【天皇陛下の執刀医、人生哲学を語る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860086279
大学時代、東大を落ちて慶應に来た友人がいて、いつも「東大に受かっていれば…」と言うのをうっとうしく思いながら聞いていました。
たとえそれが第一志望じゃなかったとしても、やはり拾ってくれた学校、会社には恩義があるはずなのです。
そして、周りを見る限り、何かに恩義を感じている人の方が仕事ができるケースが多い。
今日は、そんな「義」の大切さを教えてくれる書籍をピックアップします。
本日ご紹介する一冊は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介された、「天皇陛下の執刀医」、天野篤氏による人生哲学。
偏差値50から努力を続け、ひたすら腕を磨いてきた心臓外科医が、天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀し、話題となったわけですが、本書を読む限り、かなり「熱い」方のようで、下手な自己啓発書よりも腹落ちします。
・受けた恩に報いるために、最低20年は世の中のために働く
・自己犠牲の気持ちを持たなければ、信用されることはない
・人生のなかで「背負ったもの」が、その後の人生を決める
・思いがあれば、3倍の努力は当たり前だ
セブン&アイ出版から出ているということもあって、なかなか書店でも見かけることはないのですが、じつはこの本、よく売れているようです。
仕事の原点にある「恩義」や「感謝」を思い出すために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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君は「世のため人のため」を目指せるか
武士道という言葉があるように、私は「医師道」というものもあると信じている
受けた恩に報いるために、最低20年は世の中のために働く
「人々の支えがあって医師にさせてもらった」という感謝の気持ちが、「世のため人のため」の思いにも実はつながる
自己犠牲の気持ちを持たなければ、信用されることはない
人生のなかで「背負ったもの」が、その後の人生を決める
思いがあれば、3倍の努力は当たり前だ
若い人のいろいろな経験を否定しないことが大切だ。お母さんが我が子に、「ゲームばっかりして」と怒ることもあるだろうが、私は否定してはいけないと思う。「ダヴィンチ」以上の手術支援機器が登場してくると、その技術的な進歩が、これまでの不可能を可能にするきっかけになったりする
第1志望でなくても、入学できた学校には恩がある
問題を起こした部下も信じて使い続けるのが「責任」だ
収入が多い者は、誰よりも働かなければならない
プロフェッショナルとは、専門性だけでなく強い信念を持っていること
人脈、人望、信頼があると、周りから押し出されて自然と上へ上へと上がっていける
緊急時には能力以上のことはできない
オフポンプ技術の先頭にいたことが、天皇陛下の手術に結びついた
名医は、10代の女の子の将来まで考えた手術をする
最後の恩返しは、社会の「扇の要」となる若い世代を育てること
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『熱く生きる』天野篤・著 セブン&アイ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860086279
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◆目次◆
序章 君は「世のため人のため」を目指せるか
第1章 思いを磨け──世のため人のために生きろ
第2章 人の逆を行け──偏差値50の闘い方
第3章 覚悟を持て──ゆずれない一線を決める
第4章 先を読め──次の時代を見ろ
第5章 問いかけろ──疑問を持ち、行動を見直せ
第6章 目標は高く──進むべき「道」を究めろ
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