【アイアコッカが最も信頼した男】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876883793
本日の一冊は、クライスラーの再建で知られる伝説のCEO、リー・アイアコッカの片腕、スティーブ・ミラーによる注目の一冊。
アイアコッカが最も信頼した人物であり、「ウォールストリート・ジャーナル」から「アメリカ産業界の再建請負人」と評された氏が、どうやって企業を再生してきたのか、その秘訣を語っています。
また、アイアコッカを身近なところから見ていた人間ということで、その証言は、大ベストセラー『アイアコッカ わが闘魂の経営』(何と、つい最近、復刊されたようです!)で明かされなかった貴重な事実を含んでいます。
※参考:『アイアコッカ わが闘魂の経営』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777151034/
帝王・アイアコッカとはどんな人物だったのか。彼から学んだ経営の要諦とは何か。その知恵を生かし、著者はどうやって「伝説の再建人」となるに至ったのか――。
個人的な話が多く、やや冗長なところもありますが、随所に経営のエッセンス、そして現場でなければ体験できない貴重なエピソードが含まれています。
約380ページの大著ではありますが、じつに読みやすく、厚さを感じさせない内容です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「大きくなったら人のために仕え、大義のために働きなさい」(モース上院議員の言葉)
人は誰でも、何らかの欠点を持っている。そして幸運に恵まれた人は、その欠点を補ってくれるような相手を見つけることができるのだ
人は悲観的になると、必要以上の出費を控えるようになる。つまり、車が売れなくなるということだ。自動車業界が、たとえば農業などに比べて景気後退の影響を受けやすいのはそのためだ。人は食べなければ生きていけない。しかし、車の買い替えなら、1年か2年先延ばしにしても生きていける
いちばん大切な教えは、最善の解決にいたるためには、誠実な態度を貫き通さなければならないということだろう。それはつまり、正直であること、そしてできない約束はしないということだ
人は誰でも、本能的に公平さを求めるものだ。チャンスも犠牲も、平等に分け合いたいと思うのが人情というものだろう。私はそのことを忘れなかったおかげで、クライスラーでも、その先の再建事業でも、危機を乗り越えることができた
「リー、もし増資をしないのなら、それでもかまいません。でも私はこの会社を去ることになります」
アイアコッカは、有名な「もしもっといい車がほかにあるなら、そっちを買え!」のコマーシャルで、テレビ界に一大センセーションを巻き起こした
クライスラーの中の人間は、誰もがアイアコッカの変わりように気づいていた。会社の経費で贅沢な旅行をし、ワシントンの閣僚よりも多くのお付きの者を従えるようになった
アイアコッカは、批判者の意見に賛成することで、スキャンダルの火を効果的に消し止めた
「危機」という言葉は、「危険」と「機会」の二つの意味を持っている。たいていの人は危機を本能的に恐れ、「危険」のほうばかり心配しているので、「機会」のほうを見逃してしまう
自分がこの地球上に存在したという証は、自分のために達成したことではなく、他の人々のために達成したことで価値が決まる
手柄を他人にゆずる人のところには、自然と人が集まって貴重なアイデアを聞かせてもらえたりする
◆企業再建のヒント7カ条 ※一部紹介
1.すべての人に真実を話す
3.顧客の声を聞く
5.社員の服装をチェックする
7.メンバーを総入れ替えしなくても勝てるチームは作れる
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『伝説の再建人』幸福の科学出版 スティーブ・ミラー・著
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◆目次◆
I 最初の再建、クライスラー
II 伝説の再建プロフェッショナルへの道
III 危機に飛び込むリーダーシップ
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