2006年3月16日

『投資信託選びでいちばん知りたいこと』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270001216
本日の一冊は、世界No.1のファンド格付会社、モーニングスターの日本代表による、初めての本です。

これまでにも、ファンド(投資信託)の見分け方に関する本はたくさん出ていますが、その多くはひも付き著者によるもの。

本書のおもしろいところは、証券会社からお金をもらっている講師やFPでは決して話せない、ファンドの真実が書かれていることです。

「1万円ポッキリの投信購入に意味はあるか?」「営業マンの言葉を鵜呑みにしていては儲からない」「ファンドマネジャーに任せておけば本当に安心?」など、これまでタブーと言われていた論点に言及し、かつ本当に知るべきノウハウにフォーカスした点が、類書にない魅力でしょう。

さらに、「良心的な運用会社・ファンドマネジャーを知る目安」や、「同じ商品でも、販売会社によって販売手数料が違う」という隠れた真実、圧倒的人気を誇る「毎月決算型」投信の落とし穴など、業界のタブー話が満載。

裏事情を知る人にとっては痛快、勉強不足の人にとっては驚愕の事実が書かれた、興味深い一冊です。

米国モーニングスターのファンド選びのノウハウを知る意味でも、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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1万円だけ投信を購入したきり追加投資もせず、5年程度で資金を引き揚げてしまってはあまり意味がありません

分配型投信は分配金を再投資しなければ、複利のパワーが働かない

勝率のみに注目してお金を投じるのはただのギャンブル

世間でいわれているほど投信のリスクは低くない

投信選びの原則は。「リターンが同じならリスクが低いほうを選び、リスクが同じならリターンが高いほうを選ぶ」ということ

特定の業種や小型株に特化した投信の調査・運用には、より専門的な知識が必要になるので、ファンドマネジャー制のほうが高い運用成績を収められる傾向

理想的なファンドマネジャーとは、私たち個人投資家と利害が一致している人物

投信を選ぶさいには、銀行や証券会社などに足を運ぶ前に、おおまかにでも自分に適した投信にあたりをつけ、その投信をいちばん安い手数料で提供している販売会社に足を運ぶのが賢明

リスクをある程度抑えながら安定した利回りを得るには、株式型投信だけ、あるいは債券型投信だけに投資するよりも、分散投資をしたほうがよい

コスト面ではインデックスファンドのほうが断然有利

「積極的に利益を追求する」と謳っているアクティブファンドですが、リターンの実績を見てみると、インデックスよりも高いリターンをあげるのは意外と大変

債券型投信は、株式型投信ほどリターンの良し悪しに差が出ないため、コストの多寡は何よりも重視すべき項目
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『投資信託選びでいちばん知りたいこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270001216
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■目次■
第1章 投資信託はそんなに甘くない
第2章 投資信託選びの下準備
第3章 投資信託はこう選ぶ!
第4章 購入後のチェックと売却
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