【コロナ禍でも勝てるお店の条件は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532324254
本日ご紹介する一冊は、ネットショップや小さなお店の経営に詳しい経営コンサルタントであり、コロナ禍に出版されて話題となった、『巣ごもり消費マーケティング』の著者、竹内謙礼さんが、逆境を活かして成功する方法を指南した一冊。
※参考:『巣ごもり消費マーケティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4297114429/
コロナ禍でも業績を伸ばしている中小企業、店舗の成功事例がたくさん掲載されており、商品開発やマーケティング、マネジメントのヒントが得られる内容です。
コロナ禍で潰れた会社はどんな会社か、逆に逆境をチャンスに変えた会社は何をしたのか。
ワクワクする事例が満載で、元気が出ます。
開発した人参ドレッシングが大ブレイクし,レストランをやめて年間80万本以上のドレッシングを製造するグラッツェミーレ、YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」で大人気の有隣堂、通常4万円~5万円する脳ドック検査を2万円以下で受けられるようにしたスマートスキャン、スイーツで作ったマグロの解体ショーをやって話題となったあさひ製菓、食品ロス削減で社会貢献するシナビズ…。
現在の消費トレンドに乗って成功する企業の例を、コンサルタントの解説付きで読める、実践的な一冊です。
経営者、経営コンサルタント、マーケターは、ぜひ読んでおくといいでしょう。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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『日経 MJ』が20年に行ったネットライフ1万人調査によれば、各年代の中で、60代以上が特にネット通販を積極的に利用していることが分かった(中略)年間のネット通販の消費額を見ると、40代の30万円が最多となったが、60代以上でも22万円をネットの買い物で消費している(中略)20代を見ると3割の利用率を超える商品項目はファッションのみ
逆境に強い会社は、「できること」と「できないこと」の境目がない。その会社の身の丈に合っていないような「できないこと」でも、「できるかもしれない」という発想に切り替えて、迷いなく逆境に立ち向かっていく
高知県高知市のイタリアンレストラン「グラッツェミーレ」のオーナーシェフだった森澤錠二社長は、子どもたちにもっと野菜を食べて欲しいと、地元野菜を使った「こじゃんといっぱい人参ドレッシング」を開発した。やがて店でも人気商品となり、地元のスーパーでも販売を開始した。その後、バイヤーの間で評判となり、取引先が急増。販路を拡大し、北海道から沖縄まで全国のスーパーで取り扱う人気商品となった。20年に約13年間営業を続けてきたレストランを閉店。今は2つの工場で年間80万本以上のドレッシングを製造する
登録者数が半年で5000人に届けば優秀だと言われるユーチューブ動画の中で、有隣堂は1年ほどで4万人の登録者数を突破。21年7月には7万人に達し、チャンネル全体で1日3万人から5万人が視聴している(中略)公式動画にもかかわらず、R・B・ブッコローが「アマゾンで買ったほうが安くない?」と突っ込んだり、店内で販売している食品に「冷蔵庫の下から出てきたたくあんですよね」と辛口な食レポをしたり、忖度がなさすぎるユニークなやり取りが視聴者に刺さった
愛知県豊川市の「ラーメン宝塔 豊川店」は、通常は夕方6時から朝4時までの営業時間だが、20年1月20日より午前5時から午後2時までと、営業時間を大胆に変更した
従業員シェアはコロナ禍後も新しい雇用形態として多くの企業で容認されていくと思われる
3割の人は環境にやさしい商品であれば10%高くても買う
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コロナで倒産件数が減っている、という指摘や、潰れた会社はそもそも資金力が弱かったという指摘、テイクアウトの客はそもそも常連客が多いという指摘など、お店経営者が知っておくべき常識が書かれており、勉強になります。
コロナの影響がそろそろデータでわかってくる頃なので、中小企業は本書を読んで、これからファクトベースの経営をしていきたいですね。
ぜひ、読んでみてください。
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『逆境を活かす店消える店』竹内謙礼・著 日本経済新聞出版
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◆目次◆
第1章 コロナに勝つ会社、コロナで消える会社
第2章 業界セオリーをひっくり返し、逆境に打ち勝った「非常識戦略」
第3章 逆境の中でもトコトン楽しんでもらう「エンタメ戦略」
第4章 ナナメの発想で生き残る「新アイデア戦略」
第5章 コロナ禍の新消費動向に対応する次世代戦略
第6章 コミュニケーションの質を極める「ネット新戦略」
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