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『怒らないこと2』アルボムッレ・スマナサーラ・著 vol.2201


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【怒りを鎮めるノウハウ、第2弾】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904507630
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先日ご紹介して反響のあった話題のベストセラー『怒らないこと』に続編が出たようです。

※参考:『怒らないこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901679201

前作は、もともとは仏教法話をまとめたものですが、ビジネスパーソン、とくに人の上に立つ人に好評だったようで、既にシリーズ累計30万部を越えるベストセラーとなっています。

今回の本では、「無常こそが怒りの原因」という本質を明らかにし、われわれが日々の出来事や他人に対してどう接するべきなのか、その秘訣をまとめています。

われわれの一切が無常であり、不完全だとすれば、「許す」「許される」も「怒り」も存在しない。

この言葉を聞いた時、すーっと胸のすく思いがしました。

また、参考になったのは、「自我はない」という指摘。

自我という名の鎧をつけるからこそ、われわれは敵対するのであり、また孤独になる。

反対に、自我がないと考えることでわれわれは謙虚になり、他人の行動に感謝できるようになる。

本書には、こういった「怒り」を取り除き、他人に優しくなるための秘訣がいくつも書かれているのです。

正直、前作ほどのインパクトはなかったのですが、謙虚になりたい方、怒りっぽい自分を変えたい方には有益な一冊です。

経営者、マネジャーの方、子どもに対しついキレてしまうお父さんお母さんは、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ブッダのもっとも根本的な発見が無常です。そして、その無常こそが怒りの原因なのです

環境が自分の計画・希望と違う場合は、その環境に対して抵抗する気持ち、拒絶反応が起こるのです。その拒絶反応が「怒り」ということになります

われわれはあれこれと計画しますが、それは「毎日、成長していく」という方向で考えるのです。そういうプログラムを組むのです。しかし、現実は違います。毎日毎日、下降線をたどっています。まるっきり相反する希望と現実です。この隔たりが大きいほど「怒り」は強くなります

生きることは「感覚があること」、そしてその感覚は「苦」なのです。そして、この「苦」が消える瞬間はありません。ただ変化するだけです

「希望」が大きければ大きいほど、怒って失敗しやすくなる

「生きることは苦」であり、人は苦から別の苦へ乗り換えているだけ。一度も幸福になったことはありません

私たちははじめから怒りの衝動で出発し、がんばればがんばるほど、怒りが増えていく道を歩んでいます

「苦」がなくなる瞬間に怖くなるということは、人間は「苦」が好きだということです。ほかのなにかを好きになりたくても、「苦」以外に好きになるものがないのです

「苦」にばかり注意が向く人には怒りが多くなります。対して、「楽」ばかりに注意が向く人は欲が多くなります。そして「欲」の人と「怒り」の人と、どちらが育ちやすいかといったら「苦」をみている人です。現実を見ていますから、「楽しい、楽だ」という妄想ばかりを見ている人より育ちやすいのです

◆覚るための条件
1.言うことを素直に聞く人であること
2.自分の悪いところ、良いところを素直に話してくれる人であること

怒りは、理解することでなくなるのであって、戦ってなくすものではありません。戦えば戦うほど、怒りの火も燃え盛ります

智慧を育てるためには大切なことがあります。それは「わかったふりをしない」ということです

自我で固めるということは、他の生命に対して鎧をかぶることです。鎧をつけた時点で、周りはみんな敵だらけです

なにもかにも、一切のことが「不完全」というのが本当の姿なのに、いったいなにを「許す」というのでしょうか

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『怒らないこと2』サンガ アルボムッレ・スマナサーラ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904507630

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◆目次◆

第一部 怒りとは生命の根源にある感情
第一章 なぜ怒る?
第二章 生命とはなにか
第三章 妄想で生きる生命のシステム
第四章 感情は怒りの塊
第五章 「欲」は「怒り」の別バージョン
第六章 生命が感じていること
第七章 人生とはなにか
第二部 怒りの姿
第一章 怒りを知る
第二章 怒りの種類
第三章 怒りに対処する
第三部 人格を完成させる人生論
第一章 究極の真理を理解する
第二章 自我は管理したがる
第三章 自我がつくり出す世界
第四章 新しい人生論は自我を破る
第五章 本当の道徳
第四部 幸せの道を生きる
第一章 勇気のある生き方
第二章 成功する生き方
第三章 慈悲を生きる

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『「働きがい」なんて求めるな。』牧野正幸・著 vol.2200


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【「働きがい」なんて求めるな。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248208
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おかげさまで本日、BBMは2200号を迎えました。

創刊が2004年の7月ですから、ちょうど創刊6周年ということになります。

これまでに、何度もデザイン変更、コーナー変更を繰り返して今の形になっていますが、これからも進化し続けるメルマガでありたいと思っています。

どうぞ引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

さて、本日の一冊は、国産No.1のERPパッケージベンダーであり、2010年「働きがいのある会社」調査で第1位に選出されたワークスアプリケーションズの代表取締役CEO、牧野正幸さんによる一冊。

