2006年3月24日

『ロジカル・ライティング』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555544
本日の一冊は、論理的思考を社会的ブームにまで押し上げた話題作、『ロジカル・シンキング』の待望の続編です。

※参考:『ロジカル・シンキング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492531122
マッキンゼーのエディターとして、コンサルティング・レポートや提案書などの論理構成、表現をアドバイスしている著者が、「論理的にわかりやすく書くスキル」を惜しみなく伝えています。

実際にありがちな「わかりにくい例」と「改善例」が示されているため、具体的にどう書けばいいのかが、一目瞭然。

ハードカバーの堅い装丁ですが、図を多用しており、文章も読みやすいので、簡単に理解できます。

「論理パターン」はじめ、いくつか実際に読まなければわからない要素があるので、本格的に学びたい人は、ぜひ買って読んでください。

ロジカルな文章のまとめかた、相手を動かすビジネス文書の作り方を学びたい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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どんなに込み入ってややこしく見える報告、提案、依頼、あるいは指示も、ビジネス・コミュニケーションである以上、すべて、「伝え手(書き手)」「相手(読み手)」「テーマ」「答え」「期待する反応」という5つの基本要素で整理できる

期待する反応を引き出すことこそ、書くことの目的だ

◆論理的に思考を整理するための道具
・MECE(重複・漏れ・ずれなく分ける)
・So What?/Why So?(要するにどういうことか?を正しく引き出す)
・論理パターン

◆3種類のMECE
タイプ1.要素分解する(男性/女性、年齢、3C、4Pなど)
タイプ2.ステップ分けする(PDCA、過去・現在・未来など)
タイプ3.物事の両面を対象概念でとらえる

◆論理パターン
・並列型:物事をシンプルな構造で説明したいとき
・解説型:伝え手の考え方自体を強調したいとき

◆論理パターンをセルフチェックする
1.読み手のWhy So?に過不足なく答えているか?(階層化しすぎに注意)
2.要旨が明快か?
3.結論を先に伝えるか、根拠を先に伝えるか?

「何について、何のために、誰が、誰に向けて書くのか」というコ
ミュニケーションの設定を説明するのが導入部

◆読み手の視点に立った5つのポイント
1.なぜ、「このテーマ」を設けたのか?
2.なぜ、「この反応」をとらねばならないのか?
3.なぜ、「この書き手」なのか?
4.なぜ、「この読み手」なのか?
5.答え(本論)についてあらかじめ把握しておくべきことはないか?

◆ビジネス文書で重要な3つの用件を理解する
1.具体的に表現する
2.論理的な関係を正しく表現する
3.簡潔に表現する
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『ロジカル・ライティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555544
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■目次■
第1部 メッセージの組み立て
 第1章 組み立ての準備
 第2章 本論の組み立て(1)―ロジカル・シンキング概説
 第3章 本論の組み立て(2)―ロジカル・シンキングの実践
 第4章 導入部の組み立て
第2部 メッセージの表現
 第5章 組み立ての視覚化
 第6章 メッセージの日本語表現
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