http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569648665
本日の一冊は、宗教や道徳などの研究を土台とし、「純粋倫理」の
体系化に挑んだ、のちの倫理研究所の創始者、丸山敏雄さんの言葉
を、一日一話という形でまとめたものです。
日々のニュースを眺めていると、「成功は不幸の始まり」かと思わ
せるような不祥事やスキャンダルが相次いでいますが、そのほとん
どは倫理観や道徳観の欠如によるもの。
逆に言えば、「成功」と「幸福」の橋渡しをしてくれるのは、「倫
理」「道徳」であり、これを学ぶことが、豊かな人生を歩む秘訣と
も言えるのです。
本書で学べるのは、まさにその「倫理」や「道徳」の根幹とも言え
る、日々の心構えや考え方。
氏が何を根拠にしてこのような考え方にいたったのか、という点は、
残念ながら割愛されていますが、ひとつひとつの教えが、深く心に
染み入る、そんな一冊に仕上がっています。
生きるための指針のひとつとして、また人生の意味を問う意味で、
ぜひ読んでみたい一冊です。
———————-
■ 本日の赤ペンチェック
———————-
今日の外に人生はない。人の一生は、今日の連続である(中略)今
日をとりにがす人は、一生をとりにがす人である
人の自覚(己を知る)の第一歩は、ここが一ばんよい、天下一品の
えらばれた土地である、と知ることである
「成就の秘訣」、それは別に変わったことがあるのではない。思い
立ったら止めない、出来上がるまで止めないということである
人生真の喜びは、働きにある。真の働きは、己の聖職のほかにはない
人の心は、出入自在。ガリレオも、文天祥も、身は牢獄につながれ
たが、心は天地に遊泳した。何を遠慮するのだ、悠々とその広い天
地に散歩したまえ
人の心をかなしばりにしばりつけるものは、ただ一つ信(まこと)
あるのみである
われらが新しい道に進む最も正しい行き方は、常に難きを選ぶこと、
大物にぶっつかることである(中略)試合の相手に、猛者をえらぶ。
横綱にぶつかることである
苦しみ悩みは物にあるごとく見えるが、実は心にある。ほんとうは
人間は、物を得て幸福なのではなくて、これを捨てたとき、幸福である
真に正しい事とは、まず己が救われ、それと一しょに人が救われる
ことでなくてはならぬ
成長とは、二者の対立が一つに統一されることによって、新しいも
のが生れてくるのです
うまく行かぬから、望みを失うのではない。望みをなくするから、
崩れて行くのである
己の職業に忠実な人が、真に世のためになる人であり、己の転職を
自覚し天命にすなおな人が、世を動かす人である
————————————————
『丸山敏雄 一日一話』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569648665
————————————————
■目次■
一月 日新日進
二月 尚和
三月 天地悠々
四月 一貫不怠
五月 翠霞
六月 正氣
七月 水碧
八月 青松白雲
九月 敢為
十月 至誠一貫
十一月 惟神
十二月 遺芳千載
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
→ eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
→http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━
この書評に関連度が高い書評
お知らせはまだありません。