またこんな奇をてらったタイトルを…と思い、半信半疑で読み始めたのですが、視点がじつにユニークです。

会社に「働きがい」を求める若者を「大人ではない」と一刀両断し、プロフェッショナルとして活躍するには何が必要か、ユーモアあふれる語り口で述べています。

著者いわく、「与えられたやりがい」と「与えられた幸せ」と「与えられたお金」は信用しない。

なぜなら、「それらは有無を言わさず取り上げられることがあり、そうなると惨めすぎるから」だそうです。

また、世間一般では評価されがちな「明るい」「雰囲気がいい」集団を、「そういう集団が取り組む仕事は大抵が簡単なもの」「優秀な人なら2年で飽き」ると、ズバ斬り。

一方で、多くの経営者やプロフェッショナルが選んだ職場の共通点として、以下の項目を挙げ、成長する職場の本質を説いています。

1.仕事量が多かったり、要求される難易度が非常に高い
2.挑戦する人間が正しく評価され、その結果としての失敗なら許容される
3.近くにいる人間の能力が高いこと。これには人間性は含みません

どんな仕事をするにしても、自主性とコミットメントは成果を出すための必要条件。

本書を読めば、自主性があるとはどういうことか、コミットメントするとはどういうことか、行動レベルで理解できると思います。

そして、さらなる高みを目指して頑張るプロフェッショナルに向け、励ましの言葉が並ぶのが気持ちいい。

「ゼロベース思考とプリンシプル」、「道具を変えない」こと。

一流を目指す人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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大人というのは「尊敬」されるか、「怖がられ」るか、「憧れられ」るか、もしくはそのすべてでなければならないものである

「働きがいのある会社」を探している人は決して大人ではない

楽しそうに働いている人を見ると、「この人はやりがいを持って働いているなあ」と思うのでありますが、それが10年も続いているのを見たことがない

私は「与えられたやりがい」と「与えられた幸せ」と「与えられたお金」は信用しないことをモットーとしております。なぜなら、それらは有無を言わさず取り上げられることがあり、そうなると惨めすぎるからであります

成長を繰り返している間に、社会にとって必要なのに、難しすぎて誰もチャレンジしないような領域を探しておく必要がある

お客様に対してはあらゆるわがままを容認するのに、社内の人間には完璧性を求めて神のごとくでなければ不満を言う人が多いように思う。お客様も人間だし、上司も人間だし、同僚も人間なのだよ

礼節をわきまえたうえであれば、「お客様のメリット」のために、お客様の意見に反することを言っても構わないと思う。本来的に自分がやるべき仕事をプロとして貫いた方が、必ず良い結果が出るものなのであります

「すごく職場が明るい」とか、「雰囲気がいい」と言われる集団がありますが、そういう集団が取り組む仕事は大抵が簡単なものなのです(中略)でもね、こういう環境は優秀な人なら2年で飽きちゃいます。良い例が「学園祭」の模擬店ですよ。みんなで一丸となって、簡単だけど次々に起こる問題を解決していくでしょ? だから充実感があって楽しいのですよ。でもあれを一生の仕事にできますか?

仕事で相手と会話する目的は、互いに影響し合って変化を生み出すことにある(中略)であるのに、仕事のコミュニケーションをメールで進めようというのは「仕事してないのと同じだ」

距離の遠い相手にこそカミナリを落とそう

◆多くの経営者やプロフェッショナルが選んだ職場の共通点
1.仕事量が多かったり、要求される難易度が非常に高い
2.挑戦する人間が正しく評価され、その結果としての失敗なら許容される
3.近くにいる人間の能力が高いこと。これには人間性は含みません

リーダーシップには2つの重要な要素があると私は思っている。それはゼロベース思考とプリンシプルを持つということであります

自分が一流になれてもいない時に道具をポンポン変えれば、ますます成長から遠ざかる。そもそも一流の人が使う道具こそが一流なのだから

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『「働きがい」なんて求めるな。』日経BP社 牧野正幸・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248208

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◆目次◆

第1章 成長したいなら、空気なんて読むな
第2章 会社で摩擦を恐れるな
第3章 仕事で頭ひとつ抜け出すには
第4章 プロなら逃げるな
第5章 周りのせいにするのはやめよう
第6章 あえて言う。経営者は楽しい

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『哲学の実践ノート』白取春彦・著 vol.2199


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【『超訳 ニーチェの言葉』著者の最新刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413037677
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本日の一冊は、大ベストセラーとなった『超訳 ニーチェの言葉』の著者、白取春彦さんによる最新刊。

※参考:『超訳 ニーチェの言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488759786X

サブタイトルに「人生の壁にニーチェやカントがどう応えるか」とあるように、哲人たちが人生の問題にどう応えているかを、ダイジェストでまとめた内容となっています。

前作同様、自己啓発書として読んだ場合、人生のヒントがたくさん見つかりますが、表現に関しては、若干違和感を感じました。

良書というのは、著者のエネルギーは保ちながら、いい意味で著者の我を規制しているものですが、本書の場合、著者の偏見や傲慢が随所に現れており、正直興ざめすることがたびたびありました。

内容的には、巷の自己啓発書にない視点が示されているだけに、とても残念です。

文章の好感度を気にせず、読める方には、一読をおすすめします。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人生の時間は、とにかく必死で多くの物や金銭を所有する競争をするためにあるのではない。自分が変化していくために時間というものはあるのだろう

ブッダもまた人生のしんどさをはっきりと認め、そのしんどさを全面的に受けて苦しまなくてすむ方法を説いた。その方法はいっさいの執着から離れることだった

苦労や困憊、嫌悪、挫折といった重いものが人の生活から除去されてしまうならば、うぬぼれが嵩じ、人はついに狂乱に達するであろう。あるいは、退屈の果てに死にたくなるだろう

