2014年6月28日

『他人を攻撃せずにはいられない人』片田珠美・著 vol.3630

【「攻撃欲」の強い人への対処法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569816533

本日の一冊は、精神科医の片田珠美さんが、「攻撃欲の強い人」の精神構造を明らかにし、被害を受けないための注意点を述べた一冊。

本書によると、この「攻撃欲の強い人」は、他人の幸せを破壊したがる人であり、しかもたちが悪いことに、「攻撃していることを周囲に気づかれないように隠蔽する達人であることが多い」。

また、自分が間違っていないことを誇示するために、他の人の無知や経験不足をことさら強調したり、相手を支配するために罪悪感を感じさせたり、ありとあらゆる手を使ってきます。

職場にいたら、かなり厄介な人間ではないでしょうか。

◆攻撃欲の強い人が使う7つの武器
1.わからないふり
2.他人のせいにする
3.非難に動じない
4.疲弊させる
5.他人の価値を無視
6.ズレ
7.罪悪感をかき立てる

ただ、世の中には、この「攻撃欲の強い人」を助長させる精神構造の人間がいるらしく、本書では、その方々に向けてもアドバイスが書かれています。

<ターゲットにされやすい人は、恐怖を抱いていることが多い。不和や葛藤への恐怖、愛情を失うことへの恐怖、場合によっては「与える」と約束された金銭とかポストとかの「利得」を失うことへの恐怖などさまざまだが、いずれにせよ、このような恐怖も、攻撃欲の強い人が支配のために用いる手法を見ぬくのを妨げている一因>

<攻撃欲の強い人の「イネイブラー(支え手)」になっていないか、わが身を振り返ることが必要である。「イネイブラー」とは、アルコール依存症に酒代を与えたり、飲酒による不始末の尻ぬぐいをしたりする人である。たとえば、アルコール依存症の男性の周囲には、母、妻、恋人などの献身的で働き者の女性がいて、本人が飲み続けることを可能にしている場合が多い>

職場の問題のほとんどは、人間関係がもたらすものであることから、厄介な人々の精神構造を知っておくことは、必ずや仕事を進める上で役に立つと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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贈り物をすることによって、相手に恩義があるように感じさせ、心理的負担を与えるのも、攻撃欲の強い人がしばしば用いる手法

攻撃欲の強い人は、ターゲットの領域を尊重しないくせに、逆に自分の領域が侵害されるのには耐えられない

特に増えているのは、「正義」を振りかざして相手を追及するやり方

自責的な人というのは、会社や家庭でうまくいかないことがあると、「自分が悪いせいだ」と自分を責めてしまう。周囲に気配りができて責任感が強いのだが、その反面うつ病にかかりやすい。では他責的な人はうつ病にはならないのかというと、こんどは一転、「新型うつ」と呼ばれる病気にかかりやすい

フレネミーは、他人の幸福が我慢できず、それを破壊して不幸をもたらそうとするという点で、攻撃欲の強い人の典型

ターゲットにされやすい人は、恐怖を抱いていることが多い。不和や葛藤への恐怖、愛情を失うことへの恐怖、場合によっては「与える」と約束された金銭とかポストとかの「利得」を失うことへの恐怖などさまざまだが、いずれにせよ、このような恐怖も、攻撃欲の強い人が支配のために用いる手法を見ぬくのを妨げている一因

攻撃欲の強い人の「イネイブラー(支え手)」になっていないか、わが身を振り返ることが必要である。「イネイブラー」とは、アルコール依存症に酒代を与えたり、飲酒による不始末の尻ぬぐいをしたりする人である。たとえば、アルコール依存症の男性の周囲には、母、妻、恋人などの献身的で働き者の女性がいて、本人が飲み続けることを可能にしている場合が多い

常に周囲から認められたいと望んでいるような、承認欲求の強い人ほど、見せかけの幸福をなかなか手放せない

理解してくれるかもしれないなんて甘い幻想

ある人が攻撃欲の強い人だということに気づいたら、最良の解決策は、できるだけ避けることである

攻撃欲の強い人は、「逃げるなんて、臆病者のすることだ」などという言葉で、あなたに罪悪感を与えて、身動きがとれなくなるように仕向けるかもしれないが、そんな言葉に惑わされてはいけない。これは、あくまでも必要な防衛なのだと自分自身に言い聞かせるべきである

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『他人を攻撃せずにはいられない人』片田珠美・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569816533

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◆目次◆

第章 「攻撃欲の強い人」とは
第2章 どんなふうに壊していくのか
第3章 なぜ抵抗できなくなるのか
第4章 どうしてこんなことをするのか
第5章 どんな人が影響を受けるのか
第6章 処方箋─かわし方、逃げ方、自分の守り方

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