【デキる人の会話に「足りない」もの】
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これまでにいろんな現場で仕事をして、いろんな方にお会いしていますが、「コミュニケーションのプロ」と呼ばれる人でも、実際にお会いすると実態は違っていたりします。
それだけに、本当に印象の良い方は、しばらく離れていても忘れない。
そのなかの一人が、本日ご紹介する本の著者で、アナウンサー歴40年の梶原しげるさんです。
昔、土井がテレビでレギュラーコメンテーターをしていた時にお会いした方ですが、収録当日も、その後も印象が変わらず、本当に気さくに接していただいています。
本日ご紹介する一冊は、そんな梶原さんが、人と打ち解けるためのテクニックをご紹介した一冊。
いわゆる「持論」だけでなく、テレビで出会ったデキる人たちの人心掌握術、コミュニケーション術に触れており、エピソードだけでも読む価値があります。
立川談春さんの飾らないひと言、室井滋さんが巧みに語る「ドジな話」、高橋英樹さんの目下にも心配りをする技術、みのもんたさんの愛される技術…。
いずれのエピソードにも巧みに教訓が織り交ぜられており、じつに勉強になりました。
さっそく、そのエッセンスを見て行きましょう。
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人は「強み」と一緒に「弱み」もためらうことなく披露できる人を好む傾向にあります
「すごいですね」と思われることより、「ばかですねぇ」と笑ってもらえる自分でいたほうが、人間関係はずっとうまくいく
「ソツなくこなす人」よりも「やりたい放題の人」が絶対に愛される
AKB48の人気の秘密は「本音語り」にある
わからないときには「わからない」と言うことも、信頼を得るには大切なこと
ある程度の年齢になったら、若い人と接するときも、「自分は偉いんだ」と威圧するより、年齢をネタに自己開示していくのが得策
「宣伝っぽい話」はしてはいけない
「相手の役に立つ」情報を盛り込むことを忘れない
「隠している趣味」をオープンにすると、人生が変わる
いきなり「本題」に入っても人は聞いてくれないと心得る
下っ端の人にも偉い人にも「大声でほめる」
「悔しさ」をポロッと口にできる人は愛される
緊張した面持ちで待つ私のもとに、みのさんはものすごい勢いでやって来ました。「よっ、うわさの梶原くん、評判いいよっ!」
ひとしきり言い終わった上岡さんは、私に視線を戻して言ったのです。
「あんたは違うかもわからんけどな」
びびらせておいて、その後、ほっとさせる。あれも上岡さん特有の人心掌握術だったのかもしれません
心理学者の國分康孝先生は、「この人とは長いつき合いになると思ったときには、第一印象をよくしないほうがいい」と言っていました
初対面で相手を「質問攻め」にするのはタブー
会話のきっかけになるような「服」を着なさい
プロは、一つの番組で同じ言葉を一回しか使わない
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ここまで有名人の「ドジな話」「愛される話」を集めた本は珍しい。著名人の名前を出しても許される、梶原さんならではの希少な一冊だと思います。
仕事は、実力が半分、愛嬌が半分だと思っていますが、本書は、その愛嬌を学ぶのにうってつけの一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『まずは「ドジな話」をしなさい』梶原しげる・著 サンマーク出版
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◆目次◆
PART1 好かれる人には理由がある
PART2 まずは「この話」をしなさい
PART3 「好感度」が高い人の秘密
PART4 「初対面」からうまくいく極意
PART5 印象に残る「自己紹介」のコツ
PART6 もう一歩、相手の心に入り込むために
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