【読解力を高める究極の一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488759819X
毎年、年末の一冊はどうしようかと悩むのですが、今回は、来年ビジネスで飛躍したい方、そしてベストセラーを狙う方に、とっておきの一冊をご紹介します。
ズバリ、テーマは「読解力」。
懸命なBBM読者のみなさんなら、既にご存知のように、ビジネスで勝つために必要なのは理論武装ではありません。
迅速な行動は必要ですが、それだけでエポックメイキングなアイデアやビジネスは生まれてきません。
大事なのは、他者とは違った視点で「問い」を立てること。
そして、この「問い」を立てるのに、「読解力」が必須なのです。
ということで、大変季節外れではあるのですが、ご紹介したいのが、この一冊。
◆『読書感想文書くときブック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488759819X/businessbookm-22/ref=nosim
大学教授、NHKのコラムニスト、テレビキャスターなどを経て、過去200万人に作文指導してきたという著者が、小中学校の課題図書を題材に、読解力を高めるための技術を示した、隠れた名著です。
もともとは、夏休みの読書感想文対策として出された本ですが、本書ほど読解力を高めるのに役立つ本はないと思います。
最近のブログやカスタマーレビューなどを読んでいると、「面白かった/面白くなかった」「役に立った/役に立った」で済ませている方がじつに多いのですが、真の意味で読むとは、そういうことではないと思います。
著者が言うように、「読むことは自分の問題意識との対話」であり、「対決」であり、「たくさんの尺度を自分の中に取り入れ」、「成長すること」。
であれば、これが読書家だけの問題でないことは明らかでしょう。
著者がどんな人生を歩んできた方か知りませんが、小中学生向けというにはあまりに深い。
自己修養のヒントとして、また表現力を高めるための一助として、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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読むことは自分の問題意識との対話
本を読むときは、その中に飛び込んで没頭しよう(中略)そうして読み終えたら、今度は本との間に距離を置くんだ。そして、「いったいこの本は……?」と考えるのだ。これが「本を対象化する」ということだ
君は本と対話をしなければならない。そして、君は自分の今の考え、問題だと思っていること、これでいいとしていることについて、本と対決していくんだ
例えばイソップの『北風と太陽』を読んだとしよう。この物語を読んで、「温かさや優しさが、人の心をほどいていく」と理解する。それで、間違いではない。学校の先生も、それさえ語ればマルをくれるだろう。でもね、少し掘り下げて考えたら、疑問はいっぱい出てくるはずだ。「人の心を裸にするとはどんなことかな。それはしていいことなのかな」とか、「北風は、なぜ吹くことしか思いつかないのか」とか
意見がひとつに凝り固まっていたら、それはそこで完結するだけだ。君はまだ成長の途上。いろんな価値観や尺度を本から取り入れ、自分でも編み出し、使ってみることだね。矛盾があったって構わない。こんな人もいる、こんな考えもある、こんな見方もあると、多くの視点や観点を理解して、たくさんの尺度を自分の中に取り入れることが、自分を作り、成長することだ
「なぜ?」のある本を選ぶ
全員から非難されても、百年経って評価されるものだってある。人にほめられたり、気に入られることを求めちゃいけないんだ。でないと、使い捨てにされてしまう
「秘すれば花」などとも言う。思いを言葉にして、募らせていくことを主人公は知った。書き手として、これは進化だね。秘密の作品があると、公表する作品も作りやすくなる
この話は決して温かくはない。この物語の季節、秋から冬と同じく、哀切と寒ささえ感じられる。だからこそ、余計に温かさが欲しくなるのだ
「成長する」とか「大人になっていく」ということは、「話せないことが増えていく」ということでもある
人と競ったり、感情を露わにしたときに、人の本質が見える。そうした場面を作り出すのは何かを探求してほしい
何かにすがり、頼らないと生きられないという境遇は、人の尊厳を問い直させる
「こっちを向いてよ」と言って、大切なことを語れば、それで聞いてもらえるというほど、人というのは簡単ではない。人々の向いている方に、自分の身を置いて語る、そうした語り方を考案する必要がある。その意味では、作品の表現技法から、その時代の人々の動向も読解できる
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『稼働率89%リピート率70%顧客がキャンセル待ちするホテルで行われていること』峰如之介・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
1章 読書感想文を書く前に
2章 2010年夏の課題図書 徹底読解
・『ミリーのすてきなぼうし』
・『とっておきの詩』
・『むねとんとん』
・『いじわるな ないしょオバケ』
・『こぶとりたろう』
・『点子ちゃん』
・『ともだちのしるしだよ』
・『やんちゃ子グマがやってきた!』
・『すみ鬼にげた』
・『建具職人の千太郎』
・『リキシャ★ガール』
・『海は生きている』
・『明日につづくリズム』
・『ビーバー族のしるし』
・『奇跡のプレイボール』
3章 世界はきみの読解を待っている
・ 世界のすべてが感想文の対象だ
・ とっちゃまんオススメの本
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