人生はいつも丸ごとなのだ。丸ごとで人生というものなのだ。それを誰もがしっかりたいらげねばならないのだろう。スイーツだけでフルコースが終了しないようにだ。あるいはまた、苦いはらわたも食べてこそ秋刀魚の全体を味わえるように

多くがやっているから正しいとか適切だということにはならない。その多くの多くはただ流されているだけなのだから

犬は哲学しない幸せを知っている

インテリジェンスが人の賑わう都会から主に生まれているのは意見の交換が頻繁に行なわれる機会が多いからだ

ひとたび概念をつくりあげるとそれが実在すると信じて疑わない人間の性向が結局は世論を左右することになる。その世論が深く浸透すると、常識にまでなる。すると、本当はこうではないかと意見した人こそ非常識とされるのだ。これは世間の概念や常識が自由な考えや意見を圧迫しているということだ。そういう自由さのない社会は変化しにくくなる。よくなりにくい。政治のやり方だけで社会が変わるわけではないのだ

世間的で古いイメージを抱きつつ新しいものを創作できるはずなどない。あらゆる創作は新しくなければ意味がないということに気づいていないのだ

堕落を捨て、安楽を軽蔑し、自分を超えよ。超人たれ

モノであろうと生き物であろうと、所有しているということはどういう扱いをしてもいいという権利が自分にはあるのだという考え自体がどこかおかしくはないだろうか

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『哲学の実践ノート』青春出版社 白取春彦・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413037677

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◆目次◆

第1章 生きるとは、人間とは
第2章 知性とは、本性とは
第3章 自己とは、他者への愛とは
第4章 正義とは、悪とは

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『ドラッカー最後の言葉』ピーター・F・ドラッカー・著 vol.2198


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【ドラッカーが逝く4カ月前に語ったこと】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062821389
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本日の一冊は、「マネジメントの巨人」、ピーター・F・ドラッカーの死の直前に行われたインタビューをもとにまとめられた、ドラッカー最後の名言集。

経営の本質を見定めるための3つの質問──

・「あなたの事業は何か? 何を達成しようとしているのか?
何が他の事業と異なるところなのか?」
・「あなたの事業の成果を、いかに定義するか?」
・「あなたのコア・コンピタンス(独自の強み)は何か?」

に始まり、マネジャーに必要な考え方を、じつに平易かつコンパクトな言葉でまとめています。

自己満足的な啓発セミナーで主張されがちな「やりたいこと」「なりたい自分」といった価値観を否定し、「何をすべきか」を考え抜くこと、そして、「不得手なことはけっして自ら手がけない」ことを勧めています。

マネジメント的な見地から見ても、「限られた時間内にタスクを完遂できる人物を選択することこそ、ビジネスにおける決定」と言ってみたり、「早い時期から小さくとも独立した権限を持たせるべき」と言ってみたり、ヒントが満載です。

本書でドラッカーが説いている内容は、組織の戦略やマーケティングにおいても、個人のキャリアを考える場合においても有効。

日本経済再生のヒントもまとめられているので、読めば、現状を打破する、思わぬアイデアが湧き出てくるかもしれません。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成果は「理論」からではなく、世の現実の中で実際に起きる物事の内側から生み出されるべきものです

◆経営の本質を見定めるための3つの質問
・「あなたの事業は何か? 何を達成しようとしているのか?
何が他の事業と異なるところなのか?」
・「あなたの事業の成果を、いかに定義するか?」
・「あなたのコア・コンピタンス(独自の強み)は何か?」

「生まれついての能力」を信じない

私たちに必要とされているのは、リーダーを待望する姿勢ではなく、リーダーの登場を恐れることなのです。「彼らが象徴しているもの」や「彼らが代弁する価値」が信頼に値するか、それを見極めることなのです

経営者の高額報酬は恥ずべきもの

経営とは組織の僕であり、そのことを忘れた経営はすべて誤った経営です

有能なリーダーに共通する習慣の一つめは、「やりたいことから始めない」ということです。彼らはまず、「何をすべきか」を問います

有能なリーダーに共通する二つめの習慣は、「何をすべきか」を考え抜いた後に、その中のどれが「自分の仕事なのか」を問うことです

そして三つめの習慣として、「不得手なことは、けっして自ら手がけない」ことを徹底しているのです

限られた時間内にタスクを完遂できる人物を選択することこそ、ビジネスにおける決定なのです

専門知識は単独では生産的でなく、他人の知識と統合されることで初めて有効に働く

真にグローバル化をなし得たものは、ただ一つ、「情報」のみである

「機会重視型」企業が勝つ

個人の長所をどのようにして見出せばよいのでしょうか。答えは、その人のそれ以前のキャリアの中に現れています。何をうまくこなしてきたか、うまくできなかったことは何か

知識社会において成果を挙げ得る人間であり続けるためには、スキルを更新する教育を何度も何度も繰り返し受けることが必要

組織に埋没しない人材を育てるためにも、早い時期から小さくとも独立した権限を持たせるべき

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『ドラッカー最後の言葉』講談社 ピーター・F・ドラッカー・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062821389

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◆目次◆

第1章 有能なリーダーは「何をすべきか」を考え抜く
第2章 知識労働者の生産性を上げることだけが意味を持つ
第3章 保護主義という「変化の拒絶」は情報革命に敗れた
第4章 グローバル化を語る時、人は「情報」について語っている
第5章 日本は情報経済の立ち後れから脱出せよ
第6章 自分の強みに磨きをかけ個人のイノベーションを起こせ

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『幸せの新しいものさし』幸せのものさし編集部・著 vol.2197


