自分のことを考えるようにな
ってしまいます。すると、意思決定の視点が下がってしまいます
効率のよい組織では、タスクによって、リーダーになったり部下に
なったりする
他人を動かすことを考えるには、一つの仮説を信じなければいけま
せん。それは「自分の臨場感のある意識状態は、必ず相手に伝わる」
ということです
ゲシュタルト能力を高め、視点の高い情報空間に強い臨場感を感じ
ることが、そのまま他人を動かすことにつながる
私たちの心は、今、自分が臨場感を持っている世界の支配者(リー
ダー)に対して好意をもつようにできている
過去、現在の結果としての最適解ではなく、未来の因果から最良の
選択をできるのが真実のリーダー
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『心の操縦術』
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■目次■
第1章 真実のリーダー
第2章 リーダーの解決法
第3章 心の操縦術
第4章 「脳と心」のトレーニング
第5章 エピローグ
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