【D・ピンク最新作!持続するやる気の源泉とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062144492
本日の一冊は、『フリーエージェント社会の到来』や『ハイ・コンセプト』など、数多くの話題作を生み出してきたダニエル・ピンクによる、注目の最新作。
※参考:『フリーエージェント社会の到来』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478190445
※参考:『ハイ・コンセプト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837956661
モチベーション1.0が生存を目的とする人類最初のOSだとしたら、モチベーション2.0は、アメとムチ(信賞必罰)に基づく、与えられた動機づけによるOS。
そして本書が対象とするのは、これらを超えた、「モチベーション3.0」。
これは、人間の内面から湧き出る「やる気!(ドライブ)」に基づくOSで、ピンクは、この自発的なモチベーションの必要性を、さまざまな実験結果をもとに説いています。
読んでみて興味深かったのは、「アメとムチ──は、アルゴリズム的な仕事には効果を発揮するが、ヒューリスティックな仕事には、むしろマイナスに作用するおそれがある」という、ハーバード・ビジネススクールのテレサ・アマビルよる発見。
また、やむなくアルゴリズム的な仕事に着手する場合の動機づけについても書かれているので、マネジャーにとっては、じつに重宝する一冊だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間には「新しいことややりがいを求める傾向や、自分の能力を広げ、発揮し、探求し、学ぶという傾向が本来備わっている」
基本報酬ラインが不適切であるか公平さを欠けば、被雇用者は自分の置かれた状況の不公平さや不安にばかり気を取られるので、意欲の喚起がきわめて難しくなる
オープンソースは現代人にとって、新たな組織方針に則り、異なるモチベーションの基盤に立ったうえで行動を再構築できる、唯一の方法
ハーバード・ビジネススクールのテレサ・アマビルなどの研究者は、外的な報酬と罰──つまりアメとムチ──は、アルゴリズム的な仕事には効果を発揮するが、ヒューリスティックな仕事には、むしろマイナスに作用するおそれがあると気づいた
心理学者のミハイ・チクセントミハイは、娯楽よりも仕事をしているときのほうが、人ははるかに(心の安らぎを伴う)最適経験をしやすい、という意外な発見をした
外発的な動機づけが学生時代に低ければ低いほど、卒業して数年後および二〇年後も、プロの芸術家として成功する割合が高い
金銭的報酬を約束した場合と、コカインやニコチン、アンフェタミンを摂取した場合では、人間の脳を観察すると、気味が悪いほどそっくりな反応を見せる
◆ポスター封入作業をうまく行かせるコツ
・その作業が必要だという論理的な根拠を示す
・その作業は退屈であると認める
・参加者のやり方を尊重する
◆内発的な動機づけの三つの構成要素
・自律性 ・マスタリー(熟達) ・目的
仕事のやり方に自律性を重んじると、どのような結果が生じるか?ザッポスの離職率はきわめて低い。創立されてからまだそれほど年数が経っていないにもかかわらず、同社はアメリカで、顧客サービス(CS)に優れた会社だとして評価されている
かつては天賦の才だと思われていた多くの資質が、実は、少なくとも一〇年間の厳しい訓練の結果であると判明した
マスタリーの漸近線は、欲求不満を引き起こす。なぜ、人は完全に到達できないものを求めるのだろうか。だが一方でそれが魅力でもある。だからこそ、到達しようとする価値がある。喜びは、実現することよりも追求することにある。とどのつまり、マスタリーはどうしても得られないからこそ、達人にとっては魅力的なのである
人生でもっとも豊かな体験は、他人からの承認を声高に求めているときではない。自分の内なる声に耳を傾けて、意義あることに取り組んでいるとき、それに没頭しているとき、大きな目的のためその活動に従事しているときだ、とわたしたちは知っている
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『モチベーション3.0』講談社 ダニエル・ピンク・著
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◆目次◆
訳者まえがき 停滞を打破する新発想<モチベーション3.0>大前研一
はじめに ハリー・ハーロウとエドワード・デシの直面した謎
第1部 新しいオペレーティング・システム
第1章 <モチベーション2.0>の盛衰
第2章 アメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由
第2章の補章 アメとムチがうまくいく特殊な状況
第3章 タイプIとタイプX
第2部 <モチベーション3.0>3つの要素
第4章 自律性
第5章 マスタリー(熟達)
第6章 目的
第3部 タイプIのツールキット
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