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【幸せのものさしが変わるとビジネスも変わる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569777325
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最近のベストセラーの傾向を見ていると、ここ数年で随分と読者の価値観が変わったことに気づかされます。

皆が「お金」や「成功」といった画一的な価値観にしばられるのではなく、自由に自分の進路や幸せを模索している。

「所有」から「シェア」へ、「競争」から「共創」へ、時代は大きく変わりつつあります。

本日の一冊は、そんな人々の価値観の変化を、博報堂大学 幸せのものさし編集部がまとめたもの。

具体的には、「一足先に次の豊かさを見つけた11人」ということで、競走せずに数字を上げる営業のしくみを開発した接客アドバイザーの北山節子さん、東京と房総の「二拠点生活」を提案する「房総R不動産」の馬場正尊さん、話題となった「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を展開する金井真介さんなど、計11人の活動内容が掲載されています。

なかでも、トップバッターに選ばれているだけあって、接客アドバイザーの北山節子さんの取り組みには、営業の新しい可能性を感じました。

通常、こういうオムニバス形式の本は、内容が重複し、つまらないことが多いのですが、本書の場合、それぞれの方の活動内容が、新たな消費行動、価値観を先取りしたもの。

それだけに、経営者、マーケターにとっては見逃せない情報源となっています。

変わりつつある消費者の価値観にどう訴えるか。

本書から得られるビジネスヒント、生活のヒントは決して少なくないと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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スタッフが一人品出しに追われて売り場を空けているときに、お客さまをウォッチするスタッフの目線の数は確実に減っている。その違いが、顧客満足や販売数字に如実に表れる、ということを北山さんは倉庫から学んだ

6人いれば6倍の気づきが生まれる。それをお店全体で共有することができれば、確かに、すごい店になる

「気づき合いの徹底」ができている店は、実は意外に少ない。その原因が「売上げでスタッフを競わせるマネジメント」にあることは明らかだ

◆「背中と心の経営」(坂本光司さん)
・背中:従業員とその家族に対する態度
・心:優しさ。弱い人の側に立ってものを考えられる経営者かどうか

これからは、社員を大切にしている社会価値が高い会社の商品だけを買うという人が出てくるかもしれません

気づいたのは、「知らないから何でもできてしまう」という真実だった。出荷する野菜をどこの誰が食べるか知らないから、農薬を使うことに抵抗がない。逆に、食べる人の顔を知っていることが「抑止力」になるのだ

人間には本来、自らの手で何かを創り出したい欲求があるはずだ。今、園芸や農業体験が都市でちょっとしたブームになっているのは、もう一度生産力を取り戻したい、という消費者の潜在願望の現れと言えるのではないだろうか

東京と房総。車でちょうど1時間のこの二つのエリアの地価の格差を活用すれば、房総の海沿いに週末用のリゾートハウスを建て、平日用には都心の狭め・古めでもちょっと味のあるマンションを借りる、という「二拠点生活」が可能になる……これが、都内で中古マンションのリノベーション物件など「一味変わった」不動産の紹介をビジネス化していた馬場さんの「発見」だった

入院患者は、僕らが想像している以上に持久力が落ちている。長い文章が、読めないんです。ならば、何が読めるだろうと考えた。それは、『行間』だと思ったんです。短歌、俳句、詩。あとは、パラパラマンガとかのフリップブック

TFTでは毎日の社員食堂での「昼食」という日常の中で、「アフリカの子どもに食事を提供する」ことと、「低カロリー食で自分が健康になる」ことの二つを両立させている。つまり「チャリティ」が一方通行の「施し」から、双方向の「WIN」に昇格しているのだ

「世の中を変えていくためには、二つの方法があると思います。一つは『世の中はこう変わらなくてはならない、そうしないとこんな問題が起きる』と脅かす方法。もう一つは『こういうのって楽しいな、やってみたいな』と自発的に参加させる方法」(金井真介氏)

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『幸せの新しいものさし』PHP研究所 博報堂大学 幸せのものさし編集部・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569777325

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◆目次◆

1.競争のものさし─売上げは、チームで「共創」できるもの
2.会社のものさし─社員がいちばん幸せな会社へ
3.消費のものさし─食べる人を、つくる人のパートナーにする
4.住まいのものさし─二拠点生活というライフスタイル
5.読書のものさし─人と本が新しく出会う場所
6.寄付のものさし─自分のための一食が、誰かのための一食に
7.学校のものさし─街がキャンパス、誰もが先生
8.感覚のものさし─暗闇のあたたかさは、人のあたたかさ
9.子育てのものさし─パパ力で連帯する男たち
10.時間のものさし─失われた自然の時間を取り戻す
11.大人のものさし─“こどもごころ”で日本を変える

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『話し上手な人のアドリブの技術』大谷由里子・著 vol.2196


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【アドリブ力を磨くならこの一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806137650
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最近、講演で質疑応答を終えた後、よく聞かれる質問があります。

それは、「どうしてどんな質問に対しても、とっさに言葉が出てくるんですか?」というもの。

これまでは、「いつも考えているからじゃないですか?」とだけ答えていたのですが、最近、ちょうどいい本が出たのでご紹介します。

本日の一冊は、ベストセラー『はじめて講師を頼まれたら読む本』の著者であり、故・横山やすし氏の担当を務めた元・吉本興業のカリスママネージャー、大谷由里子さんによる待望の新刊。

※参考:『はじめて講師を頼まれたら読む本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806134635

