本日の一冊は、ベストセラー『借金バンザイ!』の著者、小堺桂悦郎さんによる、注目の新刊です。
※参考:『借金バンザイ!』
http://tinyurl.com/6mc84
著者は、もと某地銀の融資担当で、現在は資金繰りなどを中心に中小企業への指導を行う経営コンサルタント。
本書では、節税の具体的手法から、税務調査対策、納税対策まで、中小企業経営者に役立つ幅広いノウハウを提供しています。
具体的にどんな内容が書かれているのか、さっそく見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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税務署の調査には、事前予告もなしにやって来るものと、事前に電話なりでアポイントをとって調査に来る二種類がある。
「ところで、よく自宅のほうにも来客はあるんですか?」と税務署に聞かれたとしよう。「いいえー。自宅にはめったに来ませんよー」と言ったらアウト。そのソファの代金は、会社の消耗品とは認められない。
いったん調査となったら、最低でも三年分の取引をチェックする
◆税務調査でチェックが入るポイント
・決算報告書
・事業概況書
・給料などの支払い報告書
・売上と仕入および在庫の関係
◆納めるべき税金を少なくする方法
1.売上を減らす
2.経費を増やす
※仕入れに関しては、在庫を本来より少なくする手もある
売上だけでなく、仕入も隠さないと、その相関関係から売上隠しの可能性を疑われる
税務調査に入られて、真っ先に調べられるのが決算月の取引
決算月の売上の請求書、納品書、契約書、はては営業日報から何から調べられます。そして決算の翌月の取引も
源泉所得税の納付前であれば、遡って社長の給料アップをしたことにできないことはない
会社の成長の過渡期の時期に、妙に節税に走っちゃうか、あるいはアレコレ画策?する時期を過ぎると、やっぱり会社を使って節税をしながら、資産を残すのがいいんだとわかるようになる
個人では認められなかった経費が、会社にすると認められやすくなる
節税をしようってのに、そもそもキャッシュフローの悪化を心配するようじゃダメ
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うちの会社は、売上がすべて銀行振り込みなので、ごまかしようがありませんが、世間的にはいろいろやっているものなのですね。
ドギツいテイストの割に、内容は、割と初歩的なものが多かったですが、個人的には税金に対する意識が高まりました。
というわけで、本日の一冊は、
『税金バンザイ!』
http://tinyurl.com/3k5o9
です。あまり細かいことは書いていませんが、節税や税務署対策を考える中小企業社長にとっては、いい刺激となるのではないでしょうか。
■目次■
第1章 来ちゃったみたい! 税務署が!~税務調査編~
第2章 やっぱ隠したい!~売上&在庫編~
第3章 どこまで認められるの?~経費編~
第4章 知らないと、いきなり課税!~資産税編~
第5章 節税だけじゃ不十分!納税対策も重要!~納税編~
第6章 最後にちょっと考えよう!~個人事業&社長の税金編~
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