【2000社を救った社長の財布哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784839
本日の一冊は、先日ご紹介した、『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』に続く、社長のための財布本。
※参考:『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763130870
とは言っても、こちらはモノやジンクスではなく、社長の「金銭感覚」を中心に論じた内容です。
著者は、みなさまご存じのベストセラー『社長のノート』の長谷川和廣さん。
※参考:『社長のノート』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761266031
これまでに2000社の赤字会社を立て直してきたという著者が、金の貸し借りから、経営者が投資すべきお金の話、まちがったコスト削
減、値下げ競争など、主にお金の点から、社長のあり方を論じています。
会計の場面ですぐに財布を引っ込める人は信用できない、赤字会社は“仲良しクラブ”、儲けようと思ったら部下を愛すること…。
これまで数多くの経営者、現場を見続けてきた著者ならではの迫力ある記述に、思わずぐいぐい引き込まれてしまいました。
途中から、まったく財布と関係ない話に展開していくのがちょっと「?」でしたが、読んでいるうちに、背筋がピンとなる内容。
経営者は必読の一冊だと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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黒字と赤字の差、それはたった1円の差でも天と地を分ける差である
「Play Hard! Work Hard!ではダメだ。Work Hard! Play Hard!であれ」(アメリカ人の上司の教訓)
私の経験上、たんに褒めるだけの人はダメだと思います。つまり、褒めるのではなく、そこに感謝がなければなりません
「お金」を前にして、急に態度を変える人は信用すべきではない
情報というものは一所懸命に働いている人間に集まる
中古車販売大手・ガリバーの創業者は、東京に出てきたとき、お金はなかったけど、床屋さんだけは東京で一番の高級店に通ったそうです
「利益」を考えずに「売り上げ」ばかり考えているのが、傾く会社の特徴
外から事業戦略の力を借りるなど、もっての外
自分の組織内に企業戦略家を育てれば、社長の財産になる
従業員を“コスト”と見ている限り、赤字からは決して抜け出せない
日頃スポットライトが当たらない仕事を忠実にこなしている人や目立たない部署で懸命に働いている人たちがモチベーションをなくさないような職場づくり
最終的に結果を出す人は悪い成績のときこそ、そのデータから何かを引き出すことができる人
社員の多くが結婚もできないような薄給で、ボロボロになるまで働いているのに、社長は悠々とベンツを乗り回している。一所懸命仕事をしても「キミは満足に仕事をしていない」と評価されない。そんな社長のクルマなんか、壊れてしまえと思うのも人情でしょう
「強い会社とは、問題発見者が問題解決者になっている会社」(ワタミ代表取締役会長、渡邉美樹氏の言葉)
頭がよくなると大儲けができなくなる。無能でもいいから、“動く人”になりなさい
仲良しクラブからの脱出の第一歩、それは会話の中に数字を入れること
◆“赤字のシステム”の原因
1.間違った予測に基づく戦略ミス
2.収益性の管理が下手
3.仕事を徹底的にやり込んでいない
4.製品に競争力がなくなっているのに気づかない
5.社長が遊びなどに夢中で社員を顧みない
不況のときこそ、経営者は社員より苦労しなさい!
理念があるかないか。それが企業の強さを決める
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『社長の財布』長谷川和廣・著 経済界
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784839
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◆目次◆
パート1 新しいシェアが生まれるまで
第一章 もうたくさんだ
第二章 ハイパー消費の時代
第三章 「私」世代から「みんな」世代へ
パート2 グランズウェル
第四章 コラボ消費の登場
第五章 所有よりもすばらしい―プロダクト=サービス・システム
第六章 因果応報―再分配市場
第七章 みんな一緒―コラボ的ライフスタイル
パート3 何が起こるか?
第八章 コラボ・デザイン
第九章 コミュニティはブランドだ
第十章 シェアの進化
日本語版解説 小林弘人
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