【新しい時代のエリートの定義とは?】
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最近思うのは、これまでの日本の古い「エリート」の定義が、もはや時代に合わなくなってきているということ。
世界時価総額ランキング上位の顔ぶれと、日本の時価総額ランキングの上位の顔ぶれの違い、東京大学の世界に占める位置などを見ると、そのことが殊更意識させられます。
世界時価総額ランキング
1.アップル
2.アルファベット
3.マイクロソフト
4.アマゾン・ドット・コム
5.テンセント・ホールディングス
6.フェイスブック
7.バークシャー・ハサウェイ
8.アリババ・グループ・ホールディング
9.中国工商銀行
10.JPモルガン・チェース
日本時価総額ランキング
1.トヨタ自動車
2.三菱UFJフィナンシャル・グループ
3.日本電信電話
4.NTTドコモ
5.ソフトバンクグループ
6.キーエンス
7.日本たばこ産業
8.KDDI
9.本田技研工業
10.三井住友フィナンシャルグループ
世界大学ランキング2016-2017版(Times Higher Education)
第1位 マサチューセッツ工科大学
第2位 スタンフォード大学
第3位 ハーバード大学
第4位 ケンブリッジ大学
第5位 カリフォルニア工科大学
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第34位 東京大学
では、これからわれわれは何を指針に、どんな人材を目指して頑張ればいいのか?
そんな新しいエリート像を提示してくれるのが、本日ご紹介する、『ニューエリート』です。
著者は、ベルリッツ、モルガン・スタンレー、グーグルを経て、現在独立して2社を経営する、ピョートル・フェリクス・グジバチ氏。
「1,000人の人間に会うより、ピョートルさんのこの本を読んだほうが良いって断言できる」と、あの孫泰蔵さんも推薦する内容を、さっそくチェックして行きましょう。
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すでにシリコンバレーでは、スーツを着ている人たちがモテなくなっています。フェイスブックやグーグルの経営者をはじめ、今伸びているスタートアップで働く人は、純粋に仕事の結果だけで勝負をします
重要なのは、「今どこにいるか」という地位よりも、元いた場所と今いる場所に差があるということ。つまり、僕の成功の定義は「持続的に成長していること」です
共産主義が資本主義に敗北した。それはよく理解しています。では、資本主義は本当に勝利したのか。僕には、そうは思えません。資本家や経営者は会社で働く人の人生を顧みない。労働者も、自分の夢や家族を犠牲にしながら、会社の中で奴隷のように時間を費やす
日本人にとってエリートとは、「有名大学を卒業し、一部上場の大手企業に就職し、順調に出世コースに乗っている人」というイメージがあるようです。でも、大手企業に就職しても、入社5年目くらいにコアメンバーに選ばれるかどうかで、エリート/ノンエリートの選別がなされてしまう。これが現実です
これからの時代をリードする人は、ポスト資本主義の世界の仕組みを作る人たち
「世界を変える」という大義名分と「楽しいからやっている」というモチベーションが両立
未来は予言できない。しかし新しい仕事を作ることは、今できる
重要なのは、仕事で自分が出しているアウトプットにプライドがあるか、そして、アウトプットを出すまでのプロセスを楽しんでいるか、です
あなたのアウトプットは誰かの幸せに貢献しているか?
働かなくていい世界になったら、何が「成功」になるのか?
「もらう価値」より「もたらす価値」を大きくする
インパクトが高く学びも多い仕事が最優先
リスケしてでも偶然を逃さない
チームメンバーは固定させない
「一番できる人がリーダー」の時代は終わりつつある
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これまで、キャリアに関していろんな本で書かれていることの集大成といった感じですが、注目は、これからのキャリアのモデルになりそうな若手人材を具体名を挙げて紹介している点。
マサイ人ならではのサバイバル術やリーダーシップを先進国に紹介しているエマニュエル・マンクラさん、ソニーで働きながら株式会社ハピキラFACTORYの代表取締役を務める正能茉優さん、シェアリング・エコノミーを広めるべく政府も巻き込んで活動している石山アンジュさんなど、興味深いキャリアモデルが、たくさん紹介されています。
ぜひ読んでみてください。
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『ニューエリート』ピョートル・フェリクス・グジバチ・著 大和書房
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◆目次◆
第1章 2020年代の「成功者」とは?
第2章 つねに学び、自分をアップデートする
第3章 決断は直感で。早く動いて結果を出す
第4章 会議・チーム作りはアウトプットから逆算する
第5章 スプリントのリズムで体調を管理する
第6章 人材をめいっぱい活かす企業のやり方
あとがき 2050年の世界を創造しよう
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