【著名人55名の20代とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314607
本日の一冊は、リクルート刊の人気フリーマガジン「R25」掲載の「BREAKTHROUGH POINT?つきぬけた瞬間」をまとめて単行本化したインタビュー集。
伊坂幸太郎にはじまり、姜尚中、石原慎太郎、内田樹、北野武、安藤忠雄、槇原敬之、アントニオ猪木、浅田次郎など、総勢55名の著名人が、それぞれの20代と仕事哲学を語っています。
仕事へのメッセージ性という点で見れば、同じインタビュー集でもかつてベストセラーになった『プロ論。』に軍配が上がりますが、個々人のキャリアの文脈が見えるという点では、興味深い一冊です。
※参考:『プロ論。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198619611/
ビジネス書は書き手が40代前後になることが多いため、どうしても現在悩んでいる20代半ば?後半の読者とは置かれている状況の差が生まれてしまうのですが、本書は著名人の20代について質問しているので、その分、参考になると思います。
ビジネス書著者の言うことを聞いて、小さくまとまるのではなく、20代だからできる考え方、行動を思いっきり試して欲しい。
そんな土井の思いとバッチリはまる一冊です。
未来の「伝説の社員」たちに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「重大な選択をする時は不安の多い方を選んできた」(西村雅彦)
「歳をとっていくことは、確実にそれまでの可能性を断念していくことですよね。でもそれはダメになることではない」(姜尚中)
「人間の価値って個性でしょ。個性を裏打ちするものは感性、すなわち情念。情念までコントロールして、情報に埋没してるのが現代。やっぱり、感性を持たない人間は面白くないよね」(石原慎太郎)
「人間って、自分の判断が正しかったってことになると、多少不幸だとしても“予測想定内の不幸だった”ということで耐えられるんですよ。どうもみんな、想定外の幸福よりは想定内の不幸の方が好きらしくてね。だから、最悪の事態を考えて準備すると、だいたいそっちに舵を切る」(内田樹)
「フレキシブルなのはいいことだけど、それは若い人が新たな価値観に目覚める場合のこと。キャリアを積んできたベテランの価値観が揺らいでしまったら、周りの人間、ひいては会社全体が困ってしまう」(大沢在昌)
「言われた本を読んで気になったところを、別の本を読んで調べるわけですよ。1週間経って高平先生に『読んだか?』って聞かれると『でも、こういう本もありますよね』って答えられる。『じゃあこれは知ってるか?』ってどんどん投げてくださるんですよね。で、知らなくて悔しいからクリアする。繰り返すうちに基礎体力がつくんですよ」(小堺一機)
「売り上げ枚数が下がっても、音楽の質が下がったわけじゃない。逆に、ひたすら音楽を作ってたアマチュア時代を思い出すことがで
きた。おいしいものを食べるために稼ぐより、ものをおいしく食べるために仕事する方がいい」(槇原敬之)
「人間、世間に見栄を張るのは最低や。友だちとか親戚には見栄を張らなあかんときもあるよ。おごったりおごられたりね。でも……世間に見栄を張るから自殺者とかが出てくるの」(島田洋七)
「もし就職してるんやったらできるだけ辞めるべきじゃない。人にも金利ってつくもんやで。必死でやってふっと10年たったときに、それはわかる」(島田洋七)
「ある日その先輩に言われました。『オマエにはお笑いの才能がない』。すごくショックで落ち込んでたら、別の尊敬する先輩がボク
にこんなことを言うんです。『オマエには才能がない』って(笑)。でも2人とも言ってくれました。『ただ、オマエは一所懸命汗をかいてがんばっている姿がいい』『一所懸命やる真摯な気持ちは大事にしろ』って」(ウド鈴木)
「25歳の人に言っておきたいのはね、“とにかくひとつのことをずっとやれ”ということ。人生はそれに尽きる。今は職業の選択肢が広くなって、フリーターで渡り歩いても結構優雅な生活はしていけると思う。でもね、自分が何者かになろうと思ったら、探している時間はない」(浅田次郎)
「僕のファンがたった1人になるまで、僕はずっと歌うよ」(佐野元春)
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『ブレイクの「瞬間」』日本経済新聞出版社 R25編集部・編
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◆目次◆
I 「自分」との出会い
II 迷い、遠回りしながら
III 転換点は「あの時」だった
IV 愚直に、一直線に
V 楽しむことが「原点」
VI いつか輝ける時が来る
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