【これは面白い。】
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アメリカの児童心理学のプロフェッショルとお話していて、人生の成功の鍵は「遺伝」「環境」「努力(レジリエンス)」が握っているということがよくわかりました。
われわれは、自分を知り、主体的に環境を選び、努力することで、いくらでも人生を向上させることができるのです。
そのことを確信させてくれたのが、本日ご紹介する、「今もっとも読むべき1冊」。
『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』は、ハーバード大学卒業生による投票で3年連続人気教授に選出されたブライアン・R・リトルによる著書で、BBC、ニューヨークマガジン、ハフィントンポスト、フォーブス等、メディアがこぞって絶賛。
アダム・グラント、スーザン・ケイン、ダニエル・ピンクら、ベストセラー作家も推薦している、ものすごい本なのです。
本書を一言で言えば、個人のパーソナリティとウェルビーイング(幸福)の関係を科学的に解明した一冊。
さまざまな偉人による「幸福論」はありますが、じつは幸福というのはパーソナリティによって異なるもので、一律に語れるものではありません。
本書は、そんなタイプ別の幸福論を語った一冊で、それぞれのタイプが幸福になるためにどんな努力ができるのか、貴重なアドバイスを与えてくれています。
さまざまなタイプを知ることで、組織の仲間やプライベートのパートナー、家族のことも理解できると思います。
さっそく、いくつか気になったポイントを見てみましょう。
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情緒安定性が低い人は、危険を察知する脳の器官である「扁桃体」が過敏であることがわかっています(中略)情緒安定性が低い人は、他の人なら見過ごしてしまうような小さな危険の兆候を察知し、それについて熟考する能力に優れています
開放性が高い人は、情緒安定性が低い人と同じく、不安や抑うつ、敵意などのネガティブな感情を多く体験します。しかし、情緒安定性が低い人とは異なり、喜びや驚きなどのポジティブな感情も多く経験します。とくに、美しい物に触れたときに鳥肌が立つことが多いのも興味深い点です
文化によって「評価されるパーソナリティ」は違う
「遺伝的パーソナリティ」と「環境」が一致すると成功する
私たちがキャラクターの外に出るのは、「大切にしているもの」があるからです。人間は、生まれ持った性格に従って行動するときに力を発揮することもありますが、愛情やプロ意識から普段とは違う行動をとることで、個人や職業人としての責任を果たそうとするのです。しかし、そこには代償を払う必要もあります。この代償を減らすために、本来の自分に戻るための「回復のための場所」をつくることを、すべての人に提案したいと思います
セルフモニタリングが高い人は、場の空気に敏感
セルフモニタリングが低い人は、服装や話し方、自らの表現方法については心配しません。なぜなら、本来の自分の性格や趣向、信念に従うこと以外に選択肢がないからです
セルフモニタリングが低い人は、高い人より恋愛関係が長続きし、離婚や浮気も少ない
セルフモニタリングが高い人は集団のリーダーになりやすく、さまざまな役割を果たし、周囲の変化に敏感であることが求められる管理職として、高い評価を得やすいことがわかっています。が、この能力には「微妙なもの」も含まれています。つまり、仕事で失敗したときに自らを正当化し、他者に責任を押しつけることにも長けているのです
◆クリエイティブな人の共通点
・子どもの頃に家族から尊重されていたこと
・自分の好きなことをさせてもらえたこと
・自主性を育んだこと
・両親と過度に親密ではなかったこと
・両親との関係で強烈なネガティブ体験をしていないこと
・引っ越しの回数が多いこと
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本書を読むと、成功しやすい人、成功しにくい人というのは、やはり存在するのだということがよくわかります。
ただ、大事なことは自分のタイプを知り、適切な環境やパートナーを選ぶこと、適切な努力をすること。
本書は、そのための効果的な方法を教えてくれる一冊だと思います。
通り一遍に書かれた本、著者の主観で書かれた本を読んで、人生をムダにするのはもうやめましょう。
世間の声に惑わされて、自分に合わない生き方をするのもやめましょう。
本書には、あなたのタイプに合った成功方法、幸福論が書かれています。
ぜひ、チェックしてみてください。
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『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』ブライアン・R・リトル・著 大和書房
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◆目次◆
第1章 あなたを閉じ込めている檻
第2章 「自分の性格」を理解する
第3章 別人を演じる
第4章 「タマネギ」か「アボカド」か
第5章 主体的に人生を生きる
第6章 性格は寿命も左右する
第7章 クリエイティビティは「才能」ではない
第8章 住んでいる場所が「生活の質」を決める
第9章 「パーソナル・プロジェクト」を追求する
第10章 自分を変える挑戦
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