人前で話す人なら、絶対に身につけておきたい「アドリブ力」のエッセンスが、この一冊にぎゅっと凝縮されています。

・ブレない生き方を持つ
・目の前のことをちょっと違った角度からとらえる
・「○○とは△△である」と言いきれる言葉を持つ
・「要するに」で続けられる短い言葉にする

など、たくさんの原理原則が並んでいますが、何といっても読みどころは、著者が実際に現場で聞いた生のアドリブの数々。

吉本興業の楽屋裏で交わされている会話や、ディズニーランドのキャストの気の利いた切り返し、夫の浮気現場を目撃した社長夫人の粋なひと言など、読んでいて、思わず膝を打つ会話例が満載。

失言を避けるためのポイントについても言及されており、前作同様、講師業の方にとっては、欠かせない一冊となりそうです。

人前で話す機会の多い方は、ぜひ読んでみてください。

アドリブで人間関係を円滑にしようと考える方にもおすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「お金がないんです」と言う部下には、「これから稼ぐ楽しみがあって、よかったね」と返事をしてみてください

わたしが、「離婚した」と言ったとき、友人たちは、すかさず、「また恋愛する夢ができたね」「仕事に打ち込めてよかったね」と、みんなプラスのアドリブで返してくれたのです

相手を窮地から救うアドリブは、コミュニケーションの潤滑油になります

◆ディズニーランドの、お客さんに夢を与えるアドリブ集
・ホーンテッドマンションで:
「無事に出てこられるといいですね」
・ディズニーシーの火山が噴火した時:
「これって、噴火する時間は決まってるんですか?」とわたしのパートナーが聞いたところ、お給仕してくれていた男性が、「自然現象なので、まったく分からないんです」

アドリブはブレない生き方から生まれる

目の前のことを、ちょっと違った角度からとらえると、よいアドリブのネタが生まれる

おい、蚊の立場になって考えたことあるか?

・何かを見たときに、まったく別のものだけれど、共通点があるも
のを思い浮かべて並べてみる
・ものを擬人化してみる

「○○とは△△である」と言いきれる言葉を持つ

あるお寺の住職は、「宗教とは、今生きる人のためにあるもの。葬式のためのものじゃない」とおっしゃいました

「要するに」で続けられる短い言葉にする

・「清く、正しく、美しく」
・「元気、活気、笑い」
三つ並べると、語呂がいいので、思わず覚えておきたくなる

アドリブは、男女で使い分けなければならない場合も多いのです。「お前、そんなんだから彼女に逃げられるんじゃないの?」これは、男だけのお酒の席なら許されるアドリブかもしれません。しかし、「君は、そんなんだから彼氏ができないんじゃないの?」と女性に向かって言ってしまったら、命取りです

◆女性が取引先にホテルに誘われたら
「一〇億円の仕事を発注してから、くどいてくださいよ」

ネタがかぶってしまったときには、「受けて、繰り返して、補足する」というアドリブが使えます

グチや悪口に対してうかつに中途半端な返事をしてはいけない

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『話し上手な人のアドリブの技術』中経出版 大谷由里子・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806137650

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◆目次◆

第一章 話すのがラク&楽しくなるアドリブとは?
第二章 これがアドリブの基本となる考え方だ!
第三章 自分らしいアドリブをたくさんストックする
第四章 困ったとき、詰まったときのアドリブ実践トーク

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『出社は月に3日でいい』松久信夫・著 vol.2195


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【「毎日出社」はもう古い?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043829
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先日、名古屋の三省堂書店に立ち寄った際、同店のベストセラー2位にランクインしている本が気になって、一冊購入してきました。

タイトルの「出社は月に3日でいい」、帯に書かれている「出社しない仕事術」だけでも気になりますが、これまで聞いたことのなかった岐阜の年配経営者がそれを実現しているというのに驚きました。

手法としては、Webカメラとパソコンを使うというシンプルなものですが、目を見張るのは、その権限移譲の考え方。

長男に在宅勤務を宣言して社長室を譲り渡し、チタンの買付話を持ってきた女性社員の孤軍奮闘に応えてみせるために数億円の投資、さらには上海子会社で、生え抜き社員を初の中国人CEOとして抜擢…。

偶然が手伝ったとはいえ、氏のやり方から学ぶことは、じつに数多くあります。

社長が出社しなくても回る会社づくり、というのは誰もが憧れることだと思いますが、本書にはそのために必要な社長の心構えが書かれています。

社員を信じて、権限委譲をする。

そのために何が必要か、考えるいいきっかけになると思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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時間や場所を選ばずに働けるIT環境が整ってきているにもかかわらず、会社単位で見れば、非効率で、旧態依然たる労働慣習を変えられずにいる。それは社会全体で考えるべき、働く仕組みの問題

化学プラントのモジュール化を武器に、上海子会社の2009年度の純利益は約50億円。上海にある日系企業ではトップクラスの業績をあげています。社員数も日本では約550名程度ですが、中国では約2000名。そういう意味では、岐阜と上海で「2つの顔をもつ会社」に成長してきました

パソコン一台あれば、喫茶店のカウンターにいながら、会社の現状をすべてつかむことができる。おまけに社長室も、秘書も、運転手も必要ない。わたしは社長交際費も一切使いませんから、これらだけで年間1000万円近いコストダウンを実現していることになります

