2015年2月19日

『速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術』 赤羽雄二・著 vol.3866

【仕事のスピードを上げるには?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478029784

本日の一冊は、ベストセラー『ゼロ秒思考』の著者であり、マッキンゼーで14年間活躍した著者・赤羽雄二さんが、「仕事のスピードを極限まで上げる哲学とノウハウ」(謳い文句)を紹介した一冊。

※参考:『ゼロ秒思考』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447802099X

著者によると、日本のホワイトカラーの生産性を低下させる3大要因は、以下の通り。

・自分で決定し、推進しきれない多くの経営者や部門長
・部門内外の調整につぐ調整
・それにともなう膨大・過剰な書類作成

このうち、経営者や部門長に関しては一社員がどうこうできることではないので、本書では割愛し、2つ目以降の「部門内外の調整につぐ調整」「膨大・過剰な書類作成」をスピードアップする方法を指南しています。

「あなたの仕事が遅い理由」として挙げられているポイントや、「スピードを上げるための8つの原則」は、参考になりました。

◆あなたの仕事が遅い理由
・すぐに始めることができない
・やるべきことに集中できない
・段取りが悪く、後手後手になる
・優柔不断、迷う
・書類・資料作成が遅い
・メールに多くの時間を取られる
・会議が多い、時間が長い
・差し戻し、やり直しが多い

◆スピードを上げるための8つの原則
・まず全体像を描く
・丁寧にやり過ぎない
・仕事のツボを押さえる
・好循環をつくる
・工夫のしかたを工夫する
・前倒しする
・一歩先んじる
・二度手間を全力で避ける

具体的スピードアップ方法に関しては、ブラインドタッチやショートカットキーを使うなど、一般的な話が多く含まれており、食い足りない印象ですが、再利用可能なファイルを専用フォルダに保存する、ホワイトボードの写真を撮って議事録として配るなど、実用的なアイデアがいくつもあり、個人的には参考になりました。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆日本のホワイトカラーの生産性を低下させる3大要因
・自分で決定し、推進しきれない多くの経営者や部門長
・部門内外の調整につぐ調整
・それにともなう膨大・過剰な書類作成

◆企画書で押さえるべき5つの点
1.何を書き、どう伝えるべきか、全体像を明確に持つ
2.顧客ニーズと競合状況、業界動向に通じて、説得力ある文章を書く
3.社内の意思決定プロセスを十分把握して通しやすい形で効果的に表現する
4.内容の確認、各部署との調整が素早くできる
5.上司やその上の上長などの期待を超える提案をする

◆スピードを上げるための8つの原則
・まず全体像を描く
・丁寧にやり過ぎない
・仕事のツボを押さえる
・好循環をつくる
・工夫のしかたを工夫する
・前倒しする
・一歩先んじる
・二度手間を全力で避ける

上司がいる場合は、自分で全体像を考え、上司にぶれがないことを確認して見定めてから、実際の作業にはいる

顧客にとって本当に意味のあるところを集中的に丁寧にすればよい

所属している組織内には、「暗黙の前提条件」「制約条件」がいろいろとあり、本来どうあるべきかを考えにくくしている

「何でも相談できる相手」には、2つの条件がある。こちらとのやり取りを相手がある程度歓迎してくれること、メールでの返信が早いことだ

再利用可能なファイルは、専用フォルダに保存する

会議の数、出席者を半減させる

会議の終了後には議事録が自動的にできている。スマートフォンのカメラで撮影し、その写真を参加者に配布すればいい

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『速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術』赤羽雄二・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478029784

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◆目次◆

第1章 速さは全てを解決する
第2章 スピードを上げるための8つの原則
第3章 思考のスピードを上げる具体的な方法
第4章 スピードと効率を極限まで上げるノウハウ

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