2023年3月29日

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史・著 vol.6205

【コンサルのスキルが身に付く】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4802613989

本日ご紹介する一冊は、現在売れている、コンサルタントのスキル本。

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』という名前の通り、元ボストン・コンサルティング・グループの著者が、戦略コンサルタントが最初の3年で学ぶスキルを紹介しています。

辻褄思考、アウトプットを作る6ステップ、3種類の議事録、情報の調べ方、情報の構造化…。

これまでのコンサルタント本で紹介されてきた思考・スキルだけでなく、現場で学んだ心構えや目のつけどころ、挙句は根性論まで書かれており、好感が持てます。(この辺、BCGのカラーなのかもしれませんが)

仕事の心構えについて一部紹介すると、

・社員証をぶら下げてランチに行かない
・外でクライアント名を言わない
・鞄をお店に預けない

などは、一流のビジネスパーソンなら当然知っていることですが、意外と言ってもらえないことかと思います。

「考える」と「描く」を混ぜてはいけないという話もまさにその通りで、ワードで考え、パワーポイントで描くというのは、デキる人の常識かと思います。

文章表現がフレンドリーなのに、とても大切な心構え、スキルを説いていて、若い方にはぜひおすすめしたいスキル本です。

コンサルタントはもちろん、営業部門、戦略部門、文章作成等のクリエイティブ業務に関わる方には、特に役立つ内容だと思います。

上司・先輩にあたる方が読めば、部下指導のヒントにもなるのではないでしょうか。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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事業転換を考えるための「7つのVS」
(1)広く浅く(ターゲット)VS 狭く深く(ターゲット)
(2)客単価(短期的キャッシュ)VS ライフタイムバリュー(中長期的キャッシュ)
(3)既存サービスのピボットが限界 VS 新たなサービス/飛び地までOK
(4)売り切り VS サブスク
(5)(KPI)売上/利益 VS 顧客ロイヤリティ
(6)自社、自前 VS 提携、買収
(7)社長肝いり案件(予算青天井) VS 通常の案件(予算ありき)

複雑に変化する中で、求められるのは「YES」マンではなく、「辻褄思考」マン

アウトプットを作る6ステップ
・論点
・サブ論点
・TASK
・スケジュール
・作業
・アウトプット

3つ以上並んだら「順番」に意味を

より伝わりやすくするために構造化やMECE(特に、ダブりなく)が存在する

発言録=「時系列」で構造化
議事録=「話しているテーマ」で構造化
議事メモ=「議論前に立てた論点ベース」で構造化

社員証をぶら下げてランチに行かない外でクライアント名を言わない鞄をお店に預けない

オープンクエスチョンはバカの始まり。クローズドクエスチョンは「仮説思考」の始まり

文字数を気にせず書いてから、文字数を意識して削る

「考える」と「描く」は時間を分けること。決して混ぜてはいけません

Goooooooooogleまで調べ切らねばならない

1つの記事だと不十分でも3つ紡ぐと「価値」になる

反省する時は純度100%

何を渡せば喜んでくれるだろうか?
と考える「思考量」をプレゼントする

サチる=サチュレーションする=飽和する
つまり「物事の考えの進化が飽和して、これ以上行かなくなった状態を指す」

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イラストや技のネーミング、文章表現がとにかくポップで、面白い。

楽しく学んで、デキるコンサルタントのスキルが身につく、今どきのテキストだと思いました。

ぜひ、読んでみてください。

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『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史・著 ソシム

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4802613989

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◆目次◆

「2度はできない」叱咤激励の1年目
「天狗になる」←→「鼻をへし折られる」繰り返しの2年目
「付加価値を付ける」真っ向勝負な3年目
「一桁上の価値を出す」マネージャーに挑戦の4年目

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