Webカメラを使えば、視察を毎日わずか30分で済ませられます

◆著者が社員に送るメールの3パターン
1.業務報告や日報、承諾を必要とするメールへの返事
2.残業中の社員をねぎらったり、業績をあげた社員をホメるメール
3.注意したり叱ったりするメール
※本人には直接送らず、上司である役員か部長に送り、間接的に指導

パソコン日記には、「いつ」「誰と」「どこで」会ったのかに加え、時には「どんな話をしたのか」まで簡単に記録してあります。予定も書き込み、スケジュール表も兼ねています

Webカメラは「監視カメラ」に使ってはいけない

わが社の社員たちは、権限委譲を自らのキャリアアップの機会と受け止め、がぜん、やる気になりました

会社の利益の源泉は研究開発であり、営業戦略であり、財務戦略

岐阜から上海への出張では、わたしは飛行機のエコノミー席しか利用しません

優秀な人材にかぎって、わが社は出戻り自由(中略)理由は明快、誰でも「隣の芝生は青く見える」ものだからです

わたしの営業がユニークだったのは、冬の寒いときは東北や北海道へ、反対に夏の暑いときは四国や九州に出かけたことです

モノづくりの神様は、わたしを見放しませんでした。赤字スレスレで売り出したステンレス製タンクは、それらの高い性能が全国的に評判になり、それまでは岐阜の中小企業にすぎなかった会社の知名度を、全国区的な存在へと押し上げてくれたのです

周到な返済計画がより緻密な経営計画をつくってくれます。借金が経営に緊張感をもたらしてくれるのです

わたしは株式上場など考えたこともありません。上場の見栄より、未上場の実利をとるタイプだからです。未上場の実利とは、自由闊達な経営をしたいという欲求であり、チャンスを逃さずにスピーディな経営判断ができること

「人間は自分が一番かわいい」がすべての出発点

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『出社は月に3日でいい』東洋経済新報社 松久信夫・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043829

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◆目次◆

第1章 わたしの「出社しない」デジタル仕事術
第2章 Webカメラ徹底活用術
第3章 「社員をやる気にさせる」アナログ仕事術
第4章 「欠点」が「長所」になったときに成功する
第5章 「今日の損」より「未来の得」をとる
第6章 上海から見える日本企業の弱点と課題

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『マグロ船で学んだ人生哲学』齊藤正明・著 vol.2194


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【マグロ船で学んだ人生哲学とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062821338
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昨日の『ONE PIECEワンピース』の後ですが、またコミックが続きます。

本日の一冊は、話題となった『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』の待望のコミック版です。

※参考:『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839930201

著者の齊藤正明さんは、もともとバイオ系企業の研究部門に属していた方ですが、上司の思いつきでなぜかマグロ船に乗せられるはめに。

自己啓発セミナーマニアで、頭でっかちだった著者を変えた、マグロ船の教えとは一体何だったのか、親方や船長から学んだ人生訓とは何か、興味深い話がいくつも登場します。

人に好かれるためのコツ、成果よりも大切なこと、上司として持つべき態度、チームを動かす秘訣、そして自己成長のアドバイスまで、耳に痛い話がズバリ書かれています。

人間は好きな人においしい情報をくれる、予定しなければ外すこともない、上が自信満々だと下が意見しにくいなど、個人的に反省を促される内容も多々ありました。

週末の息抜きに、仕事でギスギスした心を癒すために、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「嫌なことをされたら何が嫌だったか覚えちょけ 同じことを人に
しなければそれだけでみんなから好かれるのぞ」(親方)

「マグロがどこで捕れるかの話は好かれるヤツのところに集まった
りするもんのー 人間好かれたもん勝ちじゃ!!」(親方)

「結果に気を取られすぎるのはもったいねえ おいどーらはマグロ
が大量に捕れるかどうかは気にせんようにしとる むしろ目標まで
の行程で起こること見ることを楽しんどる そっちのほうが人生に
効いてくるんど」(親方)

「予定するからハズれるんじゃ 予定しなきゃハズれめーが!!」(親方)

マグロ船は狭くて逃げ場がないから 漁師たちの仲が悪くなると漁に悪影響

「自信を持っちょるヤツほど船長やらはできねえど」(船長)

「自信がありすぎると自分のやり方に こだわりすぎる!」(船長)

「上に立つもんが自信満々だと下のもんが言いたいことを言えんく
なってええ情報も集まらん」(船長)

「人生? そげなもんパチンコに決まりよろーが!!(中略)パチン
コと同じでスロットを多く回せばいつかは当たるど!!」(コック長)

「おまえに興味のあるヤツなど この世におらん!!」(親方)

「おまえみんなから好かれようとして自分のことばっかししゃべっ
とるじゃろ そげーなヤツは自分勝手としか思われん 人から好か
れるにはまず相手のことに興味を持つのが先ど」(親方)

私「どうすれば会話が続くんですか?」親方「連想ゲームをすんのよ」

「正しく見ちょかんと目の前にチャンスがあっても、それに気づか
ず通りすぎるんど」(船長)

「漁師たちに渡せるもんは給料だけでねえんど」(船長)

漁師たちは自分たちが持っているものは溜めずに外に出して何でも
分け合う文化があります

「人がくれたアドバイスを最初から否定するとアドバイスしてもム
ダなヤツと思われるんど」(船長)

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『マグロ船で学んだ人生哲学』講談社 齊藤正明・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062821338

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◆目次◆

マグロ船のギモン その1
マグロ船のギモン その2
マグロ船のギモン その3
マグロ船のギモン その4
マグロ船のギモン その5

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『ONE PIECE(ワンピース) 1?50巻』尾田栄一郎・著 vol.2193


