【仕事も居住も結婚も、県民性を理解してから。】
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昨年は海外、今年は国内を出張しまくって気づいたことがあります。
それは、日本の47都道府県は、外国並みに多様性に富んでいる、ということ。
九州や中国地方だけをとっても、実際には県別にまったく県民性が違うのです。これには驚きました。
それぞれの地域の方と話してみると、職業観や倫理観、結婚観がまったく違う。
これを理解せずに仕事や結婚を考えるのは、危険なのではないかと思えるほどです。
そこでご紹介したいのが、47都道府県の県民性の違いを分析した、幻冬舎新書の『47都道府県格差』。
電通やミクシィでマーケティングを担当していた著者が、仕事や人間関係、お金、結婚生活、恋愛、消費生活などに関する全国調査と性格・行動に関する全国調査から得られた知見を紹介しており、個人的な実感としては「バッチリ」合っている印象です。
人を雇うにも、結婚相手を選ぶにも、これを知らずして意思決定するのは危険、というほど重要な価値観・行動の違いが浮き彫りになっています。
さっそく、気になる内容をチェックして行きましょう。
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保守的な長野県民は日本一外食をしない
「出世したい」（59.0％）、「異性に対する興味が強いほうだ」（42.8％）、「ギャンブルが好き」（36.4％）という割合も軒並み高く、仕事、女性、お金に対する欲望が蠢いています、優しい物腰の陰に肉食系の野心を抱いているのが、熊本の男性です
山梨は男女とも元気に長生き
山梨は「朝食を抜く」という割合が全国平均よりも高くなっている
男性は92.1％が「故郷が好き」で、全国トップ（静岡県）
秋田県民は、「プライベートより仕事を重視する」という割合が51.0％で、全国平均37.8％を大きく上回り、１位
「人の不幸話を聞くほうが好き」という県民は31.3％で全国トップ（鳥取県）
医師数、病床数ともトップは高知
目立ったのは、「結婚して幸せだと思うことが多い」という人の割合でした。67.7％で、この項目では全国１位でした（高知県）
「掃除が好き」という県民が50.9％を占めていて、全国１位（宮城県）
「人の遅刻やミスを許せる」という人は40.2％で全国平均を大きく上回っています。特に男性が優しいです。「自分の性格は優しい」と自任する男性は77.9％（長崎県）
世の中の規律や倫理観に日本一厳しいのが滋賀県民です。「倫理観のないタイプの人間は嫌いだ」という人は64.6％
三重県全体の特質は、人の希望や意見に合わせて行動できるという点です。「相手の期待に応えようとする」という県民の比率は60.6％で、全国１位
仕事満足度高い石川県民は恋愛より人生目標を重視
日本一“他人の目”を気にする岐阜県民
大分県民は相手の願いを受け入れる優しさを有しています。「自分の性格は優しい」という県民は76.4％、「自分は温厚な性格だ」は63.2％にも上る
お金は確かに大事だが、それ以上に大切なことがある──。それをよく知っているのが、岡山県民かもしれません
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もちろん、個人差はあるとはいえ、人間はやはり環境の生き物。
自分にとっての「当たり前」が、他の県民にとっては当たり前ではないとき、それが不幸につながります。
仕事やお金、人間関係でつまらないトラブルに見舞われないためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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『47都道府県格差』木原誠太郎・著 幻冬舎
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◆目次◆
第一章 健康
第二章 教育
第三章 結婚
第四章 仕事
第五章 お金
第六章 くらし
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