2016年7月15日

『情報を活かす力』池上彰・著 vol.4377

【池上彰流、知的生産術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569830676

梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』をはじめ、世の中には著名人の知的生産の方法を書いた本がいくつかあるのですが、ついにこの方の知的生産術が本になりました。

池上彰さん。

もう説明はいらないと思いますが、『週刊こどもニュース』でお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題となった元NHKのジャーナリスト。現在はさまざまなメディアでご活躍中の方です。

本日ご紹介する『情報を活かす力』は、そんな池上彰さんの「情報収集術」、「取材・インタビュー術」、「情報整理術」、「読書術」、「ニュースの読み解き方」、「情報発信術」をまとめた一冊。

プロならではの新聞の読み方、池上さんが実際に購読している新聞・雑誌、集めた情報をどう整理しているかがわかり、とても勉強になります。

個人的に役立ったのは、「取材・インタビュー術」で、とりわけ「聞きにくい質問をするとき」の作法は勉強になりました。

<聞きにくい質問をするときに、どう切り出すかは頭が痛いところです。一般的には、「私はそう思っていないのですが、世間にはそう思っている人がいます。それについてはどうでしょうか?」とか、「私は純粋な好奇心として聞きたいのですが」といった聞き方が無難なところでしょう(中略)「私には判断できないので、教えてください」という姿勢が大切です>

他にも役立つ情報がてんこ盛りです。

さっそくチェックして行きましょう!

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郊外から都心へ通勤している人が駅の売店で新聞を買う場合、都心に近い店で買ったほうが最新情報を掲載している新聞を入手できる可能性が高い

夕刊のニュースは「海外の最新ニュース」と「午前中に国内で発生した事件」が主な内容

面白い署名記事があったら、書いた記者の名前を覚えておこう

「インターネットがあって本当によかったな」私がそのメリットをいちばん実感するのは、政府や企業、研究機関などが発表した情報の原文=「一次情報」をネット上で読んでいるときです

取材力をつけるには、喜んで取材に応じてくれるところ、何でも話してくれるところばかりを回っていてはダメ

「恥ずかしながら、あの件について自分なりに調べて、こんな仮説を考えてみたのですが、これ、どうでしょうね?」と切り出して反応を見る(中略)「素人なので自信がないんですが……」と切り出せば、相手は丁寧に答えてくれるはずです

人はどんなときに「このセールスマンは信頼できるな」と感じるのでしょうか。それは、自分の立場になって考えてくれる場合です

聞きにくい質問をするときに、どう切り出すかは頭が痛いところです。一般的には、「私はそう思っていないのですが、世間にはそう思っている人がいます。それについてはどうでしょうか?」とか、「私は純粋な好奇心として聞きたいのですが」といった聞き方が無難なところでしょう(中略)「私には判断できないので、教えてください」という姿勢が大切です

「みんなが聞きたいことは何か」を意識すると、いい質問ができる

とっておきたいと思った新聞の切り抜きは、テーマごとのクリアファイルにそのまま入れるだけ

本で歴史や基本を理解しておくと、日々のニュースの見方も変わる

何事も、基本さえ押さえておけば、後の理解は楽になります

そのジャンルの「定本」を見つけよう

それは単なる「情報」か、確認がとれたものか

情報を流す側の「動機」も推測してみよう

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著者・講演家の方はもちろん、日々の情報収集をどうしようかと悩んでいるビジネスパーソンには役立つ内容だと思います。

もうすぐ夏休み。池上彰さんの『伝える力』、梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』も併せて、ぜひチェックしてみてください!

※参考:『伝える力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569690815

※参考:『知的生産の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004150930

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『情報を活かす力』池上彰・著 PHP研究所

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569830676

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◆目次◆

序 章 情報活用力をいかに高めるか
第1章 私の情報収集術
第2章 私の取材・インタビュー術
第3章 私の情報整理術
第4章 私の読書術
第5章 私のニュースの読み解き方
第6章 私の情報発信術

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