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【ワンピースに学ぶ人生訓】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003U2RWRO

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本日のBBMは、以前から話していたように、漫画『ONE PIECE(ワンピース)』から、土井が気に入った名言をご紹介しようと思います。

昨日、最新刊まで全制覇しましたが、読んでみてこれは、自己啓発の本であり、チームメーキングの本だと確信しました。

リーダーが窮地にあってどんな態度を取ればいいのか、人は強くなるためにどんな考え方を持たなければならないのか、漫画ながら教えられる部分が数多くありました。

海賊王を目指す主人公のルフィと、それを取り巻く魅力的なキャラクターたち。

欠点だらけだけれど、ものすごく魅力的なルフィが、たくさんの人々を巻き込んで成長して行く姿、仲間を守る姿に、心打たれる作品です。

まだ読んでいない人は、今すぐ大人買いを。

既に読んだ人は、再読して名言をピックアップする作業を、ぜひおすすめします。

それにしても、トータル58巻。

下手なビジネス書を読むよりも、骨が折れました…。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「世間でどう言われてるかは知らんがおれはおれの信念に後悔する
ような事は何一つやっちゃいねェ!これからもそうだ」(ゾロ 巻一)

「男には!! 退いてはならん戦いがある!!!」(ブードル 巻二)

「己の町を守れずに何が町長か!!!」(ブードル 巻二)

「疲れただと? 海で名を揚げることが恐くて 海賊がやれるか!!!!
野望(けいかく)のでかさならおれの方が上だ!!!」(ルフィ 巻五)

「食いてェ奴には食わせてやる!!! コックってのはそれでいいん
じゃねェのか!!!」(巻六)

「剣士として最強を目指すと決めた時から命なんてとうに捨ててる
このおれをバカと呼んでいいのはそれを決めたおれだけだ」(ゾロ 巻六)

「たかがガキ一匹生かすためにでけェ代償払いやがったクソ野郎だ
おれだって死ぬくらいのことしねェと クソジジイに恩返しできね
ェんだよ!!!!」(サンジ 巻七)

「生かしてもらって死ぬなんて 弱ェ奴のやることだ!!!」(ルフィ 巻七)

「覚悟決めりゃあ 敵が恐ェだのてめェが傷つかねェ方法だの く
だらねェこと考えなくて済むことをその人に教えて貰ったよ…!!」
(ギン 巻八)

「いい世の中ってのは金がうまくめぐるもんさ!!!」(アーロン 巻八)

「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」(ルフィ 巻十)

「私のモットーは“姑息な大犯罪”だガネ…!!! フンフフフフ…
戦わずに敵を落とす方法などいくらでもある!!!」(Mr.3 巻十四)

「あなたは… 船長失格よ ルフィ 無茶をすれば全てが片づくと
は限らない…!!!」(ビビ 巻十五)

「いいかい 優しいだけじゃ人は救えないんだ!!! 人の命を救いた
きゃそれなりの知識と医術を身につけな!!! 腕がなけりゃ 誰一人
救えないんだよ!!!!」(Dr.くれは 巻十六)

「人は いつ 死ぬと思う…?(中略)…人に忘れられた時さ…!!!」
(Dr.ヒルルク 巻十六)

「この国の医療がどこまで発達しようとも…!!! いつまで薬の研究
を続けようとも バカにつける薬はないのだから!!!!」(ドルトン 巻十六)

「国に“心”を望んで何が悪い!!!!」(ドルトン 巻十七)

「過去を無きものになど誰にもできはしない!!! …………この戦争
の上に立ち!!! 生きてみせよ!!!!」(アラバスタ国王 巻二十三)

「笑われていこうじゃねェか 高みを目指せば 出す拳の見つから
ねェケンカもあるもんだ!!!!」(巻二十四)

「己の行動に 罪を感じた時 人は最も 弱くなる」(空の騎士 巻二十七)

「“恐怖”こそが“神”なのだ」(エネル 巻二十九)

「生み出した船が誰を傷つけようとも!! 世界を滅ぼそうとも…!!!
生みの親だけはそいつを愛さなくちゃならねェ!!! 生み出した者が
そいつを否定しちゃならねェ!!! 船を責めるな 造った船に!!!
男はドンと胸をはれ!!!!」(トム 巻三十七)

「“女のウソ”は許すのが男だ」(サンジ 巻三十八)

「“歴史”は…人の財産 あなた達がこれから生きる未来をきっと
照らしてくれる だけど過去から受け取った歴史は 次の時代へ引
き渡さなくちゃ消えていくの」(オルビア 巻四十一)

「一冊でも多くの本を!!! 一節でも多くの文章を残せ!!! 数千年
もの先人達の言葉が…!! 未来へ届く様に」(オハラの人々の声 巻四十一)

「船長が“威厳”を失った一味は必ず崩壊する!!!」(ゾロ 巻四十五)

「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」
(ルフィ 巻五十二)

「海賊なら!!!信じるものはてめェで決めろォ!!!!」(白ひげ 巻五十八)

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『ONE PIECE(ワンピース) 1?50巻』集英社 尾田栄一郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003U2RWRO

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◆目次◆

※省略します

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『ビジョナリーカンパニー3』ジェームズ・C・コリンズ・著 vol.2192


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【あの名著『ビジョナリーカンパニー』に続編登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248178

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本日の一冊は、あの名著『ビジョナリーカンパニー』シリーズ待望の第3弾。

※参考:『ビジョナリーカンパニー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822740315

※参考:『ビジョナリーカンパニー2』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822242633

第1弾で「時代を超える生存の原則」、第2弾で「飛躍の法則」を説いた著者が今回放つのは、なんと「衰退の五段階」。

業績の冴えない企業にとっては、思わず目をそむけたくなるタイトルですが、それだけに重要な示唆を含んでいます。

本書では、ピーター・ドラッカーの教え子であり、著名な経営コンサルタントでもある著者が、これまで研究対象としてきた偉大な企業がなぜ衰退の憂き目を見たのか、その理由を明らかにしています。

いわく、「研究対象とした健康な人のなかに、睡眠が不規則になり、食事のバランスが悪くなり、運動をしなくなった人がでてきたとき、原則は間違いだったということになるのだろうか」。

著者が指摘しているのは、原則の誤りではなく、企業が原則を正しく実行できなかったことによる弊害です。

たとえば、これまでの作品で紹介された「針鼠の概念」や「弾み車」という原則がありますが、衰退企業は、これらの概念を無視して失敗します。

つまり、自社の競争優位性のあるところ以外で戦ったり、思い弾み車を押し続ける努力を怠ったりしてしまう。

しかし、著者の研究によれば、衰退にいたる原因のほとんどはイノベーションの不足ではなく規律なき拡大路線。

また、一発逆転策の追求や、外部からの経営者の招聘は失敗に終わることが多いことも指摘しています。

ウォルマートと同じコンセプトを持ち、ウォルマートより4年早く設立されたにもかかわらず消滅したエームズ、ゼロックスの脅威に過剰反応し、コア事業をおろそかにしたアドレソグラフ、時代とのずれを認識できずに大きな賭けに出て失敗したモトローラ…。

経営史の闇に沈んでいった多くの企業の実例が、経営者の傲慢を戒め、真に有効な戦略とコア事業に立ち返ることの必要性を教えてくれます。

もし読者の会社が今、まさに衰退の五段階にはまっているのなら、IBMを立て直したガースナーや、ニューコアを復活させたディミッコの例が役に立つはず。

なかでも、「偉大な企業の構築と外部からのCEO招聘の間には強い逆相関関係があることが分かっている」にもかかわらず成功したガースナーの事例は、企業再生の参考になること請け合いです。

テーマ的にやや地味とはいえ、今回の作品も、これまで同様に読み応え抜群。

これは、マスト・バイな一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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研究対象とした健康な人のなかに、睡眠が不規則になり、食事のバランスが悪くなり、運動をしなくなった人がでてきたとき、原則は間違いだったということになるのだろうか。睡眠、食事、運動が健康の原則であることに変わりがないのはあきらかである

わたしは組織の衰退を、段階的な病のようなものだと考えるようになった。初期の段階には発見するのが難しいが、治療するのはやさしい。後期の段階には発見するのは簡単だが、治療は難しい

◆衰退の五段階
1.成功から生まれる傲慢
2.規律なき拡大路線
3.リスクと問題の否認
4.一発逆転策の追求
5.屈服と凡庸な企業への転落か消滅

成功したときには運と偶然が関与した場合が多いが、運が良かった可能性を認識せず、自分たちの長所と能力を過大評価する人は、傲慢に陥っているのである

組織の成長が速すぎるために、主要なポストに適切な人材を配置することができなくなったときには、衰退への道を歩みはじめている

中核事業は、人間の基本的なニーズを満たすものであって、世界一になっているのであれば、陳腐化することはめったにない

主要な弾み車に残っている可能性を無視するのは傲慢である。それ以上に悪いのは、主要な弾み車は退屈だと考えて無視し、成功はほぼ間違いないとの思い上がりから、つぎの大事業に関心を移す傲慢である

「われわれが成功を収めているのは、これこれのことをする理由と、それが通用しなくなる条件を理解しているからだ」が忘れられる

大型の買収や合併が基本的価値観と適合しなかった場合、企業文化を損なった場合、世界一であることが実証されている部分と食い違っていた場合、経済論理に反していた場合、つまり、深い理解と見識に基づくのではなく、虚勢をはった結果であった場合、経営が破綻することがある

偉大な企業が衰退する前にはかならずイノベーションが減少するとの仮説が否定された

立証責任を安全でないと主張する側ではなく、安全だと主張する側が負っていれば、チャレンジャー号の悲劇は防げたかもしれない

偉大な企業の構築と外部からのCEO招聘の間には強い逆相関関係があることが分かっている

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『ビジョナリーカンパニー3』日経BP社 ジェームズ・C・コリンズ・著
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◆目次◆

第一章 静かに忍び寄る危機
第二章 衰退の五段階
第三章 第一段階 成功から生まれる傲慢
第四章 第ニ段階 規律なき拡大路線
第五章 第三段階 リスクと問題の否認
第六章 第四段階 一発逆転策の追求
第七章 第五段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
第八章 充分に根拠のある希望
付録一 衰退企業の選別基準
付録二 比較対象成功企業の選別基準
付録三 ファニーメイと二〇〇八年の金融危機
付録四A 自己満足仮説の間違いを示す事実の一覧
付録四B 一発逆転策の追求を示す事実
付録五 主要なポストに適切な人材の条件
付録六A IBMの衰退と回復
付録六B ニューコアの衰退と回復
付録六C ノードストロームの衰退と回復
付録七 良好な企業から偉大な企業への飛躍の法則

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